~アヤ北東部、シャーマラーン・ハハーン族の集落....

あきゃ~あきゃ~ おえっおえっ
(謎の環境生物達の声が遠からず反響している密林地帯、外壁が泥で塗り固めてあるタンカラー(淡い茶色)な日干し煉瓦造りの小型建造物(屋根がまあるいタイプやツボのような形も)が建ち並ぶ集落の真ん中で佇む溶岩竜と岩賊竜、そして迅竜らと共に焚き火を囲うスカルリーナや一也達の姿)


グレンジャガー「斬竜ねぇ・・・尻尾の打ち合いなら負けねぇが、お前ら総勢でかかってもくたばらねぇとなると、少々厄介だな・・・傷はもういいのか?」


ヴォルガトロン「お陰様でな。ここに来て、さらに回復した」ブボぉ~~~ブボぉ~~~(奥さんタイプのガジャブー数名が松明片手にその火を兄貴の身体に向かって吹きつけると、それに呼応するように彼が身に纏う溶岩鎧が活性化を示す赤熱の点滅をみせる)


ガマルクルス100世「本当に世話になって良いのマル?」(傍らでちんまりと体育座りしながら火にあたっているジャブ吉に向かって)


ジャブ吉「○」パチパチパチパチ・・(うつらうつらと暖を取りながら次第にそのまま寝落ちしていく)

エムセス・ガリタン「大活躍だったとお聞きした。私からも礼を言わせてくれ」スッ・・(眠りにつくジャブ吉の背後より毛布をかけながら一礼する)


一也「ほんとに凄かったんだニャ。俺なんかミャ~憧れちゃうニャ」がじっ(焼き魚(サシミウオ)をやりながら)


マクシミリア「炎の戦士になられたとか」ささ(と腰を下ろしているスカルリーナにも出来たての焼き魚を勧める彼は腰にエプロンを巻いている)

スカルリーナ「ありがとう。シャーマラーン・ハハーン族の武勇はかねてよりお聞きしていましたが、想像を絶する秘術はまさに神技でしたわ」

一也「あいつもニャ」ちら・・


ずごぉ~~~~~・・・んゴゴゴゴゴ・・・・
(焚き火から少し離れたところで葉っぱなどで作られた「すっぽりタイプの寝袋」に頭だけ出してぐっすり寝ているレオに寄り添う「目がハート」な若い奇面族の娘さん達。その隣では座りながら奇面族の子供達(眠鳥の幼体ヒップも一緒に)と遊んでいるウルの姿も)


グレンジャガー「噂には聞いていたが、炎を纏うなんてな・・・信じられねぇ」ぽりぽり(しっぽの先っぽであの大きい鼻をかきながら)

ウル「火だけヂャねぇっチャ。水、氷、雷と、レオは大陸四元素を自在に操ることができるんだっチャ」ぐるぐるぐる(手作りっぽい木製ヨーヨーの紐を巻きながら。それを興味津々に見つめる奇面族の子供達。ヒップもまた目をまあるくして見ている)

ヴォルガトロン「関係性をはっきりしておこう。クルセイダーズが都で囚われているという、この部族達の仲間を救出するためにここへ来たということは分かった。元王妃らの現状も然り。そして彼らをここへ招いたのが大宰相であることも」ちら・・

エムセス・ガリタン「密書の献策に従ったまで。西部の支援にモンスターミリシアがついたとなれば、東部にもまたローゼンクロイツが到着しているとみていいだろう」ふむ・・

マクシミリア「問題はその密書を送ってきたものが、この構想の実現によって、何を望んでいるかだ」ささ(と大宰相にも焼き魚を)

グレンジャガー「黒幕がいるとなれば・・・・」


じーーーーーーーーーーーー
(寝ているレオと子供達と遊んでいるウルを見つめる一同)


ヴォルガトロン「我々は必然的に・・・いや、計画通りに遭遇した。お前たち、ギルドナイツの目的を教えろ」ブボぉ~~~ブボぉ~~~

ウル「・・・ほら、こうやって遊ぶっチャよ」シャアアアアア(ヨーヨーの円盤部を上下させるとそれを食い入るように見つめる奇面族の子供達。ヒップはそれを嘴で捕まえようとカチカチやっている)

レオ「ZZZZZZ・・・・・・」ずごごごごご・・・

ヴォルガトロン「その沈黙は自ずと敵対関係にあることを示していると捉えていいだろう。その男が目覚めたら、ここから立ち去ることを勧める」ブボぉ~~~ブボぉ~~~

グレンジャガー「同感だ。今、追放してやってもいいんだぜ?なぁ!サンダーソニック!」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(密林内で休んでいると思われる銀火竜の鋭い敵視が暗闇の中で光る)


スカルリーナ「お待ち下さい。我らが彼らを助けたように、彼らもまたその恩義に報いてくれたのです。私は彼らに我々との共通目的を見つけるよう提案しました。ウル。それを見つけることはできましたか?」

ウル「・・・・ワガハイはまだちいちゃいから・・わからないっチャ・・」シャアアアアア

グレンジャガー「都合が悪くなったら、そう言えって、その金髪に教えられたか?可愛そうにな」やれやれ

一也「ミャあミャあ。あとでトド美達も弟達を連れてやってくるニャ。いつまたあの斬竜がリベンジしに現れるか分かったもんじゃニャいからな。今は一致団結するニャ。でないとここのみんなに迷惑がかかるニャて」がじがじっ

ガジャメンティーネ「□■□■」ごにょごにょ(相変わらずの早口で何やら胸いっぱいサイズの岩石を運搬スタイルで運んでくる)

一也「地元名産の鉱物がたくさん混じった逸品だそうニャ」

ガマルクルス100世「こりゃ~すまないガマル。ほんにハハーン族は我らのことをよく知っとるガマルな」

ウル「そうじゃなきゃ、共生はできねぇっチャ。なぁ、ヒップ」なでなで

グレンジャガー「次はあの岩でヨーヨーしたらどうだ?ガハハハハハ」

ウル「・・・・なぁ、あの鉱物みたいのはたくさんあるっチャ?」(うんうん、と頷く子供達)

エムセス・ガリタン「ウル。レオゲルクの話によれば、ディ・ガルシャーはスカルリーナ様を連れ去ろうとしていたとのこと・・・理由を言っていたか?」

ウル「さぁ・・・・・」

ガマルクルス100世「奥歯に物が挟まったような返答ガマルな」あむあむ(岩石を丸呑みして顎で砕こうとしている)

一也「なぁ、グレン。岩賊竜って歯はあるニャ?」見えねぇな(とグレン)

スカルリーナ「我々が使者団を頼るため、聖域を訪れたことを知っていたのでしょうか・・・」

エムセス・ガリタン「あり得ますな。旧国王派の象徴であるスカルリーナ様を連行し、コズンダ軍の対抗馬にしようとした可能性は否めない・・・」ふむ・・

一也「ニャあ、二人は、タラスクギルド・・ここでは聖域の使者団と呼ばれている邪龍教徒のメンバーニャのか?」

スカルリーナ「共通の竜信仰は持っていますが、教団のメンバーではありません」

エムセス・ガリタン「安息の守護者と認められた先王は熱心な邪龍教徒だった。聖域を目指したのは、コズンダ様の魔の手から逃れるため。使者団の庇護を受けることができると考えたからだ」

スカルリーナ「しかし、実際に訪れた聖域の姿は、あまりにも伝承とかけ離れていました・・。あれは聖域というより退廃・・・なにより、貴方方との出逢いが我々を大きく変えました。コズンダは信仰を恐れず、聖域をも手中におさめようとしているのでしょう。ですが、今、このアヤで起きている動乱を鎮めることができるのはコズンダではありません。正しき道標となるのは貴方方なのです」

グレンジャガー「そりゃ都合が良すぎるぜ、元王妃様。俺達はあんたの家族の恨みを晴らすためにここへ来たわけじゃない。泥吉という架け橋があってこそだ」

一也「今はうまく説明できニャいが、ここへ来たのは俺達にとっても必要だったからニャんだな。謀反を起こした次男坊との決戦を望むのニャら、スカルリーナがリーダーとなって軍を起こせばいいニャ」

スカルリーナ「私が・・・・・」

エムセス・ガリタン「うむ・・・・・・」

グレンジャガー「おっさん、預言者なんだろ?何か言ってやれよ」どん(刃翼で岩を食べている岩賊竜のあのぽっこり脇腹を突く)

ガマルクルス100世「ワシは占い師ではないガマル」あむあむ

一也「じゃあ、斬竜がまた来るかは、わかるニャ?」

ガマルクルス100世「ワシがおぬし達の力を借りたいと言ったのは、ディ・ガルシャーのことではないガマル。ひとつはこの溶岩竜を助けるため。もうひとつは、これから起こり得る災厄に立ち向かうためガマル」

スカルリーナ「災厄・・・」

エムセス・ガリタン「コズンダ様が起こした騒擾でしょう。やはり我々には皆の力が・・・」ひつけぇなぁ~(と嫌がるグレン)



ズルッ・・ズルッ・・ズルッ・・ズルッ・・
(密林の奥より長い尻尾を引きずりながら現れる、頭の上にミツネネコを乗せた妖艶な泡狐竜)



一也「仲間のウズメとニャークだニャ」



ウズメ「あら。また新しいお仲間のようですね」ズルズル・・


ニャーク「こっちも面白いものを持ってきたぞ」ひょっ(一也に向かってなにやら紙を投げる)


一也「ニャんだってニャって・・御触書だニャ・・。ニャにニャに・・・」ぴら・・(上から覗き込む迅竜のでかい顔)

グレンジャガー「んんんんん?」

一也「えーーーーーーーーーーっ!!!!カーブーが決闘裁判にぃ~~~~~~~~っ!!??」カルチャーショックびっくり

ニャーク「驚くのはそれだけじゃあないぞ。裏面を読んでみろ」

一也「ハァ・・ハァ・・・」ぴら・・(上から覗き込む迅竜のでかい顔)

グレンジャガー「読めねぇ文字に・・肉球のスタンプだな」

一也「鉄平のだニャ。ニャにニャに・・・」

マクシミリア「どこでこれを?」

ニャーク「密林に入ってきたアイルーの行商ネコからだ。なんでもその触状を都からここへ配送するよう、耳の尖った同族から依頼されたらしい」

エムセス・ガリタン「その特徴は・・」

スカルリーナ「泥吉・・・」

一也「終末、帰郷す・・始まりの幼少思い出し、故郷よりかならず来なむ・・・・・」

グレンジャガー「はぁ?」

一也「ニャ~~~ハッハッハッハッハッ!!!!」(びっくりする一同)

グレンジャガー「なんだよアセアセなんて書いてあるんだよ?」

一也「鉄平達が動く日は近いニャ。いつでも出撃できるよう準備するニャ!」






「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights







~アヤ北部首都、エル・ディアラ・サンドリア外周エリア、Antique Shop NyaNya堂....




アニャニャニャ・カーン三世「相手が悪かったんですニャ。スカルリーナはずる賢い女ですニャ。国王を虜にして、以前より邪魔だったコズンダの母親を薬物ごと後宮から一掃したんですニャ」


ユーリィ「・・イメージアップにも・・なる・・」ゴシゴシゴシ


ゾフィ「女の覇権争いはいつの時代でもヒステリックでなんぼのもんよ。そんで?奴隷に戻されてからどうなったんだ?」ゴシゴシゴシ

アニャニャニャ・カーン三世「すぐにウンタモが買い戻したそうですニャ。が、よほど屈辱だったのでしょうニャ。間もなくして、自害してしまったそうなんだニャ」ふぅ~~~

ゾフィ「自業自得だな。だからコズンダは、てめぇの母ちゃんを自害へ追いやったスカルリーナ、そして、その女の奸計に乗った父親を憎み、異母兄弟である兄貴にも手をかけたってわけか・・・男の覇権争いは冷淡過ぎて面白みにかけらぁ~」ゴシゴシゴシ


肉まん君「ここへは助けを求めに来なかったのか?」

アニャニャニャ・カーン三世「自分の母上は、彼女が豪遊に明け暮れている頃、亡くなってしまったニャ。自分が店主を受け継いだ後、スカルリーナによって窮地に陥っていた彼女から何度か使いが来ましたが、こちらからニャにもすることはできませんニャ。正式なギルドのメンバーではニャいですし」やれやれ

ゾフィ「後宮を追い出された人間に興味はニャいてか。儲けさえ得られればいいってかニャ?」ゴシゴシゴシ

ユーリィ「・・後継者争いに・・関わりたくニャい・・厄介事には・・」グ~~♪(とサムズアップする三世の猫顔)

アニャニャニャ・カーン三世「母上がコズンダの母を頼れとおっしゃったのは、あくまでも力があればこそ。母上に代わり、もう一度、彼女を助ける義理は自分にはありませんニャ。ビジネスはクールに。それがカーン一族の家訓であると、自分は思っていますニャ」

肉まん君「・・・・・・・・・・・・」ちら・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(壁に飾られている「カーン一世と二世」の肖像画)


肉まん君「・・・・・・・・・(この拠点は外街にもあった・・・なぜ母子だけアヤへ・・・)」

アニャニャニャ・カーン三世「どうしましたかニャ?」

肉まん君「あんたが予習でコズンダとの関係性を教えなかったのは、この店・・つまりあんたらタラスクギルドが秘密のロビーとして利用している、この拠点の来歴を少しでも部外者である俺達に知らせたくなかったから・・・そう捉えていいのか?」

アニャニャニャ・カーン三世「ええ、ミャア・・。それより肉まん君殿の工作員としての手腕に驚きですニャ」(目をまるくしながら)

肉まん君「ふぅ・・・・(カトゥッロがハンターズギルドの名前を口にしていたことは、今はまだ黙っておくか・・・シオン達の作戦を邪魔するわけにもいかない・・)」

ゾフィ「ほんとだぜ。よくコズンダに会えたもんだな」

肉まん君「まだ俺を過小評価しているのか?散々、おいしい話を持ってきてやったのに」

ユーリィ「・・お腹・・減った・・」キュ~~~~~~・・・(切ない音が)

アニャニャニャ・カーン三世「アニャ!?それはいけませんニャ。育ち盛りの若者を餓死させるわけにはいきませんてニャ。今すぐ、ニャにか「あったかいもの」でも作ってまいりますニャ」ててててて・・(足早に上へ繋がる収納式の階段を上がっていく)

肉まん君「彼女は?」(応接間奥に見える廊下を見ながら)

ゾフィ「まだ瞑想中だとよ」やれやれ

ユーリィ「・・迷走・・だったり・・ププププププ・・!!」(よほどおかしいらしい)

肉まん君「確かに・・いつまでもこんな所にいたら、頭がおかしくなっちまうな・・・コズンダの母親もまた・・・」


あ~~~~~~ん!俺も腹減った~~~~!!
おんぎゃ~おんぎゃ~おんぎゃ~おんぎゃ~
やめろ、マジで頭がおかしくなるアセアセ
(そんなアヤでも賑やかなサザンゴッドの一面)


To Be Continued





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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」

第116話 「ア~ニャ~コニョチテ!!エッタラ、ホニョ!!」

3/23(木)0時更新予定

□○○□○ ごにょごにょ
こりゃ、ジャブ吉 お前だけだど心配だから来てやったニャ ぬう(と猫顔を出してくる一也)
△▲○○□○□○ つらつらつら
こりゃ、ジャブ吉 前も言ったけど、そんなに次回の内容を話しちゃ駄目だニャ
□?
それも駄目だニャ
○○?
もっと駄目だニャ
・・・・・・・・・・・・・・・
だんまりを決め込まなくていいニャ それよりいつものいくニャ!
○○△~!!○□○!!
次回も見よう!!読も見よう!!だニャ♪



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