アヤ東部、パパグラーナ....

ガヤガヤガヤガヤガヤ・・・・
(美しい石造建築の家が建ち並ぶ市街は行き交う人々の活気にあふれ、背景の街並みからは監視用と思しき市塔や壮麗な石造アーチ式水路橋も確認できる)


ラインハルト「昨晩の静けさが嘘のようだね」ガヤガヤガヤ・・

デヴィマッツォ「夜は市民の武器携行を禁じ、同時に警備も固めています。酒場でも均等なアルコールを配分したり、一市民につき上限を定めることで市民の健康面も管理することができます」ガヤガヤガヤ・・

ラインハルト「それも君ら(グランデギルド)の特権?寡頭制というべきかな」

デヴィマッツォ「そうですね。自治行政権に都市法の制定、それから都市の裁判権も我々が持っています」

ラインハルト「決闘裁判とか?」シュッシュッダッシュ(細っこい両腕で頼りないジャブをしてみせる)

デヴィマッツォ「いえいえ。通例となっているところもあるようですが、ここでは違います。我々に流血裁判のような死刑判決を下す権限はなく、市民投票により選ばれた陪審との協議により裁可を下すという方法をとっています。もちろん血讐もパパグラーナでは無縁です」ガヤガヤガヤ・・(通り過ぎていく市民が黒衣の一行に一礼していく)


市民のお嬢ちゃん「え~~~だったら買ってもらえばいいじゃん!」(胸にはアイルー人形が)

市民の少年「そんな金、うちにはないって。帰ってこないんだよ。父さんが・・」しょんげり


デヴィマッツォ「少々お待ちを」

ラインハルト「??」

デヴィマッツォ「やぁ、トーニオ」

市民の少年「あ・・グランドマスター・・・こんにちわ」(隣の嬢ちゃんもアイルー人形を抱きしめながら笑顔で挨拶している)

デヴィマッツォ「君のお父さんはキャラバン隊のメンバーだったね」(少年の目の高さに合わせるように片膝をつきながら)

市民の少年「はい・・。一儲けするって、首都に向かったまま・・・」

デヴィマッツォ「・・・・ギルドのメンバーに捜索させよう。心配しなくていい。さ、これで遊びに行きなさい」(銀貨数枚を少年の手に握らせる)

市民の少年「え・・こんなに・・」

デヴィマッツォ「それはお母さんには内緒だ。なんてね。君が怒られないよう、お母さんには私から伝えておこう」パチりん(ウィンクかます)

市民の少年「ありがとう!グランドマスター!」


へこり(ラインハルトらにも一礼する少年とお嬢ちゃん)


やったじゃん!それで同じの買いに行こう♪
(お嬢ちゃんと一緒に人混みの中に消えていく少年を見届けながらラインハルトのもとに戻ってくるデヴィマッツォ)


ラインハルト「忘れてた。今は僕もそっち側(竜信仰)だったっけ。光あるときに溺れ、闇にあるときこそ理性的に・・・その平和構築活動も信仰があればこそか」ガヤガヤガヤ・・

デヴィマッツォ「交易などで訪れるキャラバンや行商人達に、パパグラーナの市壁内が完全な平和領域であることを示すためです。先程の少年の家族も移住者です」

ラインハルト「生存の可能性は?」

デヴィマッツォ「・・・噂ではコズンダ軍に各地の山賊や盗賊ギルドが味方についたと・・。襲われていなければよいのですが・・・」

ラインハルト「無事を祈ろう・・・ここは安全なようだね。城壁も見張り台も立派なもんだ。しかし、堡塁は空からの攻撃に弱い」ガヤガヤガヤ・・

デヴィマッツォ「アヤではモンスターを恐れるが故、貴方方の大陸とは違い、航空技術の発展がありません。共存を目指している貴方方が、飛竜種と共に空を舞うなんて、夢のような話です」(微笑みながら)

ラインハルト「それでもうちは遅れている方さ。大陸世界はモンスター共存社会であり、どうしてもその危険性から一都市に人が集まるのは仕方がない。いやいや。街の姿を見て、わかった。君たち、グランデギルドは大したものだよ。信仰心もね」どもども(一礼して通り過ぎていく人々に笑顔で応えながら)

デヴィマッツォ「巡礼目的で来られる方々もたくさんおられます」ガヤガヤガヤ(その横をそれらしき荷を背負った団体が一礼をしながら通り過ぎていく)

ラインハルト「観光も含めてね。建造物も立派だ。建築家や芸術家の育成も?」ガヤガヤガヤ

デヴィマッツォ「代表的なモニュメントこそありませんが、パパグラーナ様式とでもいいましょうか、環境が育成にも繋がっているのでしょう。この地が古より動乱から逃れてきたことも影響していると思います。静かな暮らしが才能を豊かにするのです。ここで培った経験や能力を活かして首都を目指す者もたくさんいます。もちろん、クーデターが起きる前の話ですが」ガヤガヤガヤ

ラインハルト「国王お墨付きねぇ~。確かに野心も大切だ。じゃあ、君は東方舞踊に通じた浮世離れな竜信者という設定にしよう」(対し真面目に頷いてみせる狐面な護衛に向かって)

デヴィマッツォ「逸材は首都に招かれる場合もあります。その意志に関係なく」

ラインハルト「君が選ばれし者になったら大変だ。文無し流浪の世捨て人的な竜信者の線でいこう」(引き続き真面目に頷くミサキ)

デヴィマッツォ「アヤは動乱と暗黒の大陸・・・その監視から逃れる為、目立った行動は許されません・・。それが才能であったり美貌だとしても・・・・」

ラインハルト「・・・・・・・・・・・・・。ご結婚は?グランドマスター」

デヴィマッツォ「いえ。しかし、フィアンセはいました」

ラインハルト「・・・・・・・・・・・・・・・・」


ガヤガヤガヤガヤガヤ・・
(お野菜の路上販売をしているアイルー農家と話をしているデスギアネココートな白猫の姿が)


ラインハルト「あんニャところに」

デヴィマッツォ「パパグラーナでは、領外に農地を持つ獣人農夫から構成される村落共同体も受け入れ、市での商売や移住も許可しています。もちろんそこから学問や信仰、哲学、芸術、建築などの分野に羽ばたいていく子供たちもいるんですよ」ててててて(白菜抱えながらこちらに向かって二本足で小走りしてくる白猫)


ハイモ「くれるって言ったから、それは悪いって、2ゼニーで買うことにしたミョ。だからお金ちょうだいミャ」

ラインハルト「一文無しで決定したのかい?君らしい騎士道精神だ。それと、トマトもね。はい」(と希望額よりも少し多めな小銭を渡すと、「やった~♪」と子供のようにはしゃぎながら露店へと戻る健気なハイモ)

デヴィマッツォ「きっと、普段見ない獣人教徒に心打たれたのでしょう」

ラインハルト「君の龍堂に巡礼しにきたお仲間ってことで」

デヴィマッツォ「現在も民族間、異民族との間に軋轢が生じ、戦乱が繰り返されているアヤですが、異教徒との戦いは歴史上、記録がありません。故に救いを求め、巡礼を行う為、パパグラーナを目指す者も多いのです」ガヤガヤガヤ(一礼していく人々に会釈をしながら)

ラインハルト「君はその中でもエリートなんだろ?聖地には?」

デヴィマッツォ「聖地への巡礼に強制はありません。ここの信仰を守ることが私の努めです」てててててて(ハイモが胸に白菜とたくさんのトマトをこぼさないように抱きかかえながら小走りしてくる)

ハイモ「これ見てたらお腹減ったミャ」(その愛らしい胸の荷からトマトを取るラインハルト)

ラインハルト「シモフリ(トマト)の種はこっちにも届いているようだね。(そのみずみずしいシモフリトマトをかじりながら)OK。詳しい話は食事をしながら」くっちゃらくっちゃら・・


ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ・・
(市場で買い物をしている、頭部以外ゴシャシリーズを身に纏った女狩人と、彼女のオトモらしきウルクネコな灰虎猫の姿が)


ラインハルト「ハンターもいるんだね」がじょり(トマトをかじりながら)

ハイモ「二人とも、「寒いところ」の防具を着ているニャ」

デヴィマッツォ「南部の狩人だからです。南の僻地にあるという要塞から、そこの警備隊を務める狩猟団のメンバーがたまに訪れることがあります。情報交換もかねて」こそっ・・



スリー「ずっと携帯食料だったでしょ?新鮮な食材を積んだ船は沈んじゃうし、向こうでは寄り道もできなかったからね。なんでも素敵な温泉街や一枚岩の上にある都市もあるんでしょ?」え~と・・(と目の前に並ぶ果物を吟味しながら)


ゼット「そんな世間知らずのお嬢様がよく凍土まで来れたな。おい、おっさん。これもらうぜ」ひょっ(と小銭を投げ渡し、万能パインを取る)

スリー「出発前にもここへ寄ったのよ。それでそっちの噂を聞いて、地図もちょうだいしたってわけ」

ゼット「世間知らずの連中にしちゃ、情報通だな」じょりっアセアセ(手持ちのネコダマシでパインを輪切りにする。同時に毒効果も付与され、切った断面から毒々しいエフェクトも)

スリー「なんであなたのそれはOKで、私の弓は駄目なわけ?」んもぉ~

デヴィマッツォ「申し訳ございません」

スリー「あら。グランドマスター・・聞こえちゃったみたい」やれやれ

デヴィマッツォ「以前にもご説明いたしましたが、来訪者の武器の携帯は許可していません。貴方方、月蝕の翳氷を疑っているわけではないのですが・・・君も無事に帰還できたようだね。スリー」にこっ

ゼット「黒服の知り合いか?ん・・・後ろのあの男・・」がじょっ(邪龍教徒達を見つめたまま、断面より毒々しい泡が出ている輪切りのパインにかじりつく)

スリー「黒衣の宰相ってところ。東部の支配者」こそっ

ゼット「ふぅ・・・ん・・・・おえっ!なんだこのパイン!!ペッペッアセアセ」ブクブクブクブク(言ってるそばから本人にも毒が伝染り、頭から毒々しい泡が出る)





「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights





ガヤガヤガヤガヤガヤ・・・
(石造りな交差ヴォールト(「一マス」の四隅からはふさふさな常緑樹のように映える灰色の円柱が荷重や圧力やらを巧みに逃しながら?実にバランスよく支えている)の天井下には広々とした空間を持つ食堂(壁際には大きな暖炉も)がアーチ型の連窓から差す自然の眩い光束によって照らされており、食事を楽しむ人々に健康的な活気を与えている)


ゼット「くっちゃらくっちゃら・・・」(持つタイプのお肉を訝しげな目でかじりつきながら、同席しているであろうメンバー、一人一人の顔色を窺っていくウルクネコな灰虎猫)

デヴィマッツォ「こちらは財務担当のチチョ・シャンティさんです」

チチョ・シャンティ「どうもどうも。遠路遥々ようこそ。他の大陸の英雄に会えて光栄です」(太っちょサイド白髪の短髪&カイゼルタイプのヒゲ、服装はオーバーサイズな白いロングチュニックの上から腰にベルト(金の魚型バックルは黄金魚か?)&シンプルブラウンな膝下丈のハーフパンツを装着したおじさん商人)

ゼット「へっ。理財にたけた都市の徴税請負人ってところか。街の様子を見た感じじゃ、しっかり機能している印象を受けた。せいぜい儲かっているんだろうな」がじっ(持つタイプのお肉を)

チチョ・シャンティ「移住者にも通商と居住の自由といった恩恵を与えることで、しっかり徴収もできている。君らもどうかね?」(ブレスワインを勧める。対しグラスを出して応えるゼット)

ゼット「あんたらの狙いはわかった。すでに大航海時代の真っ只中にある俺達と交易することで秘密裏に財力を蓄え、租税免除の特権を握っているであろう、(ラインハルトが着ている衣装を見ながら)黒服共を経済的に従属させることだな?」

チチョ・シャンティ「ハハッ。気に入った。宗教を超えた異国との合従連衡によって、アヤの古い慣例を変える必要があるのだよ」

ゼット「偉大なるはゼニーってか(ハハハハとチチョ)。んで、そっちのラギアなベテランはよ?」

フェデリコ・パパグラーナ「フェデリコ・パパグラーナだ。そっちの「細っこいの」には、さっきも挨拶した。とっとと要件に入れ」ゴッ(木製ジョッキのアルコール飲料らしきものを一気に飲み干す)

ハイモ「ハイモもそう呼んでいいミョ?」だめ(即答のラインハルト)

ゼット「思い出したぜ。あんたがラインハルト公か」くっちゃらくっちゃら

ラインハルト「あらま。どこかでお会いしたかな?」(と隣の席に座るミサキに聞くも首を左右に振られる)

ゼット「三部会。といっても客席からな」がじっ(持つタイプのお肉を骨だけにする)

ラインハルト「ほらね、有名人だろ?」(それを無視しながらゼットの方に身を乗り出す白猫)

ハイモ「ほミョ~~!ってことは革命の経験者ミョ?」まぁな(と自慢げに骨をしゃぶるウルクな灰虎猫)

フェデリコ・パパグラーナ「おい、スリー。まさか南部の援軍は、その英雄気取りのネコだけじゃあるまい?」

ゼット「おい、ラギアジジイ。口には気をつけろ。それともてめぇはみっともねぇレイシストか?気楽なもんだな。世界を知らないってのは」ひょっ(持つタイプの骨を向けると「ふん」と顔を背けるフェデリコ。その後ろからウェイトレスのメイドネコがゼットを見ながら「うふふ」と通り過ぎていく)

スリー「あなた達が推薦したのよ?彼らはとても頼りになる存在よ」ほらな(と自慢げなゼット)

ラインハルト「ちょっと待った。じゃあ、コズマさんが言っていた、他勢力って・・・」

ゼット「水没林じゃ世話になったな。俺様は泣く子も黙る、エヴァーウィンターナイツの副官、ゼット様だ」げふぅ~~~

ハイモ「EWNの副官なんてすごいミョ」

ゼット「暫定だがな」フフ(それでも自慢げ)

ラインハルト「ということは・・・「彼女」も・・?」

ゼット「おっと。こっちの戦力を教える前に、「今回の」関係性を知っておきたい」

ラインハルト「僕もだ。彼らとは、あっちの大陸じゃ、あんまりいい関係じゃなくてね」

スリー「南部と東部も「今のところ」仲良し。そうよね、グランドマスター」(その横で怪訝な顔のフェデリコおじさん)

デヴィマッツォ「そう認識しています」にこっ

スリー「ってことで」はいっ(と、ラインハルトの右手とゼットの右猫手をそれぞれ掴む)


ふんっ(と、「いやいや」握手するラインハルトに対し「上から目線でニヤニヤ」のゼット。その握手の隙間から笑顔のスリー)


To Be Continued





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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」

第38話 あらまぁ・・の巻

6/2(木)0時更新予定


知ってる、ミサキ?今回のお話し、また作者が予定時間に更新してなかったんだってミャ
ほんとにしょうもないですね
11年も続けてると、当たり前の作業になりすぎて忘れがちになるのかミャぁ・・
完全ないいわけです しょうもない
次回はちゃんと更新するミャ♪たぶん
しょうもない



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