~アヤ北部首都、エル・ディアラ・サンドリア、マーケットエリア....

ガヤガヤガヤガヤガヤ・・
(雑多な屋台が並ぶ石畳の路地を行き交う市民は、その丈が短く動きやすそうな各種服装から、農業従事者をはじめ、何かしらの専門職や技術職を担っているのであろう労働者達が大多数を占めており、農作物を積んだ小さい荷車を数頭のケルビに牽引させながら誘導している者、従者であろう付き人やアイルー科の獣人を連れて歩く者も見える)



肉まん君「・・・・・・・・・・・・・・・・・」ガヤガヤガヤ・・(頭にはターバン、服装はゆったりめなチュニック(土埃付き)を纏い、灰色の版築中層住宅の物陰に佇みながら、それとなく市場に溶け込んでいる)


いいか?旦那のうちに着いたら、余計なことは喋らずに、ただ笑顔でいるんだぞ
わかりましたニャ
(パンやらが突き出た紙袋を大事そうに抱えた茶アイルーと話をしている男性市民)


肉まん君「・・・・・・・・・(富裕層エリアに配達か・・)」ガヤガヤガヤガヤ・・


よぉ・・


肉まん君「・・・・・・・・・・・・・」ちら


カタカタカタカタ・・・・(ケルビ便を従えた男が通りで一服している仕事仲間のもとに近寄っていく)


「中」の様子はどうだった?
赤服だらけだよ。おっかねぇったらありゃしねぇ。
バカ。声がでかいぞ。


肉まん君「・・・・・・(やはり宮殿もゲ・アゲルゾンのメンバーが警戒中か・・)」ふぅ~~


兵舎にも寄ってきたんだろ?なぁ、みんな、元気だったか?
なんとかな・・。ただ、ほとんど捕虜扱いさ。中には反抗して投獄された奴もいるようだ。


肉まん君「・・・・・・(旧国王派の兵士達は戦争捕虜に・・・・ジーナは北の外周エリアに監獄があると言っていたが・・・)」ふむ・・


それよりも驚いたのが練兵場さ。マジでモンスター共がうようよいやがった。
アダンカ様の軍隊を打ち負かしたっていう、奇面族の部族が連れてきたモンスターか?
ああ。大人しくしていたが、飛竜と目が合った時はもらしちまいそうだったぜ。
噂じゃ、連中も脅迫されて、やむを得ず、戦いに参加させられたっていうじゃないか。
(小声で)族長の赤ん坊が赤服にさらわれたらしい。かわいそうにな・・


肉まん君「・・・・・・・・・・・・・・・・」


噂をすればだ(横目で遠くを見つめながら)
ああ。またな。


肉まん君「・・・・・・・・・・・・・・・・」ちら・・


ガヤガヤガヤガヤガヤ・・・(人混みの中から赤いフード付きコートを身に纏った男が市場を監視するように歩いてくる)


肉まん君「・・・・・・・・・・・・・・・」スッ・・(住居の陰に隠れる)


ガヤガヤガヤガヤガヤ・・・
(通り過ぎていく赤服を目で追う肉まん君)


おいっ


肉まん君「!?」バッ



ゾフィ「きゃははははは!!赤服だと思ったか?」(すす汚れた使用人的な衣装を身に纏った彼女と同じく姉(珍しいポニーテール)の姿も)


ユーリィ「・・ビビったろ・・?」クスクス(おかしいらしい)

肉まん君「まったく・・・お前らは双子でただでさえ目立つんだ。大人しくしてろ」ほれほれ(と物陰に追いやる)

ゾフィ「だから人気のすくねぇ農園を見てきてやったんだ。あいつらは小作人だよ」(市場を行き交う農業従事者を見ながら)

ユーリィ「・・草食種も・・ちらほら・・占有者は・・宮殿・・」ちら・・(都市の中央にそびえ立つ漆黒のドーム型大宮殿を見上げながら)

肉まん君「ってことは、今の所有者はコズンダか」

ゾフィ「だな。親父から首都にあるものすべてを強奪したみたいだぜ」

肉まん君「そのようだな」やれやれ


ザワザワザワザワザワ


肉まん君「ん・・・」

ゾフィ「おい、見ろ」


ゴトゴトゴトゴトゴトゴトゴト・・(たくさんの見物人が見守る中、二頭のアプケロスが牽引する護送車が路地を突っ切っていく)


ゴトゴトゴトゴトゴトゴトゴト・・(檻の中には黒い革製の祭服を身に纏った男が俯きながら体育座りをしている)


肉まん君「あれは・・」

ユーリィ「・・竜信者・・」

ゾフィ「聖職者特権を悉く廃止するつもりのようだな」

ユーリィ「・・それで・・特するのは・・?」

肉まん君「・・・コズンダを支援しているフィクサーか・・・・おそらく、ジーナの狙いもそこにある」

ゾフィ「情報がもっと必要だな」やれやれ


ゴトゴトゴトゴトゴトゴトゴト・・
(宮殿へと向かっていく護送車)


肉まん君「依頼を思いついた」にやり

ゾフィ「んあ?」

肉まん君「潜入捜査のクエストさ。うってつけの男がいるだろ?スヘイラも喜ぶ」フッ





「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights





~アヤ北東部、スパーンスコーン山脈麓の密林エリア....

あきゃ~あきゃ~ おえっおえっ
(謎の環境生物達の心地よいジャングル的アンビエントサウンドが反響する密林内、外壁が泥で塗り固めてあるタンカラー(淡い茶色)な日干し煉瓦造りの小型建造物(屋根がまあるいタイプやツボのような形も)が無造作に立ち並ぶ集落を木々越しに遠くから見つめるあやしげな目)




じーーーーーーーーーーー
(ステルスモードで集落を見つめているケストドン)


ぬっ・・(首を伸ばし、耳を澄ますケストドン)


ごにょごにょごにょごにょ・・・
(集落より雑談の声が)



そろぉ・・(おもむろに集落の方へ忍び寄る)


スッ・・(再び身を屈め、ステルスモードに入るケストドン)


本当に首都が陥落するとは・・・


ケストドン「・・・・・・・・・・・・・・・・」じーーーーー


あきゃ~あきゃ~ おえっおえっ(集落内、円になってじべたに座りながら雑談をしている獣人達と二人の人型の姿が)


ケストドン「・・・・・・・・・・・・・・・・」しっしっ(その音がうるさいと言わんばかりに、あのちっさい手で)




一也「次男坊が騒擾する前に首都を離れるという判断は正解だったニャ、大宰相」


エムセス・ガリタン「私の判断だ。王妃に否はない・・・・しかし、なんと酷いことを・・・」(隣で慎ましく腰を下ろしている王妃を気遣いながら)

スカルリーナ「鮮血の統治・・・私が残ったところでコズンダに掣肘を加えることは不可能だったでしょう。国王もまた・・・」(黙祷を捧げるように目を閉じる)

エムセス・ガリタン「アダンカ様をお救いしましょう、王妃様」

スカルリーナ「ええ。例えそれがコズンダの誘い水だとしても、我が子を見捨てるわけにはいきません」


マクシミリア「コズンダが王妃の身柄拘束を狙っている理由も聞いております。ご子息を思う気持ちは分かりますが、今は首都へ向かった泥吉殿達の報告を待たれるべきかと」


スカルリーナ「泥吉・・・なんて勇敢な・・・・」



ジャブ吉「□△○~~~」とっとっとっとっ(ツボタイプの小型建造物(屋根部(ツボ口)からは、モクモクと白煙が)の「獣人種サイズな」ちいちゃいアーチ状のドアなし開口部から、おにぎりやらフルーツやらのごちそうを乗せた大きい笹を「こぼさないように」運びながら出てくる。その後ろからは例の「奥さんガジャブー(面の頭頂部がモコモコパーマ)」に続いて、子供たち(面の穴が星型やハート型などポップでゆめかわなデザイン)もまた、ごちそうを運びながら登場してくる)


エムセス・ガリタン「??」

スカルリーナ「これを食べて精を出せと」フフ

一也「あニャ?王妃様も彼らの言語が分かるとニャ?」

スカルリーナ「東部にいた頃、シャーマラーン・ハハーン族と繋がりのあるアイルーの部族が交易に訪れたことがありました。その時、少しだけ、彼らの言葉を教わりました」スッ(奥さんガジャブーが彼女の目の前にごちそうを置く)

ママガジャブー「□○」ほれほれ(と何やら催促してくるモコモコヘアーなガジャブー奥さん)

スカルリーナ「まぁ、美味しそうな果汁ですね」□○(と、笹の器に注がれている、何やら真っ赤なジュースを勧めてくる奥さんガジャブー)

エムセス・ガリタン「お待ちを。何かの生き血かもしれませぬ。先に私が」

ジャブ吉「▽~~~~ムカムカ」ぎぃ~~~!!

一也「そんなもんじゃないって怒ってるニャ」

スカルリーナ「ふふ。では」

スッ・・・・(笹の器を丁寧に両手で持ち上げ、そっと慎ましく口元にあてながら果汁をいただく王妃)

エムセス・ガリタン「・・・・・・・・・・・・・」ハラハラアセアセ

スカルリーナ「・・・・これはまた・・風味のある独特な旨味のある甘み・・」スッ・・(続けて果汁を飲む)

ジャブ吉「□○」ほれほれ(と心配そうに王妃を見ている大宰相にも同じものを勧めてくる)

エムセス・ガリタン「なに?私にも飲めと?」ほれほれ

一也「喉が乾いているニャろ?いただくニャ」

エムセス・ガリタン「うむ・・・・・」

ゴクリ・・(おそるおそる笹の器を両手で持ち、慎重に口元にあてながら飲む)

エムセス・ガリタン「うまい」ゴクゴクゴクゴク

ママガジャブー「(以下、えっらい早口で)○○□○□○○○△○○○」ごにょごにょごにょ

一也「灼熱イチゴを潰して果汁を絞り出し、そこに火玉ホオズキをはじめ、各種ホオズキをすり潰したものを混ぜて、とどめにハチミツを混ぜているそうだニャ」ゴクゴクゴクゴク(両猫手で笹の器をべっちょり口元にくっつけながら)

ジャブ吉「△△○」ほれ(と何やらあやしげな固形物を勧めてくる)

エムセス・ガリタン「ん・・・これはチーズか?しかし臭いな・・タラー

一也「とても臭いけど食べてみるニャ」ほれほれ

エムセス・ガリタン「うう・・・・・・」あむり・・

ジャブ吉「◎?」

エムセス・ガリタン「臭いっアセアセだが、この臭さが病みつきになる!!」あむあむあむあむ

ママガジャブー「(以下、えっらい早口で)△□△○」ごにょごにょ

一也「独自の「くさせ方」で、たくさんくさして寝かせたと言っているニャ。うまいニャ」あむあむ

スカルリーナ「こちらのスイカも美味しそう」(半分に割ったスイカを器に、中には見るからにジューシーなカットスイカが詰まっている)

ママガジャブー「(以下、えっらい早口で)□□」(木のフォークを王妃に手渡す)

スカルリーナ「ありがとう。いただくわ」あむ・・

エムセス・ガリタン「・・・どうですかな?」

一也「こりゃ、大宰相。王妃様を毒味役にしちゃいけないニャ」ハハハハハ(一同笑う中、申し訳無さそうに頭をかく大宰相)

スカルリーナ「まぁ、不思議な味・・・・トウモロコシのような甘みがするわ」

ジャブ吉「△○」ほれ(大宰相の顔に自分のモフモフ毛な面をぴったりくっつけながら)

エムセス・ガリタン「うむ・・では、私も・・」あむ・・

ジャブ吉「◎?」

エムセス・ガリタン「うえっ!!なんだこりゃ!生臭い!!魚の味だ!」ぺっぺっアセアセ

ママガジャブー「(以下、えっらい早口&大宰相のリアクションを見て、えっらい笑いながら)□□□□○○△□□□」ジャホホホホホホ

一也「それは弱い電流をまとっている帯電スイカというものだニャ。電気が舌に刺激を与えて、様々な味を感じさせるんだニャ。それを独自の方法で育てて、味の種類を増やすことに成功したらしいニャ。食べた部位によっても違うぞニャ。(あむっとカットスイカを口に放り込み..)あむあむあむ・・ニャほっ!こりゃ当たりだニャ♪こんがり肉の味がするニャ~♪」ポぅWOWWOWWOWハート(頭の上ハート状態)

エムセス・ガリタン「それはもはやスイカと言わないのでは・・・あむっ・・・・うえっ!!無味の皮をかじったような、嫌な味がするアセアセ」ぺっぺっぺっぺっアセアセ

ジャブ吉「△△○○!!」ジャホホホホホホ(えっらい笑いながら)

一也「ニャははははは。そりゃゴム質の皮の味だそうだニャ」


あはははははははは
(そんな微笑ましい団らん姿を見つめるあやしげな視線)




じーーーーーーーーーー



To Be Continued






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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」

第66話 「確かに珍妙だな」

9/22(木)0時更新予定

○□○○△ ごにょごにょ
▽○□□○△○ ごにょごにょごにょ
○○□△??
○ ○・・○・・
□□△○□○○▽△□○□□□□○
◎!!(次回も見よう!読も見よう!!)



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