~アヤ北部、ジ・ゾゲージョ要塞....

モワモワモワモワモワ・・・・・(岩山群の頂上各所よりあがる黒煙を砦の下から見上げている門兵達)


門兵A「何があったんだ・・・」モワモワモワ・・・(双眼鏡で上を見ながら)

観光客「黒い飛竜の仕業だ。さっき見た。間違いない」ザワザワザワ(検問待ちのアプケロス便の荷代に乗っている観光客達もまた上を見ている)

門兵B「モンスターが突破できるわけない。崖上にはバリスタや大砲だって・・・・」(と喋りながら何かを悟った様子)

門兵A「煙があがっているのは、全部、それらが配置されている場所からだ」モワモワモワ・・・

門兵B「じゃあ、都にモンスターが・・・・」

観光客「見ろ!!」


ヒュオオオオオオオオオ!!
(輝く翼をもった龍が広大な岩山群の真上を飛んでいく)


門兵B「なっ・・!?」

門兵A「あんなモンスター、見たことないぞ!!」

観光客「フォーーーッ!!観光に来た甲斐があるぜ!!さっさと中に入れろ!!」ブーブー!!




ビュオオオオオオオオ!!
(紅金色に煌めく星羽蝶から形成される翼をもって羽ばたいている星竜スターマイン。そんな彼女の背中に乗っているファンクーンもまた双眼鏡を覗きながら周囲を警戒している)


スターマイン「ダメ!あっちもこっちも、みんな壊されちゃってる!!」ビュオオオオオオ!!(真下に見える岩山群の山頂には破壊されたバリスタや大砲の残骸が。また山頂に設置してある兵舎は無事な様子で、衛兵達がこぞってそこに向かって走っている様子もうかがえる)

ファンクーン「黒い飛竜の目的は一体・・・」むぅ~~~(双眼鏡を覗きながら)

スターマイン「ん・・・見て!!九時の方向!!」ビュオオオオオオオ!!

ファンクーン「むむむ」ぐりっ(と双眼鏡を覗いたまま首を鋭角にひねる)


ゴオオオオオオオオ!!
(それほど遠くない距離で同じ方向を目指して飛んでいる、雌火竜、銀火竜、眠鳥の姿が)


スターマイン「やだ。たくさんいる」ビュオオオオオオオ!!

ファンクーン「竜見知りしちゃ駄目ですよ?それより興味深いのは、モンスター達に乗っている子達の存在です」むむ~~~


ビュオオオオオオオ!!
(双眼鏡視点。眠鳥の背中に乗っている、黒毛と濃緑が混じったドレッドロックスがよく似合う「ちいちゃい女の子」が幼体の眠鳥にしがみつきながら、こちらに向かってのんきに手を振っている)


ファンクーン「あの衣装・・・ギルドナイト・・」ビュオオオオオオオ!!

スターマイン「どういうこと?」ビュオオオオオオオ!!

ファンクーン「事情は分かりませんが、彼らもまた、都を目指しているようですね・・・」む~~


ボボボボボボボボボ
(都の遥か上空で旋回している赤い彗星のような飛行物体)


ファンクーン「むぅ・・・遅れをとってはいけません!急ぎましょう!!」ビュオオオオオオオ!!(星羽蝶達がより活性化するように輝きながら飛行速度を上げていく)





「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights






ヴォオオオオオオオオオオ!!
(上空の刻竜に向かって威嚇の咆哮をあげる滅尽龍ルヴォー)


きゃあああああああああ!!
(パニック状態のオーディエンス達は慌てふためきながら一目散に各自、一番近い入場ゲートを目指している)


ワァアアアアアアアア!!
(闘技場内の通路を逃げ惑う市民に紛れ、淡々と歩いていくジーナ)



ゾフィ「おい!ユーリィ!なんだってんだよ!?」ワァアアアア!!(姉に手を引かれながら入場ゲートに向かって客席を上っていく)


ユーリィ「・・彼女は・・クエストを・・決行するつもり・・」ワァアアアア!!

ゾフィ「ああ?!じゃあ、最初から、騒動が起きると分かって・・」ちら・・


ヴォオオオオオオオオオオ!!
(頭上のターゲット目掛け咆哮をあげ続けるル’ヴォーの足下で身構えるカーブーとセフィティス)


セフィティス・ファルザーム「ここで縄張り争いをやらせるわけにはいかない!!ハンターなんだろ!?アイデアを出せ!!」ヴォオオオオオオ!!

$あたちのモンハン日記
カーブー「普段なら、こういうシチュエーションに遭遇した時は、黙って遠くから静観しているのですが・・・敵視をこちらに向けて、どこか広い場所に逃がしましょう」むんずっ・・(咆哮をあげる滅尽龍の足の棘を掴みながらロッククライミングの要領で登っていく)


ラインハルト「カーブー君・・勇気があるなぁ・・」ヴォオオオオオオ!!(すっかり空いた客席に座りながら)

ミサキ「・・・・・・・・・・・・・・」(空を見上げている)


バチィ~~~~~~~ンハッ
ドシャーーーーーーン!!

(滅尽龍の足を登っていたカーブーがハエを払うように叩かれ、そのまま闘技場の塀に背中から激突)


ぐったり・・(と地面に落ちるカーブー。一乙確定)



シオン「何やってんのよ!!もぉ~!!」ダッダッシュ


セフィティス・ファルザーム「シオン!」

シオン「ちょっと!!あなたの相手は私達よ!!こっち見なさぁ~~い!!」ガイン!!ガション!!ブオン!!(盾と剣を抜くいやいなや合体させ、盾斧を振り上げる)


ガチィーーーーーーーンハッ
(滅尽龍の足に盾斧の一撃が振り下ろされる)


ル’ヴォー「・・・・・・・・・・・・・・」(まったく動じず空に敵視を向けている)

シオン「キィ~~~~ッ!!あったまきた!!」

セフィティス・ファルザーム「下がれ、シオン!!」

シオン「むぅ~~~~っ・・!!」ジリジリッ・・(構える盾越しに睨みつけながら後退)



ミオン「シオンを助けるミャ!」バッダッシュ(ジークに乗る)


ジークガルム「それでいいか?」


シリウス「ああ。俺とアンソニーは刻竜の出方を見る」(空を見上げながら)

ハロルド「なら俺も!!」バッダッシュ(ジークに跨っているミオンの後ろに飛び乗る)

アンソニー「気をつけて」


タッ!!タッ!!(無人になった客席を飛び下りながらグラウンドに向かっていくジーク達)


アジャリナ「あたいらも加勢するね!!」グルルルルル(同じく臨戦態勢のルカも)

フェットチーネ「・・・・・・・・・・・・・・・」ちら・・


ラインハルト「想像以上の騒擾。仕方ありませんね」こくり


ジリッ・・ジリッ・・(星型アリーナの端々より中央の滅尽龍を警戒しながら取り囲んでいくフェットチーネ&ルカとアジャリナ、そしてシオン&ミオン&ジーク)


シオン「絶対振り向かせてやるんだから」じりじりっ

ミオン「キンババがやきもちを焼くミャ」やれやれ


イェル・ミナ「・・・・・・・・・」グッ・・

コズンダ「血が騒ぐか」

イェル・ミナ「・・・・・・・・・・・・・・・」

コズンダ「行ってやれ」

イェル・ミナ「ですが・・」

コズンダ「相手は伝承の古龍だ。ここで仕留めろ」

イェル・ミナ「・・・・・・・・・・・・・」こくり


バッ!!(軽やかな跳躍でグラウンドに飛び下りるイェル・ミナ)


コズンダ「フッ・・・」



ワァアアアアアアア!!
(大混乱に陥っている観衆が闘技場内の通路に押し寄せる)


カトゥッロ「どけどけ~!!」ワァアアアアアア!!

パーマの大男「お乗りください」ガシッハッ(翁を肩車。もちろん翁のほっそい両足をごつい両手で握りながらのスタイル)

カトゥッロ「おお。これなら前が見える」ワァアアアアア!!



カーブー「いててて・・・・ん・・?」


グルルルルルルル・・・・(空に浮かぶ刻竜に敵視を向け続ける滅尽龍の足元を囲うハンター達)


ラインハルト「何もできない自分が悔しい・・・あちらさんはそうじゃなさそうだけど」ちら・・(VIP席の玉座に臆することなくふんぞり返っている新王の姿)

ミサキ「・・・・・・・・・・・・・・」(空を警戒している)



ブワッサブワッサ・・ブワッサブワッサ・・


ラインハルト「刻竜はカーブー君を守っているのでしょうか・・・それとも・・」


カーブー「もう時間稼ぎは十分だろうが・・・まさか、あいつも・・」(同じく空を見上げながら)


キラーーーーーン・・
(逆光になっている刻竜の背後を突っ切る赤い光芒)


カーブー「それにもう一頭」(ドボルヘルムの目に映る赤い彗星)







ボボボボボボボボボボボ!!




グローファルコン「ハッハッ~~!!さすがのル’ヴォーの野郎も手こずっているみたいだな!!」ボボボボボボ!!


セフィティス・ファルザーム「もう一頭いるぞ!!」ボボボボボボ!!


グローファルコン「ハンス将軍の読みが当たった。イベント中、警戒を怠るなとは言っていたが・・」ボボボボボボ!!


ブワッサブワッサ・・ブワッサブワッサ・・
(闘技場の真上に浮かぶ黒い飛竜)


グローファルコン「問題はあの野郎だ。俺達の監視網を突破してきやがるとはナニモンだ・・・」


クワッ(目下のUNKNOWNが突如、首を上げ、その赤眼でこちらをロックオンする)


グローファルコン「!?」




ドウーーーーーーーーン!!
(刻竜の口から蒼白色のビーム状熱線が放出される)




ボボボボボボボボボ!!
ショウーーーーーーーーン!!

(天彗龍はスクリューしながら軽快に旋回してビームを交わす)



グローファルコン「フォーーーーーッ!!そうこなくっちゃな!!UFM(Unidentified Flying Monster)さんよぉ~!!バルストラクス隊、特攻隊長の実力を見せてやるぜ!!」ギュオオオオオオオオン!!(ステルス機のように勢いよく上昇していく)



セフィティス・ファルザーム「見えなくなったぞ!?」キュオーーーーーーン・・・・

ミオン「嘘だミャ・・・ここでも彗星なんて・・・・」キラーーーーン

カーブー「俺、あれ苦手」バッダッシュ(塀を飛び越え、客席側に入り込み、丸くなって伏せる)


グローファルコン「恐れ見やがれ!!!!奇しき赫耀の兇星をおおおおおおおお!!!!」」キュオオオオオオオン!!(頭から急降下)


シオン「みんな逃げて!!!!」キーーーーーーーン・・・・!!






ドウウウウウウウウン!!
(闘技場の真上で大爆発が起きる)




To Be Continued










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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」

第210話 「判断はお任せいたします」

2/26(月)0時更新予定

ほいだらば!次回も見よう!!読も見よう!!


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