ふかぁ~~~~~~~~~~
(虚ろな視線で窓(ギロチン式の。下側が開かれている)越しに広がる青空を一服キメ込みながら見上げている)


ホワホワホワホワホワ・・・(開かれた窓(ギロチン式な)からタバコの煙が流れていき、ヒンメルン連峰の真上で漂う白雲と同調していく様をぼんやりと眺めている)


ムーア「くっちゃくっちゃ・・・・」(させながらだるそうにしていることから、寝起きであることが伺える)


ふぁ~~~~~あ・・(大あくびかましながら、おもむろに頭を下げると、青白横縞なチュニックパジャマ(極めて囚人的な)&皮製白短パン姿(その毛皮模様からガウシカか?)であぐらをかいている格好が見え、またそれがほんわかベッド(ポポの毛ベースか?)の上(タバコの焦げ跡も見える)であることも見て取れる)


ボリッボリッボリッボリッ・・(どうせ馬鹿力でボサボサな寝癖ヘアを馬鹿な顔しながら血が出そうな勢いで掻いているのだろう。また虚ろな視界には部屋の中(如何にもお手製DIY的な真っ黒にペイントされた木棚(中にはサングラスをかけたモヒカンのメラルー人形(もちろん上半身裸でトゲトゲ付きのレザーノースリーブジャケット着用)とか「中指立てた」リングスタンド(質感から鉄鉱石などで自作したと思われる)などが適当なレイアウトで置かれており、また木ドアにはこれまた自分で書いたのだろう、黒のクレヨンで下書きだけされた「クリプトヒドラと思しき怪獣」の上に真っ赤なクレヨン字で「Apex predator!!」となぐり書きされているオリジナルポスターが貼られている(これはおそらくいつだかの学園での美術の時間に書いた記念品なのだろう)。またベッドや木床には洋服やら日記と思われる手記が雑多に散乱しており、なぜか「にゃんにゃんぼうの盾だけ」が転がってもいる、そんな狩猟世界観的パンキッシュ&アナーキーな実にエモいティーンルーム)が映っている)


ムーア「くっちゃくっちゃ・・・・」ブッアセアセ(仮にも自分の部屋で吐き捨てるように。一体その後どうするつもりなのだろうか)


へぇ~~~っぶしょい!!ブブーーーーアセアセ
(更には豪快な鼻汁ミスト&よだれゾルを)


ムーア「ちっ・・・・・」ギュリっギュリっ・・(気だるそうに「仕方なく」、タバコの火をこれまたDIY的な木製エンドテーブルの上にちんまり置かれたガラス細工の灰皿(アイルー型)に押しつけて消すと、いやいやに窓に向かって手を伸ばす)


バガァ~~~~~~~ンDASH!
あぎゃーーーーーーんハッ

(まずは開いた窓の外脇に両手を伸ばし、左右開閉式の木製鎧戸を壊れんばかりの馬鹿力で閉めると、引き続き馬鹿な力をもって、ギロチン窓をまさにその名の通り、重罪人の首を処断するかのような勢いで下に向かって叩きつけるようにシャットダウン)


ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・・」ずるずる・・(鼻すすりながら「次はどうしようかな」と思案中)


ちらっ(と、先程のエンドテーブルを見つめると、灰皿以外にマイ木製ジョッキ(表面には油絵的なレウスのデフォルメ顔面が「ガオ~~」と。また、レウスであることから、最近、描かれたものであることも窺える)も置かれている)


ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・」ずるずる・・(引き続き鼻すすりながらそれの「持つところ」に手を伸ばす)


あ~~~~~~~~ん(木製ジョッキを口元にあてながら一気に飲み干すも...)


ちょろっ・・タラー(中からは一滴にも満たない水滴だけが)


ムーア「ちっ・・あんだってこにょ・・・」ズゴゴゴゴゴアセアセ(鼻を豪快にすすりながらジョッキを卓上に叩きつける)


バッDASH!
ゴキッハッ
(仕方なくベッドを飛び降りると足元から何かを「変な角度で」踏んだような鈍い音が)


ムーア「いちちち・・タラー」(足元を見ると、にゃんにゃんぼうの盾が右足のくるぶしに突き刺さらんばかりの角度で)


ムッ・・


ムーア「あ~~~だこにょっ!!」ブワッDASH!(当然ブチ切れ、右足で「あの木製のまあるい盾」をひっくり返す勢いでシュート決め込む)


カ~~~~~~ンハッ
カ~~~~~~ンハッ

(蹴られて円盤のように飛んでった丸盾が壁に跳ね返り、高速な回転をもって視点の主の「でこ」に襲いかかる)


ムーア「ぎゃああああああああああ」(ノックバック気味に怯む)


??「なにバカやってんだ?」


ムーア「ああん!?」ギロッ(と声がする方を睨むと)


ザザミーーーーーーーーーン!!
(開いたドアに左肩をもたれさせ、両腕を組みながらこちらを眺めているザザミシリーズ(剣士)なルチアの姿が)


ルチア「もう昼だぞ。昨日も遅かったみたいだな」(そう言う彼女の髪色は以前と同じワインレッドだが、その髪は伸びており、前髪ぱっつんなジャングルウッズ(ヘアバンドの色はパールピンク)でまとめられおり、ザザミシリーズの赤と髪色が実にマッチして見事な同色コーデを醸し出している)

ムーア「前の格好(レイアシリーズ)の方がいい」ずるずる・・(鼻すすりながら)

ルチア「ああ・・あれな。もともと貰いもんだったからな。お前にも買ってやろうか?ミナガルデの行商人に注文しといてやるけど。稲を刈るのにちょうどいいぞ」(と、背中に納刀している「ザ・ダイミョウカッター」を強調しながら見せてくる)

ムーア「稲刈らないし。大剣じゃないし」フン

ルチア「お前、この頃、大剣持って出かけてるらしいな」

ムーア「関係ないし。ルチアには」

ルチア「あたしが大剣を教えられないからか?それとも上達しない自分の腕に怒ってるのか?」クスッ

ムーア「ルチアに教わらなくてもお父さんが残してくれた武芸書がある!!」

ルチア「・・・バーニー・・・・・・そうだったな。悪かった」

ムーア「・・・さっき、前の防具は貰い物だって言ったけど・・・ジェイソン・ウーから?」

ルチア「!?」

ムーア「嘘・・・・それじゃあ本当に・・?」

ルチア「お前がなんで「その名前」を知ってるんだ?それに驚いただけだ」

ムーア「癒着があるから?」

ルチア「まだ・・・お前には関係ない・・」

ムーア「どうして!?お母さんとお父さんはウー家と関わりがあったんでしょ!?」

ルチア「・・誰から聞いた?」

ムーア「関係ないでしょ!!それに知られちゃいけない秘密でもあるっていうの!?」

ルチア「チッ・・・だから今のお前にはまだ・・」

ムーア「学校をちゃんと卒業してからだって言うんでしょ!?分かってるよ!!けど、その前にやらなきゃいけないことだってあるんだから!!」ダッDASH!(ルチアを押しのけて部屋の外に出る)

ルチア「ムーア!!」(石造りな廊下を足早に進む背後から彼女の声が)






Recollection No.5_81






ツカツカツカツカツカ・・
(おそらく唇を噛み締めながら呆然と廊下を進んでいく)


??「そりゃ大変じゃねぇか!」(近くに見えるアーチ状のドアなし開口部の中(おそらくキッチンだろうか)から声が漏れ聞こえる)


スッ・・(反射的に壁際に身を伏せ、盗聴を開始する)


おトキ「ええ・・今のままだと卒業は難しいかもしれないって・・。ポレット先生が・・」

吾郎「素行の悪さだけじゃあなくて、学校へもちゃんと行ってねぇってことか?」

おトキ「みたいなの・・。催し物がある時は顔を出しているみたいだけど、近頃は授業に出席していないって・・」

吾郎「んーーーー・・・つってもお嬢さんはご両親に似て賢い子だからな。それに卒業っつても、まだまだ先の話じゃねぇか。先生は心配なさって、忠告してくれただけさ」

おトキ「でも、次に何か大きな問題を起こしたら、退学処分も・・・」

吾郎「それも平気さ。バーニーさんだって、今のお嬢さんの頃はずいぶん素行が悪かったって仰ってた事もある。お嬢さんだって、これからたくさん経験を積まれて、お父上のような立派な盟主になるさ」

おトキ「そうね・・まわりが心配し過ぎるのも良くないわね・・。お嬢様にはアースラお嬢様の血も流れているんですものね」

吾郎「そうさ。今はただ、お年頃なだけだ。まぁ・・あっしの弁当を「もういらない」って言われた時は少しショックだったが・・・「まずい外食」を経験するのも勉強のうちのひとつってことでよ」

おトキ「ほら、落ち込んでる」

吾郎「やや・・お嬢さんなら大丈夫。あっしらの期待を裏切るこたぁ~しねぇさ」

おトキ「そうね・・・。懐かしいわ・・旦那様の肩に寄り添いながら微笑むアースラお嬢様の姿・・・それをルチアさんとフランクさんが温かい目で見守っている光景・・・・」くすんくすん

吾郎「あっしらがいなくなっちまった御三方に変わって、お嬢様を見守るって決めたんだ。何があっても・・・例え何があってもお嬢様を信じて見守り続けるんだ」

ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

シセ「よぉ、ムーア。またあんまんでも盗むつもりか?」(白装束を纏った以前と変わらぬ彼の姿が)

ムーア「い゛っ~~~~~~!!」し~~~~~~(静かにモーションをしてみせるも、きょとんとしながらこちらを見ているシセの実に馬鹿な顔)

おトキ「お嬢様・・・・?」こそっ(開口部からひょっこり顔を覗かせてくるメイドネコシリーズなグレープネコと板前姿の赤虎ネコ)

ムーア「あーーーーーーーーー・・・そうそう。あと少ししたら「ちゃんと」学校に行くからさ・・・・そのぉ・・・・・・お弁当・・・間に合う?」

おトキ&吾郎「・・・・・・・・・・・・・・・・」(カルチャーショック的な表情を浮かべながら顔を見合わせる二人)

ムーア「あーーー・・ごめん。急に。無理だったら・・」

吾郎「すぐに用意させてくだせぇ!!おい、手伝ってくれ!!」ダッDASH!(キッチンの中に転がり込むように飛び込んでいく)

おトキ「ええ、もちろん!用意できましたら、すぐにお呼びしますからね♪」ニャンニャ~ン♪(と同じくキッチンの中へ)

ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・・」ふぅ~~~~~・・

シセ「なんか・・まずかったか?」ポリポリ(相変わらずのスキンヘッドをかきながら申し訳なさそうに)

ムーア「結果として良し」パチぃ~~~~んハッ(その申し訳無さそうなスキンヘッドをご陽気にひっぱたくと、「いてぇアセアセ」とシセの顔)


To Be Continued







★次回ストーリーモードは7/16(木)0時更新予定です★