ダッダッダッダッダッダッダッ!!
(宮殿南棟より大階段へ向かって一直線に駆けていく若い行商人)
肉まん君「ハァ・・ハァ・・!!」ダッダッダッダッダッ
軽装兵「・・・・よぉ!ちょうどいいとこに来た!」
肉まん君「カトゥッロは!?」ガバッ(彼の胸元を掴む)
軽装兵「とっくに出ていったよ!そんなことより、何かが落ちてきたんだ!!」
肉まん君「カトゥッロはどこだ!?」グイッ!
軽装兵「ありゃ間違いねぇ、モンスターだぞ」
肉まん君「ハァ・・ハァ・・・・どこだ?」ハァ・・ハァ・・
軽装兵「・・・・・・・・・・・・・・・・」スッ・・・(胸ぐらを掴まれたまま彼が指差す灰色の街並みの向こう側に見える五稜闘技場より悲鳴が聞こえてくる)
肉まん君「・・楽しめ・・遅れるな・・・・・あいつは最初から・・・・いや、彼女も・・・」
軽装兵「何が起きてる!?」
肉まん君「備えろ!!」ダッ!!
軽装兵「何にだ!?」
肉まん君「狩猟だよ!!」ダッダッダッダッ!!
~デスタミッタ・ジャマラン、北塔....
なんだこりゃ~・・むぅ~~・・・
(塔の真下に落ちているハンググライダーの残骸を不思議そうに見ている衛兵)
じーーーーーーーーーーーー(そんな光景を塔の出入り口から半身を外に出して覗いているザザミネコの頭の上には猟虫サイズのオオナナホシの姿も)
鉄平「まさにきっかけ待ちってわけだ」じーーーーー
クク「どうする気?」こそっ(と彼の頭の上から)
なんだこりゃ~・・むぅ~~・・・(衛兵は機械的なNPCのように同じ台詞を繰り返しながらハンググライダーを見下ろしたり、塔の上を見上げたりを恒久的に繰り返している)
鉄平「次の展開を与えてやろう」そろぉ~り・・
一也「頼りになるパパだニャ」(塔の中より、なんだか「ロマンティックなお面」を被っている奇面族の赤ちゃんを運搬スタイルで抱っこしながら)
ジャス「ウイ」こくり
なんだこりゃ~・・むぅ~~・・・そろぉ~り・・(まだハンググライダーを見下ろしたりしている衛兵の背後より忍び寄るザザミネコ鉄平&クク。そんな光景を塔の出入り口から心配そうに見つめるザザミネコ一也&ジャスの姿も)
一也「・・・・・・・・」ハラハラ
なんだこりゃ~・・
ちょんちょん
ええ?
ダシャーーーーーン
(衛兵の背中をザザミネコバサミで突き、振り向いた無防備なところに渾身のRKOを決め込むザザミネコ鉄平)
一也「BBBも顔負けの一撃だニャ」とっとっとっとっ(ジャスを運搬スタイルで抱っこしながら鉄平のもとに)
クク「今のうちに逃げるわよ」
鉄平「ああ。みんなと合流しよう」(そんなザザミネコな彼の背後より、むっくり起き上がる衛兵)
ジャス「イ~~~~ッ!!」ブン!!(手持ちの「なんだかイガイガなボールのおもちゃ」をぶん投げる)
衛兵「ぎゃあああああああ」こちぃ~~~ん(顔面にクリーンヒット)
鉄平「おりゃあああ!!」ゴッ!(猫足で衛兵のお腹を蹴り上げる)
ごキィ~~~~~~ん
(不意を突かれた衛兵に飛びかかった鉄平は往年の「ザザミネコ・スタナー」を浴びせる)
鉄平「フォーーーーッ!!」カチンカチン(高揚しながらザザミネコバサミを)
クク「お手柄よ、ジャス」
ジャス「ウイ」ピース(ちいちゃい手で)
動くな!!(遠くより数名の衛兵達が走ってくる)
クク「やっば」ブブブブ(見つからぬよう鉄平の背後に飛んで隠れる)
鉄平「チッ。数が多いな」
ジャス「イ~~~ッ!!」(何やら指差す)
一也「みゅううう!?」
ズンダッダッダッダッダッ!!
ぎゃああああああああ・・・・
(豪快に突撃してきた棘竜にあっけなく轢かれ弾き飛ばされていく衛兵達)
ジャス「ドム!ドム!」パチンパチン(嬉しそうに手を叩く)
一也「あの棘竜は確か・・」
クク「この子のお母さんのバディよ」
だぁ~いじょうぶですかぁ~い!?
のすん・・のすん・・
(棘竜の後ろから、泥吉を頭に乗せた雷顎竜が走ってくる)
クク「それであっちのオトモダチがお父さんのバディってわけ」へぇ~~(とザザミネコ達)
ンモ~~~~~(雷顎竜は「ぼっちゃん、ご無事で」と言わんばかりに身を屈め、一也が抱っこしているジャスに向かって大きい頭を差し出してくる)
ジャス「フルグル、フルグル」てんてん(雷顎竜フルグルの鼻を叩く)
泥吉「ジャス!!無事で何よりだ!!」バッ(屈み込む雷顎竜の頭より飛び下りてくる)
鉄平「泥吉さん、他のみんなは?」
泥吉「ゲルハルト殿は族長を救出に。残りは練兵場で赤服と交戦中です」
一也「もうちょっとでご両親に会えるニャ」
ジャス「えぐっ・・えぐっ・・・・・あ~~~~~~~ん!!」
クク「あら、どうしたの?ジャス」
むぅ・・・・(雷顎竜と共に空を見上げながら周囲を見渡している)
一也「ドム達も何かを感じている様子だニャ」
泥吉「まさかカタストロフィの予兆・・・・急ぎやしょう」
鉄平「ああ。でもその前にニャークに連絡だ」カパッ(ザザミネコバサミを開くと、中から雷光虫型の通信機が飛び出てくる)
一也「ニャーク達にお迎えに来てもらうニャ」
鉄平「あっ、え~~っ、こちら鉄平、こちら鉄平。ニャークさん、聞こえましたら、ご返事、どうぞぉ~?」
「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights
~アヤ北部....
・・・・・・・・・・・・・・・
(ドライな丘陵エリア内、岩山に挟まれた細い平地を拠点に体を寄せ合いながら身を屈めて隠れている銀火竜、雌火竜、そして眠鳥の親子に寄り添っているウルの姿も)
ウル「もうここへ来て何日目っチャ・・・」はふぅ~~・・(と、眠鳥の子供と共にぐったりしながら母眠鳥のフワフワな胸毛を背もたれに。そして乾いた砂埃の大地には無数のタリーマークが)
サンダーソニック「大袈裟な奴だ。まだ数日しか経っていない。しっかりしろ」(彼の首にはミツネネコが乗っかっている)
ニャーク「ウルはまだちいちゃいから、退屈なのだろう」
ジャブ吉「○□」クックックックッ(雌火竜の首の上で仰向けになりながら、ナイフをくるくる回している)
ウル「みんなでバカにして・・・んダバ、都はどうなっているっチャかねぇ・・・」ぐりぐり(と、うなだれながら黒毛と濃緑が混じったドレッドロックスを指で)
ニャーク「カーブーは必ず約束を守る男だ。直に連絡が・・」フィ~ンフィ~ン(ミツネネコカサの面の中より通信機らしき着信音が)
ウル「なんだっチャ?」(うなだれながら銀火竜の方を見上げる)
ニャーク「ニャークだ。鉄平か?」フォイン
あ~だら、えっだら!ホニャらちて、ニャ~だってよ!!
(通信機の向こう側より慌てた鉄平の声が)
ニャーク「うん・・うん・・・そうか、分かった。すぐに向かう」フォイン
ウル「あらま、ほんとに連絡が来たようだっチャ」なでなで(隣の眠鳥の子供を撫でる)
ヒップ「キュも~~キュも~~」(空を見上げながら)
ウル「どうしたっチャ?」ちら・・
ドシューーーーーーーーン!!
(崖と崖の隙間から見える青空を突っ切っていく黒い影)
ウル「・・・・・・・・・・・・」(訝しげな半目で上を見ている)
ジャブ吉「●」
ウル「ンバ。悪い予感しかしねぇっチャ」(空を鋭い目つきで睨みながら)
ニャーク「みんな。計画が決行されたぞ。すぐに都に向かおう」
ウル「そうした方がいいっチャ」バッ(ヒップと共に母眠鳥の背中に飛び乗る)
サンダーソニック「飛んでいくのは構わないが、砦を超えた崖上にはバリスタや大砲が待ち受けているんだろう?」
ドガーーーーーン・・・・
ボガーーーーーン・・・・
ウル「ママノック!上に行くっチャ!」ガバッ(立ち上がる眠鳥と共に雌火竜、銀火竜もまた体を起こす)
バッサバッサ!!バッサバッサ!!
(崖と崖の隙間を垂直に飛んでいくモンスター達)
ニャーク「ん・・・・見ろ!!」
モワモワモワモワモワ・・・・
ボガーーーーーーーン・・・
(遠方に見える赤い岩山群から無数の黒煙が上がっているのが見え、その向こう側から新しい爆発音が聞こえてくる)
ニャーク「都の方角だ」バッサバッサ
ウル「どうやら心配はいらないようっチャね」むぅ~~(とサンダーソニック)
ニャーク「とにかく急ごう。カーブーが心配だ」
To Be Continued
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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」
第207話 「さっさと戦え!!」
2/15(木)0時更新予定
作者は最近、どちらを選ぶなら・・という「やらなくてもいい」自問の選択に、フルタのチョコとM&Mをあげたのだが、未だに答えは出ず、「両方あるのがしあわせ」と思っているそうだ
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