~ロックラック....
ガヤガヤガヤガヤガヤ・・
吾郎「ありゃまぁ~~!こりゃまた実際は、どえらい人だなぁ~」ガヤガヤガヤガヤ
おトキ「一枚岩の上にこんな立派な街があるなんて・・・やっぱりクーラードリンクがよく売れるのかしら・・」ガヤガヤガヤガヤ
吾郎「おっと。観光しに来たんじゃねぇぞ。早いとこ、お嬢さんがいる病院を探そう」きょろきょろ
おトキ「そうね。お嬢様の記憶によれば、マーケットエリアから病院に繋がっているはずよ」ぱさっ(観光協会に渡されたのだろう、「わくわくロックラックガイド」と書かれた「わんぱくタイプな地図」を両手に広げる)
吾郎「こんな砂漠の都市で・・・まだちいちゃかったお嬢さんは迷子になっちまったんだよなぁ・・・さぞ、こわかったろうに・・」ガヤガヤガヤガヤ
おトキ「置いてけぼりにした学園側も問題よ。今更だけど訴えてみようかしら」(地図を見ながら)
吾郎「ヴィルヘルムの坊主達だって一緒だったんだ。まったく・・あいつらがもっとしっかり・・・・・ん?」(猫目をまんまるに)
ひいいいいい重たい
わめくな!しっかりしろ!
ははははは 腰から崩れそうだな
(人混みの中からレザーシリーズを身に纏った「山賊風の男」と「細身インテリ風な男」がそれぞれ胸に大タルを抱えながら歩いてくる。また、二人の後ろには、愛らしいガルクネコマスク&ソメバナネコノ浴衣を着た水色毛ネコと手を繋いで歩く、民族衣装を着た地元民の姿も)
キンババ「もうだめだ落とす!!」へろへろ(と千鳥足な運搬スタイルで大タルを抱えながら)
ヴィルヘルム「だらしねぇやつだな。マスターからの差し入れなんだぞ?しっかり運べ」むんむん(対し腰を上手に使った安定の運搬スタイルで大タルを)
ファビオ「お嬢さんのすきな「おぶどうのジュース」が入ってんだ。割ってこぼしたら、あんたが弁償してくれよ」やれやれ
チェルシー「あたちもおぶどうのジュースが大好きだにょ。それにおにいちゃんは、ちいちゃい頃から、姫姉ちゃまの付き人だったんだにょ?だったら、ちっかりハコベ」ガリッ(後ろからキンババの無防備なお尻を「爪で削る」)
キンババ「ぎゃあああああああああ!!」スタタタタタタ(その反動で一直線に突っ走る)
ファビオ「お?やればできるじゃねぇか」ぎゃあああああああ(と大タルを抱えながら人混みを突っ切っていくキンババを見つめながら)
吾郎「おい、おトキ。地図ばっか見てねぇで、あっちを見てくれ」
おトキ「今忙しいの。え~と、ここの工房のまわりを「だいたいうろついている女性ハンター」が目印で・・・」
吾郎「似た野郎がいるんだよ。ほら」
おトキ「んもぉ・・一体なんですか・・・・」ちら
キンババ「ぎゃああああああああああ!!」スタタタタタタ
吾郎&おトキ「いっ」
キンババ「吾郎さん!?おトキさぁああああああん!!??」スタタタタタタ
ずるぅ~~~~~~~ん
すてぇ~~~~~~~ん
ぼすっ!!
(猪突猛進のキンババ(二つ名か?)は、二人の存在を「タル越し」に確認するやいなや、わざと仰け反ることで「尻もち急停止」をかけながら後ろにすっ転ぶことで衝突を回避したのだが、その無防備なお腹の上におぶどうのジュース入りの大タルが落ちてくるという惨事)
キンババ「うげぇええええ・・・・」ゴロゴロゴロ・・(仰向けの上を大タルが転がっていく)
おトキ「まぁ・・・この子は・・・・」
ファビオ「よく耐えたぞ、キンババ」たしっ(大タルを片手で止めながら)
吾郎「ほら!やっぱりキンババの坊主だよ!!」
ヴィルヘルム「なんだぁ~?どうしたんだぁ~?」むんむん
おトキ「嘘・・・あなたは・・・」
ヴィルヘルム「・・・・おトキ・・さん・・!!」ぽぉ~~~いっ(感極まり、大タルをぶん投げてしまう。それを見て慌てて追いかけていく真っ青な顔のファビオ)
だきっ
(人混みの中、再会のハグを交わすヴィルヘルム少年と白き盟友のおトキさん)
ヴィルヘルム「どうして・・・まさか、おトキさん達も!?」
おトキ「ええ。あなた達も見たのね?お嬢さんの記憶を」
チェルシー「ファビオ!!早く来るにょ!!吾郎さんとおトキさんだにょ!!」(へろへろと大タルを抱えてくる彼に向かって)
ファビオ「なんだって・・・・・・本当だ・・・・」ぽかぁ~~ん・・
吾郎「どうやら、こっちでも俺たちは有名人になっていたようだな」よいしょっとな(寝ているキンババに手を貸しながら起き上がらせる)
キンババ「彼女の声が届いたんですよ。お久しぶりです。おふたりとも、お元気そうで何よりです」ぱんぱん(お尻をはたきながら)
おトキ「じゃあ、あなた達もお嬢さんに・・・」
吾郎「容態はどうなんだ?」
ヴィルヘルム「・・・・・・・・・。病院まで案内します。会ってやってください。ムーアに」
「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights
~アヤ北部、ジ・ゾゲージョ要塞....
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(こちらも太陽が眩しい乾燥地帯、巨大な堡塁のように聳え立つ岩山の断崖に挟み込まれるように聳え立つ砦の下で門兵と思しき兵士達(城塞遊撃隊のような砂漠地帯に適した装備を着用)によって検問を受けているアプケロス便(二頭のアプケロスが御者席&屋根付きワゴンタイプの木製荷車を牽引タイプ))
肉まん君「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(御者席に腰を下ろし、いつでも急発進できるよう手綱をしっかりと握っている彼は、強奪したアプケロス便の持ち主である行商人の衣装を奪ったのだろう、頭には深々とターバンを被り、体にはレザーアーマーを装着しながら目の前の砦を見上げている)
門兵「飲むか?」(クーラードリンク入りのスキットルを勧めてくる彼の背後では二名の門兵が通行証に顔を近づけながらチェックしている)
肉まん君「大丈夫だ」(砦を見上げながら)
門兵「そんなに珍しいか?ルーキー」
肉まん君「ああ。なにせ初めての都入りだからな」
門兵「ジ・ゾゲージョ。古代アヤ語で「ジ・始まりの地」。すごいよな」
肉まん君「・・ってことは、ゾゲージョが「始まり」の意味なのか?」
門兵「必ずしもそうじゃない」
肉まん君「・・・・・・・・・」
門兵「だが、ここが軍事、交通、通商の要衝であり、橋頭堡としての役割を担っているのは確かだ」(砦を挟む断崖絶壁を見上げながら)
肉まん君「確かに、これなら陸戦が得意なモンスターでも太刀打ちできないな」(砦の各所からはバリスタや大砲の砲身が確認できる)
門兵「空もだ。道中の崖上にも兵器が設置してある」
肉まん君「じゃあ、砦から崖上に?」
門兵「ああ。だからこの通り」(日に焼けた筋肉隆々な腕を自慢してくる)
肉まん君「とはいっても襲撃はないんだろう?」
門兵「モンスター被害はな。首都は邪龍様の加護によって護られている」
肉まん君「陥落することはできない永久要塞か・・・カムラの連中に聞かせてやりたい」(と小声で呟く)
門兵「それよりも怖いのは人間だよ」やれやれ(その後ろから通行証の確認を終えた門兵がそれを片手に歩いてくる)
門兵「OK。本物だ」スッ(通行証を御者席に向かって掲げる)
肉まん君「じゃあ、もういいか?」クルクルクル(通行証を丸めながら)
門兵「荷物をチェックさせてもらう」
肉まん君「・・・分かったよ。ついでにこいつらに飯をやっていいか?」うもぉ~~~(二頭のアプケロスが鳴いている)
門兵「ああ。腹が減って、頭突きでもされたらたまんねぇからな。よし、荷台を確認しろ」ザッザッザッ・・
肉まん君「・・・・・・・・・・・・・・・・・」バッ(それを横目に御者席より飛び降りる)
門兵「開けるぞ」ギィ・・・(荷台の両開きタイプのドアに手を掛ける)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(荷台の中は薄暗く、たくさんの荷物(売り物であろう資材や美術品)に紛れて、黒装束に黒いベールを纏った三名の女性と一人の獣人が互いに身を寄せ合いながら端っこに腰を下ろしており、その対面の端からは彼女達を監視していると思われる上半身裸のドボルヘルムの謎の男があぐらをかいている)
カーブー「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ぎろっ(ドボルヘルム越しに)
門兵「ひっ」
門兵「おい!こいつらはなんだ!?」(アプケロスに餌をやっている肉まん君に向かって)
肉まん君「見れば分かるだろ?献上品だ」あむあむあむ(草の束を喜んで食べているアプケロス二頭の大きくてまあるい顔)
門兵「・・・・・・・・・・・・・・・・・」(それを聞いて、もう一度、荷台の中をチェックする門兵達)
肉まん君「なんなら晩酌させようか?」ショキィ~~~ン(アプケロスが食べている草に滋養強壮の成分が塗られているのだろう。強走効果のようなエフェクトがアプケロスの頭より迸る)
門兵「・・・・・・・・・・・・・・・・・」(興味津々に女達を物色するように見つめるどすけべ門兵達)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(対し、顔を背けるように下を向く、三名の女性と獣人)
門兵「へっへっへっへっ・・ちょいとばかりの休憩なら・・・」
カーブー「ハァ~~~~ックショイ!!」ブブーーーーー(ドボルヘルムの口元が瞬時に両開きにスライドすると同時に、こきたない素顔の口元より、実に強烈有害的エアロゾルが門兵達の顔にまんべんなく)
門兵「ひいいいいい分かった!もう閉めろ!」バタン(慌ててドアを閉める門兵達の頭からは「防御力ダウン」を示すモワモワが)
肉まん君「あら。いいのかい?サービスするのに」よっ(と御者席に颯爽と飛び上がり着席する)
門兵「あいつも売るのか?」ふぅ~~
肉まん君「無骨だが、よく命令は聞く奴隷だ。2ゼニーでよければ置いていくぜ?」
門兵「その安さが信用できんいいか?くれぐれも騒ぎは起こすなよ?」(他の門兵達は腐食やられのまま、やれやれと、つばだらけになった顔を拭いつつ「忍耐の種」を分け与えながら砦へ戻っていく)
肉まん君「通したあんた達の責任になるからだろ?分かってるよ。・・・って、そんなにヤバい状況なのか?」スッ・・(丸めたお札を手渡しながら)
門兵「・・・・・・聖域の使者団もターゲットになっている。一時は都から信者を乗せたアプケロス便も絶えなかったがな。賄賂を受け取って脱出の手伝いをした門兵は、みんな、ゲ・アゲルゾンの手によって首都へ連行されていっちまった」(今もらったヨレヨレのゼニー札を広げながら)
肉まん君「ゲ・アゲルゾン・・・」
門兵「コズンダ様の私兵だよ」こそっ
肉まん君「・・クーデター直後の話か?」
門兵「噂じゃ、都に残っていた使者団の長老達も処刑されたようだ。なんでも・・・・」ちら(と催促するように横目で)
肉まん君「なにがあった?」スッ(もう一枚ゼニー札を渡す)
門兵「裏切ったんだとよ。コズンダ様の取り巻きが」ぺしっ(それを奪い取るように)
肉まん君「取り巻き?」
門兵「コズンダ様が、まだ小さかった頃より付きまとって、後宮での権威を手に入れた使者団の爺さんらしい。今回の事件も、そいつが手引きしたってもっぱらの噂だ。スカルリーナ様は事前にその不穏な動きを察していたんだろうな・・・・だから都から逃げるように墓参りに出かけられたんだ・・」
肉まん君「・・・旧王国派の人間が次々と虐殺されているってことか・・」
門兵「たぶんな。俺たちにも通達が来ている。お前達のように友好関係にある各ギルド、それから東部の連中以外は通すなってな。この前なんて、ついに月蝕の翳氷にも懸賞金が出された。おそらくスカルリーナ様にもな・・・・逆らうものは、みんな、こうだ」シュッ(首を掻っ切るジェスチャーをしてみせる)
肉まん君「・・・・参考になった。せいぜい中を楽しんでくるよ」パシィ~~~ん(手綱でアプケロス二頭の背を軽く叩く)
門兵「ルーキー!親父さんみたいに山賊の餌食になりたくなけりゃ、深入りはやめておけ!」ゴトゴトゴトゴト(通り過ぎていく肉まん君に向かって)
肉まん君「サンキュー!せいぜい中で長生き出来るようにするよ!」ゴトゴトゴトゴト
ゴトゴトゴトゴトゴトゴトゴト
(砦下の門を通過し、トンネル状になった通路を抜けていく)
肉まん君「ルーキーねぇ・・・あの頃の肉まん君にも今の状況を聞かせてやりたいもんだ。「お前なら、どっちにつく?」ってな・・・」やれやれ(目指す通路の先から眩しい太陽光が差してくる)
To Be Continued
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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」
第43話 「厭世の果て」
6/20(月)0時更新予定
なぁ、ドボル。聞いたか?巷ゃ、サンブレイクの体験版が出たって噂
知ってる
なんだよ、そっけねぇな。お前、普通のハンティングには興味ないのか?
うるさい。黙ってろ。かちゃりこちょり
なんだ?ボタンをしこたま連打するような音は・・って、お前!まさか!?
今やってる。フフ・・おぼしろい・・
俺もやろう・・
■あたちのモンハン日記てなぁに?
■あたモン目次録