ヒョオオオオオオオオ・・・・
(グレート・グラシス・ウォールの下、雪原フィールドの一部だけ土があらわになったエリアにて休んでいる猛牛竜の群れと風漂竜の群れに混じって、巨獣、雪鬼獣、爆鱗竜の姿が。また頭に「ねじりはちまきを巻いた轟竜」がなにやらせかせかと料理をしている)



スリー「え!?もう帰っちゃうの!?」


業娑磨萩比古「目標は達成できた。谷に残っている仲間に報告をしなければならない」


バラン「俺たちの仲間も一緒だ。今頃、心配している」トントントントン!!(手持ちの柳刃包丁で地面の上に置いてある「倒木を縦に真っ二つにぶった切った即席テーブル」の上のキノコやら山菜やらを手際よく。その横では「上から」借りてきたと思われる「魔女的大鎌(中身はもちろん緑色)」をひのき棒でかんましているバルバニャネコの姿も)


スリー「そう・・・仕方ないわよね・・」しょんげり


ガ・ムータン「今回の騒動を経て、晴れて南部と西部は盟友になったんだ。またすぐに会えるさ」

スリー「でも、あなたと萩比古は、もともと南部出身・・・昔のように遊んだりすることはできないって、分かってるけど・・・」しょんげり

ごとん(俯くスリーの目の前に緑色の高熱液体が入ったお椀が置かれる)

スリー「??」


カレン「クヨクヨすんな。あったかいもんでも飲んで、今という瞬間を一つ一つ楽しみな」グツグツグツ(再び魔女的大釜(足が四方にあるタイプなので、その下で火を焚いている)をかんます)

スリー「・・・・・・・・・・・・・・・」ズズズ・・(そのあやしげな汁物をいただく)

ガ・ムータン「どうだ?」

スリー「・・・・美味しい・・・なにこれ!」ズズズズ!

バラン「上からいただいた草っちゅう草にキノコも混ぜた、即席GOGO煮込み汁さ」スッ(木テーブル上のみじん切りになった山菜やらキノコやらを「轟竜の爪」で器用にすくい上げる)

パラパラパラパラ(それをカレンが煮込み手伝う魔女的大釜に落とし込む)

バラン「そして秘伝のダシを入れる」カリカリ(轟竜の爪の垢を大釜にこぼす)

ジュ~~~~~~~(謎の煙が上がる大釜をすかさずひのき棒でかんますカレン)

スリー「すごい・・・」

カレン「だよな。クルセイダーズの連中は、出撃中でもこんなうまいもんを食べていたんだと思うと、奴らの力の秘密も分かるってもんさ」グツグツグツグツ

スリー「彼らと戦ったことがあるの?」ズズズ(汁物をいただきながら)

カレン「嫌っていうほどね」フッ・・


ヴァ・ゼウス「俺たちでも飲めるのか?」ぎゅううううう・・・(爆鱗竜のお腹が鳴る)

バラン「おう、喧嘩屋。ダシはまだ、たくさんあるし、水分は雪がたらふくあるから尽きることはねぇ。飲んでみろよ」

ヴァ・ゼウス「・・・・・・・・・・・・・・・」ドスン・・ドスン・・

バラン「かまうこたぁ~ねぇよ。「釜ごと」いけや」

ヴァ・ゼウス「・・・・・・・・・・・・・・・・」こくり

ジュウウウウ・・・(通常の生物なら熱くてたまらない大釜の中に「あの口のさきっぽ」を入れる爆鱗竜。その光景をあたたかい目で見守るカレン)

ゴッゴッゴッゴッゴッ(大釜に口を突っ込みながら即席GOGO煮込み汁を吸い込んでいく爆鱗竜)

ヴァ・ゼウス「うめぇ~!!」しょきぃ~~~んキラキラ(回復&強走&体力継続回復&寒さ無効&耐雪&耐泥&気絶無効)


ギヴン「レイコの仲間がおすわけに持ってきてくれた肉もあるぞ」キィ~~~(風漂竜達が口に翼竜の亡骸を咥えている)

バラン「捌いても良しだが・・・ひとつくれないか?試してみたいことがあるんだ」

キ~~~ッ(風漂竜が口に咥えている翼竜の亡骸をバランの目の前に落とす)

バラン「ブランドものみたいに高品質だな」シャッシャッシャッ(翼竜を見事に両爪で捌いていく轟竜の匠な腕前をじっと見つめる一同)

業娑磨萩比古「活造りか?」ごくり

バラン「待て待て。焦るなよ。喧嘩屋。爆鱗をくれないか?」

ヴァ・ゼウス「もちろんだ。火力はどうする?」

バラン「そんなこともできるのか!?」カルチャーショックびっくり

ヴァ・ゼウス「おいおい。俺はそこいらの爆鱗竜じゃねぇんだぜ?」フフ・・

バラン「すげぇな・・・そしたら、弱火で・・・そうだな、2つほど頼む」

ヴァ・ゼウス「お安い御用だ」ボトンボトンハッ(顎下らへんから爆鱗を落とす)

バラン「ひょっ~~!できたてホヤホヤのそいつを使って、一度、調理してみたかったんだ!みんなは少し下がってくれ!」(言われたとおり後退するモンスター一同&スリー&カレン)


ひょっダッシュ(バランが岩飛ばしの要領」で翼竜の活造りを軽くすっ飛ばすと、うまいことちんまり置かれた爆鱗の上に乗っかる)


ジュウウウウウウウウウ


スリー「香ばしい香り」ごくり


ボガアアアアアアアン炎
(次の瞬間、2つの爆鱗が小爆発をみせると、その上に乗っている翼竜の活造りが焦げながらちょっとだけ宙に浮く)


バラン「今だ!!」


ボギャアアアアアアア!!
(宙に浮いた翼竜に向かって咆哮をぶちかます轟竜の料理長)


ヒョーーーーーーンダッシュ
ヒョーーーーーーンダッシュ
ヒョーーーーーーンダッシュ
ヒョーーーーーーンダッシュ

(きれいに各部位ごとにカットされた、表面こんがり焼きのお肉達が、雪鬼獣達の目の前に飛んでいく)


ジュウウウウウウ・・(こんがりミディアムレアなお肉達を生唾を飲み込みながら見下ろすモンスター一同)


業娑磨萩比古「おおおおお!?」

バラン「お待たせいたしました。シェフの気まぐれ、翼竜のミディアムレアステキーキの出来上がりだぜ」

ガ・ムータン「すげぇええええええ!!!!」パオ~~~~ん

ヴァ・ゼウス「早速、いただこう」あむっ

業娑磨萩比古「なんという美味・・・俺は今まで肉は冷凍で十分だと思っていたが・・・どうやら俺は厚顔無恥な雪鬼獣だったようだ」じ~~~~~~ん(お肉に感動する彼らの背後から羨ましそうに見つめる猛牛竜と風漂竜の群れ)

ギヴン「すまないが、仲間のぶんも焼いてくれないか?」ごくり・・(仲間に悪いと思ってだろうか、生唾を飲みながら、目の前のお肉を我慢している)

バラン「あたぼうよ。それからお前らに合ったサイズもカットしてやるな」(スリーとカレンを見下ろしながら。そして翼竜を咥えた風漂竜達が次々と調理素材を料理長の前足付近に落としていく)

カレン「気が利く轟竜だ」うんうん(と笑顔のスリー)

バラン「おい、喧嘩屋。食いながらでいいから、あれを落としてくんな」

ヴァ・ゼウス「ホフホフ(任せろ)」ボトボトボトボトボト(やたらとあれを落とす)

スリー「嘘でしょアセアセ」タタタタタダッシュ(カレンと共に慌てて後退する)

バラン「その前に捌ききる!!だりゃああああああ!!!!」ソイ~~ンソイ~~ンソイ~~ンキラキラ(爪で翼竜を次々に捌きながら、カットされた部位を飛膜で扇ぎ、爆鱗の上に乗せていく)


ジュウウウウウウウウ
(爆鱗の上でほどよく焼かれていくカットステーキ達)


ボガアアアアアアアン
ボガアアアアアアアン
ボギャアアアアアア!!

(先程同様、爆発でちょっと浮いたカットステーキを咆哮を飛ばす轟竜の料理長)


ぼとんぼとんぼとん
ジュウウウウウウウ

(ミディアムレアなお肉達が猛牛竜と風漂竜の群れの前に落ちていく)


ギヴン「さぁ、みんな。ありがたく、いただこう」あむあむあむあむ

バラン「まだまだいくぜぇ~~!!ボギャアアアアアア!!」(次のお肉達をふっ飛ばしながら)


ボガアアアアアアアン
ボガアアアアアアアン
ボギャアアアアアア!!

(そんな光景を見下ろしながら空より一同のもとに舞い降りてくる炎妃龍)


カレン「あれもあんたの仲間かい?」がじっ(爪で刺したカットステーキを喰らいながら、着陸してくる炎妃龍を見上げている)

スリー「ルナストラよ。頼もしいオトモダチってところ」えっへん

ゼット「ご無沙汰しております」ザッ(炎妃龍の頭部より飛び降りながらカレンの前で片膝をつく)

カレン「よぉ、ゼット。すっかり死んじまったもんだとばっかり思っていたが、まさかこんなところで会うとはね」

ゼット「不覚にもギルドナイトに捕縛され、カレン隊を裏切る形になってしまいました。どうぞ、この浅ましい猫首をお好きにしてください」スッ・・

スリー「え・・?」

ルナストラ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」スッ・・(スリーを静止するように手を伸ばす)


てってってってってっ
(両膝をつきながら首を差し出す灰虎なウルクネコに歩み寄るカレン)


カレン「今更、どっちだっていいさ。騎馬隊はもう存在しない。それにここはアヤだ。顔を上げな」

ゼット「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(俯いたまま唇を噛み締めている)

カレン「今はどうしているんだい?」

ゼット「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ルナストラ「元カレン隊の名副参謀にして、今は凍土が誇る最強のオトモ。オクサーヌ・ヴァレノフの懐刀が彼よ」

ゼット「ルナストラ・・・・・」

カレン「へぇ~~~~~。塵灰駆逐のゼットが、今や凍土のねぇ・・・・人生なんて分からないもんだ」がじっ

ゼット「カレン隊での経験あればこそ。将軍には感謝しております」


グッ(オレンジ毛の猫手で無理やり顔を上げさせられるウルクネコ)


ゼット「??」

カレン「誰も恨んじゃいないよ。いいから喰いな」むぐっ(カットステーキをゼットの口に突っ込む)

ゼット「将軍・・・」

カレン「生きていればこそ。あたしもそう教わった」にこっ





「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights






ゼット「・・・・有難き幸せであります」あむあむあむ(彼女を涙目で見つめながら、ありがたいお肉をいただく)


ふぅ~~~~~~(と微笑み合う炎妃龍とスリー)


バラン「さぁさぁ!今宵の食事会を楽しんでくんな!!」ボギャアアアアア!!


そろぉ~~~~~~~・・・・(お肉をいただいている風漂竜の群れの中より、同じくギエナシリーズな氷の戦士が忍び歩きスタイルで)


スリー「ハンソン!帰ってきたのね!」

ハンソン「やぁ、スリー。君の友達かい?壁の下に群れがいるから、びっくりしたんだが、更に轟竜が料理しているなんてね・・しばらく、見惚れてしまったよ」ハハハハハ

バラン「食っていけよ」スッ(爪にぶっ刺したカットステーキを差し出す)

ハンソン「すごい・・これを君が・・・・おっと。思わず、また心奪わてしまったが、要塞に戻らねばならぬのだ」

業娑磨萩比古「どうした?」くっちゃくっちゃ(咀嚼しながら)

スリー「彼、イースラン達と一緒にアダンカ様を救出した後、単独で北部付近に残って、諜報活動をしていてくれたの。何かあったの?」

ハンソン「これを」スッ・・(懐から丸められた御触書を取り出し、それを広げてスリーに手渡す)

スリー「なになに・・・・決闘裁判開催・・・・」

バラン「へぇ~~。激アツな催し物じゃねぇか。さすが都ってところか。で、誰が出るんだい?」ソイ~~ンソイ~~ン(引き続き爪で翼竜を捌きながら)

スリー「グランドマスターの代理人、デスカーブーだって」

バラン「・・・・・・・・・・・・」ボガアアアアン炎(足元の爆鱗が弾け飛ぶ)


To Be Continued





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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」

第145話 「お~イエ~ス、イエ~ス」

7/3(月)0時更新予定

今日のおまけのコーナーは、この俺、ゼット様がお送りするぜ
作者は今でもあつ森をやっているんだが(南半球)、
雪だるまの大きいのがちっとも作れなくなってショックを受けているそうだ
だから、ちいちゃいのばっかり作ってるらしいぞ
しょうもないよな
そんなわけで!
次回も見よう!!読も見よう!!



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