~SBI(特別捜査局)本部....
ヒョオオオオオオオオ~~~~
(砂塵舞うアリーナのど真ん中で「32連式タイプ」の肉焼きセット(実に幅をとるロング串刺し棒な32連で焼いているのはアオキノコ)の少し大きめなハンドルを回している雷狼竜のエージェント(もちろんあのお手の爪で起用に)と、アイルー御用達な「猫の肉焼きセット」をちんまり「やっている」緑色の頭領の忍頭巾&装束を身に纏った緑毛のネコ、そしてそんな彼らが「ちゃんとやっているか」監視している仁王立ちのピンクカムラネコスタイルなネコの姿も...)
アイオロス「はぁ・・・・・」キコキコキコキコ・・
ヒュオオオオオオオ~~~・・・
しょぼぉ~~ん・・・
(砂漠のからっ風により、32連式ロング串刺し棒の下に敷いてある火種が「全部」消える)
アイオロス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」キコキ・・・(で止める)
ボニー「ああん!なにやってんのさぁ!?それじゃいつまでたっても生キノコのまんまじゃないかぁ~!純平をご覧よ!」
純平「うん。うまそうだ」キコキコキコ(こちらは「一連タイプ」かつ、ジューシーなこんがり肉に仕上がっている)
アイオロス「いや、だって、あっちは一連だし・・」
ボニー「早く。火をつけるところから。んもぉ~ドジなんだからぁ~」
アイオロス「あいにく僕の属性は違うの。いっそ「手持ちの雷光虫たち」に手伝ってもらおうかな・・」
ボニー「そんなのピリ辛!!焼くんだいっ!!」ペチぃ~~~ん(おもいっきしあのお手を「レックスネコ轟槌」でひっぱたく)
アイオロス「斬れ味あいたっ」
ボニー「そりゃあ、そうさ。この轟槌は、なんていったって、うちのバランの素材で出来ている特注品なんだから。フラワーが護身用に持って行けって、ボクに貸してくれたのさ」フフン♪
アイオロス「もうやだ!!ビーガンな雷狼竜なんて目指すのやめた!!あるがままに生きるんだ!!」ぺちん(あのでっかいお手でハンドル部を「やってらんない的」に弾く)
ボニー「ワガママ!!」ゴイン(火消し用の水冷タル爆弾を両手で持ち上げる)
ばしゃ~~~~~~~~~ん
(それをふてくされている雷狼竜の顔面に叩きつける。当然タルも割れ、雷狼竜の顔面が水浸しになる)
アイオロス「あっぷお肌が柔らかくなる」ニョリぃ~~~ん(自慢のカクカク甲殻がフニョフニョだらしなく垂れ下がっていく)
ボニー「あはははは。おじいさんみたいな顔だね」んもぉ~~~(とワンコみたいに顔をお手で拭う雷狼竜のエージェント)
純平「翁といえば、霊峰から阮白玄の姿が消えたらしい。サムソンからの手紙だ。今朝、オルタロス便で届いた」キコキコキコ(しながら手紙をボニーに差し出す)
アイオロス「え・・・白玄様、どこか旅にゆかれたのかなぁ・・」ぐりぐり(あのお手を丸めながら、びしょ濡れの顔を拭っている)
ボニー「・・・引き続き、霊峰は調査中・・・・・・それとは別に・・村に盗見泥吉が訪れ・・・・・・鉄平達がアヤに出撃・・・・・おまけに川村さんも別行動でアヤに・・・・・・えええええええ!!??」カルチャーショック
アイオロス「ラファエラ。君は知っていたのかい?」
純平「いや。だが偶然じゃないことは確かだ」しょっ(こんがり焼き上がったお肉を掲げる)
アイオロス「お嬢さんが見せてくれた記憶の旅に導かれ・・・・・」
ボニー「それがどうしてアヤなのさ?」
アイオロス「うん・・・実はこっちにも一報があった。ギルドナイツセクションから」
ボニー「羽美のところから?」
アイオロス「ああ。実は君等以外の各勢力にも動きがあったと・・・一部のメンバーが南の大陸を目指して出発したっていうんだ」
純平「同じくアヤを目指して・・・・そこに何があるんだ?」
アイオロス「さぁ・・・彼の地は古来より紛争が絶えないということくらいしか・・・」
純平「興味深いのはカーブーが依頼されたクエストだ。サザンゴッドの人間から、女の護衛を任されたと書いてある」ガサッ(手紙を見直すボニー)
ボニー「ジーナ・ジラントだ・・!!」グググググ!!(手紙を広げる両手に力が入る)
アイオロス「彼女はサザンゴッドの賞金首達がトム・フレッカーの屋敷に連れて行ったらしい。確かな情報源だから間違いないと思う」
純平「ということは、フレッカーの屋敷からアヤへ・・・・・そうか・・。じゃあ、あいつも一緒なんだな?」
アイオロス「おそらく。彼とカーブー君が一緒にいる可能性は高い」
ボニー「ちょっと。二人が昔、仲良しだったのはよく分かった。けど、これ以上、ボクに秘密ごとはダメだからね!!」
アイオロス「君のことは信頼している。けど、そういう仕事なの。僕らだって不確かなことだらけなんだ」
純平「それに俺はもう正式には死んだ人間だ」フッ・・
ボニー「だから今は言えないって?なにさ!UBUやオクサーヌだって辛い過去を教えてくれたんだ!!なのに君たちは!!」
純平「だからこそ話がややこしくなってしまったんだ・・・いずれ整理が・・確認がとれたら、必ず知らせる。わかってくれ」
ボニー「フン!!だから工作員なんて嫌いなんだ!!セルメンティウスもうそうだった!!君の妹さんだって、その秘密を守る為に命を失ったんだろ!?」
純平「・・・そうだな・・・・・・・・」
ヒョオオオオオオオオ・・・・
ボニー「ここに留まるようになってから、君が過去のことを話してくれたのには感謝している・・・。でもさ、もしもブラックギルドの連中もアヤに向かっているとしたら、君も行くんだろ?純平」
純平「なに・・?」
ボニー「情報を持っているのは君等だけじゃないってこと。ここに来る前、長官から警部に伝言するよう言われたのさ」
アイオロス「長官から?」
ボニー「そうさ。トム・フレッカーとの要人引き渡しの交渉は決裂。次のクエストはタラスクギルド幹部の捕縛って伝えてくれてっさ。まさかその要人ってのがジーナのことだとは思わなかったけど。タラスクギルドがアヤに絡んでいるのなら、当然、ブラックアーミーも動くはずだよ。君の宿敵、ハンニバル・ハンスもね」
純平「・・・・・・・・・・・・・」
ボニー「ボクはまだポールさんから預かった手紙をUBUに渡せていない。何かきっと重要な手がかりが記されているのかもしれないけど、それを一番最初に読むのは、ボクらの仕事じゃない。ボクらにできるクエスト。それは仲間の為に戦うことだろ?それはずっと同じだよ、純平」ぽん(ネコ手を純平の肩に置く)
純平「・・・例え種が異なれど・・・・・・・」スッ・・(その彼女の手を握りしめる仮初のネコ手)
よくぞゴワした!!
ゴワッゴワッゴワッゴワッゴワッ!!
アイオロス「え・・?」
ゴワーーーーーン!!
ゴワッゴワッゴワッゴワッゴワッ!!
(アリーナの門の上で高らかに笑うゴワゴワクイナ)
アイオロス「長官・・いつの間に・・」
ゴワ蔵「憂いを断ち切ってこそゴワの極み!!やっとるようじゃな!!」ゴワッゴワッゴワッ
ボニー「どうせ心配になって見に来るなら、ボクに伝言しないで自分で命令すればよかったのに」ぼそっ
アイオロス「リアクションを見たかったんだよ。部下の会話を遠くから聞いていたいタイプ」こそこそ
ゴワ蔵「こりゃ。丸聞こえだぞ。それもこれも不安の種がつきないからじゃ」ゴワねぇ~もぉ~
純平「長官こそ、早く隠居生活の夢を叶えたらどうです?」やれやれ
ゴワ蔵「そうしたいのもゴワゴワ(山々の代替えか?)。じゃがな、何やら忙しくてな。中央捜査局の改名に組織の再編成、つまり後顧の憂いは異動じゃよ」やれやれ
アイオロス「残念。送別会やります?」
ゴワ蔵「それが散々目をかけてきてやった上官に対する口の聞き方かボケたフリして見逃してもらえるのも限度がきたってことじゃ」やれやれ
純平「長官は平気ですよ。インテリジェンス環境生物の積極的登用を推奨。空は鳥類、地中はモギー、海は魚類の捜査官でカバー。それもこれも特別捜査官の多様性を提案、実現した長官のおかげです」ハハァ~~~(大げさにひれ伏してみせる)
ゴワ蔵「フフッ。わかればよろしいぞよ。しかし、何やら動き出しているのは事実じゃ。現にアサイラムでも不穏な動きがあるらしい」
アイオロス「・・竜機兵を・・・・アヤに・・・」
ゴワ蔵「淵源を叩くつもりじゃ。それが何なのか確かめてこい」ふぉっふぉ~~(と、ほっそくて長い両足を立たせながら)
アイオロス「あれ?でもクエストはジーナ・ジラントの捕縛じゃないんですか?」
ゴワ蔵「ああん、サブクエサブクエ」(短い首を素早く左右に振りながら)
ボニー「どっちが?」さぁな(と純平)
アイオロス「ですがナイトクルーガーもお嬢さんの警護をしているからロックラックは離れられません。完全な人手不足です。完全な」
ゴワ蔵「(以下、すんごい怒り早口で)じゃ~からおぬしら三人で行って来い言うとるじゃろうが!!」ぷんすか
ボニー「でもボクらは・・」
ひょっ(たっかい門上にいるゴワが片方の羽を広げ、こちらに何かを投げ飛ばす)
純平&ボニー「??」ボサッボサッ(二人の目の前にちいちゃい手帳が落ちてくる)
アイオロス「SBIのだ。任命されたみたい」
純平&ボニー「ええええええええええ」(心底嫌そうなリアクション)
ゴワ蔵「わざわざワシがここに来たのはそれだけじゃ~あるまいて。人手不足と言うたな?アイオロスよ」
アイオロス「はぁ・・?」
ゴワ蔵「いざいでよ!!」ぽちん(真下にある「まあるいボタン」を羽で押す)
ガシャアアアアアアアアン!!
(アリーナの門が豪快に勢いよく上開きに)
ボニー「まさかチャレンジクエストに合格したら、任命だなんて言わないよね」
ドスン・・ドスン・・・・
(砂塵舞う門(上にはちいちゃいゴワのシルエットも)の奥より姿を見せる、轟竜と黒角竜、そして人型の影)
バラン「いらっしゃいませぇ~~!!!待たせたな!!ボニー!!」
ボニー「バラン!!」
アモン「迎えに来た。事情はサムソンから聞いている。警備でやむを得ず居残る仲間の思いと共に鉄平達を追うぞ」
純平「願ったり叶ったり。だが、驚くべきは、そちらのゲストさんだ」
王羽美「僭越ながらお手伝いさせていただきますよ。今度は獣人スーツなしで」フフッ
「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights
ゴワ蔵「ハンターズギルドから通知じゃ!!タンジアより出港する暗黒団の密航船を追え!!さすれば無事にアヤへ辿り着くと!!ゆけ!!我が頼れるSBIエージェント達よ!!!!」パサッ(ちっさい羽を伸ばして「少年よ大志を抱け」みたいなポーズ。その下からはボニーの「SBIはやだなぁ~」という素直な声も)
To Be Continued
みんなの激アツ一票でしっかり応援してほしいぞよ!!
次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」
第33話「ああんもう癇に障ってきた!!」
5/16(月)0時更新予定
ん?ワシが普段、どんな仕事をしておるのか不思議だって?
よし、今回は特別に教えてやろう。
だいたい「専用のツボ」の上を陣取り、「専用の湯呑」で昆布茶を飲みながら、ロックラックより送られてきた新聞を読みつつ、うつらつらつら・・・こっくりこっくり・・・・ZZZZZ・・・・・
しょうもなっ(ボニーの声)
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