ギャア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!
(全身を震わせながら火口内に激震を起こす重金属の摩擦音にも似た大咆哮をあげる巨大な斬竜)





ガマルクルス100世「古代アヤ語で「煉獄の分断者」・・・ディ・ガルシャー」






ギャア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!
(重厚な低音と高音が擦れ合うメタリックなディストーションスクリームをあげる斬竜を中心に強烈な音撃波が深部エリアに大反響する)




ドウーーーーーーーーーーーーーン!!
(大音量のパワーによって後方へ大きくふっ飛ばされるレオ、ウル、そしてトド美とスカルリーナ)




トド美「うわぁあああああああ!!」ダスーーーーーン!!(ゴツゴツとした岩場に叩きつけられる一同)


ウオ「クッ・・・・スカルリーナ様!!」ダッ

スカルリーナ「うう・・・大丈夫です・・」





ディ・ガルシャー「スカルリーナ・・・・」ドロドロドロ・・・(金属的な低音と高温が交互に入り混じった複雑な音声を発しながら全身を覆うマグマが滴り落ちるのを待っているかのように俯いている)



ガマルクルス100世「今のうちにこっちへ来るんだマル!」(小高い岩場の陰から)

レオ「行きましょう」ザッ(スカルリーナに肩を貸しながら岩場の陰へ向かう)

ウル「トド美も行くっチャ!」

トド美「あたしのせいだ・・・」

ウル「何してるっチャ!」

トド美「あたしがモンスターに食べられちゃえばいいなんて言ったから・・お父さんは・・・」


トスントスントスントスン!!
(斬竜の方へ向かっていくケストドン)


ウル「戻るっチャ!!」

トド美「ダメ!!お父さんを探すの!!」トスントスントスントスン!!



ズンッ・・・ズンッ・・・
(小さな標的に狙いを定めるように首を左右に動かしながらおもむろに接近してくるマグマ滴る斬竜の体表から不気味なダークミストが放出されている)



ウル「くそったれ・・・バインドボイスなら負けてないっチャ!」



ンバぁああああああああ!!
(緑装束のちいさなギルドナイトは上体を前のめりに折り曲げながら高周波の雄叫びを斬竜目掛けて放出する)



キュルキュルキュルキュルキュル!!
ボオオオオオオオオオ・・・・・・

(斬竜を包み込む瘴気に音撃が触れるやいなや、逆再生音のような不可解な叫びへと変貌し、瞬く間に燃え尽きてロストしてしまう)



ウル「ンバ!?」

ディ・ガルシャー「思い出したぞ。コズンダ一世の正妃。スカルリーナ」ズンッ・・・ズンッ・・・(ダークエレメントのミストを放出する斬竜は複合的なメタリックボイスをあげながら重低音のリフを刻むように足音を火口深部に響かせる)






「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights






レオ「俺とウルが奴の注意を引き付ける。その間にみんなは安全な所へ逃げるんだ」

ガマルクルス100世「そう言われてものぉ・・・」う~~ん・・

スカルリーナ「トド美ちゃんは?」

レオ「連れ戻す」ザッ


ヴォルガトロン「待て、赤衣のナイト」

レオ「なんだ?」

ヴォルガトロン「お前、得物を持っていないぞ」

レオ「・・・・・・・・・任せろ(しまった・・。撃墜された船と一緒に狩猟武器も海の中だった・・・)」(カッコつけて振り向いたまま、心中は皆に悟られないように表情だけはシリアスな感じをキープさせている。そして今更だが、彼とウルがギルドナイトハットを被っていないのもまた、海で落っことしたからであった)




トド美「お父さぁあああああああん!!」トスントスントスントスン!!(巨大な斬竜の足元の横を通り過ぎていく)

ディ・ガルシャー「カンタロス。斬るに足らん」


ギャギャギャ・・ギャギャギャギャギャ・・!(巨大な斬竜はトド美には目もくれず、スラッシャーが握る血塗れの大剣のようなマグマに覆われた巨大な尻尾を不愉快な音をたてながら引きずってくる)


レオ「でかいな」(斬竜を睨みあげるウルの横に颯爽と)

ウル「トド美がお父さんを探しに行ったっチャ」ギャギャギャ・・

レオ「それに狩猟武器もない」フッ・・(現状がおかしいらしい)

ディ・ガルシャー「ハンターなど無力。非力な生物しかいないこの地に何をしにきた?」ギャギャギャ・・(不快な音に耳を塞ぐウル)

レオ「自分でこのフィールドの生態系を破壊しておいて、よく言うぜ。それより、あんた、邪龍の眷属なんだってな?」

ディ・ガルシャー「崇敬を知らぬ無能者。スカルリーナを差し出せ」

レオ「どうして?彼女を追ってきたのか?」

ディ・ガルシャー「答えねば殺す」

レオ「どうやら互いに質問には答えたくないようだ」やれやれ


ソイーーーーーーーーン!!
(レオの目の前に身の丈よりも大きな断剣尾の野太く鋭利な剣先が向けられる)


レオ「ん~~~・・亜種のそれとも性質が根本から異なる・・・やっぱり、普通の斬竜じゃないか」ゾルルルルルル(断剣尾から発せられる瘴気をまじまじと考察しながら)


ンバぁああああああああ!!
(次の瞬間、ウルが巨大な断剣尾目掛けて高周波を浴びせる)


キーーーーーーーーーーン!!
(それを振りほどくように剣尾で弾き返す斬竜。ギルドナイト二人はそのすきを見て、後方にバックステップして間合いをとる)


ウル「どうやって戦うっチャ?!」シュタッ

レオ「考え中。今は少しでも時間稼ぎをするのが先決」コキッコキッ(首をひねりながら)


トド美「お父さん!!お父さん!!」きょろきょろ(巨大な斬竜の背中をバックに岩が崩れた場所を見渡している)

パパトドン「うう・・・・・・・・・・」ボロッ・・(口の両端からナマズのようなひげが生えているケストドンが大きな岩屑の下敷きになっている)

トド美「お父さん!!」ダッ


う~~~~~ん・・!!
う~~~~~~~ん!!

(トド美はその体格の良い身体をもって父を押しつぶしている岩をどかそうと試みるも見た目以上に岩の重量が大きく、びくともしない)


パパトドン「はぁ・・はぁ・・・いつでも足手まといになってしまう・・・・」

トド美「う~~~~~~~ん!!」ガシッ!!ガシッ!!(懸命に岩に向かってタックルを浴びせている)

パパトドン「母さんにも・・・お前にも・・・迷惑をかけっぱなしだったね・・・」

トド美「お願い!!どいて!!!!」ガシッ!!ガシッ!!ガシッ!!(ひび割れた甲殻の隙間から涙のような流血が)

パパトドン「許してくれ・・・・・・トド・・美・・・・・・」ガクン・・

トド美「駄目ぇええええ!!!!お父さぁああああああん!!!!!」





ギャギャギャ・・ギャギャギャギャギャ・・!
(気だるそうに巨大な断剣尾を引きずりながらレオとウルに迫り来る斬竜)


レオ「敵視を引き付ける。そのすきにトド美ちゃんを」じりっ・・

ウル「了解だっチャ」じりっ・・

ディ・ガルシャー「小狡い人間共が。無駄な計画諸共、断絶してやろう」

レオ「いかつい斬竜さん。あんた、「る・ぼぉ~~」ってのに負けたんだってな?」

ディ・ガルシャー「ギャア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!」ゾルルルルルルル!!(全身から怨嗟に満ちた瘴気が放出される)



ダギャアアアアアアアアン!!
(振り下ろされた剣尾の一撃を見事なフレーム回避で転げ避ける赤衣のナイト。ウルはそのすきに一気に駆け出していく)



レオ「これこれ。この感覚」シュタッ(颯爽と前転動作から着地を決め込んだ次の瞬間・・)



ソイーーーーーーーーン!!
(首を狙った断剣尾の鋭すぎる刃の横斬りに対し、咄嗟に上半身を仰け反らせて交わすレオのセミロングなブロンドヘアが剣圧によって何本が切れ、ふわりと宙を舞う)



バッ!!
(レオは仰け反った体勢からバク転をしながら着地しようとしたのだが・・)



フオオオオオオオオン!!
(旋回してきた斬竜の剣尾が足元を狙ってくる)



レオ「い~~~~~~~っアセアセ



シュタッ!!
(間一髪、空中で両足を畳み、剣尾の刀身に着地するレオ)



レオ「今度はこっちの番だぜ!!」ダッダッダッダッダッ(勢いよく尻尾を駆け上がっていくのだが)



ブオーーーーーーーーーン!!
ダシャーーーーーーーーン!!

(瞬時に尻尾ごと地面に叩きつけられるレオ)





タッタッタッタッタッタッタッダッシュ
(一連の光景を振り返りながら走っていくウル)


ウル「ンバ!?狩猟でも一乙したことのないレオをいとも簡単に・・」(斬竜もまた振り返り、今度はその敵視をちいさな彼女に向ける)



シャイーーーーーーーーン!!
ブオオオオオオオオオン!!

(剣尾を旋回させながらすっ飛んでくる巨大な斬竜)



ウル「い~~~~~~~っアセアセ




ズガアアアアアアアアン!!
(落下してきた斬竜はウルごと地面を剣尾で叩き潰す)




トド美「うっ・・うっ・・・お父さん・・・・・」(大岩の下敷きになったまま横たわっている父の頭部に顔をこすりつけながら泣いている)



ギャギャギャ・・ギャギャギャギャギャ・・!
(そんなトド美の背後より近づいてくる死神のような斬竜)



ディ・ガルシャー「スカルリーナではない・・・・死にぞこないか」くるっ

トド美「ちょっと待って!!」

ディ・ガルシャー「・・・・・・・・・・・・・・・」ギギギギ・・・(メタリックな尻尾を上向けながら振り返る)

トド美「あんたのせいでお父さんは死んじゃったのよ!!!!」

ディ・ガルシャー「だからなんだという?では貴様は、カンタロス一匹一匹の生命を尊むことができるのか?」

トド美「うるさぁあああああああああい!!!!!!!」ドスンドスンドスンドスン!!(斬竜目掛けて頭から突進していく)



バシーーーーーーーーン!!
(剣尾の刀身に叩かれ、吹っ飛ぶトド美)




トド美「ううっ・・・・・・・・・・・・」

ディ・ガルシャー「無謀で小さな生命よ。せめて父と共に逝かせてやろう」ソイーーーーーン・・(瘴気纏う断剣尾を振り上げる)

トド美「・・・・助けて・・・・・・・・・・・UBUちゃん・・・」







ヒョウウウウウウウウウウン・・・・
(上空より接近してくる「無数の」飛翔音)







ディ・ガルシャー「・・・・・・・・・・・・」ちら・・





ボガアアアアアアアアアン!!
ボガアアアアアアアアアン!!
ボガアアアアアアアアアン!!
ドガアアアアアアアアアン!!

(突如、上空より斬竜目掛けて蒼い爆炎のメガフレアが各部位に浴びせられる)




ディ・ガルシャー「グオオオオオオオオオオ!!!!!」ボガアアアアアン!!ボガアアアアアン!!ドガアアアアアン!!


トド美「はぁ・・・はぁ・・・・・・・」(激しい爆発の焔に照らされながら衰弱しきった目で上を見る)







ギュオオオオオオオオン!!
(必死に背中に掴まるクルルヤックを乗せた銀火竜の超強襲が燃え上がる斬竜を捉える)






トド美「盟勇の銀翼・・・」ギュオオオオオオオオン!!







ダオオオオオオオオオン!!
ゴロン!!ゴロン!!ゴロン!!
(銀火竜渾身のキックを受けた斬竜は燃え上がりながらエリアの向こう側へ激しく横転していく)



ドシャアアアアアアアア!!
(銀火竜は斜めに飛んできた勢いそのままに着地すると、地面を削りつつ速度を押し殺しながらトド美の前で急停止する)



一也「トド美!!無事かニャ!?」(銀火竜の背上よりジャブ吉と共に顔を覗かせながら)


ジャブ吉「○○○~!!」


トド美「・・・・・・・・・・・・」にこっ(涙を零しながら笑顔で返答する)



To Be Continuedダッシュ






○△□○!!(ランキング参加中だ!!
みんなの激アツ一票で応援してくれよな!!)


次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」

第96話 「すごいぞ!!ジャブ吉さん!!」

1/12(木)0時更新予定

こりゃ、ジャブ吉 ぬう(と猫顔を見せる一也)
○??
新年一発目のストーリーモードだニャ。皆様にご挨拶したのかニャ?
◎◎◎♪
というわけで今年もよろしくお願いいたしますのニャ
ジャホホホホホホ(おかしいらしい)



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