ムーア「そうなの。そしたさ、よりによってシセがしゃしゃり出てきて、「(声色喉太に)俺が見本をみせてやる!」なんてさ、あたちのボーンブレイドを奪ってアポロンに挑んだんだけど、すぐさま「轢かれて」一乙逝き。言い訳を聞いてみたら、「こんな利口なレウスと狩猟したことねぇ~アセアセ」だって」あはははははは(引き続き王宮ベランダテラスなティータイムを楽しんでいるようだ)

プリム「お元気そうでなにより。先日、いただいた双眼鏡でヒンメルンを覗いていたら、アポロンさんの姿が小さくですが確認できました」にこ

キンババ「分かるのかい?」ずずず・・(偉そうにロイヤルミルクティー飲みかましながら)

プリム「ええ。ちゃんと私に分かるように飛んでくださっていたので」にこっ

ムーア「あんたより、よっぽどプリムの方がハンターの資質に恵まれているようね」すこぉ~んハッ(キンババのモコモコパーマをかすめるようにひっぱたく。対し「ブッアセアセ」と飲み中の紅茶を吐くキンババ青年)

キンババ「僕はいいの!フィールドには出ずにオフィスワークに特化した学者になるんだから・・」あんだってこにょ・・(と、ぶつぶつ文句言いながらお紅茶を再びすすりかましだす)

ムーア「それじゃギュスターヴ・ロンと一緒じゃない。つまんない男」いーのっ!(とキンババ)

プリム「ロイヤルアカデミーの件なのですが、やはり「まだ」難しいという返答でした・・・お役に立てなくて申し訳ございません」へこり

ムーア「やめてよ。あたちが「出禁」なのは、今に始まったことじゃないんだからさ。さ、お飲みなさいな」(と、仮にも彼女が出してくれたお紅茶を勧める。対し、「はい」とお人好しなプリム)

ヴィルヘルム「お前は学園の推薦で出入りを許されたんだろ?なんか金目のものでも見つけたか?」

キンババ「バールボーンも地に落ちたもんだね。あのね、僕はさらなる学業の飛躍の為にアカデミーに通っているんだ。君らこそ、いい加減、アカデミーに対する偏見をなくすことだね」

ヴィルヘルム「そうするのがお前の使命だろ?」うっハッ(とキンババ)

ムーア「そうよ。「図書館」をみんなで使えるようにすることね」うっハッうっハッ(追加ダメージ)

プリム「何か興味深い資料は見つかりまして?」(慎ましくお紅茶しながら)

キンババ「え・・・そうだった!アポロンと同じ種類のモンスターが他にもいるかもしれないっていう論文を読んだんだ!」

ムーア「うっそ!なんでそういう大事なこと早く言わないのよ!」ひょっパーふぉっDASH!(ぶとうとしたら今度はライト級のボクサーのようにそのビンタを軽快なフットワークで避けるキンババ。その光景をじっと見つめているプリムの実直な瞳)

キンババ「今日プリムに謁見できるからって、楽しみにとっておいたのさ」フフン

ヴィルヘルム「それで?詳しく聞かせろよ」

キンババ「その論文を書いた人は、彼ら・・アポロンのように僕らと同じ言語を発声できるモンスターのことを知的生命体種と呼称していたんだ」

ムーア「その言葉・・・・そうだ!モールのほら、ペット屋のばあちゃん!!同じこと言ってた!なんでも人間と同じ言葉を喋れる知的生命体種と呼ばれる生物がいて、中には昆虫や動物もいるんだって。そっか・・あたちは既にアポロンに出逢って「バッジ」を獲得してたんだ・・・」

ヴィルヘルム「それ以外には?具体的に何処に生息するとか、目撃談とか」

キンババ「え?それだけだよ。同じ種類のモンスターが「いるかも」しれないっていうだけ」

ムーア「はぁ?」

キンババ「仕方ないだろ。書庫の机に置いてあった資料を偶然見つけて、ちょっとだけ拝見しただけなんだから」

ムーア「誰が書いたかも分からないの?」いえ~すいえ~す(と、偉そうにお紅茶かましだすキンババ。それを横目でじっと見つめているプリム)

キンババ「全部読みたかったんだけど、外から茶色の毛をした「オールバック」のアイルーが入ってきてさ。誰も書庫にいないと思っていたんだろうね、僕の顔を見るやいなや「カルチャーショック」を受けたような驚いた顔をするからさ、僕もつられて驚いちゃって、そのままお互いに挨拶だけしてそそくさ退出したんだ」

ヴィルヘルム「なんだよ。著者が誰だか分からねぇんじゃ、信ぴょう性にも欠けるな」

ムーア「だからキンババって・・」はぁ~~~~~~(ヴィルヘルムと同時に深い溜息をつく。それを見て「むきぃ~ムカムカ」となっているキンババ)

キンババ「ちょっと!アドニス!!聞いてるんだろ!?君からこの失礼な連中に何か言ってあげてよ!」


スッ・・(回廊の柱の陰より、ブロンドウェイビーロングの眉目秀麗なすらりとした八頭身の従者(ロイヤルな質感と威厳を漂わせるコバルトブルーを基調としたバロック様式なジュストコール(襟元から前身頃の合わせ部分にかけて銀色のライン装飾が施されており、袖口上にも囲うように同じ装飾が施されている)、中は首周りから胸元にかけてのふわりとした印象を放つ幅広なフリル装飾が印象的なホワイトシャツを着用、下半身はタイトなブラックタイツに同じく黒革製のロングブーツを装着)が腕を組んだままの姿勢で微笑を浮かべながら姿を見せる)


アドニス「フフ・・私から皆様方に申し上げることは一切ございません。引き続き、宴の続きをどうぞ」(微笑ましくお辞儀をする、一見して美男子にも見える、いや芳しき淑女)


スッ・・(笑顔のまま引き続き腕を組んだ姿勢で、今度はその容姿端麗なルックスをこちらに見せながら柱に寄りかかる)


ムーア「彼女のファンクラブ、いよいよ外街まで広まってきたって。クロイもその一人」こそっ

プリム「私としましてはアポロンさんも含め、貴方方、白の同盟にもまた、ゆくゆくは公の存在として、西シュレイドを支えてもらいたいものですが・・」

ムーア「ん~~~~~~~・・こっちの目標が終わったら・・いずれはね・・・・」

ヴィルヘルム「なんだよ?まだ自信がねぇのか?ま、確かにアポロンの話になると、まだまだ受け入れてもらうには時間が掛かりそうだけどな」やれやれ

ムーア「それもそうだし、まだまだやることが沢山あるのよ」ふぅ~~~~

キンババ「前途多難だね」お前が言うな(と視点の主とヴィルヘルム。それをじっと横目で見つめているプリム。そんな光景を少し離れた所から楽しんでいるアドニスもまた)






Recollection No.5_124






キコキコキコキコキコ・・(回廊よりお食事ワゴンを押してくるキッチンアイルーの姿が)


ムーア「おひょっ!!待ってました!!ビバ・ごちそう!!」キコキコキコ・・(ワゴンを押してくるキッチンアイルーはアドニスの目の前を通り過ぎると同時に彼女に向かって挨拶代わりに頭を下げている)

キンババ「食欲だけはちいちゃい頃から変わってないね」うるせぇ!!

勇気あるキッチンアイルー「お待たせ致しましたニャ♪」キコキコキコキコ(こちらに向かって正面から押してくるワゴン(乗っかっている「どでかな」クローシュ(銀色の「まあるい」皿カバー)の端から満面の笑顔を覗かせながら)

ムーア「いつもありがとう、ミチェル。収穫祭の準備で忙しいでしょうに?」

ミチェル「いえいえ。皆様方には私自ら作りたくて「仕方がニャい」のですニャ」にこり(と笑う彼が身に纏うコックコートの胸元には大陸文字で「輝竜宮殿王室料理団キッチンアイルー総料理長ミチェル」と記されたプレートを付けている)


カポリ・・・モワモワモワモワモワ・・(そう豪語しながらミチェルがモフモフなお手でどでかクローシュ(銀色の「まあるい」皿カバー)を開けると、中からすさまじい「うまみ煙」が)


ムーア「ほえ・・・・・」モワモワモワモワモワ・・(みるみるうちに視界が)

ミチェル「アツアツですからニャ。あんまり近づいて覗くと「目をやられ」ますニャ」モワモワモワモワモワ(そんなものを女王陛下に出してはいけないが...)


ふぅ~~~・・ふぅ~~~~・・DASH!
(と、女王陛下も含め、みんなで息を吹きかけていくと、煙の中から「どうやって入っていたのだろうか?」と疑問に思ってしまうほど、てんこ盛りになった「ボイルむきエビ」が)


ヴィルヘルム「なんだ!?このさぞ栄養豊富そうな旨味エビ軍団は!?」ブブーー(興奮のあまり鼻血が出てる)

ミチェル「女王エビですニャ。今朝方、産地直送で♪是非、皆様方に食べていただきたく、調理致しましたニャ」(と口を両手で隠しながら笑うそのモフモフのお手から垣間見える爪は「ニャんだか」ボロボロになってしまっている)

ムーア「あんた・・・あたちらが食べやすいように、一個、一個、エビを剥いて・・・・」しかもこんなに・・(とキンババ)

ミチェル「もてなす心。それが私の料理心(りょうりごころ)ですニャ」にこり

ムーア「あ~~は~~ん!!泣ける!!いただきまぁ~~す!!」(泣きながらエビをつまみ上げ、口の中に元気よく放り込む)


あんむっ


ムーア「・・・・・・・・・・・・・・」くっちゃらくっちゃら・・(視点の都合上、視点主の顔は見えないが、実にバカな顔なのだろう)

ミチェル「どうですかニャ?」(対し愛らしい顔をかしげながら)

ムーア「フフッ。おいちい」ごっくん

ミチェル「さぁさぁ、皆様方も冷めないうちに」どうぞどうぞ

ヴィルヘルム「フォーーーー!!うめぇ!!」くっちゃらくっちゃら

キンババ「ほんとだね。すごいプリプリで・・・女王エビって、確かオスも食べちゃうって聞いたことあるけど・・」くっちゃらくっちゃら

ムーア「産卵の栄養補給でしょ?んなこといいから食べなさいな」むぐっ(キンババの口にエビを突っ込む)

プリム「反体制派のタブロイドの見出しに「プリム・クラーラは女王エビ」と書かれていたのを目にしたことがあります。なるほど・・・ようやく理解ができました」

ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」くっちゃらくっちゃら(と、横目に柱にもたれているアドニスを確認する)

アドニス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(こちらを見ず、悩ましげに首を左右に振っている)

ヴィルヘルム「それは違うぞ、プリム。お前は共食いをしていた身内の異常なまでの食欲を止めてやったんだ。つまりお前は正しいことをした。そして今の王都にはお前が必要なんだ。揶揄したい連中の強欲もまた、お前が描く治世で飲み込んじまえ」ほらっ(とプリムのちいちゃい口にエビを突っ込む)

プリム「・・・・・・・・・・・・・・・・」はむはむはむ(しながら笑顔でヴィルヘルムを見つめている)

ムーア「ねぇ、あいつってさ、根っからの詩人なのかな?」こそり(キンババに耳打ち)

キンババ「さぁ、どうだろうね。ひとつ確かなのは、無駄口が多すぎる僕には彼の真似はできやしないってこと」ははははは(と視点主)

ヴィルヘルム「そうだ!!」

ムーア「なによ?絵に書いたような馬鹿面してさ」

ヴィルヘルム「なぁ、プリム。お前、ここのところずっと政務につきっきりだろ?」

プリム「ええ・・それがなにか?」はむはむはむ

ヴィルヘルム「アドニス!!プリムの仕事を一日・・いや、半日分開けれるよう調整してくれ!!」

アドリス「??」(不思議そうな表情を浮かべながらこちらをそのマーブルグレイな瞳で見つめている)

ヴィルヘルム「息抜きしようぜ。それも思いっきりな」しっしっしっしっしっ

ムーア「なぁ~~に考えてるわけ?」

ヴィルヘルム「ウケケケケケ。今年も最高のクリスマスに違いねぇってことさ♪」ほらよっ(またしてもホクホクなエビを女王陛下の口に突っ込む)

プリム「??」はむはむはむ


To Be Continued







★次回ストーリーモードは12/21(月)0時更新予定です★