オオオオオオオ・・・・アイ~~~~ッ♪
(五稜闘技場に響き渡る珍妙なチャントを受けながら、星型アリーナの中央に集結してくる出場者達)
ゾフィ「よぉ!パン泥棒!!えらい人気だな!?」カアアアアBOOOOO!!!!
カーブー「お恥ずかしい」ポッ(とドボルヘルムの両頬が照れくさそうに赤らむ)
コズンダ「威勢の良さそうな連中ばかりだな」オオオオオオオ・・・・
セフィティス・ファルザーム「ご安心を。我々の相手ではありません」アイ~~~~ッ♪(と、アリーナを見下ろす)
シオン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」オオオオオオオ・・・・アイ~~~~ッ♪(大歓声の中、周囲の観衆達にちんまり会釈をしているカーブーの背後で腕を組みながら威風堂々と立っている鮮血のチャチャブーフェイクの大男に向かって敵視を飛ばす)
ゲンス・ゴンス「こんな場所にいることが親にバレたら、怒られるんじゃないのか?」フッ
シオン「あなたこそ。離島の監獄にいたんじゃなかったっけ?命があるのはあの子のおかげ。感謝しなさい」
ミオン「シオ~~~ン!!ファイト~~~♪」
ゲンス・ゴンス「チッ・・やはり、お前らは共謀者だったのか。せいぜい、また瀕死状態にならないよう気をつけろ」ふん(対し、黒髪ロングをかきあげながら聞き流すシオン)
フェットチーネ「よぉ、武神。久しぶりだな」デェ~~~~~~ス・・・・・
カーブー「ウッス。お元気そうで」カアアアアBOOOOOOOOOOOO!!!!
フェットチーネ「まさかこんなところで再会するなんてね。あんたらのリーダーのことは聞いている。早く元気になるといいね」オオオオオオオ・・・・
カーブー「ありがとうございます」アイ~~~~ッ♪
ユーリィ「・・・・・・・・・・・・・・・」あたふた(カーブーに話しかけようと何度も試みるも場の空気を察して話しかけられないお姉ちゃん)
どんっ(他の参加者にぶつかるお姉ちゃん)
ユーリィ「・・すみません・・」へこり
囚人「今なら、まだ辞退することも可能だぞ」(カーブー同様、手枷足枷をつけられた、もちろん上半身裸&縞々長ズボンの色黒なスキンヘッド囚人)
ユーリィ「・・かあぶう兄君の・・同僚・・?」デェ~~~~~~ス・・・・・
囚人「懲役もその罪状も俺の方が遥かに質が高い」カアアアアBOOOOOOOOOOOO!!!!
ユーリィ「・・チラシに・・名前・・出てた・・?」オオオオオオオ・・・・アイ~~~~ッ♪
囚人「ふんっ。評判なんて関係ねぇ。俺の目的は仇を討つことだけだ」デェ~~~~~~ス・・・・・
カアアアアBOOOOOOOOOOOO!!!!
(次の大歓声があがった瞬間、手枷足枷を引きちぎり、ゲンス・ゴンスに飛びかかる囚人)
コズンダ「おお?」(ひときわ高い玉座からその光景を興味深そうに見下ろす)
囚人「死ねぇええ!!バンザァアアアアア!!!!」バッ!!
ゲンス・ゴンス「そういうことか」
フォッ!!
ガシーーーーーン!!
(迎え撃つゲンス・ゴンス渾身のストレートを咄嗟に両腕ガードで防ぐ囚人)
囚人「俺の名前はアルティメット・ディフェンサー!!盟勇ハイパースプリントとは義兄弟だった!!」
ゲンス・ゴンス「誰だ?そいつは?」コキコキ(首を捻りながら)
衛兵「やめろ!!」ダッダッダッダッダッ(アリーナの隅々で待機していた衛兵達が長槍を構えながら駆けつけてくる)
カーブー「よすんだ」
アルティメット・ディフェンサー「黙れ!!貴様こそ、すでに勝敗がついていた兄者をけしかけやがって!!」ドンッ(同じく上半身裸のカーブーの胸を両手で突き飛ばす)
カーブー「そうだっけ?」よろっ
衛兵「そこまでだ!!」(衛兵達の長槍によって抑えられるアルティメット・ディフェンサー)
アルティメット・ディフェンサー「ここであの男と勝負させろ!!そのために俺はここへ来た!!」(頭上の新王に向かって叫ぶ)
カーブー「ほぉ・・・やっぱり、あの淀んだオーラが問題児だったか」(同じく上を見ながら)
カトゥッロ「無礼者め。牢獄へ戻しましょう」ガヤガヤガヤガヤ(観衆達の視線が一斉に向けられる)
コズンダ「待て。あの男の要望はなんだ?」ガヤガヤガヤガヤ(周囲から寄せられる好奇の目を受け入れながら不敵に微笑む)
カトゥッロ「ええと・・・バンザ・バンザ・キラーバンザとの決闘を望むとなっております」(書状を読みながら)
コズンダ「ならば今、希望を叶えてやれ」フフッ・・
カトゥッロ「では、開幕戦をあやつらに?」
コズンダ「こういったイレギュラーな事態こそ、オーディエンスが臨んでいるショーだ」ガヤガヤガヤガヤ
鉄平「さすがカーブー。何もしてなくても、トラブルの方から勝手にやってきやがる」ガヤガヤガヤガヤ
ニャ太郎「騒ぎが起これば起こるほど、闘技場へ関心が集まりますからな。外のゲルハルト殿達が諜報活動を行いやすくなる」ガヤガヤガヤガヤ
鉄平「その間に赤ん坊の居場所が分かればいいが・・」
アジャリナ「なになに?何が起きてるね」ガヤガヤガヤガヤ
フェットチーネ「武侠の願い・・・さぁ、どうでる?」ガヤガヤガヤガヤ(見上げる五芒星型の一角の頂点席では、相変わらずコズンダが足を組みながら不敵な笑みを浮かべており、その傍らのカトゥッロは隣で屈み込んでいる大男に何やら耳打ちをしている)
カトゥッロ「いいな?そのように伝えろ」こそこそ
むんっ(一歩前に出る大男)
パーマの大男「これより、原告、アルティメット・ディフェンサーと、被告、バンザ・バンザ・キラーバンザによる決闘裁判を開始する!!」
オオオオオオオオオオ!!
アンソニー「まさに・・」
ミオン「グルーミーな展開だミャ♪」ワクワク(する彼女とは対照的にやれやれポーズをしているドボルヘルムのお面を被った少年)
「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights
オオオオオオオオオオ!!
(大歓声が轟く星型アリーナの中央では、鮮血のチャチャブーフェイクの大男とスキンヘッドの囚人(共にもちろん上半身は裸)が睨み合っており、その場の空気を察した他の参加者達は、二人から離れるようにすごすごと星型アリーナの端々へと後退していく)
ゾフィ「キャハハハハッ!!やれやれぇ~!!」
カーブー「いいんすか?」(隣のシオンに向かって)
シオン「私はあなたの代理人よ?別にあいつと戦いたくて参加しているわけじゃないけど・・・これでルールが分かるわね」ちら・・(玉座の方を見上げる)
セフィティス・ファルザーム「同僚が心配?」(腕を組んだまま成り行きを見守りながら隣の赤装束の彼女に声を掛ける)
イェル・ミナ「別に」オオオオオオオ!!(アリーナで睨み合う二人の上半身裸の男を冷ややかな目で見下ろしながら)
アルティメット・ディフェンサー「ついにこの時が来た。観念するんだな」オオオオオオオ・・・・アイ~~~~ッ♪(煽るように再び謎のチャントが飛んでくる)
ゲンス・ゴンス「丸腰がイキるな。このゲンス・・おっと。このバンザ・バンザ・キラーバンザ様のここでの記録的な連勝記録を知らんのか?」オオオオオオオ・・・・アイ~~~~ッ♪
アルティメット・ディフェンサー「殴り合いでもいい!!早くこいつを殺させろ!!」オオオオオオオ・・・・アイッ!!アイッ!!アイッ!!アイ~~~~ッ!!(煽るように再び謎のチャントが飛んでくる)
カトゥッロ「よいな?ちゃんとそう伝えるんじゃぞ」こそこそ(と、また大男に耳打ちを)
むんっ(一歩前に出る大男。同時にチャントも止み、観衆の耳がこの男に向けられる)
パーマの大男「当初予定していた開幕戦に備え、すでに武器はアリーナの角に設置してある!!」
アジャリナ「むむ・・?」きょろきょろ(星型アリーナの5つの角を見渡すもそこには何もない)
フェットチーネ「下だ」(五芒星の鋭い角に見える赤土の地面に、それぞれ上蓋が設置されている)
パーマの大男「ただし!!必ずしも武器が入っているわけではないので、使用する際は細心の注意を払うこと!!以上!!」オオオオオオオ!!
ミオン「ってことは、危ないものも入っているってことミャお?」ガヤガヤガヤガヤ
市民「その危険をどう利用するか・・駆け引きもまた、このアンガイブ・ゲバトリムで行われる決闘の大醍醐味さ」グッ(ただの格闘好きがサムズアップする)
カーブー「むぅ・・・・」きょろきょろ
ユーリィ「・・兄君・・何を見てるか・・?」
カーブー「いや。なかなか、面白いものが入っているぞ」きょろきょろ
パーマの大男「それではこれより決闘裁判の開幕戦を行う!!はじめぇええええええええぃやっ!!!!!」
オオオオオオオオオオ!!
(怒号のような大歓声が星型アリーナに振動を起こす中、スキンヘッドのもちろん上半身裸な囚人が首を「イキり捻りながら」、同じく上半身裸軍パンサスペンダースタイルな鮮血のチャチャブーフェイクの大男を激しく睨んでいる)
カーブー「いけぇ!!アルティメット・ディフェンサー!!お前の底力を見せてやるんだ!!」知り合いじゃねぇんだろ?(とゾフィ)
アルティメット・ディフェンサー「見てろ・・ハイパースプリント・・」オオオオオオオ・・・・アイ~~~~ッ♪
ゲンス・ゴンス「だからそいつは誰だ?」(傲慢腕組かましながら)
アルティメット・ディフェンサー「挑発しても無駄だぜ。貴様こそ、大剣が無ければ何も出来ないんじゃないのか?」やれやれ
ゲンス・ゴンス「残念だったな。この俺が凶器そのものだ」バ・ン・ザ!!バ・ン・ザ!!
アルティメット・ディフェンサー「すでに斬れ味が落ちてるんじゃないのか?」ペッ
ゲンス・ゴンス「なぁ~コラ!!殺す!!」ダッ(剛腕を振りかぶりながら突進かます)
シオン「相変わらずの単細胞」ふぅ~~~
ゲンス・ゴンス「おりゃあああああああ!!!!」ブオーーーーーン!!
カーブー「まずいぞあの怪力で打たれたら全治三ヶ月どころか顔面陥没再起不能間違いなしだぞ!!」(以上すんごい早口で)
アルティメット・ディフェンサー「ハイーーーーー!!」(すんごい甲高い声で)
ひょれっ(ゲンス・ゴンス渾身のストレートを腰を捻りながら交わすアルティメット・ディフェンサー)
ゲンス・ゴンス「ギ~~~~ッ!!」ブオン!!(重厚なソールを持つブーツの前蹴り)
カーブー「今度こそまずいぞあの大地をも叩き割るキックをもろに食らったら骨なんて折れちゃうぞ!!」だろうよ(とゾフィ)
アルティメット・ディフェンサー「イーーーーーーーッ!!」びよぉ~~~ん(更に甲高い声で垂直に飛び上がる。ワイヤーアクションみたいに)
ひょれっ(と、前蹴りを突き出したゲンス・ゴンスの「スネの上」に飛び乗るアルティメット・ディフェンサー)
ゲンス・ゴンス「いいっ!?」
アルティメット・ディフェンサー「どうした?そんな貧弱なキックじゃ、ランゴスタすら殺せないぞ?」フフ・・
ゲンス・ゴンス「イッ~~~~~~!!」グンッ!!(スネの上の虫を払うように足を引っ込める)
アルティメット・ディフェンサー「イーーーーーーーッ!!」びよぉ~~~~~~~~ん(両腕を上げ、両足を広げたまま後方へ飛んでいく。ワイヤーアクションみたいに)
シオン「ほら!逃げちゃうわよ!」
ゲンス・ゴンス「うるさい小娘!!言われんでも!!」ダッ
アルティメット・ディフェンサー「イーーーーーーーッ!!」びよよよぉ~~~~~~~~ん(どういう仕組なのだろうか、そのままの体勢でゲンス・ゴンスの周りを飛ぶ。ワイヤーアクションみたいに)
ゲンス・ゴンス「むっ!?むっ!?」びよよよぉ~~~~~~~~ん(周囲をグルグル回るアルティメット・ディフェンサーを必死に目で追う)
アルティメット・ディフェンサー「ハッハッハッハッ!!どうしたどうした!?」びよよよぉ~~~~~~~~ん
ゲンス・ゴンス「むっ!?むっ!?むっ!?むっ!?むっ!?むっ!?」びよよよぉ~~~~~~~~ん
アルティメット・ディフェンサー「ハハハハハハハ!!虫も倒せないのか!?」びよよよぉ~~~~~~~~ん
ゲンス・ゴンス「見切ったそこだチェいやぁあああああああああ!!!!」ドシューーーーーン!!(右正拳突き)
アルティメット・ディフェンサー「歯りゃあああああああああ!!!!!」(もはや聞き取れないモスキート音な感じで)
ぴょ~~~~~~~ん
(正拳突きを跳び箱みたいに華麗に飛び越していく、ザ・アルティメット・ディフェンサー)
ゲンス・ゴンス「むっ!?むっ!?」(相手を見失いきょろきょろする背後で不敵に微笑む、ジ・アルティメット・ディフェンサー)
アルティメット・ディフェンサー「俺の名前はアルティメット・ディフェンサー。どんな怪力でも当たらなければ意味がないぜ」オオオオオオオオ!!(大歓声が沸き起こる)
To Be Continued
ランキング参加中なんだ!
みんなの激アツ一票で応援してくれよな!!
次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」
第150話 「いい気味すぎるぜ!!」
7/20(木)0時更新予定
いよいよ始まった決闘裁判!
ちっとも狩猟してない俺の心も熱くなるぜ!!
そんなわけで!
次回も見よう!!読も見よう!!
■あたちのモンハン日記てなぁに?
■あたモン目次録