コトコトコトコトコト・・
(灰黄色の霧に覆われた巨大なクレーターに似た地形をもつ乾燥地帯の谷の周囲に聳える崖下の岩陰にて、水平に真っ二つにされたショウグンギザミの下に焚き火を置き、その栄養豊富であろう中身を鍋のように煮込んでいる獰竜の姿が・・)


あきひこ「フ~ンフ・フフ~~ン♪肥沃の欠片もない大砂漠に現れたグラマラスなボッカ娘ぇ~♪」コトコトコトコト(獰竜用の木製かんまし棒をあのちっさいジュラシックなお手で器用に回しながら)


フフ・フンフ~~ン♪僕は一目惚れぇ~、愛しのボッカ娘ぇ~♪(そんなご陽気な獰竜の歌声を聴きながら、崖を背に片足を伸ばして座り込んでいるアビオガンナーライトブラウンさらさらロングバングモデル体型女狩人が口元に装着しているバンギスヘルムに似た形状のマスクに片手をあてたまま何やら考え込んでいる)

クイーン「・・・・・・・・」フ~ンフ・フ~ンフ~ン♪君のためならマグマに飛び込めるぅ~♪

あきひこ「新鮮なザザミソたっぷりの出し汁に、手持ちの調味料を加えてみたが・・・どれ」ちょん(お手の爪を鍋の中に)

ぺろ(爪についた汁を舐める獰竜)

あきひこ「そろそろだな。よし、スラッシュ。うどんを入れてもいいぞ」てこてこ!(人間サイズのおうどんを胸いっぱいに抱えたオリジナルのアビオシリーズを装着した奇面族のぼうやが待ってましたと言わんばかりに走ってくる)

スラッシュ「へや!!」ぽいっダッシュ(身の丈の倍以上はあるギザミ鍋に向かって)

ばしゃ~~~~んアセアセ
(あやしい色の鍋に)

スラッシュ「もう我慢できないっチャ!チャマも突っ込むっチャ!」てててダッシュ(助走をつけて)

あきひこ「これこれ。腹が減って気がおかしくなっているのは分かるが、奇面族の煮込みは俺の分野じゃない」むにっ(あの爪でスラッシュの襟をつまみ上げて持ち上げ、UFOキャッチャーのような動作でクイーンの下に)

スラッシュ「あはぁ~~ん!早く食べたいっチャ~!!」じたばたじたばたハッ(その足がクイーンの顔面に)

クイーン「いたっ。悪い子は食事抜きよ」むにっ(スラッシュのほそっこい脚を掴んで宙吊りに)

スラッシュ「一体いつまで、こんなきったねぇフィールドにいるつもりっチャ!?」ぷらんぷらん・・

クイーン「だから、あきひこ君がわざわざ地面を潜ってまで、それを捕まえてきてくれたんじゃない」じたばたじたばた(している宙吊りになった逆さの彼に顔を寄せる)

スラッシュ「だったら早く食べさせろっチャ!!」ぺちん!ぺちん!(足を握られているクイーンのお手をひっぱたく)

クイーン「いたっ。それじゃあ、帰る?将軍の拠点に?それとも、任務を放棄しろとでも?」ぺちん!ぺちん!


ドスン・・ドスン・・(薄気味悪い霧の向こう側からおもむろに歩いてくる天彗龍)


スターコメット「この地に漂う荒んだ龍の力に寄生するように放電している腐敗した雷の力・・・ラ・エメシスから流れてきているわ」ドスン・・ドスン・・


あきひこ「もうすぐできる。いるか?」コトコトコト

スターコメット「結構よ。私も密林に行って別のを食べてきたから」ドスン・・ドスン・・

あきひこ「そうかい。俺も見張られていたとはね。残念だ」コトコトコト

スターコメット「そうね。それが私の仕事」ドスン・・(クイーンの目の前に)

クイーン「監視していなくていいの?」

スターコメット「クルセイダーズを?それとも・・あなたを?」ぬう・・(あの大きい魚顔をクイーンに近づける)

クイーン「どういう意味?」ぷらんぷらん(宙吊りにされているスラッシュも天彗龍を睨む)

スターコメット「クルセイダーズが人質解放作戦を敢行した時、あなたの銃声を聞いた」

クイーン「分かるの?」

スターコメット「レプリカと違って、本物の発砲音は、とても威圧的なの」


・・・・・・・・・・・・・
(クイーンの傍らで畳まれて置かれているブラックキャノンZ)


クイーン「敵に見つかってしまったの。だから仕方なく発砲して逃げた」(真っ直ぐ目の前の大きな古龍の顔に向かって)

スターコメット「一発だけ?」

クイーン「ええ。威嚇するには十分でしょ?」

あきひこ「・・・・・・・・」コトコトコトコトコト

クイーン「将軍には報告したの?」

スターコメット「いいえ。この霧だから。言い訳するには十分な理由よね?あなたにとっても」

クイーン「・・・・・・・・」コトコトコトコト・・

スターコメット「なぜ私を今回の任務に同行させたの?ずっと気になっていた」

クイーン「信頼できると思ったからよ」

スターコメット「なら正直に話して」

あきひこ「・・・・・・・・」コトコトコトコトコト(背を向けて話を聞きながらも手に持つかんまし棒を静かに構える)

クイーン「平気よ。将軍への点数稼ぎが目的なら、さっき晴れている時にでも報告しているでしょ?」やれやれ

スラッシュ「すでに報告しているかもしれないっチャ」む~(逆さになったまま密着している天彗龍を睨む)

スターコメット「報告されたら困る理由でも?」

あきひこ「口を慎め。今回の部隊内においては、彼女はハンス将軍の次に権限を持っているんだぞ」グッ(振り返り、かんまし棒を棍棒のように)

スターコメット「その将軍に、あなたも監視するよう言われた」

スラッシュ「はぁ!?チャマ達がどれだけ貢献してきたことか!」じたばたじたばたダッシュ

スターコメット「将軍の用心深さは今に始まったことじゃないわ。その怒りは心当たりがある証拠」

スラッシュ「クイーンは裏切り者じゃないっチャ!!悪いのは全部あの女のせいっチャ!!」はぁ~(と、挑発に乗ってしまった彼に対するクイーンのため息)


??「それって私のこと?」


あきひこ「!?」グッ(もはや棍棒と化しているかんまし棒を握りながら素早く振り返る獰竜)


モワモワモワモワモワ・・・・
(霧の向こう側からゼクスネコとボワボワな外交官を筆頭に、モカムースカラーを基調としたクルルシリーズの女性狩人が左手にハイアーザントップ(操虫棍)を、右腕には相棒の猟虫サイズのオオナナホシを連れながらゆっくりと姿を見せる)


スラッシュ「あいつだっチャ!!あの女がクイーンを誑かしたんだっチャ!!」

イェル・ミナ「話をしにきたの。それと、この前のお礼を言いにね」

スターコメット「どういうこと?」(敵を睨みながらクイーンに向かって)

クイーン「・・はぁ・・・別に隠していたわけじゃないけど、私はこの谷の出身なの。あなたが聞いた銃声は、救出作戦に加わっていた、幼馴染の旧友を助けるため。前回の戦闘中、偶然、再会した。救出作戦にも勧誘されたけど、私は決して、彼らとは繋がっていない。そうよね、イェル・ミナ」

イェル・ミナ「ええ。嘘じゃないわ」


純平「仲間思いなのは、お互い様のようだが・・あまりいい状況じゃないようだな?」やれやれ

クイーン「彼が一方的にアプローチしてくるのよ」スッ(スラッシュを下ろしてあげる)

スターコメット「彼女を取り込むつもり?」


ボワコフ「交渉をしにきたでアリマス」

スラッシュ「ふざけるなっチャ!!人質は助けたんだから、クイーンには、もう用はないはずだっチャ!!あいつらをぶっ殺すっチャ!!」ガシッ(フレイルを拾い上げると、天彗龍もまた臨戦態勢に入る。もちろん獰竜は手持ちの棍棒を構える)

クイーン「待って。彼がこれだけの人数で来るわけないわ。そうでしょ?」

純平「俺のことをよく理解してくれている。ああ、後方にはハハーン族きっての操竜使いと歴戦以上の棘竜が一緒だ」

あきひこ「その程度なら・・」じりっ

純平「もうひとつ。空には銃弾のような徹甲虫、地中には黒魔王と呼ばれる角竜も控えている。何かあれば、上から下から・・ズドン、だ」

スターコメット「構うことないわ。あなたが嘘をついていないのなら」

クイーン「ええ。戦いを望むのなら・・でしょ?」

イェル・ミナ「その必要はないわ。もちろん、あなたの立場は理解している」

純平「だが、君が「思わず」幼馴染の危険を察して銃弾を放ったのは事実だ」

クイーン「まるで見ていたかのような台詞ね」やれやれ(彼女を庇うようにスラッシュがフレイルを片手に一歩踏み出す)

純平「聞け。君を本気で陥れたいのなら、直接、ハンスに密告して、君の帰る場所をとっくに塞いでいる」

スラッシュ「安心するっチャ。あいつの首はチャマが掻っ切ってやるっチャ」ブンブンブン!(燃え上がる鉄球と鎖で繋がっているフレイルを振り回す)

クイーン「私があなた達に借りを作ったと?貸しを作ったのは、こっちの方なのに?」

純平「そのとおりだ。つまりイーブンってことさ。だからこそ、今ある力関係、均衡、そして君達の友情を破壊してまで、ここで戦う必要がないことは重々承知のはずだ。俺達の問題は、君じゃない。ハンスだ」

クイーン「よほど固執しているようね」

純平「どう取ってもらっても構わない。交渉はこれが最後だ。今回はハンスに伝言をしてもらいたいだけだ。この谷で無駄な血を流さぬためにも」(隣のボワコフもまた腕を組んで深く頷いてみせる)

「あたちのモンハン日記」

Anthem of a Dying lights




クイーン「・・・・・・・・・」

あきひこ「どうする、クイーン」コトコトコトコトコト(かんまし棒という棍棒を構え、敵を睨みつけたまま)

クイーン「それ、もう出来上がってるんじゃない?」

あきひこ「ん・・・」コトコトコトコトコト

クイーン「食事でもしながら。どう?一緒に」コトコトコトコトコト


To Be Continued





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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」

第369話 「ニャ~?ラブニャ?」の巻
2/9(月)0時更新予定

前回、作者が甘酒をはじめたことをここでお伝えしたが、なんでも今のお気に入りは、知り合いにおすすめしてもらった「国菊」だそうだ。普通の大きい瓶タイプ、そして有機米の方と、どちらも好みだそうで、「甘酒ファイト」をしたいくらい魅了されているらしい。ぺちょぺちょになるのもほどほどにな。そしたらば!次回も見よう!!読も見よう!!


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