とっとっとっとっとっとっ・・・・くわぁ~~あ~~~あ~~・・・・くっちゃらくっちゃら・・(何やら偶蹄目が歩く蹄の音と共に青空を見上げながら大あくびかましている視点主)


ちら・・(下を向き、ファンゴの背中に跨りながら、両手に広げる手紙(大陸文字で何やら日程などの内容が記されている)を再度確認するように見つめる)


??「問題ありませんか?」


ムーア「くっちゃらくっちゃら・・・」ちら(と、右斜め上に顔を上げると...)


ドラグラりぃ~~~~~ん!!
(見るからに高貴な血統を受け継ぐ「お馬様」の上に跨った王女様(本日はエレガントなホワイト乗馬用キュロット&黒のロングブーツに上半身もタイトな濃紺オシャレポロシャツで固め、そしてヘアスタイルは長いそのドラグライトカラーな髪を後ろに束ねた「レアな」ポニーテールと決め込んでいる)の姿が)


ムーア「あんたを見るたび、この世界にモンスターがいるなんて嘘みたいって思うわ・・」とほほ(小声で呟く視点主を「??」とあどけない表情で見つめる王女様)

プリム「視察といっても大袈裟なものではありません。組合の代表からはゼスト様もお伺いされるので、心強いかと」(騎乗しながら微笑む彼女の背後にはみずみずしい新緑エリアが広がっており、また木々の向こう側に壮麗な輝竜宮殿の姿が見えることから同敷地内の庭園エリアであることが窺える。また近くの白樺の下ではアドニスがその長い足を伸ばして座りながら優雅な読書タイムを愉しんでいる)

ムーア「親方が来てくれるのは、ほんと助かる。王宮からもデ・ボック兄弟だし。あとは・・・ペトラ・シェルツ・・・女の人?」

プリム「そのようです。送られてきた資料によれば、顧問団の仲介人を務める御方のようで、輸出先との交渉を行うのが主な仕事のようです」ととと・・(馬がちょっとだけ小走りに進み、バランスを少し崩す)

ムーア「なるほどね。買い手に親方達が作った武器を使う資格があるかどうか査定するわけだ。もちろん値段交渉も」

プリム「そのようです。あ、それと獣人の御方であると」

ムーア「へぇ~~~~。親方といい、顧問団は積極的に才能のある獣人を採用してるみたいね。王都の貴族連中は、嬉しくないだろうけど。だからか。他の名家が視察に来ないのは」

プリム「今回の顧問団側の選出に関しては彼らに一任でしたので、私も意外でした。ですが、顧問団のメンバーが全員、差別主義者であるとは限りません。現に顧問団の名家の中には、獣人の雇用を積極的に推し進めている方々もいらっしゃり、私共の政策も支援してくださっています」

ムーア「古い仕来りにこだわるのは一部の古株だけってわけか・・・ニッキーやシオンの家みたいに」やれやれ

プリム「顧問団としては国費を受け取るわけですから、今回の視察に関しては正直、慎重なはずです。興味がお有りでしたら、視察の際、直接お話してみれば良いかと」にこ

ムーア「そうする。やり手の人だったら、うちにも欲しいし。粗相のないようにしなくちゃ」やれやれ

プリム「以上で問題がなければ、その内容で早速通しますが?」

ムーア「ノープロッブレム。お待ちしておりますわ、って盟主様が言っていたと伝えてちょうだいませ」かしょり(手紙を封にしまい、ファンゴの首に下げられた「ポシェット」の中にしまう)

プリム「かしこまりました。それから晩餐会の日程ですが・・」(こちらの様子を覗うようにわざと勿体つけて質問してくる)

ムーア「って言ってもただのお夕食会でしょ?」

プリム「各都市を回っている有名な楽団や大道芸のパフォーマーの方々もお招きしています」えっへん

ムーア「そこまで力入れてるわけ?そりゃ~最近、みんな忙しくて、前みたいに集まれる時間が少なくなったけど・・わざわざやる必要ある?」ガガーーーーンハッ(と馬上の王女様)

プリム「・・・・そう・・ですよね・・・」パカラ・・パカラ・・(肩をがっくり、あからさまに落胆した様子を強調させながら、同じく悲しそうに俯いた馬をトボトボを歩かせながら)

ムーア「あ~~~~~もう!わかったわよ!!無事に視察と設置が終わったら、時間を開けておく。それでいい?マイレディ」

プリム「私はあなたの友です。シュレイドのプリンセス」にこ(対し「やれやれ」リアクションな視点主)






Recollection No.5_174







わっせわっせ
にゃっせにゃっせ

(遠方に見える王都の城壁(その外側には製鉄所と思しき石造りの工場やその関連施設もまた所々に確認できる)を背景にチュニック姿の男性と同じ格好のアイルー科の獣人(もちろんノーパンツスタイル)達が各自スコップを手に乾いた土壌に水路を掘っている)

ヴィルヘルム「一通り片付いたら休憩にすんべ!」うぃ~~っす(人一倍「泥やられ状態」になった上半身裸スタイルの彼がみんなに声を掛けている)

ムーア「すっかり開拓者のリーダーね」ブゴゴ・・(下を向くと視点主が跨っている「リボン付きのファンゴ(今日のリボンカラーは真っ赤)」が土の匂いをクンクン嗅いでいる)

キンババ「灌漑地の拡大は、以前から彼が計画していたからね。自分も手伝うってきかなかったらしい」(左を向くと、馬に跨った彼(おなじみのノーブルな濃紺カフタンを風に靡かせながらエレガントに着こなし、足元はシンプルなホワイトサンダルで清涼感を表現)の姿が)

ムーア「運搬・・あたちも手伝おうかな・・」ふりふり(と、遠くで彼らが掘った土や砂利をたらいに入れ、実に頼もしい「運搬スタイル」で近くに待機しているポポトラック(荷台をポポが牽引)のもとに運んでいく「カラフルな民族衣装」を身に纏った女子達に手を振ると、皆、笑顔で返事をしてくれる)

キンババ「泥遊びが好きな君は、あっちがいいんじゃない?」(馬上から彼が首を傾ける方向に視線を飛ばすと、泥塗れになった男女及びネコ達が貯水池の拡張工事を行っている光景が見える)

ムーア「みんなきれいな笑顔だね。それに女の子はみんなお洒落だ」

キンババ「外街ならではの自由で多彩な文化形態は持続させたまま、暮らしに必要な教育を施し、帰属意識を高め、労働生産性を向上させることによって、彼らの生活もまた豊かになる。ひいてはこの成果により、外街の労働者もギルドのメンバーであることを王都の人間に立証することができる。内と外が協力し合って、新しいヴェルドを築き上げていくんだ」パカラッ・・(作業場を見渡しながら馬を歩かせていく。視点主もまたファンゴの「内腹」に手を伸ばして軽く叩き、歩くよう促す)

ムーア「あっちは収穫がはじまってるのね」バスンバスンバスンバスン!!(すでに完成している灌漑農地から収穫してきた雑穀を地面に並べ、あきらかに「にゃんにゃんぼう」でおもいっきり引っ叩いて脱穀している「アイルー農家のひと達」を見つめながら)

キンババ「あれで叩くとお米が「ピリついて弾ける味」になるんだって」バスンバスンバスンバスン!!(豪快に叩く雑穀に「麻痺効果」のエフェクトが迸っている)

ムーア「入国の取り締まりも大変みたいね?」バスンバスンバスンバスン!!

キンババ「それもバールボーンの仕事。お父さんの話だと、外街の移住が厳しくなった分、「訳あり」は新大陸を目指しているって。なんでも向こうには、犯罪者やハンターズギルドを解雇された元狩人達が募る、かなり治安が荒れた都市があるんだって」パカラ・・パカラ・・(広大な水田エリアを見つめながら)

ムーア「おちょろちいこと。それで?クエストの方は順調?」

キンババ「さっぱりだよ。まぼろしの書に関することも進展なし。白鳥魔子に至っては、その名前すら、確認できないし、アカデミーの誰に聞いても知らないって。お手上げ状態。報酬の「栗入りあんまん一年分」は貰えそうにない」やれやれ

ムーア「そっか・・・。がんばって調べてくれただけで嬉しいよ。これで良ければ・・いる?」(懐から「しおしおになった携帯あんまん」を差し出す)

キンババ「お気持ちだけで結構。これから食事なんだ」フリフリ(と、水田で働く鮮やかな衣装を身に纏った女子に手を振ると、すぐさま「ときめいた笑顔」で手を振り返してくる)

ムーア「どうせ、二番街の「月明かりのスポットが素敵なレストラン」に行くんでしょ?って、シオンはもういいの?」(仕事を止め、水田の端に駆けていく彼女を見つめながら)

キンババ「あのね。僕はいつまでも過去を引きずるタイプじゃないの。このヴェルドと同じように明るい未来を進んでいくのさ」えっへん

ムーア「それじゃまるでシオンが落ちぶれたみたいじゃない。ま、あんたが元気ならそれでいいけど」パカラパカラ(視点主を置いてけぼりに彼女のもとに馬を進めていくキンババの背中に向かって)

キンババ「彼女も是非、君と話がしてみたいって!あ、それから晩餐会の話、聞いた!?」パカラパカラ(振り向きながら)

ムーア「一応!よろしくって伝えといて!」(手を振って返事をする馬上のキンババ)


へぇ~~~~~え・・・・(ため息と共にファンゴを反転させ、来た道を戻っていく)


ヴィルヘルム「よぉ、ムーア。超人的なパワーはまだ継続か?」(作業を終え、タオルで顔を拭っている作業員の群れから抜け、こちらへ歩いてくる)

ムーア「残念。ペンダントはこれになったの」(と、背中に納刀している祖龍剣を肩越しに指差しながら)

ヴィルヘルム「はぁ?また高そうな代物をどっから盗んできたんだ?」ふきふき

ムーア「どいつもこいつも・・。少しなら時間あるけど、久々にモールのお店でも行く?」

ヴィルヘルム「わりぃ。これから宮殿なんだ」

ムーア「ケッ。プリムならさっき会ってきたわよ。あんたも予約済みってわけか・・」とほほ・・

ヴィルヘルム「そうスネるなよ。ディナーといっても、こっちの報告もしないといけないんだ」

ムーア「王女様のお相手も立派な国務って?反吐が出そう」ブッアセアセ(すでに吐いた。しかも水路に向かって)

ヴィルヘルム「晩餐会の話聞いたろ?プリムもすっげぇ~楽しみにしてるぞ」

ムーア「またその話・・。はいはい。あたちの相手はそこで済まそうっていうのね」

ヴィルヘルム「忙しいのはお前も同じだろ?大人になったんだよ。昔、お前に殴られて折れた入歯の後に生えてきた歯も立派に成長した(い~~~と歯を見せながら)。だから大事にするんだ。今とこれからをな。じゃあな」(と、一同のもとに帰っていく)

ムーア「あによ・・。また折ってやろうかしら・・」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(ふと夕暮れ時なシュレイドの空を見上げる)


ムーア「はぁ・・・・・帰ろ、イノみゃん。途中、アオキノコでも採りながらさ」

イノみゃん「ホッホッ!!」けりんけりんDASH!(突進予告の土蹴りを右脚で)


ズドドドドドドドドドド!!
うひいいいいいいい・・・・アセアセ

(嬉しさのあまり猪突猛進かましてく「ジェットコースターのような」ファンゴの背にしっかと掴まりながら悲鳴と記憶と共にブラックアウト...)


To Be Continued






★次回ストーリーモードは6/24(木)0時更新予定です★