~アヤ北東部、スパーンスコーン山脈溶岩洞....

ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・
(あたりを警戒しながら気配を消すように壁際に身を寄せている銀火竜の足元で寝転ぶネコ。その近くでは何やら探しものをしているようにうろちょろしている陽気な奇面族の姿も)



一也「トド美達は無事に着いたかニャ~・・心配だニャ~・・」ゴロゴロ


サンダーソニック「ギルドナイトが王妃をさらうとでも?」

一也「いニャ~~・・やっぱり俺も一緒に行けば良かったニャ」ゴロゴロ

サンダーソニック「あいつらの騎士道精神を確かめるいい機会だ。急務があるなら、とっくに村から逃げているさ」

一也「ニャ~、サンダーソニック。やっぱり俺の判断は甘かったかニャ?あいつらを助けず、捕縛することだって出来たニャ・・。鉄平や純平なら、きっとそうしていたかニャって、最近、思うニャ・・」はぁ・・

サンダーソニック「気にしすぎだ、盟勇。お前のその寛大な精神は、プリンセスだってよく分かっている。それに彼女は不意打ちなどしないだろう」すりすり(しっぽで寝転がる一也の頭を撫でながら)

一也「UBUにゃん・・・もう長いこと会っていない気がするニャ・・・また一緒に狩猟ができるかニャ・・」ぐすん・・

サンダーソニック「その手がかりを探す為にアヤへ来た。そうだろ?」すりすり

一也「マモーナス・・・・スカルリーナは共通目的を探せといっていたニャ。ギルドナイトも・・ハンターズギルドもマモーナス討伐が目的なら、あいつらと手を組む必要もあるニャ」ごしごし(と、目をフワフワ猫手の甲で拭いながら)

サンダーソニック「ああ。奴等も同じことを考えているようにもみえる」

一也「だニャ・・・・。まずは泥吉やジャブ吉の仲間を救出しないと・・・鉄平達も心配だニャ・・・ついでにカーブーも・・・」ゴロゴロ

サンダーソニック「あいつみたいに体を動かせばいい」すりすり

一也「うニャ・・これ、ジャブ吉。さっきから何を探しているニャ?」よっ(と起き上がる)



ジャブ吉「○○」きょろきょろ


一也「お花?」

ジャブ吉「△○□□○」ごにょごにょ

一也「秘儀に使うお花が・・あるかもしれニャいって?」

ジャブ吉「○」きょろきょろ

一也「へぇ~。なんてお花ニャ?」

ジャブ吉「□・○・△。○○□□」ごにょごにょ

一也「ドスパパヴェル・・・・・・あとはむつかしくて翻訳できニャいが・・」

サンダーソニック「白雪神殿で栽培していた植物の名前だな」

一也「みゅうううう・・・・俺も探すのを手伝うニャ」





「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights





♪~~~~~~~~~~~~~
(わりと広々とした鍾乳洞エリア、天井から伸びるつららのような鍾乳石は紫や青などの結晶からできており、石細工なロングカウンターテーブルを誇るフロア全体をムーディーに照らしているのだが、気になるのはカウンター奥でグラスを「立って」磨いている店主と思しきギアノスをはじめ、個性的なお客さん達(石作りの丸椅子に腰を下ろすリノプロスのカップル、常連と思しき渋めクールなガストドン(ショットをいってる)、深刻な表情でうつむきながら飲んだくれている悲壮感漂うフロギィ、そしてカウンターの中には「モギー用のパイプ」もあり、そこからモヒカン映えるノーティモギーが威勢よく喋っているのも見え、天井で群れなすウロコウモリとコダマコウモリの大合唱からなる「どこか懐かしいBGM」に合わせて、テーブルの上でダンスをしている各種ガスガエル達やクグツチグモ&オニクグツら)の姿である。また、フロアの最奥ではゴクエンチョウと思しき常連さんが「ピンで」木製ジョッキ片手にひとり酒を愉しんでいる)



トド美「ここが秘密の隠れ場、マグマトリオンよ」♪~~~~~

レオ「すげぇ・・・」♪~~~~~(天井にぶら下がりながら歌っているコウモリ達が一斉に彼らを見下ろしている)

ウル「賑わっているっチャね」♪~~~~~(リノプロスのカップルがウル達を横目にひしょひしょ話をしている)

スカルリーナ「ここにもまた文化があるのですね・・・彼らも言語を?」ゲコゲコ(カウンターテーブルの上で箱座りしている各種ガスガエル達を見ながら)

トド美「お話できるよ。まずは説明しなきゃ」スッ・・(身を屈めて背中に乗っているスカルリーナを下ろす。すかさず手を差し伸べてエスコートする赤衣のギルドナイト)

レオ「俺からも頼むよ。こんな素敵な場所で種族争いはしたくない」フフ(と隣で微笑むスカルリーナ)

トド美「酔っ払ったら最悪ね。ハァ~イ、マスターG」とっとっとっ・・

ギアノスのマスター(以下、マスターG)「よぉ~~トド美ちゃんじゃねぇか。また珍しい友達を連れてきたな」キュッキュッキュッ(と立ちスタイルのままグラスを磨きながら。もちろんエプロンもしている)

モヒカン映えるノーティモギー「トド美ちゃんトド美ちゃん!!人間のオトモダチ連れてきた!!」

トド美「今日も元気ね、ノエル。ジャブ吉さんの集落でお世話になってる人達だから心配しないで」とすんダッシュ(石作りな丸椅子に飛び座る)

ウル「社会見学させてもらうっチャ♪」

ノエル「ウヒョ~~~っ!!人間のちいちゃいオトモダチ!!オトモダチ!!オトモダチ!!俺もオトモダチ!!」ぐおんぐおん(パイプから出ちゃうんじゃないかと心配するくらいヘッドバンキングかましながら火花を撒き散らす)

レオ「いい店だね。曲も最高だ」♪~~~~~♪~~~~~(天井にぶら下がりながらBGMを奏でる各コウモリ達に向かってサムズアップする)

マスターG「ふぅ~~ん・・ジャブ吉のところでねぇ・・・ま、トド美ちゃんの知り合いなら問題ねぇ。ただ、人間社会での口外はしないでくれよ」キュッキュッキュッ

ノエル「飲め!!騒げ!!踊れ!!人間のオトモダチ!!」ぐおんぐおん

レオ「やった♪お隣すいません」スッ・・(石作りの丸椅子に腰を下ろしながら、隣で背筋良く座っている「リノカップル」に声を掛ける)

エレガントな帽子を被ったリノ子「あら、イケてるヒューマンガイね。一杯奢っちゃおうかしら」(器用にあの手でカクテルグラスを持っている。その色からホワイトレディだろうか。チェリーも入っている)

リノ助「ちょっと、リノ子。今度は人間の雄を誑かすつもりかい?」(ビールジョッキ片手に)

リノ子「あらやだ、嫉妬なんかして。私達のことなんだけど、人間社会での口外はいいけど、火山地帯では噂を流さないでね♪」パチりん(小粋なウィンクかます)

ノエル「不倫!!浮気!!リノ助は甲斐性なし!!リノ子は小悪魔!!」ぐおんぐおん

レオ「ハハ・・・了解っす」よろしくね(とリノ子)

マスターG「さて。人間のお客さん達。何を頼むんだい?」(あのおそろしい爪の両手をカウンターにつけながらのやる気満々スタイル)

トド美「今日はお酒を飲みにきたんじゃないの。聞きたいことが・・」スッ・・(そのトドン系なおしゃまな口を手で塞ぐレオ)

レオ「せっかく来たんだ。なにか作ってもらおう。支払いは?」

マスターG「話の分かるにいちゃんだな。あんたらの世界と同じゼニーだぜ」

ノエル「現金オンリー!!カード受け付けない!!もちろん仮想ゼニーも!!」ぐおんぐおん

常連と思しき渋めクールなガストドン、ガスブラハム「ああ、ありゃ信用ならねぇ。実態がねぇしな。あっちで飲んでるフロスキーはそれで大損したんだ。やけ酒だってよ。可愛そうにな」クッ(ショットグラスを一気に。その奥の方のカウンター席で引き続き、深刻な表情でうつむきながら飲んだくれている悲壮感漂うフロギィの姿も。余談だが、彼が飲んでいるグラスには「なんだかブクブクしている毒っぽい色のカクテル」が)

レオ「俺、あれにしてみようかな・・・」

ノエル「オーダー!!ドクドクキッスひとぉ~つ!!」ぐおんぐおんぐおんぐおん(もう出ちゃいそう)

マスターG「OK。そっちの二人は?」

ウル「ワガハイ、まだちいちゃいから、ノンアルコールの炭酸ジュースがいいっチャ」

トド美「あたしも」

マスターG「そしたらお嬢さん方には、火薬草で煎った「ボルケーノヒーヒー」を作ってやろう。そちらの気品漂うマダムは?」

スカルリーナ「あちらの御婦人と同じものを」にこっ(とリノ子と微笑み合う)

ノエル「リノプロロイヤルレディひとぉ~つ!!もちろんチェリーも添えて!!」ぐおんぐおんぐおんぐおん(不思議と出ちゃわない)

ガスブラハム「うちのマスターが作る酒は天下一品だぜ。報酬もたんまり出してやんな」へへへへ

スカルリーナ「ゼニーはどこから?」

マスターG「いい質問だ、マダム。このスパーン・スコーン山脈には大昔から、あんたらの世界に潜む闇行商人が訪れるのさ。そいつらは危険区域でしか手に入らない貴重な火山の物資と引き換えにたんまりゼニーを支払っていく。ここにだって、たまに来て飲んでいくんだぜ」カシャカシャカシャカシャ(と小粋にカクテルをやりながら。ここで思い出してほしい、彼がギアノスだということを)

ノエル「ズワロマン!!ズワロマン!!」ぐおんぐおん

スカルリーナ「・・では、パパグラーナと売買を?」

マスターG「ああ。よくわかったな。東部出身かい?」カシャカシャカシャカシャ

スカルリーナ「ええ。グランデギルドが幅広く活動しているのは知っていたけど、まさかここまで来ていたなんて・・初めて知ったわ」

ガスブラハム「マダム。連中が一番欲しがるものがなんだか分かるかい?」げふぅ~~

トド美「よしなよ、ガスブラハムおじさん」

ガスブラハム「いいじゃねぇか。これも社会勉強だ。なぁ、マダム」

ノエル「勉強!!勉強!!燃える志望校!!それがマグマトリオン!!」ぶぼぉ~~~炎(口から天井に向かって火を吹くとコウモリたちが慌てて店内を飛び回る始末)

スカルリーナ「ええ。教えてくださる?マスター、彼にもう一杯同じものを」スッ・・(手持ちの銀貨をカウンターに置く)

フロスキー「・・・・・・・・・・・・・」ヒック・・(泥酔しながらその光景をぼうっと見つめている)

ガスブラハム「ハハッ!そうこなくっちゃ!マダム。あんた、ドスパパヴェルって聞いたことあるか?」ひっく

スカルリーナ「・・名前だけは・・・」

レオ「俺も。なんか特性があった気がするが・・」

ウル「お薬に使える成分を含んでいるお花っチャ。もちろん、あぶなげな薬物にも・・っンバ」やれやれ

ノエル「ドスパパヴェル・ボルケノス・ラフレシアヌム!!」

トド美「そう。同じドスパパヴェルの中でも、ひときわ大きい火花に覆われたような真紅の多肉質のお花を持つ、熱帯地区でしか育たない全寄生植物よ。食べちゃダメだって、お母さんによく言われたっけ。口にしたら、ここにいる酔っぱらいみたいになっちゃうかも」やれやれ

マスターG「博識だな。そんな二人の分は俺からのおごりだ」スッ・・(ウルとトド美にドス真っ赤なカクテルをそれぞれ爪と爪の間にグラスを挟み込みながら差し出す)

レオ「世界広しと言えども、考えることはどこも同じってわけか」(うなだれているフロギィを見ながら)

ノエル「フロスキーはポイズンドリームを見るのが好き!!しようもない!!」ごわんごわん(パイプから出ようと上半身を揺さぶる)

マスターG「ここにいるみんながギルドのメンバーさ。取り分をちゃんと分配して、人間社会に対抗できるよう組合で貯金もしている。俺達は大型モンスターと違うからな。いざとなった時、頼れるのがゼニーってわけさ」カシャカシャカシャ

ウル「賢明だっチャ。ゼニーがあれば、ハンターだって雇えるっンバ・・・・ごくり(カクテルグラスを両手で持って一口飲んでみる)・・・・ヒィ~~~~っ!!なんて死ぬほど辛いっチャが、死んでもいいって思うくらいやみつきになる味だっチャ!!」ボォ~~炎(軽く口から火を吹きながら。横で同じカクテルを飲みながら微笑むトド美も口から軽く火を吹く)

ガスブラハム「ハンターなんざ、役に立たねぇ。もっとも、ル’ヴォーやディ・ガルシャーをぶっ倒してくれるなら、全財産払うがな」ゴクッ(とジョッキを)

ノエル「飲んだくれのガストドンの貯金は現在2ゼニー!!」ごわんごわん

レオ「討伐クエなら、俺が2ゼニーで請け負うぜ」にやり

マスターG「ハハハハッ。威勢がいいな、にいちゃん」スッ・・カパッ・・(カウンターテーブルの奥へ行き、酔いつぶれているフロギィの目の前に現在制作中のシェイカーを差し出し、蓋を開ける)


ペッ(シェイカーの中に毒を吐くフロギィ)


レオ「え・・・あれって、俺の・・」だっチャね(とウル。そして何事もなかったかのようにシェイカーを再び降り出すマスターG)

スカルリーナ「取引はここで行っているのですか?」

マスターG「いや。みんなが採取してきたものは、うちの代表が運んで連中と売買してる」ブクブクブクブクブク・・(シェイカーからあやしげな煙を出す紫色のあぶなげな液体をカクテルグラスに注ぎながら。それを見ながら思わず拒絶反応を示すレオ)

ノエル「運び屋!!運び屋!!」ごわんごわん

トド美「その運び屋をやっているのがヤッ君おじさんってわけ」

ウル「さっきの掻鳥っチャね?」ボォ~~炎

トド美「そっ。ヤッ君おじさんなら、「わりと遠くまで」行けるから、今ではおじさん自らが東部の方まで行くことがあるっていうけど・・・・あれぇ・・ここにいると思ったんだけどなぁ・・」きょろきょろ

ガスブラハム「ヤッ君ならパパトドンと一緒に出ていったぜ。入れ違いってやつだな」ゴクッ(とジョッキを)

トド美「え?お父さんと?」ゴロゴロゴロ・・(と、テーブルの上におもむろに現れた属性コロガシは、その足でなにやら肉団子のようなものを転がしている)

マスターG「ああ。なんでも面白いものを見つけたってな。深部エリアに行くとか言っていたぞ。どうだ、うちのハンバーグコロガシがねったハンバーグを食っていかないか?」

トド美「ごめんね。急いでるの。行ってみましょう」ひょっ(椅子から飛び降りる)

マスターG「そうか。それは残念だな・・っと、にいちゃん。カクテル飲んでいきなよ」(スカルリーナをはじめ、他のメンバーは各種お酒やドリンクを一気に飲み干す)

レオ「え・・・ああ・・・じゃ、じゃあ・・・・・」おそるおそる


ごくり・・


ウル「どうっチャ?」

レオ「・・・・・なんだこの命の危険を感じるが、また飲みたいと思わせる中毒じみた危なげな味は・・・こんなにうまい毒は初めてだ!!」ブクブクブクブクブク(毒状態になりながら一気に飲み干す)

マスターG「ハッハッハ。また機会があったら来な。いつでも歓迎するぜ」ごちそうさまでしたっンバ(とウル)

ノエル「ノスタルジックに燃える小さな故郷!!それがマグマトリオン!!」ぶぼぉ~~炎バサバサバサバサ!!(また天井に向かって火を吹くもんだからまた店内が飛び回るコウモリだらけになる。それを冷静に避けながら退出していくトド美一行)


To Be Continued





ランキング参加中だよぉ~♪みんなで応援してねぇ~♪

次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」

第91話 「因果応報」の巻

12/19(月)0時更新予定

お父さんの話しだと、仮想ゼニーっていうのは
誰が作って誰が管理しているのかもわからないんだって
でもたまにすごく儲かるって、うちのお父さんも投資したんだけど
やっぱり返ってこなかったって
しょうもない


■あたちのモンハン日記てなぁに?

■あたモン目次録