~アヤ北部首都、エル・ディアラ・サンドリア、マーケットエリア....

ガヤガヤガヤガヤガヤ
(賑やかなバザールの人混みに紛れて男女のレザーシリーズのハンターが歩いて行く)


ラインハルト「毎日毎日、宿屋に閉じこもりですからね・・・外の空気がおいしい~」ガヤガヤガヤ(隣を歩く「狐面」のボディガードに話しかけると彼女はこくりと頷いてみせる)


ガヤガヤガヤガヤガヤ(露天商の中には乾燥地帯の服装とはまた少し違う民族衣装を着ている者もおり、同地には珍しい色鮮やかなフルーツをござの上に並べている)


ラインハルト「美味しそう・・・」ガヤガヤガヤ

商人「だろ!?エル・ディアラ・サンドリアでは、めったにお目にかかれない品々だぞ!」ガヤガヤガヤ

ラインハルト「おっ。メロンベリーの実。ひとつ貰うよ」(小銭を商人に手渡す)

商人「まいどありぃ~♪」あむっ(と実を食べるラインハルト)

ラインハルト「うん、甘い。くっちゃらくっちゃら・・やっぱり、決闘裁判の噂を聞いて?」ガヤガヤガヤ

商人「あたぼうよ。先王の時代にも闘技大会とか「おいしいイベント」はあったが、万人が首都入りできるわけじゃなかったからな」ガヤガヤガヤ

ラインハルト「それって、信仰が関係してるんですか?」ガヤガヤガヤ(違うフルーツを物色しながら、さも買う気を見せながら)

商人「ああ。先王時代は、竜信仰の商人ギルドやキャラバン隊が厚遇されたからな。俺なんか、砦で追い返されたこともあった」やれやれ

ラインハルト「じゃあ、新王を支持するってこと?」チャッ(イチゴを手に取り、もう片方の手で品代を払う)

商人「馬鹿言うな。今だけだよ」こそっ

ラインハルト「一儲けしたら、頃合いをみて、赤服の手の届かない故郷に帰るってわけか」あむっ(イチゴをいただきながら)

商人「そういうこと。噂をすればだ」こそっ


ガヤガヤガヤガヤガヤ(人混みが自ずと開かれ、その道を威風堂々と歩いて行く赤装束の小柄な黒髪ポニーテール女性。左腕にマゼンダの小さいオオナナホシが掴まっている)


商人「へぇ~。赤服にもいい女がいるもんだな」

ラインハルト「監獄の看守長。捕まってみたら?」

商人「よせよタラーゲ・アゲルゾンに関わりたくねぇ」

ラインハルト「まったく」

商人「しっかし、あんた、ハンターのくせに色も白いし・・」

ラインハルト「ほっせぇ~なぁ~、でしょ?美味しかったよ。また」


ガヤガヤガヤ(イェル・ミナが去っていくと自然に人だかりが元に戻っていく)


ラインハルト「どこに行くんですかね・・・」ガヤガヤガヤ

街人A「おい、見たか?」ガヤガヤガヤ(灰色な石造りの家の前でたむろしている街人達の声が)

街人B「ああ。イェル・ミナだろ?あっちは長老府だ」ガヤガヤガヤ

待人C「今、長老府は決闘裁判の件で大忙しだからな。ビラ配りでも手伝うってか?」ガヤガヤガヤ

街人B「囚人の代理人を報告しにいったのかもしれない」ガヤガヤガヤ

街人A「あそこの受付嬢達は口が軽いからな。新たに参加するメンバーの話を聞いてみようぜ!」ガヤガヤガヤ

待人B「そうしよう。他の予想屋共が来る前に、こっちでオッズを作ろうぜ」ガヤガヤガヤ


ガヤガヤガヤガヤガヤ(一斉にイェル・ミナの後を追う男達)


ラインハルト「なるほどねぇ~。賭けの方も激アツみたいだ」やれやれ


ガヤガヤガヤガヤガヤ(マーケットを歩いて行くレザーシリーズな男女。一人は細くて白い)


ラインハルト「フェットチーネに何か土産でも買っていきましょうか・・・決闘裁判まで、部屋にこもって筋トレだなんて・・彼女、意外とストイックですよね」う~~ん・・

ミサキ「あれを」スッ(屋台に貼り付けてあるチラシを指差す)

ラインハルト「ん・・・決闘裁判開催・・・罪人デスカーブーは決闘裁判の天使か堕天使か・・グランドマスターの命運は・・・彼が握る!?」カルチャーショックびっくり


どこ見て歩いてんだ!!


ラインハルト「ん・・・」


ガヤガヤガヤガヤガヤ(人混みの中、見るからに粗暴そうな街人とインナー装備の黄虎ネコが一触即発の状態である)


ラインハルト「なになに。どうしたんです?」ガヤガヤガヤガヤ

街人「可愛そうに。あのネコが一方的にぶつかられたんだ」こそっ

ラインハルト「レイシストか・・・」チャッ・・(メガネを直しながら鋭い眼光で状況を見守る)


ガヤガヤガヤガヤガヤ(やる気満々の街人に対し、やれやれポーズをしている黄虎ネコ)


ラインハルト「あれは・・・・」



ゲルハルト「ファッキャ(かかってこいよ、クソ野郎)」ちょいちょい


粗暴な街人「なんだぁ~?やる気みたいだぜ!」ハッハッハッハッ(笑う野次馬)


ラインハルト「やっぱり・・・クルセイダーズも来ていたみたいですね。彼、サムソンさんの相棒です。騎士団時代にお世話になりました」こそっ(小声でミサキに)


粗暴な街人「お前、奴隷だろ?主人はどこだ?」ポキポキッ(指を鳴らしながら)

ゲルハルト「ゲット・ニャウト・ヒア~」シュッシュッダッシュ(シャドーボクシングかます)

粗暴な街人「こりゃいいぜ!こいつ、マジで俺に勝てると思ってるらしい!」ハッハッハッハッ


ラインハルト「馬鹿だなぁ・・大陸が違うとはいえ、イエローデビルキャットを敵に回すなんて・・」


待て待て待て


ラインハルト「ん・・・」ちら・・


??「わりぃわりぃ。どいてくんな」てってってってってっ(野次馬を避けながら、黒いフード付きコートのフードを深々と被ったメラルーが現れる)

ゲルハルト「・・・・・・・・・・・・・・」

粗暴な街人「ああ?てめぇもやられたいのか?」てってってってっ(と余裕綽々に歩いてくるメラルーに向かって)

??「往来で喧嘩なんざ、カッコわりぃ~だけだぜ?それとも、地下で決着をつけるか?」ショッ(懐から黒い龍の装飾が施された短剣の刃を向ける)

粗暴な街人「上等だ。てめぇも一緒に・・」ダッ(後ろからこの男の仲間と思われる街人が慌てて駆けつけてくる)

街人「よせ。あいつの短剣を見ろ。邪龍の紋章が入っている」こそっ

粗暴な街人「チッ・・・」

??「死ぬ覚悟なら、いつでも「下」で待ってるぜ」ぽん(ゲルハルトの肩を叩く)


てってってってってっ・・・(その場を後にする二人のネコに道を譲る野次馬達)


ラインハルト「今のメラルーは?」

街人「エズガダだよ」ザッザッザッザッ・・(散らばっていく野次馬達を尻目に)

ラインハルト「エズガダ??」

街人「あんた、外から来た人間か。じゃあ、悪いことは言わねぇ。地下墓地には近づかねぇこった」ザッザッザッ・・・

ラインハルト「・・・・・・・・・・・・・・・・・」


てってってってってっ・・・(露店通りを歩いて行くメラルーとゲルハルトは脇道に入っていく)


ラインハルト「・・・・・・・・・・・・」うん(とミサキと頷きあう)


そろぉ~~~~~~~~(ハンター特有の忍び歩きで追跡クエストを開始するレザーシリーズの男女。一人は細くて白い)





「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights






がしっハッ(灰色の家に挟まれた細い路地裏にて、ハグを交わすゲルハルトと黒いフード付きコートのフードを深々と被ったメラルー)


ゲルハルト「アニャ~~、エンニャニャ・・ホニャ、ホニャ(久しぶりだな、ナジューブ・・顔をよく見せてくれ)」

スッ・・(メラルーは言われたとおりフードを脱ぐと、勲章たる雄々しい傷跡がこのネコの生き様を物語っている精悍な顔つきを見せる)

ナジューブ「言葉遣いで、すぐにお前だと分かったぜ、ジェラード。相変わらず、人間と同じ言葉を使うのを毛嫌いしているみたいだな」パァ~~ンハッ(叩き合うように肉球でハイタッチする二人)

ゲルハルト「ニャニャ、ミャ~ったら、えて(実は里帰りじゃないんだ。理由あって、他の大陸から戻ってきた)」

ナジューブ「だろうな。お前がここに・・このアヤに帰ってこざるを得ない事情があるってわけか・・」

ゲルハルト「ミャーだったら、アニャちて、こにょ(囚われている族長の赤ん坊と、その仲間達を助けたい。力を貸してほしい)」

ナジューブ「なんだって?久しぶりの再会を祝う前に、救出クエストを依頼するってのか?」

ゲルハルト「ハニャ~て、こにょ(お前が、ずいぶん頼もしく見えたもんだからな)」フフ・・

ナジューブ「まぁな。お前が都を去った後、苦労はしたが、今じゃ地下の番人の一人さ」

ゲルハルト「アニャ・・・ほっだら、にょにょ?(地下・・・確か墓地だったよな?)」

ナジューブ「ああ。昔、よく遊んだろ?ついてこいよ。案内するぜ」





ガヤガヤガヤガヤガヤ
(マーケットエリアの人混みを並んで歩くシオンと行商人姿な肉まん君の両サイドから、赤いベールで顔を伏せ、赤い民族衣装を装備した双子の少女が絡んでいる)


ゾフィ「なぁなぁ、お前ら、付き合ってんのけ?」ガヤガヤガヤ


シオン「たまたま宮殿で会っただけ。たまたま、ね」じろっ(と肉まん君を睨む)


肉まん君「そういうこと。彼女が珍しいものに興味があるっていうから、店を紹介しただけだ」ガヤガヤガヤガヤ


ユーリィ「・・ナンパ・・目的で・・?」じろっ

肉まん君「なりゆきだ!どっちも!」クッ(と笑うシオン)

ゾフィ「見苦しいぜ。ま、そのお前の下心のおかげで、暇つぶしができるわけだしな」ガヤガヤガヤ

シオン「決闘裁判なのよ?命を落とす可能性だってある」ガヤガヤガヤ

ゾフィ「そりゃあんたもおんなじだろ?しかも、あんなバカのために命を賭けようってんだ」ガヤガヤガヤ

ユーリィ「・・うらやましい・・」しょんげり

シオン「それもなりゆき。それに私は負けない」ふんっ

肉まん君「そうは言っても相手は、あのゲ・アゲルゾンだ。相当の使い手だっていうじゃないか」

シオン「詳しいわね。あ、イェル・ミナとも仲良しだからか」くすっ

ゾフィ「なんだおめぇ!?暗殺教団にも手ぇ出したのけ!?」

ユーリィ「・・不潔・・」

肉まん君「はぁ・・・・・・」くすくす(とシオン)



カーーーーン・・カーーーーン・・
あ~ぎゃあ~、あ~ぎゃあ~、あ~ぎゃ~ぎゃ~

(足場が建てられ、作業員達の手によって何やら修繕を受けている黒を基調とした礼拝堂のような壮麗な施設の中から、なにやら忙しない女性達の声が。そして入り口には、街人の行列も)


イェル・ミナ「だから!うちの副看守長が族長の代理人になりたいって言ってるの!」(入り口付近に如何にも仮設置されている木製デスクの向こう側に座りながら、実にやる気のない様子で資料を漁っている露出の多い民族衣装を着た、艶やかな三人組の受付嬢達に向かって吠えている)

受付嬢A「はいはい。え~~~と、そしたら登録したいってことでいいんですねぇ~?」パラパラパラ(適当に資料をめくりながら)

受付嬢B「登録書あった?この前、どっかで見たんだけど・・」ぽ~いぽ~い(デスクの引き出しから、食いかけのお菓子やらを投げながら)

イェル・ミナ「カトゥッロ様はいないわけ?」イライラムカムカ

受付嬢C「休憩中でぇ~す。あれぇ~~どこだろうか・・」バサァ~~~(机の上の資料やらを全部払い除けちゃう)

街のオババ「ちょっと!!いつまで待たせるんだい!?」(ネコバァと同じ身長くらいのオババが。その後ろには同じく苛立っている市民の行列が)

受付嬢A「え~~と、なんでしたっけ?」パラパラパラ

街のオババ「医療控除について相談したいのよ!!うちの爺さんが計算できなくなっちまったから、やり方を教えておくれ!!」イライラムカムカ

受付嬢B「そんなのわかる?」わかんない(と他の二人)

街のオババ「早くしな!!こっちは爺さんを待たせて来てるんだよ!!早く帰らないと、また一人でどっかに行っちまうムカムカ」早くしやがれぇ~!(と後ろの行列からも罵声やら腐ったリンゴが飛んでくる)

イェル・ミナ「ほら、早くしないと暴動が起きるわよ?」ひょいっ(後ろから飛んできた腐ったリンゴを避けながら)

受付嬢A「そしたらあなたの出番じゃない」パラパラパラ

受付嬢B「ゲ・ゲ・アゲルゾ~ン♪ゲッゲッアゲルゾ~ン♪」ぽ~いぽ~い

受付嬢C「あった!これじゃない!」バサッ

イェル・ミナ「早く記入して。罪人はシャーマラーン・ハハーン族の族長、ゲンダラン・コンガラン・ケズマダ・ハハーン8003世で、代理人の名前は、バンザバンザ・キラー・バンザ」

受付嬢A「何言ってるか分かんない」

イェル・ミナ「だから!!ゲンダラン・コンガラン・ケズマダ・ハハーン8003世と、バンザバンザ・キラー・バンザ!!」

受付嬢B「うける!それが名前なわけ?」あむっ(手持ちのおしゃれスイーツをかじりながら)

街のオババ「なにしてんだい!!早くしな!!」ブーブー!!(引き続き腐ったリンゴも飛んでくる)

クク「あなたが書いたら?」こそっ(イェル・ミナの右腕に掴まっているちいさいオオナナホシが)

イェル・ミナ「貸して!!もう私が書く!!」ひょいっ(後ろから飛んできた腐ったリンゴを避けながら)

ゾフィ「ちわぁ~~~~ッス。これ、並ばないと駄目なわけぇ~?」グイグイ(人混みを無理やりどかしながら参上)

肉まん君「ん・・」

イェル・ミナ「あら、ニックマン」

シオン「え・・・」

ゾフィ「なんだぁ~!?お前、そんな名前だったのけ!?」

ユーリィ「・・クク・・だから肉まん・・おかしい・・」

街のオババ「順番を守りな!!」がじっハッ(ゾフィの腕を噛んだ)

ゾフィ「ぎゃあああああああああ」

受付嬢C「え~と、なんでしたっけ?ゴンダラン・103世?」

イェル・ミナ「ぜんぜん違う!!だから、私が書くっていうの!!」

ゾフィ「離せクソババァ!!」ブーーーーーーンダッシュ(噛みついて離れないオババごと腕をぶん回す)


わぁ~~~~~~~~(騒動に乗じて、一気に受付になだれ込んでくる街人達)


肉まん君「なんだなんだアセアセ」わぁ~~~~~~

シオン「ちょっと!」わぁ~~~~~~(押し寄せる人混みの中、肉まん君の胸ぐらを掴む)

肉まん君「なんだなんだアセアセ」わぁ~~~~~~

シオン「あなた、彼女に名前まで教えたわけ!?一体、どういうつも・・・ぎゃあああああああ」わぁ~~~~~(肉まん君と共に押しつぶされる。ユーリィだけはひらりとジャンプして受付の机の上に飛び乗る)

イェル・ミナ「邪魔しないで!!絶対に今、終わらせる!!」カキカキ!ガーーンガーーンハッ(右手に羽ペンで用紙に。左腕の肘で押し寄せてくる街人達を蹴散らしながら)

ユーリィ「・・小生達も・・登録を・・」(机の上に正座しながら)

受付嬢C「あ、じゃ、これに♪」スッ(エントリー用紙にスラスラと書いていくおねえちゃん)

シオン「私も・・・・登録・・・」(対し、街人達の足の奥から彼女の手だけが)

イェル・ミナ「だぁ~~~~~っ!!なんて長い名前なのかしら!!どいてぇ~~~!!」ガーーンガーーンハッ(もはやゾンビのようになった街人達を裏拳で)

ゾフィ「いてぇ~~~~~~~~アセアセ」ブーーーーーーンダッシュ(振り回されようが積年の恨みのように噛んだ腕を離さない屈強オババの鋭い目つき)

ユーリィ「・・おかしい・・」ズズズ・・(机の上で正座しながら一連の光景を冷ややかな目で傍観しながら粗茶をいただいている)


To Be Continued





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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」

第128話 「ア~ニャラテ、ほにょ」

5/4(木)0時更新予定

今日のおまけのコーナーは私、シオンがお送りするわね♪
巷はGW真っ盛りで狩猟界隈も大盛り上がりってところかしら
私もミオン達や盟勇達と一緒に克服マガラの狩猟を練習しているんだけど
その都度、狂竜ウイルスべちょべちょでやんなっちゃう
そんな楽しいハンティングGWもいいものよね♪
ほいだら!!
次回も見よう!!読も見よう!!


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