~エル・ディアラ・サンドリア北、監獄エリア....

ダッ!!(族長を先頭に洞穴から外に出てくるニャ太郎とゲルハルト)



ニャ太郎「ん・・」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(見張りをしている騎士団員達とエズガダのネコ達が、こちらに背を向けながら同じ方向を見上げている)



ゲルハルト「・・・・・・・・・・!?」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(明らかに都内と見られる距離感の空に浮かんでいる黒い飛竜)



ゲルハルト「ニャニャよ(あれもあんたらのファミリーか?)」ザッ(族長、ニャ太郎と共に空を見上げながら同じ方向をあんぐりと見ているエズガダのネコに並ぶ)

族長「あんなの見たことないね・・・あれはまるで・・・」

ニャ太郎「急ぎましょう」

ゲルハルト「ンニャ」たしっ(空を見上げている騎士団員の一人に鍵束を渡す)

騎士団員「これは」

ゲルハルト「ホニャラてよ、アンニャったら、アニョ」

騎士団員「??」

ニャ太郎「その鍵で一般牢に囚われている他の囚人もすべて解放して暴動に見せかけろと。あとは運に任せよう」

騎士団員「わかりました。貴方方もお気をつけて」


ダッダッダッダッダッダッ
(一般牢へと繋がる洞穴に向かって走っていく騎士団員達とズワロマン)


ニャ太郎「貴殿らはどうする?」(エズガダのネコ達に向かって)

エズガダのアイルー「乗りかかった船ですニャ。最後までお付き合いさせていただきますニャ」スッ(手を広げ、パウパッドを見せる)

ゲルハルト「フッ・・ニャ~らてよ(そいじゃ、行こうか)」タンッハッ(肉球同士でハイタッチ)






「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights







ブーブー!!ブーブー!!
(引き続き野次を受けながら空を見上げている滅尽龍)


セフィティス・ファルザーム「もう待てない。注意を引き付けるぞ」ジリッ・・

$あたちのモンハン日記
カーブー「待ってください」(顔を見上げる)

セフィティス・ファルザーム「・・・・・・・・・・・・!?」



ブワッサブワッサ・・ブワッサブワッサ・・
(闘技場の真上で重力を無視したような不自然なホバリングをしている黒い飛竜のシルエット)



イェル・ミナ「いつの間に・・・・」ブワッサブワッサ・・


カーブー「思い出した。UNKNOWNだ」ブーブー!!ブー・・・・・ザワザワザワザワ・・(オーディエンスもまた頭上の飛行物体に気がつき、一斉に上を見ている)




ダッダッダッダッダッダッ!!
(それを見上げながら五稜闘技場へと走っていく肉まん君)


肉まん君「マジで都で狩猟しろって言うのかよ!?ドンドルマ以上の被害に遭うぞ!!クソッ!!」ダッダッダッダッダッ!!





ブワッサブワッサ・・ブワッサブワッサ・・



ミオン「黒い雌火竜ミョ・・・」ブワッサブワッサ・・

アンソニー「一難去ってまた一難・・・」

シリウス「いつでも動けるようにしておけ」

ハロルド「・・・・・・・・・・・・」こくり・・(上を見上げながら深く頷く)



シオン「なんだっていうのよ・・次から次へと・・・」ブワッサブワッサ・・



みんなを逃がすのよ



シオン「え・・・・・・・・」




ヴォオオオオオオオオ!!
(頭上の標的に向かって吼える滅尽龍)




ボウーーーーーーーン!!
(対し、闘技場に向かって火球を吐くUNKNOWN)




シオン「!!」




ダオオオオオオオン!!
ボガアアアアアアアン!!

(飛んできた火球をル’ヴォーが殴りつけるように右腕で地面に向かって叩きつけると大爆発が起きる)



セフィティス・ファルザーム「クッ・・・!!」フォオオオオオオ!!(カーブーと共に爆風に耐える)



ヴォオオオオオオオオ!!
ドルルルルルルルルルル!!

(ル’ヴォーは肩甲のように纏う両翼を覆う無数の棘を上空に向かって全弾一斉発射する)




????「・・・・・・・・・・」キュウウウウウウウン!!



ドウーーーーーーーーン!!
(大咆哮をあげる刻竜の全身からミアズマのようなオーラが放出されると、そのレンジ内に入った棘弾は進路方向をUターンさせられ、闘技場目掛けて急降下していく)



シオン「みんな逃げて!!」(客席に向かって叫ぶも依然として歓声をあげているオーディエンス達)


カーブー「・・・・・・・・・・・・」ヒョオオオオオ!!(落下してくる棘弾の雨を見上げている)



これは撹乱
あの女の目的は別にある




カーブー「・・・・・・・・・・・・・」(呆然としている彼の背後から回避するよう叫びながら飛びかかってくるセフィティスの姿が)



バッ!!
ドスッドスッドスッ!!

(タックルをしてきたセフィティスと共にダイブしていくカーブーがいた赤土のグラウンドに槍のような棘弾が次々と突き刺さってくる)



ズンッ!!(唖然としている観客達が座っているスタンド席の目の前に鋭い棘が落下してきて、石造の地面を穿つように音を立てながら突き刺さる)


シオン「これでわかったでしょ!?本物のモンスターなのよ!!」


ワァアアアアアアアアア!!
(一斉に席を立ち、我先にと入場ゲート目指して走りだすオーディエンス達)


カーブー「・・・・・・・・・・・・・・」ワァアアアアア!!(仰向けのままセフィティスに覆いかぶさられながら空を見ている)



ブワッサ・・ブワッサ・・
(上空に浮かんでいる逆光となった飛竜の黒いシルエット)


ワァアアアアアアアアア!!
(客席で慌てふためきながら逃げていく人間達には目もくれず、頭上のターゲットに敵視を向けている滅尽龍)



カーブー「・・・・・・・・・・・・・・」むむっ・・(首を仰け反らせ、逆さに後方を見る)


ワァアアアアアアアアア!!
(騒然とする闘技場内の縦通路の階段を淡々と上がっていく黒髪ポニーテールの女性の後ろ姿が逆さに映る)



ゾフィ「ビビりやがって。こっからが本番だろうが」ワァアアアアアア!!(馴染みの若い男性客も急いで逃げていく)


ユーリィ「・・あれ・・見て・・」ぐりっ(妹の脳天を鷲掴みにして捻る)



ワァアアアアアアアアア!!
(逃げ惑う客達の間を縫いながらVIP席へと上がっていくジーナ)



ゾフィ「あれ・・あの女け?やっと表に出る気になったのか」ワァアアアアア!!

ユーリィ「・・追跡する・・」ガッ(妹の手を掴み、客席に繋がる塀を乗り越える)


カトゥッロ「コズンダ様!!お逃げください!!」ワァアアアアア!!

コズンダ「この死地で王を護るのが誰なのか・・見てみようじゃないか」フフッ

イェル・ミナ「ここは私とセフィティスが。カトゥッロ様はお先に」(上下にいるモンスターを交互に警戒しながら)

カトゥッロ「・・・・・・」ちら

コズンダ「構わん。行け」(頭上の飛竜を見上げながら)

カトゥッロ「で、では、足手まといにならぬうちに・・行くぞ!」ダッダッシュ(パーマの大男を従えながらその場から逃げるように去る)


どけどけぇ~~!!(パーマの大男を先頭にVIP席で戸惑う賓客達をどけながら、入場ゲートに向かって下りていくカトゥッロ)


イェル・ミナ「セフィティスを呼びますか?」きゃああああああ!!

コズンダ「任せる。それより、お前の猟虫はどうした?」

イェル・ミナ「・・・直に騒動に気づき、戻って来るかと」きゃああああああ!!






ドスンドスンドスンドスン!!
(尖塔を背景に宮殿敷地内の品位ある石床を踏み壊しながら雷顎竜(首には奇面族の赤ちゃんを抱いたザザミネコが乗っている)&棘竜(首には頭に猟虫を乗せたザザミネコ&山猫族が乗っている)が爆進していく)


クク「UNKNOWN!?」(見つめる空に浮かぶ黒い飛竜)


鉄平「ああ、俺達の大陸ではそう呼ばれている!!カーブーの野郎に引きつけられて来やがったんだ!!まったく!!」ドスンドスンドスン!!


泥吉「見てくだせぇ!!みんな無事です!!」


ドスンドスンドスンドスン!!
(練兵場に辿り着くと、各種モンスターに操竜したハハーン族の戦士達とグリムリンクスの義賊ネコ達の英姿が見え、エリアの所々に倒れている赤装束の暗殺者達の姿も確認できる)



一也「ファミリーとオトモダチに無事な姿を見せてやるニャ」むんず(と抱っこしているジャスを掲げてみせる)


スカーフェイス「ジャス・・・よく・・」オオオオオオオ!!(勝どきをあげるメンバーに続き、モンスター達も咆哮をあげて出迎える)


スッ・・ひょっ(身を屈めた棘竜から飛び下りる鉄平と泥吉)


泥吉「さすがだな、みんな」パァ~~ンハッ(スカーフェイスと激しくハイタッチ)

スカーフェイス「一人だけ逃がしちまった。俺達があれを見上げているすきにな」チッ(と空を見上げる)

鉄平「あのメラルー・・・・・泥吉さんのところで・・」

泥吉「こっちはもう大丈夫だ。あっしらと一緒にいるところを目撃される前に、お戻りになられた方がいい」(鉄平の頭の上にとまっているククに向かって)

クク「本当に大丈夫?」(下の鉄平に向かって)

鉄平「ああ。助かった。ご主人にもそう伝えてくれ。クルセイダーズは必ず恩に報いるってな」ブブブブ(ザザミネコの頭から飛び立ち、彼の顔の前でホバリングする猟虫サイズのオオナナホシ)

クク「分かったわ。異国の英雄猫さん」ちゅっ


ブブブブブブブ(ククは鉄平に別れを告げると、今度は一也のもとに飛んでいく)


クク「悲しいけれど、ここでお別れよ。ジャス」ブブブブブ

ジャス「や~~んや~~ん!!」

クク「私のために泣いてくれるのね。優しい奇面族のぼうや・・・大好きよ」ちゅっ

ジャス「えぐっ・・えぐっ・・・」ぐすんぐすん

クク「ジャスのこと、よろしくね。頼もしい力持ちの猫さん」ちゅっ(ザザミネコ一也の頬に)

一也「もしも困ったことがあったら、彼らの集落に来るニャ」

クク「ありがとう。イェル・ミナにそう伝えるわ」


ブブブブブブブ(棘竜の鼻先にとまるクク)


クク「幸運を・・・・さぁ、今度はアジャリナを迎えに行くわよ、ドム!」


ドム「アオオオオオオオ!!」


ドスンドスンドスンドスン!!
(練兵場を猛ダッシュしていく棘竜)


クク「別れは嫌なものね・・・谷を出る時は、ちっともそんなことなかったのに・・・・ドムや。もうここまで来たのだから、遠慮なく走りなさい。あ、でも、人を轢いては駄目よ」

ドム「ム~~~~~~~」ドスンドスンドスン!!(空を見上げながら市街地の公道に入っていく。同時に市民の叫び声も)

クク「あの黒い飛竜・・本当にデスカーブーを追いかけて来たのかしら・・・」


ドシューーーーーーーーーン
(上空を横切る赤い彗星)


ドム「ムム~~~~~~~」ドスンドスンドスン!!(そのつぶらな瞳でそれを確実に捉えている)


きゃああああああああ
ドスンドスンドスンドスン!!

(恐れ慄く市街地の公道を突進していく棘竜を民家の陰より覗き見るハンギル)


ダル・ハンギル「あの猟虫は・・・・そういうことか・・・」


ダッ!!(棘竜が目指す五稜闘技場に向かって、市街地の裏道より駆け抜けていくハンギル)


To Be Continuedダッシュ






みんなのザザミな一票でしっかり応援してくれよな♪

次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」

第209話 「想像以上の騒擾」

2/22(木)0時更新予定

この前、作者は、ちいちいレモンのラベルが欲しくて買ったのだが、ラベルを保管しようと何も考えず剥がしてしまい、メロメロにまるまっているラベルが嫌で、さらにハサミで切ってしまい、なんだか分からない状態の2つのラベルを机の上に置いて、黙ってそれを見つめながら、ペットボトルごと保管しておけばよかった・・と後悔しているんだぞ


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