~アヤ北部、ジ・ゾゲージョ要塞....

ガヤガヤガヤガヤガヤ
(巨大な堡塁のように聳え立つ岩山断崖に挟み込まれるように聳え立つ砦の門(もちろん底面がギザギザタイプ)を目指し、アプケロス便や移住希望の人々が検問を受けるため、長蛇の列を作っている。また後列の背後では、無人のアプケロス便も多数待機しており、おそらくは検問後、都まで続く長い一本道を往くためのタクシーのような商売をしているのであろう。歩きで到着してきた旅人や行商人達が次々と運賃を支払っては、荷車に乗っていく姿も見られる)


ブジャーラ「ふぅ~~~ん・・バリスタに自身あり・・ねぇ・・」ちら・・(何やら両手に広げる紙を読んだ後、顔を上げる)

どんぐりシリーズの男性ハンター「モンスターの強襲を受けたそうで。腕には覚えがあります。是非、自分にバリスタを撃たせてください」

ブジャーラ「確かに今、上は人手不足だが・・・」(険しい岩山断崖を見上げながら履歴書を返す)

どんぐりシリーズの男性ハンター「自分はこの装備だけでやってきました。火器の扱いにも慣れています。お願いします」(熱い眼差し)

ブジャーラ「いいだろう。中で面接してきな」ぽん(彼の肉球マーク入りのまあるい肩を叩く。笑顔で門に向かって行く、どんぐりシリーズの男性ハンター)


ガヤガヤガヤガヤガヤ
(そんな人混みの列の中、周囲を警戒しながら並んでいるギザミネコ)


きょろきょろ・・


どんっハッ(ギザミネコを蹴飛ばすように背後より割り込みしてくるハイドアーマーの蛮族男)


ハイドアーマーの男「おい、いくらだ?」(何事も無かったように前方のアプケロス便の御者に向かって)

御者「うちはもう満杯だよ。ほかを当たりな」ざわざわざわ

ハイドアーマーの男「頼むよ。都まで結構、距離があるっていうじゃねぇか」

御者「後ろに行きな。まだ乗れる便なら、たくさんあるだろう?」

ハイドアーマーの男「だりぃこと言うなよ。どかしゃいいだろ」じろっ(荷車の上で顔を伏せながら座っている母親と男の子を睨む)

つんつん(ハイドアーマー男のごつい腿を突くギザミネコスーツなあのお手)

ハイドアーマーの男「ああ?」ちら・・



ソイーーーーーーーーン!!
(鋭いギザミネコカッターの刃が男の喉元を)


ハイドアーマーの男「ひぃっアセアセ」ガヤガヤガヤガヤ(騒動に気づく並び人達)

ゼット「そのボロい装備。あんた、ハンターじゃねぇだろ?俺の見たところじゃ、盗み目的で都に入ろうとしてる、元山賊ってところかな・・・こっからでも警備は呼べるぜ。角笛でも吹いてやろうか?」

ハイドアーマーの男「わ、わかったよ!後ろに行けばいいんだろ!」

ゼット「大人しくしてることだ!ここにいる全員が、あんたに敵視を向けてるぜ!」ハッハッハッハッ(笑う並び人達)

タッタッタッタッタッアセアセ(列から離れ、恥ずかしそうに最後尾目指して一目散に逃げていくハイドアーマーの男)

ゼット「情けねぇ」ソインハッ(ギザミネコカッターを納刀)

母親「すみません・・・あの方を乗せてあげては?」(子供と体を寄せ合い、ネコ一人分入れるスペースを作りながら御者に向かって)

御者「ゼニーはあるかい?」

ゼット「ん・・・おう。わりぃな」

ててててて
ちゃりん
ててててて
バッダッシュ
(ゼットは両手を上げながら小走りで御者の下に行くと、ギザミネコなお手で小銭を支払い、また同じポーズで戻ってくるなり、荷車の後ろに向かって颯爽と飛び乗る)

男の子「へへへへへ」

ゼット「二人きりで?」

母親「仕事を探しに来たんです。あなたは?」

ゼット「トレジャーハンターってところかな。よろしくな」なでなで(ギザミネコなお手でぼっちゃんの頭を撫でる)






「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights







~アヤ東部沿岸、洞窟内....

ガヤガヤガヤガヤガヤ
(停泊している船の下に即席寿司カウンターが設けられており、ねじり鉢巻きをしたキッチンアイルー達及び寿司に覚えがあるのだろう「角刈り板前風ビストロハンター達」が淡々と寿司を握る中、他の二番隊はというと、水着姿のままカウンター席に座って「ピン風の客」を演じながら「それなりのグルメ」を味わったりしている。また洞窟の随所では、賑やかにBBQやビーチバレーをやりつつ、配膳アイルーによって運ばれてくる寿司盛りをつまんでいる者達の姿も見える)


クク「これは何かしら?」はむはむ(寿司カウンターに乗りながら実にテントウムシらしい前脚で挟み込んだ「イカ一貫」をカショカショとやりつつ、他の脚で目の前に並んでいる豪華な海鮮素材を指す)

角刈り板前風ビストロハンター「イーモンサーモンでさぁ。さっきバラした水竜の胃袋から出てきたんですが、まだまだ新鮮ですよ。煮ても焼いてもよし。もちろん、生でもね」(小粋なウインクかます)

クク「じゃあ、それ、いただこうかしら」(虫用ハンケチでお上品にテントウ虫らしい口元を拭いながら)

角刈り板前風ビストロハンター「ヘイ」(と少し口元をほころばせながら仕事に移る匠。おそらく独身。料理を愛するあまり)

クク「・・・・・・・・・・・」ガヤガヤガヤ(テントウなつぶらな瞳で奥を見つめる)


ガヤガヤガヤガヤガヤ(少し離れた岩の上では引き続き片膝をつきながら俯いているイェル・ミナの姿があり、その下では寿司盛りをがっついているフェットチーネ&彼女が渡す寿司を食べている愛ガルクの姿も)


フェットチーネ「ほんとにいらねぇのか?こんなにうめぇのに」あ~~~ん

イェル・ミナ「緊張感ないのね」ガヤガヤガヤガヤ

フェットチーネ「そりゃ暗殺教団じゃねぇからな。狩猟だって、うまい飯があるから力が出るんだ」ほれ(と愛ガルクにたまご寿司をあげると丸ごと食べちゃう)

イェル・ミナ「狩猟をしに、ここへ来たわけじゃないんでしょ?」

フェットチーネ「相手が人間でも狩りとおんなじさ。迷いや情をかけたら・・・・いや。相手によるかな」あ~~~ん

イェル・ミナ「たくさん経験があるようね」

フェットチーネ「まぁな。借りを返さなきゃいけない相手もいる」あ~~~ん

イェル・ミナ「そうね・・・・生きてきた分・・・」



ハイモ「・・・・・・・・・・・・・」そろぉ・・・(まあるい寿司盛りを頭の上に担ぎ上げながら岩の下にやってくる)


フェットチーネ「ん・・・」そろぉ・・

ハイモ「我が騎士団自慢の寿司盛りですミャ。あちらのお客さんから」ちら・・


ガヤガヤガヤガヤガヤ(即席寿司カウンターの上に乗っている猟虫サイズのテントウムシが、両前脚で挟み込んだサーモンの握り寿司をやりながら他の脚でこちらに向けてピースをしている)


ハイモ「そのぉ・・やっぱり食べないと、元気が出ないミャ」キラキラ(愛狂おしい猫上目遣いで)


ルカ「バウワウ!」

イェル・ミナ「・・フフッ・・・ありがとう。いただくわ」スッ(まあるい寿司盛りを手に取る)

ハイモ「やったミャ♪」たぁ~ん(ルカの前足と肉球合わせてのハイタッチ)


クク「フッ・・やるじゃない・・。マスター。あのキュートな白猫のボーイにこれと同じのをやってちょうだい」ヘイッ(握り下目で微笑みながら)


ラインハルト「ほら。これで満足かい?」スッ(ミサキを護衛にちんまりした箱型の寿司盛りを)

ゲンス・ゴンス「ホッホ~~!!うま加減増量!!」ガバッ(それを受け取るやいなやダニーとカリサもがっついてくる)

ラインハルト「まったく・・。その分、しっかり働いてもらいますからね」クイッ(とメガネを)

ゲンス・ゴンス「ゲンス・ゴンスじゃない色白メガネめ。俺の雇い主はグランドマスターだ」もそっ(チャチャブーフェイクの顎を上げ、中につまんだ二貫の寿司を放り込む)

ラインハルト「我々は彼らの援軍です。だから仲良く・・」

ばちぃ~~~んハッ(ちんまりした空の寿司箱がメガネの顔面に)

ラインハルト「いたいっアセアセ何をするんですか!」ぷんすか(する彼の顔についた米を取ってあげるミサキ)

ゲンス・ゴンス「ゲンス・ゴンス様じゃないボディーガードが必要な非力メガネが。俺達の心配をするより、あの女共を警戒しろ」もそっもそっ(右手の二貫、左手のカニ脚を同時にフェイクの中に)

ラインハルト「・・ども・・?」ふきふき(メガネを海パンで拭きながら)

ゲンス・ゴンス「元アゲルゾンの女に、現役使者団の女。こいつらはグランデキルドのメンバーじゃない」あむあむあむ

ラインハルト「・・・・・・・・・・・・・」チャッ・・(メガネを掛け直し、船の下を覗く)


ガヤガヤガヤガヤガヤ(岩の上に座りながらお寿司をいただいているイェル・ミナ。そこから少し離れた場所でデヴィマッツォと共に食事をしているコズマの姿が見える)


ゲンス・ゴンス「元看守長の方には、追跡部隊が向かっているだろう」あむあむ

ラインハルト「だからパパグラーナには戻りませんでした。報告待ちです」

ゲンス・ゴンス「もうひとつ。使者団もコズマ・ブリーニから事情を聞きたいはずだ。問題は、そいつらがどうやってあの女にコンタクトをしてくるかだ」くっちゃらくっちゃら

ラインハルト「・・彼女はパパグラーナの監視役・・・定期的に情報を伝えている仲間がいるはず・・そういうことですか」

ゲンス・ゴンス「東部からみれば、コズンダも使者団も油断ならない連中だ。しかもお前らは、アゲルゾンでも上位メンバーかつ、脱出計画を誘発したイェル・ミナを支援した。今頃、パパグラーナが火の海になっていてもおかしくはないな。ヒ~~ホ・・ゲホッゲホッ!!」(むせた彼の背中をさすってやるカリサ)

ラインハルト「・・・・・・・・・・・・・・」ゲホッゲホッ!きっとカニの殻が喉に詰まったんだな(とマッド・ダニー)


ダァーーーーーーーーー
(海岸に繋がる滝のカーテンの向こう側より洞窟内に走ってくるズワロマン)


ラインハルト「スイヒー・ズワローン・・・うれしい情報ならいいですが・・・」ザッ(ミサキと共に船を降りていく)


ガヤガヤガヤガヤガヤ(賑わう二番隊の面々の間を駆け抜けてくるズワロマン)


ラインハルト「ご無事で何よりです。どうでした?」ザッザッザッ(後ろからデヴィマッツォとコズマも小走りで近づいてくる)

ズワロマン「駐留していたアゲルゾンの連中は、グランドマスターを捕らえた後、首都へ撤退したそうです。自分が到着した時も赤服の姿は見えず、いつもより人の数も少なかったです」ふぅ~~

デヴィマッツォ「決闘裁判の影響か・・おじさんの反応は?」

ズワロマン「フェデリコ様達には皆様方の無事を伝え、現状も説明しましたが・・やはり彼女を助けたことにお怒りのご様子でした」ちら・・(奥にいるイェル・ミナを目で捉えながら)

ラインハルト「我々の責任です」ゲホゲホッ!(船の上でまだむせている鮮血のチャチャブーフェイクの大男を見上げる)

ズワロマン「もう一つ問題が」

ラインハルト「??」

ズワロマン「南部、月蝕の翳氷が正式にアダンカ・コズタンを正当な王位継承者として掲げ、コズンダに宣戦布告をしました」

デヴィマッツォ「我々が都を離れた後か・・」

ズワロマン「それに伴い南部は、西部のアグダ・マズラーと手を結んだそうです。南部より訪れていた同盟の使者から直接、聞きました」

ラインハルト「速いですね・・・さすがオクサーヌ・ヴァレノフだ」(ミサキに向かって)

ズワロマン「アグダ・マズラーにも援軍がついているとの情報も」

ラインハルト「・・気になりますね・・・ウバイヤさんの予想通りになってきた」やれやれ

デヴィマッツォ「どういうことですか?」

ラインハルト「コズンダ包囲網。エズガダは外部の力を頼りに、仮初の王を追放したいんですよ。要塞を超え、あの一本道を渡ってくる真の王者を・・彼らは待ち望んでいる」

コズマ「先王はそこで伏兵にあいました。前にあなたは、先王の気持ちが分かると仰っていましたが、危険を承知であの道を征くものがいるでしょうか」

ラインハルト「それは人の考え方。彼らは違う。空がある」

デヴィマッツォ「決闘裁判ではモンスターの襲来もあった。彼らが来たことによって、アヤの歴史が変わろうとしている。コズンダも今回のことでよく分かったはずだ」

ラインハルト「だとすれば、彼は大人しく籠城作を選ぶでしょうか・・」ふむ・・

デヴィマッツォ「攻めて来られる前に、先手を?」

ズワロマン「フェデリコ様は同盟に関して、お二人のご意見を聞きたいと仰っていました」

デヴィマッツォ「パパグラーナに戻りましょう」

ラインハルト「そうですね・・・」


ヒョオオオオオオオオ!!
(メガネの上をハイアーザントップ(操虫棍)と共に軽やかに飛んでいくイェル・ミナ)


ラインハルト「え」

イェル・ミナ「そこ」ヒュオオオオオオ!!(上を見上げる二番隊の面々を飛び越えながら)


ドシューーーーーーーン!!
(そのままイェル・ミナは降竜の如き怒涛の急降下突きにて洞窟入口近くにある岩に向かって落下していく)


バギャアアアアアアン!!
(イェル・ミナの操虫棍による落下突きによって岩が粉々に砕け散ると同時に擬態していたと思われる灰色の人型がダイブしていく)


イェル・ミナ「私に用があるんでしょ?トゥール」パラパラパラパラ(粉砕された岩屑が落ちていく中、右腕を上げると、そこに吸い寄せられるようにククが飛んでくる)

トゥール・スライヤー「まさか忘恩の徒が説教してようっていうわけ?本性をあらわしたわね、イェル・ミナ」バサッ(灰色のギリースーツ(特殊装具)を脱ぎ捨てると、イェル・ミナと同じ裾の短いアゲルゾンシリーズを身に纏ったシャープな体型の女性アサシン(モードな印象を抱く光沢感ある赤髪ぺったりショートヘア&緻密に計算されたバングス)の姿があらわになり、艶消しのアイシャドウをべったりと塗った奈落の底のように深く濃い目元の中心に潜む伏竜のように彩度の低いグレイの瞳で睨みつけてくる)

ラインハルト「尾行されていたようですね」

ズワロマン「クソッ・・」

ファンクーン「敵襲です!!二番隊、迎撃です!!」ガバッダッシュ(鋼鉄のグァーグァーグーク(以前までのとは違う「ちょっとでっぷりしたフォルム」かつ、ボディはてやてやグロスなグリーン、ちょっと目つきの悪い黄色い目のまわりには真っ赤なアイシャドウがブラッシングされており、嘴&ぺたぺたグークな足元はセミグロスな黄色といった、なんだか超合金みたいなカラーリング。不気味なのはそのでっぷりボディの両脇に取り付けられている二本のガトリング砲である)を素早くすっぽりと被る)


ラァ~~~~~~!!
(BBQや寿司を楽しんでいたバカンス仕様な二番隊が各自、レジャーシートや岩陰に隠しておいた狩猟武器を拾い上げながら一斉に刺客に向かって襲いかかっていく。その後尾からは鋼鉄のグークが飛び乗った星竜も続く)


トゥール・スライヤー「東部が匿う反乱軍の手先になったか」

イェル・ミナ「待って!!彼女と話をさせて!!」ラァ~~~~!!ドドドドド!!(迫りくる二番隊の面々。中には武器が見つからなかったのか手持ちのフォークやスプーンを双剣代わりに走ってくるメンバーも)


ニャニャ~~~~~!!
(血気盛んなキッチンアイルー達が船の上より包丁を両手に振り上げながら刺客に向かって飛びかかっていく)


ダニー「なんだぁ~?」ゲホッゲホッ(まだむせているゲンスのでかい背中を擦りながら、船の上より続々と包丁両手に飛び降りていくキッチンアイルー達を見ながら)


トゥール・スライヤー「いけ!!アゲルゾン!!」ガイーーーン!!(降り掛かってくるネコの包丁を黒龍剣の盾でガードする)

イェル・ミナ「!?」バッ(彼女が咄嗟に顔を上げると、後ろの二番隊達もまた洞窟の天井を見上げる)


カサカサカサカサカサ
(同じく灰色の特殊装具を身に纏った刺客達が洞窟内の天井や壁を這いながらうようよと)


ラインハルト「どうやら我々の方が先に包囲されていたようですね・・」カサカサカサカサカサ



スターマイン「や~~~~~っ!!Gみたいでキモいんですけど~~!!」カサカサカサカサカサ(天井、壁から迫りくるアゲルゾンの刺客達。背中の上に乗っている、でっぷりしたアイアングークはその黄色い嘴で「しっしっ」とやっている)


To Be Continued






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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」

第234話「クエスト達成。帰るわよ」の巻

8/29(木)0時更新予定

をお送りするぜ!!
なんだか思惑が入り乱れてきやがったが、ここ、アヤでも勝つのは俺達、ウィンターナイツだ!!
ほいだらよ、次回も見よう!!読も見よう!!


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