~エル・ディアラ・サンドリア地下墓地....
てってってってってっ・・・(採掘場のような地下エリアを「光蟲のランタン」を片手に進む、黒いフード付きコートのフードを深々と被ったメラルーの後をキョロキョロと周囲を見回しながら続く黄虎ネコ)
ゲルハルト「ハ~ニャて、えってら、ニョニョちて(変わってねぇな。怪しげなカルト教団や秘密結社の暗号もまだ残ったままだ)」てってってってっ
ナジューブ「エル・ディアラ・サンドリアは乾燥地帯だろ?だから埋葬するのに適した土壌に乏しく、公衆衛生上の問題も考慮して、古くから火葬が行われているんだが、遺骨を保管する場所が足りないから、採掘ついでにここを掘ったんだ」てってってって
ゲルハルト「え~ニャて、えっだら、えて(資源を確保しながら地下墓地を作っていったのか)」てってってってっ
ナジューブ「野放しできないだろ?調合術に長けた近年では、火葬後、消臭玉を使用して疫病を防いでいるよ」てってってってっ(周囲を警戒しながら進んでいく)
ゲルハルト「ニ~ガミャ~て(どこの大陸でも、にが虫が人の暮らしを守っていることも分かるぜ)」やれやれ
ナジューブ「ガキの頃、小作人が飼育してる、にが虫を一緒に盗んだっけな」てってってってっ
ゲルハルト「ハニャ~~て、ええだら、ミャア(マーケットエリアに売りに行って、すぐに盗品だってバレた)」やれやれ
ナジューブ「ハハッ。飼育してる爺さんが、ちゃっかり、にが虫の脚にペイントの実で作った塗料を付着させていやがった。懐かしいな。地下龍堂に忍び込もうとしたこともあったな」てってってってっ
ゲルハルト「ハ~~~ニャてよ(それもすぐに見つかって追い出された)」やれやれ
ナジューブ「ハハハハ。地下龍堂を中心に、その周囲を囲うように、歴代の王や安息の守護者となった国王に仕えた臣下達が眠る納骨所があるんだ。この地下墓地はそこから拡大されたものなんだ。最も、いつの時代でも盗賊や墓荒らしによる被害は絶えないからな。石棺は荒らされ放題。なんなら石棺ごと盗まれちまった死者もいるって噂だ」てってってってっ
ゲルハルト「ア~ミャミャ、えてよ(罰当たりなんて無縁の連中・・・そうか。それがお前ら、盗賊ギルドだな?)」
ナジューブ「フフん。エズガダって呼んでくれ」
ゲルハルト「エニャニャニャ?」
ナジューブ「古代アヤ語で「邪龍の手」。それが俺達、エズガダだ」スッ・・(右猫手を広げてみせる)
ゲルハルト「・・・・・・アニャラ、えっだら、ホニョ(都内で不正を働いて集めた金が資金源か?お前はガキの頃から手癖が悪かったからな)」やぁ~ねぇ~(とジェスチャーしてみせる)
ナジューブ「盗むより簡単さ。帳簿を改ざんするのさ」カキカキ(と右手でペンを持って書くジェスチャーをしてみせる)
ゲルハルト「バ~~ニャったら、えて(とんでもなく悪い手だ。さっき見せていた短剣に龍の紋章が彫られていたが・・)」
ナジューブ「エズガダは先王、コズタン一世の時代に勢力を拡大した。お前だって、先王が熱心な竜信者だったことは覚えているだろ?」
ゲルハルト「マ~ミャ。アニャラ、ほっだら、えて(興味ねぇ。通貨に龍の紋章を入れだしたのは、そのせいだったのか。最も、俺達は小銭すら与えられていなかったがな)」やれやれ
ナジューブ「ハハハハ。エズガダもまた竜信者から構成されている。種族は問わない。俺達の仕事は、都内で脱税をしている連中を見破り、その帳簿を証拠として盗み、宮殿に知らせ、連中にきちんと宮殿に「納税」するサポートをすることで、その一部を顧問料としていただく。当然、宮殿の帳簿もおさえているってわけさ。そうやってコズタン一世の信頼を得てきた」
ゲルハルト「ニャ~~ってニャ(なんだ、それじゃあ上っ面の信仰か?)」
ナジューブ「そういう奴もいれば、本当の信仰を抱く者もいる。肝心なのはここだ」とんとん(心臓を叩く)
ゲルハルト「アニャ、ほっだら、モミョ(なるほど。それで先王の裏社会の顧問として暗躍してきたってわけか)」
ナジューブ「ああ。黒い衣装も使者団傘下の盗賊ギルドであることを意味している。だが、殺しは請け負わない。あくまでも先王の影の手、各地の監視の目として活動している」てってってってっ
ゲルハルト「ア~~ニャタラ、こにょ(徴税に諜報活動ね・・地方貴族の中には、余計な税金を払っていることも知らない連中もいるってことか。かわいそうにな。資金洗浄もか?)」
ナジューブ「まぁな。北部周辺の裏金は常に俺達が支配してきた。コズンダの野郎がバカな真似をするまではな・・・・・・止まれ」ぴたっ・・
ザッザッザッザッザッザッ・・・・・
(遠くの通路から足音が聞こえてくる)
ナジューブ「・・・・・・・・・・・・・・」ザッザッザッ・・・・・・・(やがてその足音は消えていく)
ゲルハルト「アニャラ(赤服か?)」こそっ
ナジューブ「いや。連中は地下には入ってこない。数に限りがあるからな。その代わり、コズンダを支援する盗賊ギルドを地下に送り込んできやがった」きょろきょろ
ゲルハルト「マ~ミャてら、えて(商売敵ってわけか)」
ナジューブ「事態はもっと深刻さ。あいつら・・モラゴの憤槌は、俺達に代わって、ここを支配する気なんだ」
「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights
そろぉ~~~~~~~~(レザーシリーズの男女のハンター(一人は白くて細い)が、地下墓地内の髑髏が重なり合って積まれた柱の横を忍び歩きで通り抜けていく)
ラインハルト「あれぇ~~~・・どこ行ったんですかね・・」きょろきょろ
そろぉ~~~~~~~~(髑髏と骨骨が一面に埋め尽くされた壁の横を通り過ぎていく)
ラインハルト「しっかし、すごい数ですね・・・彼らが入っていった下水道の抜け穴が、こんな立派な地下墓地に続いているなんて・・・・一般市民の立ち入りは禁止されているようですね」そろぉ~~~~(髑髏でびっちり埋め尽くされた床を見下ろしながら)
ミサキ「・・・・・・・・・・・・・」ぴたっ(主に止まるよう促す)
ラインハルト「え・・まさか、こんな場所にモンスターなんて・・・」スッ・・(無数の髑髏で作られた猫の像の陰に隠れるラインハルトとミサキ)
ザッザッザッザッ・・(通路の奥より、血染めのハイドアーマーと無骨で重厚な戦斧を握った荒々しい長髪の大男が歩いてくる)
ラインハルト「・・・・・・・(こわい・・・)」じりっ・・
ころん(臆して、ちょっと後退したラインハルトは足元の髑髏に躓き・・)
ずでぇ~~~~ん(そして尻もちをつく)
長髪の大男「誰だ!?」
ラインハルト「い~~~~~っ」
シュタタタタタタ!!(大男がこちらへ来る前に柱の側方より駆け出したミサキが強襲を仕掛ける)
長髪の大男「!?」
フオン!!(大男の顎目掛けて雌火竜ばりのサマーソルトキックを浴びせるキツネ面の女狩人)
長髪の大男「ぬうううううう!!」グオン!!(牽制されるもすかさず戦斧を両手で振り上げる)
バギャーーーーーーン!!
(豪快に振り下ろされた戦斧をミサキが華麗な回転回避で交わすと、そのまま分厚い刃が床の髑髏を木端微塵にする)
ラインハルト「罰当たり!!祟にあいますよ!!」へっへ~~ん
グッ(そのまま背後より野太&毛むくじゃらな剛腕によって、軽々首を締められるラインハルト)
長髪の大男B「そこまでだ!!」グググググ!!(豪快モジャモジャロンゲ&凄まじいヒゲの大男もまた血まみれのハイドアーマーを装着している)
ラインハルト「ぎーーーーーーっ」グググググ!!
ミサキ「!!」
長髪の大男A「まったく身軽な女だ。エズガダも油断ならねぇ」いちちち(と蹴られた顎をおさえながら)
長髪の大男B「こっちはとんでもなく非力だ。動いたら、こいつの首をへし折るぞ」グググググ
ミサキ「・・・・・・・・・・・・・・・・」じりっ・・
ラインハルト「あ・・あ・・あなた方は・・?」グググググ
長髪の大男B「とぼけんな、ほせぇの。モラゴを恐れて、不意打ちしようなんてな」グググググ
ラインハルト「モ・・ラ・・ゴ・・?」グググググ
長髪の大男A「殺されたくなければ吐け。てめぇらの拠点はどこだ?」
ミサキ「我々はあなた方の敵対勢力の人間ではありません」
ラインハルト「そうだぞ・・一般市民を・・殺せば・・重罪になるぞ・・!」グググググ
長髪の大男A「ハッハッハッハッ!仮におめぇらがエズガダのメンバーじゃないにしろ、新王からは地下の侵攻と占領を認められている」
ラインハルト「つまり・・」グググググ!
長髪の大男B「ここは無法地帯ってわけさ」グッ!!
ラインハルト「ぐぐぐぐぐぐ・・!!」グググッ!!
ミサキ「よしなさい!!」
長髪の大男A「動くな!!拠点を教えろ!!」
ミサキ「だから知らないと言っています!!」
長髪の大男B「なら死ね」
ラインハルト「ぐぐぐぐぐぐぐ・・!!」
アニャーーーーー!!
ラインハルト「!!」ぎゅっ(目を閉じる)
長髪の大男A「んっ!?」
フォッ!!(次の瞬間、光蟲入りのランタンが投げ込まれる)
長髪の大男A「なんだ!?」ブオン!!(咄嗟に戦斧を振り上げ、ランタンを叩き落とそうとする)
長髪の大男B「よせ!!」
パキャーーーーーーーン!!
カッ!!
(斧がランタンを叩き割った次の瞬間、地下通路が眩い閃光に包まれる)
長髪の大男A「ぐわっ!!」
ドスッ!!
(閃光の中、鈍い音が)
長髪の大男B「うっ!!」
タッタッタッタッタッタッ!!
長髪の大男A「どうした!?」
長髪の大男B「あの女に殴られた!!男を連れて行かれた!!」
長髪の大男A「クソぉおおお!!追うんだ!!」ダッ
タッタッタッタッタッタッ!!
(天井までびっちり埋め尽くされた髑髏の通路を四足走行で疾走していくゲルハルトとナジューブに先導されながら逃げていくラインハルトとミサキ)
ゲルハルト「アニャーニャーニャー!!(まさかこんなところで最会とはな!!)」ぴょーんぴょーんぴょーん
ラインハルト「助かりました!!あなたが目を潰れと忠告してくれたおかげです!!」タッタッタッタッタッ
ナジューブ「おかげでランタンを失っちまった。そっちのねえちゃんは平気か!?」
ミサキ「ご安心を!私の面には偏光レンズがついています!」タッタッタッタッタッ
ナジューブ「そりゃすげぇ・・・こっちだ!」カカカカカカカカカ!!(十字路に出くわし、ゲルハルトと共に髑髏の床を四足の爪で急ブレーキをかけながら、右通路へドリフトで突っ込んでいく)
ラインハルト「彼らは我々をエズガダのメンバーだと勘違いしていました!!」タッタッタッタッタッタッ
ナジューブ「俺がそのメンバーだ!!奴等はモラゴの憤槌!!地方の民族から構成された盗賊ギルドで、社会格差関係なく、金品の強奪や人身売買を行う卑劣な連中だ!!地方貴族を脅しては、賄賂を元手にアヤ各地で勢力を拡大してきた!!」ぴょーんぴょーんぴょーん
ゲルハルト「ニャニャゴ?(モラゴ?)」ぴょーんぴょーんぴょーん
ナジューブ「古代アヤ時代に法と治安の機能停止といった破滅的イデオロギーを掲げた大盗賊の名前だ!!そいつが死んだ後、残された連中によって神格化された!!今じゃ、同じイデオロギーを掲げる魔術師ギルドや錬金術師ギルドを傘下に加えて、防衛力の低い地方都市に拠点を置き、圧力をかけたり賄賂を支払わせたりしている!!」ぴょーんぴょーんぴょーん
ラインハルト「彼らはコズンダの支援を!?」タッタッタッタッタッタッ
ナジューブ「その通りだ!!奴等は先王と敵対関係にあったからな!!コズンダによる伝統破壊が行われた直後、先王と友好関係だった俺達をここから追い出して、自分達が影の支配者となるためにコズンダと協定を結んだんだ!!」カカカカカカカカカ!!(先程同様、ニャンコドリフトかましながら次の十字路を左に曲がっていく)
ラインハルト「彼らはあなた方の拠点を探っていました!!ゲ・アゲルゾンもここへ!?」タッタッタッタッタッタッ
ナジューブ「奴等は地上の警備で手一杯だ!!連中でさえ、俺達の拠点は知らない!!だからモラゴに一任したってわけ!!」バッ(一面髑髏に埋め尽くされた壁に向かって立ち止まる)
ラインハルト「??」
ナジューブ「開け、扉よ。なんてな」
ゴッ!ゴッ!ゴッ!ゴッ!ゴッ!ゴッ!
(黒衣のメラルーは手慣れた所作でマス目状に壁を埋め尽くす「髑髏のボタン」を見分けながら、高いところのものはジャンプをみせつつ、一つ一つ猫手で押していく)
ゲルハルト「ホニャ~~~~~・・・」ゴッ!ゴッ!ゴッ!(一番低い段の髑髏は猫足でキックして押すナジューブ)
ナジューブ「こっちへ」スッ・・(ラインハルトらに下がるよう促す)
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・
(次の瞬間、床に敷かれた髑髏の一部が板状にくっついたまま左右にスライド式に開かれると、中より下へ通じる階段が現れる)
ラインハルト「まさに死の帝国」
ゲルハルト「ア~ニャラテ、ほにょ(ニャンテ、ニャンコ神曲か)」ククッ
ナジューブ「5秒しか開かない仕掛けだ。ついてこい」ダッ
ラインハルト「こういうの、人生で一回、体験してみたかったんですよね~♪」グイッ(ミサキに押されながら階段を降りていく)
ゲルハルト「・・・・・・・・・・・・・・・」(後ろを振り返り、追手が来ないか確認しながら階段を下りていく)
ナジューブ「首に気をつけろ!」
ゲルハルト「!?」
ガシャーーーーーーン!!
(左右に開かれていた髑髏の床が今度は高速で閉め切られ、ゲルハルトは咄嗟に身を屈めて回避する)
ゲルハルト「ハニャ~~~~」
ナジューブ「運良く開けられても、早く入らなきゃ、体を真っ二つってわけ」
ラインハルト「ゾクゾクしちゃう仕掛け・・・・まさに冒険浪漫!!」グイッ(いいから階段を下りるようミサキに背中を強く押さながら)
To Be Continued
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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」
第129話 「ダ~ニャラ、ニャニャ、アニャ、えて、こにょ」
5/8(月)0時更新予定
今日のおまけのコーナーは、私、ラインハルトがお送りしますよ!
GW真っ盛りということで、いろんなゲームがお得になっているとか!
作者もどれにしようか迷っていながらも結局、モンハンとあつ森で力尽きてしまうそうなんです
年はとりたくないものですね・・
そんだこんだで!!
次回も見よう!!読も見よう!!
■あたちのモンハン日記てなぁに?
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