え~~~しょっとな・・・(切り株の上に腰を下ろしたまま俯く視界で行われている作業(左手に握った「自ら発光してみせる白い鱗のような欠片」に空いている小さな穴(おそらくは錐(きり)で開けたのだろう)の中に、右手に持っている白い細紐を通そうとしている)に集中している視点主)


ムーア「うう・・・ぼうちょっと穴を大きくすればよかったかな・・」え~~しょっとな・・(と、穴に紐を通そうとするも全然通らないスキル「ぶきっちょ発動中」)


え~~っくしょい!!(季節柄なのだろうか、お花畑の花粉により豪快に飛沫を撒き散らし、両手に握るあれこれを含め手元がびしょびしょになる)


ムーア「うう・・・こりゃきたないタラー」ふきふき(着ている装束の袖で)

??「何してるんだ?」

ムーア「ええ?」ちら・・(おそらくは鼻を垂らしたまま阿呆な顔して振り返る)

ルチア「もうすぐ講習会が始まるぞ」(白いフード付きの外套を纏った彼女とウルファがお花畑エリアの道からこちらへ向かって歩いていくる。また、背後に見える神殿の前では、同じく白装束姿の同志達がゾロゾロと集まり始めている)

ムーア「ちょっと待って・・・ええと・・・」え~~しょっとな・・(と、再び穴に紐を通そうとするも全然だめ)

ルチア「こりゃ・・・竜鱗じゃねぇか。また珍しいもん拾ってきたな」(手元を覗き込んでくる)

ムーア「え・・・うん。だからペンダントにしようとおぼって・・」え~~しょっとな・・(と、再び穴に紐を通そうとするも全然だめ。そもそも才能がない)

ウルファ「貸して。やってあげる」はい・・(と大人しく手渡す視点主)

ムーア「柄にもないって笑うんでしょ」(ルチアに向かって)

ルチア「別に。ハンターの体なんてアクセサリーだらけだからな。験担ぎにはいいんじゃねぇの?」

ウルファ「できた」(完成した白鱗トップのペンダントを手にぶら下げて見せてくれる)

ムーア「はやっアセアセ最初から頼めば良かった・・」しょんげり

ウルファ「つけてあげる」スッ・・・(とペンダントの紐を視点主の頭に通していく)

ムーア「ほほぉ・・・・・」(首下にぶら下がっている白鱗を見下ろしながら)

ウルファ「素敵じゃない♪よく似合ってるわよ。ね、ルチア」

ルチア「ああ。狩人ってのはそうやって箔をつけていくもんだ。大事にしろよ」

ムーア「あんたがくれたわけじゃないでしょうにタラーねぇ、それより手紙はきた?」(その質問に対し、少し気まずそうに顔を見合わせるルチアとウルファ)

ルチア「まだだ。そう焦るなよ。直に届くさ」

ウルファ「そうよ。きっとボワコフさんも帰還したばかりで忙しいのよ」

ムーア「でも、もう到着してもいい頃なのに・・・王都に行ってみようかな・・」

ルチア「ああ、それならシセが行ってるぜ」

ムーア「シセが・・・取引で?」

ルチア「いつもと同じだろ?もし知らせがあったら、衛兵がシセに手紙を渡してくれるはずだ」

ムーア「・・・・ねぇ!シセは最近、何回、下山した!?」

ルチア「ああ?今月は今日が始めてじゃねぇかな・・」ふむ・・

ムーア「あたちも行ってくる」

ルチア「はぁ?お前が行ったところで何をするってんだ。それに講習会をモーガンに頼んだのはお前だろ?あ、まさかお前、サボろうってわけじゃないだろうな」むぅ~~~

ムーア「違うけど・・・・もし手紙が来てたら・・・・」

ルチア「シセが食べちまうってのか?平気だよ。ちゃんと預かってくるさ」

ムーア「・・・ねぇ、ルチア。シセに・・そのぉ・・・取引以外に頼んでいることってある?」

ルチア「はぁ?なんだよ、藪から棒に」

ムーア「うーーーーん・・・例えば、あたちが王都や外街に行っている時に、こっそり監視・・・言い方が悪いね、陰から警護しろとかさ?」

ルチア「そりゃ確かに気にしてやってくれとは言ってるが・・・なんか問題でもあったのか?シセと」(一転、心配するような目つきで聞いてくる)

ムーア「・・そうじゃないけど・・・・・・前に王都で会ったことがあって・・・もしかしたら、尾行されているんじゃないかって・・・そう思っただけ」

ルチア「あいつはあいつでお前のことが心配なのさ。わかった。シセがお前の気に障る行動をしてるようだったら、あたしからそれとなく言っておくよ」

ムーア「あ・・別にそこまでしなくても平気だよ。あたちが勘ぐりすぎなだけ。シセはいつもの優しいシセよ」

ルチア「あいつがいつもおどけてみせているのは、生まれつきの真面目さを誤魔化す為さ。お前が生まれてすぐに来た古株だしな。信頼できる奴だとあたしは思っている」

ウルファ「倉庫の番人だしね」ハハハハ(とルチア)

ムーア「なにそれ?」

ウルファ「彼が倉庫から出てくるのを見かけたことない?」」

ムーア「そう言われれば・・・この前のお見送り会の時も見た」

ルチア「別に盗みをしてるわけじゃないんだ。物資の調達は長年あいつが管理してるからな。ああ見えて神経質なんだよ。だからこまめに在庫の数を数えたり、足りないものがないか日々チェックしてないと不安でしょうがないのさ」

ウルファ「それでついたあだ名が倉庫の番人ってわけ。あ、本人には内緒よ」しーーーーっ

ルチア「そういう性格だから、多少、大袈裟にお前のことも心配していてもおかしくはない。お前がボワコフのことを心配するのと同じようにな」

ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ウルファ「道中、ボワコフさんに何かあったんじゃないかって、心配なのね?」

ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」こくり・・

ルチア「気持ちは分かる。だが、ネガティブになっていたってしょうがないだろ?あいつは頭がきれるし、俊敏でタフだ。何かあったとしても、無事に故郷へ向かっているさ。だろ?」

ムーア「・・・・うん・・・・」

ウルファ「そうよ。それに王都直属の優秀なフクロウも一緒なんでしょ?もし何かあったら、フクロウだけでも王都に戻ってくるはずだわ。それがないってことはボワコフさんも無事だって証拠。直に知らせがくるわよ」

ムーア「そうだね・・。うん。気持ちを切り替えないと・・・」ん~~~~っ!(伸びをする)

ルチア「気分転換にはちょうどいいかもしれねぇぞ?」(と神殿の方を見ながら)

モーガン「お~~~~い!!はじめるぞぉ~~~!!」(と、すっかり神殿の前には人だかりが。そして完全寝起きな顔した火竜の同志が寝ぼけ眼でそこへ向かってトボトボと歩いていく姿も見える)






Recollection No.5_163






ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ・・・フシュ~~~~~・・(人だかりの中、あぐらをかきながら、地面に敷かれたジオラマ(白雪神殿を中心としたヒンメルンの山腹エリアをイメージ)に置かれている木彫りのドラゴン、そしてその前方に配置されている各種狩人武器を携えた同じく木彫りのハンター人形を同志たちと共に見下ろしている。また一帯が黒い影に覆われている事と「飛竜の鼻息」が間近より聞こえる事から、頭上よりアポロンもまた覗き込んでいることもわかる)


モーガン「で、ここで黒龍がブレスを吐いてきたら、ガード部隊の出番ってわけだ」トンットンッ(と、ランス、ガンスを構えた狩人人形をドラゴンの前に並べる)

李俊「なるほど。前衛がガードしているすきに、後衛の遠距離隊が一斉射撃ってわけか」(視点主の頭上から述べてくる)

モーガン「それだけじゃねぇぞ。近接部隊の挟撃もある」トンットンッ(ドラゴンを挟むように太刀、ハンマーなどの近接武器を携えた人形を配置する)

ルチア「確かに狩猟とはまた違うが、結構誰でも思いつく戦術じゃね?」(ジオラマを挟んだ向かい側で同じくあぐらをかいている彼女が)

モーガン「そうさ。これは狩猟じゃねぇ。ただシンプルに黒龍をぶっ殺せればそれでいい。そこでだ」(背中に手を回し、何かを取り出している様子だ)


トンッ・・(木彫りの大砲を黒龍の背後に置く)


ムーア「ワオ・・・・でもこんな「いいやつ」神殿にはないよ?」

モーガン「そこでお前の出番ってわけだ」ヒヒヒヒ

ムーア「・・・・プリムに頼めっていうのね?」じーーーー

モーガン「前にも言ったろ?使えるものはなんでも使うのさ」

李俊「大砲やバリスタは狩猟でも使用される一般的な兵器だ。確かにそれらがあれば心強いが・・」ふむ・・

モーガン「それ以外にも使えそうな武具や兵器を調達してくる必要がある。ま、そこは倉庫の番人次第だがな」

ムーア「シセが?」

ルチア「独自のコネがあるんだと」

ムーア「それって・・・顧問団じゃないでしょうね」じーーーー

ルチア「この際、仕方ねぇだろ。そろそろ本格的に戦闘の準備をしないとな」

モーガン「資金もようやく溜まってきたしな」やれやれ(とルチア)

李俊「相手はいつ襲撃してくるかわからない。備えあれば憂いなし。神殿を要塞化するのも悪くないだろう」

ムーア「うん。お母さんのお花畑は絶対に守ってみせる」(ルチアもまた深く同意するように頷く)

ルチア「その意気だ。お前が生まれたことを黒龍に思い知らせてやれ」

ムーア「あたち真剣だってあるし」

モーガン「まだまだ下位クラスだがな」きぃ~~~~っムカムカ(と視点主)

ウルファ「でも平気。立派なボディガードだっているしね♪」(と上から長い首を伸ばして覗いているリオレウスのでかい顔面を見上げながらウィンクかます)


アポロン「そのとおりだ。いつだって来やがれってんだ」フシュ~~~~~(と少し熱めな鼻息を見上げる一同に向かって吹きかけると「あちっアセアセ」ってリアクションするモーガン達)


ルチア「今は昔と違う。ようやくこれだけ頼りがいのあるメンバーが揃ったんだ。次に襲撃しにきた時が黒龍の最後だ」グッ・・(積年の恨みと共に拳を力強く握りしめながら)

ムーア「お父さん・・・お母さん・・・・・」ぎゅっ・・(自然と胸のペンダントを握りしめる)

おトキ「皆さぁ~~~ん。昼食ができまたよぉ~~♪」(神殿の通路奥からひょっこり顔を出してみせる彼女よりうれしい知らせが)

モーガン「リベンジする為にはまず腹ごしらえからってな。行こうぜ」あ~~腹減った(と軍議を後にする一同)

ムーア「今日のお昼は?」(と、頭上の火竜に向かって)

アポロン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(刺々しい顎を強調させるように青空を見上げている)

ムーア「また空が気になるの?」

アポロン「いや・・・・天気がいいうちに、飯でも喰ってくるか・・・」(そのまま空を見上げながら)

ムーア「アルコリス!?そしたらあたちも一緒に行く!!本場のモンスター相手に演習しなきゃ」むん

アポロン「仲間の肉は食わねぇぞ。そしたら早く食べてこいよ。待っててやるから」

ムーア「うひょ~~!!なんてあたちは幸せ者!!こんな素敵な仲間に囲まれて!!みんなの寵愛独り占め!!」べチィ~~んハッ(火竜の脚をおもいっきしひっぱたく)


ずでぇ~~~~~~~~んDASH!
(途端にダウンする火竜)


アポロン「なんだぁ~アセアセ」ぱちくり

ムーア「え・・嘘・・」(ひっぱたいた自分の手のひらをまじまじ見つめながら)

モーガン「何してんだぁ~?早くしねぇとお前の「海鮮風味あんまんBランチ・ザザミソの味噌汁付き」もいただいちまうぞぉ~」(と背後から)

ムーア「そうはさせるか!!アポロン!冗談はいいから、そのまま待っててね!」

アポロン「いや、ふざけたわけじゃ・・」


ひょっひょっ~~~~~~~♪
(構わず振り返り、「見事なまでのあんまんスキップ」で神殿の中に入っていく視点主)


To Be Continued






★次回ストーリーモードは5/17(月)0時更新予定です★