~エル・ディアラ・サンドリア外周エリア、Antique Shop NyaNya堂....
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(断崖沿いに並ぶバラックの中、わりとしっかりめに建造された「獣人サイズな木製バンガロー」がちんまりと見える)
アニャニャニャ・カーン三世「赤ん坊を・・ねぇ・・・」コポコポコポコポ・・(例の地下室、ヴィンテージ風ローテーブルに置かれた「豪華なティーセット」でお紅茶を注ぎながら)
肉まん君「これではっきりした。彼女があんたらの仲間の代理人になったのは、きっかけに過ぎない。彼女の目的は、正々堂々、最後まで勝ち上がって、子供を返還するようコズンダに要求することだ」コポコポコポコポ・・
アニャニャニャ・カーン三世「うにゅ~~・・・我々としては、その「ついで」に、お仲間が自由になれば問題ありませんが・・・どうぞどうぞ」(紅茶を勧める)
肉まん君「疑問がある」ズズズ・・
アニャニャニャ・カーン三世「お気に召さないお味でしたかニャ?」
肉まん君「いや。こっちは文句のつけようがない」ん~~~(と紅茶の匂いを嗅ぎながら)
アニャニャニャ・カーン三世「よかったニャ」ホッ・・
肉まん君「仲間が解放されたところで、どうするつもりだ?ここで匿うわけにはいかないだろう」ズズズ・・
アニャニャニャ・カーン三世「お察しの通りですニャ。解放されたお仲間は、コズンダの気が変わらないうちに、都を離れるでしょうニャ」ひょっ(対面のソファに「後ろ斜め飛び」で座り込む)
肉まん君「まるで他人事だな。最も、ここに立ち寄れば、関係性が明るみになるからか・・・」ザッ・・(ティーカップを片手に静かにソファより立ち上がる)
アニャニャニャ・カーン三世「??」
ゴッゴッゴッゴッ・・(木床を歩くブーツの足音を鳴らしながら、廊下の奥に見える部屋を覗き込む肉まん君)
肉まん君「それ以上に彼女は、復讐を望んでいる・・・・裏切り者に対して」ズズズズ・・(お紅茶をいただきながら振り返り、三世の顔色を窺う)
アニャニャニャ・カーン三世「ケジメですニャ」にこり
肉まん君「だろうな」ズズズズ・・・・(壁に飾っている初代カーンと二世の肖像画を見つめながら)
アニャニャニャ・カーン三世「ユーリィ殿とゾフィ殿は今晩も外食で?」
肉まん君「ああ」ズズズズ・・・・
アニャニャニャ・カーン三世「そうですかニャ・・」しょんげり・・
肉まん君「俺も出る」ゴクッ(一気に)
アニャニャニャ・カーン三世「アニャ。どちらへ?」
肉まん君「ユーリィ達にサブクエストを依頼したお返し。俺に、その奇面族の赤ん坊の居場所を探れだと」カチャリ・・(空になったティーカップをローテーブルの上に置く)
アニャニャニャ・カーン三世「助けるおつもりで?」
肉まん君「俺達は義賊じゃない。いや・・・昔なら、やっていたかな」フッ
アニャニャニャ・カーン三世「??」
肉まん君「無事かどうかだけでも、母親に知らせてやりたいんだと」ザッ・・(一階に繋がる収納式の階段を上がる)
アニャニャニャ・カーン三世「子供のために決闘裁判に出るニャんて・・・・御母上はご健在で?」(階段を見上げながら)
肉まん君「街と一緒に置き去りにしてきた。・・・・親友もな」カツカツカツカツ・・・(一階は天井が低いため、自然とハンター特有の忍び歩きで身を屈めながら階段を上がっていく)
アニャニャニャ・カーン三世「うにゅ・・・・・」
ぬう・・(一階の床に両手をついた低姿勢のまま、こちらを覗き込んでくる肉まん君の顔)
アニャニャニャ・カーン三世「??」
肉まん君「あんたの母親は、どうしてここに店を構えたんだ?」
アニャニャニャ・カーン三世「父の意向だったと・・・自分は父に会ったことはないのですニャ」(肖像画を見つめながら)
肉まん君「・・・その絵を見る限り、立派なネコだったのだろう。少なくとも、俺の父親よりはね」スッ・・(顔を引っ込める)
アニャニャニャ・カーン三世「・・・・・・・・あ、肉まん殿!お夕飯は!?」
肉まん君「俺も外で食ってくる」(声だけが)
アニャニャニャ・カーン三世「そうですかニャ・・」しょんげり・・(と同時に「バタン」とドアを閉める音も)
「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights
~エル・ディアラ・サンドリア、マーケットエリア....
ガヤガヤガヤガヤガヤ
(雑多な雰囲気が持ち味の乾燥地帯独特な商店街、ちんまりしたテラス席より行き交う人混みの「隙間」をじっと見つめている蒼猫の姿が)
鉄平「・・・・・・・・・・・・・・・」ズズズズ・・・・(とっくに空になっているグラスの氷群が溶けてもたらす水をストローですすりながら監視するように一点を見つめている)
ターバン巻いたウェイター「・・・・・・・・・・・・・・・」じーーーー(そんな鉄平を見下ろしている)
鉄平「・・・・・・・・・・・・・・・」ズズ・・・ズズズズ(猫背を向けたまま、お構いなしにすすりながら監視を続けている)
ターバン巻いたウェイター「ゴホン!」
鉄平「・・・・・・・・・・・・・・・」キュココココ(氷水もなくなったので変な音をたてながら引き続き監視)
ターバン巻いたウェイター「・・・・ちょっと」ぽんぽん(鉄平の猫肩を叩く)
鉄平「ああん」しっしっ(猫背を向けたまま)
ターバン巻いたウェイター「注文しないなら、どいてくれないか?他にもお客さんが・・」
じゃらん(鉄平は猫背を向けたまま、猫手よりテーブルに銀貨を数枚バラ撒く)
鉄平「おんなじの。トレンタで全部ミルクで。あとシュガードーナツ全部ぺっちょりで」
ターバン巻いたウェイター「少々お待ちを♪」タタタタタタ(足早に店内へ)
鉄平「へぇ~~えと・・・・」じーーーーー
ガヤガヤガヤガヤガヤ(人混み越しに足場が建てられた修繕中の黒を基調とした礼拝堂のような壮麗な施設が見え、両開きになったアーチ型の扉の奥では、黒いフード付きコートを纏ったちいちゃい翁と行商人らしき二人組の男と「ドボルヘルムのお面」を被った少年、そして一行のオトモと思しきレッドネコ&レッドガルが何やら話をしている)
カトゥッロ「分かった分かった。言い訳はもういい。好きに諜報活動しろ」しょっしょっしょっしょっ(札束を数えながら。その後ろに見える受付でもまた、妖艶な出で立ちの受付嬢達が同じくお札をなれない手つきで「たらたらと」数えている)
シリウス「感謝する。要塞が開かれているんだ。すでに情報を持った者が来ている可能性だってある。引き続き、その調査にあたる」
カトゥッロ「そうしろ。まったく。大した組織だな、ハンターズギルドというのは」ひょっ(お札を数えながら後ろ向きに飛び、少し背の高い椅子にかっぽりハマるような感じで着席する)
ハロルド「バァ~ロォ~。勝手に閉鎖的な文化を築いたのは、そっちだろうが。そのセキュリティのせいで、レオやウルは何かしらのトラブルに巻き込まれたんだ」(とドボルヘルムのお面を被った少年が「ぐるぐるキャンディー」片手に)
カトゥッロ「その古いしきたりを壊すために、支援してくれるのじゃろ?だったら、はよぉ~約束の兵器とやらをよこせ。そしたら少しは信用してやろう」しょっしょっしょっしょっ
ハロルド「こんのっ・・!」スッ・・(アンソニーが手を差し伸べ、鎮める)
アンソニー「今日の収益は?」スッ(鼻から下に巻いている黒いマフラーを下げる)
ポぅWOWWOWWOW
(途端に受付嬢達が勘定そっちのけでアンソニーを「ハート型の目」で見つめる)
ミオン「うにゅ??」ちら(その異変に気づき、アンソニーの顔を見上げる)
アンソニー「あっ・・」キラキラキラキラ(薔薇色に輝く美鼻)
ミオン「アニャ~~~~♪」びょっ!!(それに飛びつく)
アンソニー「しまった」だきっスッ(右腕で飛んできたミオンを抱きしめ、そのすきに左手で黒いマフラーを上げて鼻を隠す)
鉄平「へぇ~~え・・・・」ことん・・ことん・・(目の前のテーブルに特大サイズのミルクティーと砂糖べっちょりなシュガードーナツの皿が置かれる)
ガヤガヤガヤガヤガヤ(人混みの中、ご陽気スキップかましたシオンが街人とハイタッチをしながら現れる)
シオン「ハイハイ♪どうもどうもぉ~♪」パァ~ンパァ~ン(王国騎士盾斧を背負いながら、スキップ&ハイタッチかましながら)
ターバン巻いたウェイター「おっ。すごかったな、今日の彼女は」ハイハイ♪どうもどうもぉ~♪
鉄平「見に行ってのか?」
ターバン巻いたウェイター「休憩時間にな」こそっ(店内のオーナーに聞こえないよう)
鉄平「彼女に賭けたわけ?」ハイハイ♪どうもどうもぉ~♪(そんな人気者のシオンは長老府の前で立ち止まり、嬢ちゃんや坊っちゃんにサインを書いている始末)
ターバン巻いたウェイター「周りの連中は、ほとんど赤服に賭けていたがな。昨日、彼女が囚人を庇う姿を見て、ピンときた。あれは大物だってな・・・」フフ・・
鉄平「俺の目は間違っていなかった・・ってわけか」やれやれ
ターバン巻いたウェイター「お陰様で、ここの給料、数カ月分は儲かったぜ」クックックッ
鉄平「マジか。俺も賭けりゃよかったな・・」しょんげり
ターバン巻いたウェイター「腕っぷしもすごかったが、新王をも畏れぬ提言によって、市民の支持を完璧に得たな。なんつったか・・猛きぃ・・・」え~と・・
鉄平「炎」むにっ(と、べっちょりシュガードーナツを猫手でつまむ)
ターバン巻いたウェイター「あ、それそれ。なんでも宮殿の賓客だっていうじゃないか。コズンダ様もきっと彼女をスカウトするはずだぜ」
鉄平「後宮にご招待ってか?」あむっ
ターバン巻いたウェイター「あれ?知らないの。噂じゃ新王は好色じゃなく、女にも興味はないらしい。護衛がついていたろ?たくましい赤服の。お気に入りだそうだ」こそっ
鉄平「ほぉ・・・じゃあ、兵士としてスカウトされるってわけか」くっちゃらくっちゃら
ターバン巻いたウェイター「戦争に備えて、武人を探してるんじゃないの?」
鉄平「戦争?」ズズズズ(右手にべっちょりシュガードーナツ&左手の特大ミルクティーを直飲みで)
ターバン巻いたウェイター「東部に南部、西部にも攻め入るつもりだろうってのが、もっぱらの噂。だが、俺に言わせりゃ、中央を支配しちまうのが、一番早い」
鉄平「あ~~なんつったか・・ラ・・・・」
ターバン巻いたウェイター「エメシス。古代アヤ語で「安息の聖地」さ」
鉄平「・・王墓にして、邪龍教の巣窟・・・・・・彼女の狙いもまた・・・・なるほどねぇ・・・」あむっ
シオン「ハァ~~イ♪」(ご陽気に長老府の中に入ってくる後ろではサインを貰った嬢ちゃんや坊っちゃんがそれを嬉しそうに見つめている)
アンソニー「猛き騎士のご帰還。おかえり」
シオン「すぐにここへ来ようと思ったんだけど、やれ「これ食べてけ~!」とか「これ飲んでけ~!」って、このままじゃ太っちゃいそう♪」
ハロルド「すっかり人気者だな」やれやれ
カトゥッロ「ふんっ。お前のおかげでこっちは大損だ」
シオン「失礼ね。負けたら殺されるところだったのよ?少しは、また会えて嬉しいとか言えないわけ?」ふんっ(とカトゥッロ)
シリウス「俺達の力は証明できた」
ミオン「そうミャお。でも、シリウスさんは、もしもシオンがやられそうになったら、どうしてたミャ?」
アンソニー「僕も気になってた」じーーーー(一斉にシリウスを見る)
シリウス「その時はその時だ」フッ・・
アンソニー「きっと助けに行ってたよ」こそっ(シオンに耳打ち)
鉄平「・・・・・・・・・・・・・・・・・」あむっ・・ズズズズ・・・(ドーナツ&ミルクティーを交互に長老府の中を覗こうと猫首がもげんばかりに伸ばしている)
ガヤガヤガヤガヤガヤ(長老府の前にブロンドヘアの若い行商人の男が少し中を気にしながら立ち止まる)
鉄平「ん・・・・・・・・・・・」あむっ・・ズズズズ・・・
ガヤガヤガヤガヤガヤ(長老府の外から、それとなく気配を消しながらも存在をアピールしている肉まん君の姿に気づくシオン)
シオン「・・・ミオン、ジーク。行こう」ぽん(蒼きガルクの頭を撫でながら)
アンソニー「まだ凱旋を楽しむつもり?」
シオン「少し疲れただけ。また後で」ザッザッザッザッ・・
ガヤガヤガヤガヤガヤ(シオン達は長老府の脇で壁を背もたれに立っている肉まん君と合流し、人混みの中に消えていく)
鉄平「・・・・・・・・・・・・・・・」あむっ(それを目で追いながら残りのドーナツを一気に口の中に放り込む)
カトゥッロ「ほれ。お前らも仕事に戻れ」しょっしょっしょっしょっ
シリウス「そうしよう。おっと。それと、俺がシオンに賭けた取り分。預金しておいてくれ」ザッザッザッザッ(先頭を切って出ていく彼に続くハロルドとアンソニーはクスクスと笑っている)
カトゥッロ「フンッ」
ガヤガヤガヤガヤガヤ(長老府より外に出てきたシリウス組は、通りの人混みに自然と溶け込みながら気配を消していく)
鉄平「ん・・・・・」ガヤガヤガヤガヤ
ガヤガヤガヤガヤガヤ(人混みの中、鼻を守るように黒いバンダナを顔の下に巻いているアンソニーの姿が目につく)
鉄平「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
??「彼はギルドナイトだ」(耳元で謎の声が)
鉄平「!?」バッ
カーブー「フホ~~ホッホッホッホッホ!!びっくりしたか?」(振り返ると手枷足枷&鎖のリードをつけられた囚人の姿が)
鉄平「・・・・・・・・・・・・・・・」ちらっ
ガヤガヤガヤガヤガヤ(馬鹿笑いかますドボルヘルムの囚人の背後では、奴につけられた鎖のリードをしっかと握りながら腕を組んで監視している鮮血のチャチャブーフェイクの大男の姿が)
鉄平「今の・・アンソニーか?」
カーブー「やっぱりな。気配を消すことはできても、あの独特な精気までは消すことはできない。一緒にいたのは仲間だろう」ガヤガヤガヤガヤ(既に人混みに紛れ、視覚的には見えなくなってしまった彼らの気配を独自の視点で捉えながら)
鉄平「・・仲間もいたのか・・・ってことは、ギルドナイトもここへ・・・・」
カーブー「他に誰か見たか?」
鉄平「シオンがいた。あいつもギルドナイトとみていいだろうな」やれやれ
カーブー「UBUさんが知ったら、ブチギレるな。まぁ、まだ決まったわけじゃないが」やれやれ
鉄平「お前の仲間の行商人と一緒に出かけたぞ」ガヤガヤガヤガヤガヤ
カーブー「肉まん君か・・・・・フフ」
鉄平「繋がってきたな」
ゲンス・ゴンス「おい。もう行くぞ」ジャラッ・・(鎖のリードを引っ張る)
カーブー「もう面会終わり?じゃ、次の屋台へ行こう」
ゲンス・ゴンス「もう駄目だ。看守長もそろそろ帰る頃だろう」やれやれ
鉄平「明日はお前の番かもな」
カーブー「そしたら迷わず全財産、賭けるといい」えっへん
鉄平「・・・・死ぬなよ」
カーブー「ウッス」
こちん(拳を軽くぶつけ合うドボルヘルムの囚人と口まわりがぺちょぺちょな蒼猫)
To Be Continued
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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」
第160話 「初めての外街を覚えているか?」
8/24(月)0時更新予定
現在、Switch版の「Punch Club 2: Fast Forward」にドはまりしている作者は、あっつい中、ウォーキングかましながら、自分も5円とかお金を出せば、すぐに目的地へ移動できればいいのになぁ、などと、しょうもないことを思っているそうだ。だったらウォーキングをやめればいいのに。さっ、そんなわけで!次回も見よう!!読も見よう!!ぜよ!!
■あたちのモンハン日記てなぁに?
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