ホッホッホッホッホッホッ
(ご満悦な高笑いと共に「お誕生日席」から見える友人達の顔を見回している)

ニッキー「修繕されたみたいだな」(リフォーム済の店内を見回している)

ヴィルヘルム「あいつ(こちらを見ながら)は、前の方が良かったってよ」やれやれ(と、ニッキー)

シオン「確かに風情はあったけど、やっぱり屋根があった方がいいわよ」(隣ではそんな彼女をあからさまにデレデレと「ハート型の瞳」で見つめているキンババが)

キンババ「僕もそう思うよ。それに見慣れた「そっちの姿」も素敵だよ♪」

シオン「ありがとう。この前は初めて「あっち」での格好を見せちゃったからね。少し恥ずかしかったわ」にこ(そんなキュートな笑顔を間近で受け「椅子ごと」飛び跳ねて喜ぶキンババ)

ムーア「どっちしたって、家出てくるまでに相当時間掛かるでしょ」(メイクのことについて嫌味を言っているようだ)

シオン「はぁ?」(と自然に返していることから「地が」良いのだろう。対し「ぎぃ~~~!!」と歯ぎしり視点の主)

ヴィルヘルム「いっそこっちにいる時は俺みたいな格好すりゃいいのに。リザーブはたくさん持ってるぞ」絶対に嫌(と即答シオン)

キンババ「僕は昔(半袖短パンサスペンダーな時代)の方が好きだったよ」ハハハハハ(とニッキーとシオンが笑っていることから「その時代」を知っているのだろう、彼らの付き合いの長さもまた垣間見ることができる)

シオン「そういうあなただって、今日はお手入れが過ぎるんじゃない?」(と、こちらに身を乗り出して見つめる彼女の少し大きめな澄んだブラックアイに映る視点の主もまた、いつものエモティーンな装いにアナーキかつパンキッシュな力強い目元(ラメを含んだミッドナイドブルーのアイシャドウにまつ毛は上下に毛束感満載の刺々しいスパイク系のマスカラが彼女のブルーアイを更に引き立ててみせている)+リップカラーは逆に控えめなベビーピンクをチョイスと気合十分)

ムーア「レイドガールなら当たり前」(シュレイドとraidをかけているのだろう)

ニッキー「ハハハハ。よし、それじゃあ作戦会議といこうか・・」

アイルーのスタッフ「ご注文はいかが致しましょうニャ~♪」(実に愛らしい顔で)

ムーア「まずはオーダーから」あははははは(と一同)

ニッキー「あ、じゃあ、俺は肉ま・・・」


ダンッハッ(テーブルが壊れんばかりに拳を叩きつける視点の主に対し、またしても「クワッ」とした表情で口を半開きに(ほぼフレーメン反応な猫顔)で驚愕しているアイルー)


シオン「オススメは?」

アイルーのスタッフ「はっハッ(我に返る)本日のオススメメニューはサソリスカラベの唐揚げですニャ。今朝、デデ砂漠の行商人から買ったんですニャ。新鮮ニャよ♪」

シオン「じゃあそれを2つ。いいでしょ、ニッキー?」

ニッキー「君が構わないなら」

キンババ「本当にそれで・・」

シオン「言わないで、キンババ。郷に入れば、よ。飲み物はこの人達と同じものを。それで通して頂戴」はいニャ♪(すてててと去っていくアイルーの猫背な後ろ姿を確認する)

ニッキー「さて、気を取り直して・・本題に入ろうか」

ムーア「仰々しいこと」そういうこと言わないの(とシオン)






Recollection No.5_71






シオン「はぁ~~美味しい」カタン(と、おぶどうのジュースが入った木製ジョッキをテーブルに置く。そんな外街にも馴染んで見せる彼女の仕草を横からデレデレと見つめるキンババの例の顔も)

ムーア「喉も潤ったところで・・ニッキー。はじめてちょうだいな」

ニッキー「OK。まずはこれを見てくれ」バサッ(丸められた皮紙をテーブルに広げる)

ムーア「ほえ・・?」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(覗き込む皮紙にはとある屋敷を中心としたその敷地内の簡易的な見取図が描かれている)


キンババ「これって・・この前見たお屋敷かい?」

ニッキー「ああ。といっても、柵の外から考察しただけの大まかなものだけどね」

ヴィルヘルム「ご苦労なこった。にしても・・ずいぶん庭がでけぇな」

ムーア「少なくともあんたんち(キャッスル)より大きいのは確かね」フン(と、ふてくされながら「手持ちの水晶ドクロ」に慰めてもらうかのようにそれの頭をスリスリする)

シオン「王都一の敷地と財力を誇るのがウー家なのよ」

ヴィルヘルム「フン。どうせ悪行で稼いた金だろ」

ニッキー「さすがバールボーン家のご子息だ。ウー家のルーツは東方にあるようで、元々はしがない商人だったらしい。そこで得た財源をもとに高利貸しとなったのさ。今となっちゃ、大陸の各地にウー家のお札が出回っているってわけ」

キンババ「ということは、裏を返せば、それだけお金を借りている人が多いってことか・・」

ヴィルヘルム「うちには負債はねぇからな」あるのは骨債(と呟く視点の主に対しフフッと笑うシオンの笑顔)

ニッキー「そんな家業の事情から、ウー家には昔から血生臭さい歴史もついて回っている」

ムーア「大方、返済能力のない債務者に対しての過剰な取り立て行為じゃないの?」

ニッキー「そういうこと。利子はモンスター以上に人間の生活をより現実的に苦しめているのさ。それは外(外街)だろうが中(王都)だろうが同じってわけ」はふぅ~~

キンババ「なるほど・・ここでは日常茶飯事だけど、王都でも同じことが起きているとは思わなかったな・・」

シオン「ウー家を訪れて、帰ってこなかった人は数しれないって噂」

ムーア「とんだホラーハウスね。じゃあ、お屋敷の中で?」

ニッキー「当主のジェイソン・ウーは、アンモラルなサディストとしても有名なようだ。本来の金銭的な利息が返せない者には肉体的かつ精神的な恥辱が待っているのさ。ジェイソン・ウーにとっての対価とは、返済額に等しい負債者の心理的苦痛も含まれるってこと」はふぅ~~

ヴィルヘルム「うち(バールボーン)とは違って、またアライメントの異なる悪党だな」スリスリ(少し憤慨しながら水晶ドクロの頭をこするように)

シオン「でしょ?しかもそのジェイソン・ウーという男の顔を知っている人間は王都でも僅かしかいないっていうんだから、興味が湧いてこない?」(目をキラキラさせながらこちらの反応を窺うように見つめてくる)

ムーア「その王都の死神を公にすることが・・今回のクエストってわけ?」

ニッキー「そのとおり。噂では王都を跳梁跋扈しているカルト教団もウー家と繋がっているらしい。つまりウー家の秘密を暴けば、ヴェルドに潜む闇の正体も掴めるのさ。どうだい?次のターゲットにはもってこいだろ?」にや

ムーア「・・・・・・・・・・・」はふぅ~~

アイルーのスタッフ「お待たせしましたニャ~♪サソリスカラベの唐揚げですニャ~♪」ガタンハッ(と大皿をテーブルの乗せてくる)

シオン「ずいぶん大きいお皿ね」どれ・・


サソリスカラベェ~~~~ん!!
(皿の上には「なんだか丸っこい甲虫類の唐揚げ(手足がニョキニョキと出ている)」が大量に)


シオン「ぎゃあああああああああああ!!」

ヴィルヘルム「騒ぐなって。うまそうじゃねぇか」ギャジッハッ(と、そんな唐揚げの「胴体部らしき部位」を豪快にかじると同時にあやしげな油汁も飛び散り、それがシオンの色白な手に浴びせられる)

シオン「ぎゃあああああああああああ!!」

ヴィルヘルム「意外とイケるぞ」ギャリッギャリッハッあ~~~ん(と、咀嚼中のゴアな口内をシオンに向かって見せびらかす)

シオン「ぎゃあああああああああああ!!」

キンババ「よしなよ!嫌がっているじゃないか!!」ズボッDASH!(と新しい唐揚げ(よりでかめ)をヴィルヘルムの口に突っ込んで黙らせる)

ニッキー「で?どうする、キャロルムーア?ゾクゾクしてこない?」にやにや

ムーア「作戦は?」喰ってみろって(と、口の中の唐揚げを取り出し、よだれでぺちょぺちょになったそれをシオンに勧めるヴィルヘルム)

ニッキー「シオンと彼ら二人にも協力してもらって、屋敷の外から見張りをさせる。僕と君で屋敷に潜入だ」いやぁあああああああああ!!(とシオン)

ムーア「狙いは?」よせって言ってるだろ!!(ヴィルヘルムの顔に熱々の唐揚げを叩きつけるキンババの勇姿)

ニッキー「ジェイソン・ウーの悪行を証明できる資料。それを手分けして探すんだ」あちぃ~~~!!(とヴィルヘルム)

ムーア「う~~~ん・・・・」ほら喰え!!(その唐揚げを拾い上げ、シオンの口元にもっていく)

ニッキー「乗る気じゃない?」いやぁああああああああ!!スパァ~~~~ンハッ(と、ヴィルヘルムの頬を躊躇なくひっぱたくシオン)

ムーア「そうじゃないけど・・・」いいから喰え!!(小さい時からムーアのビンタを受け耐性が強い彼は全く動じない)

ニッキー「僕らに手を貸すのが嫌だとか?」いやぁああああああああ!!スパァ~~~~ンハッスパァ~~~~ンハッ(往復と同時にヴィルヘルムの顔もまたすごくひしゃげる)

ムーア「分かったわよ。やってみようじゃないの」

ニッキー「それじゃあ交渉成立ってことで」スッ(拳を突き出してくる)


こちんハッ(と、視点の主とニッキーが拳を突き合わせる向こう側では、鼻血を出しながら負けじと不気味な唐揚げを両手にシオンに襲いかかる呪われた山賊男ヴィルヘルムに対し、大皿を盾にフォークを握ったシオンと正統派魔道士みたいなファイティングポーズを決め込んだキンババが立ち向かう構図といったヒロイックファンタジー的な光景が)


To Be Continued






★次回ストーリーモードは6/11(木)0時更新予定です★