ヒュオオオオオオオオオ・・・・



ザッ(力強く砂漠の大地を踏み込む)



ムーア「ひょひょ・・・・!!」ザンッザンッDASH!(触感を確かめるように突き刺さらんばかりの勢いで足を何度も砂の大地に叩きつける)


ササァ~~~~~~~~~~~
(砂漠の海を泳いで来る「通りすがりのデルクス」)


ムーア「ちょえ~~~~!!」バサッDASH!(薄ら笑いかましながら砂を掴み上げ、瞬時にそれをデルクスに向かって投げ飛ばす)


ササァ~~~~~~~~~~~アセアセ
(面食らったデルクスは砂上をUターンして陽炎の彼方へと消えていく)


ムーア「フフ・・・・」(その大陸世界の砂漠ならではの光景を全身で感じている様子だ)


じりじりじりじり晴れ(壮大な青空を見上げると燦々と降り注ぐ直射日光が)


シャッアセアセ(額の汗を小手をつけた腕で軽快に拭い去る)


ムーア「ひょひょ~~~ひょっひょっひょっひょっ!!ビバ!!砂漠でしょうに!!」かんらからからDASH!(嘲笑かます少女の視界に広がる砂漠の向こう側では、その声にびっくりしたデルクスが飛び跳ねている)






Recollection No.5_53






嬢ちゃ~~~~~~~~~ん・・・・・



ムーア「むっ・・・・」(眩い太陽に対し手を額にかざしながら、顔を見上げる)



ちら・・(「落ちてきた」巨大な巨大な一枚岩の崖上から、顔を少しだけ覗かせながら大きく手を振っている移民エリアの住民の「小さな」シルエットが)



だぁ~~いじょ~~ぶかぁ~~~~~~・・・!?
(頭上より、ややディレイしながら心配の声が)



ムーア「だいじょぶ、だいじょぶ!!!!あたちったら!!!!」



だいじょぶ、だいじょぶ・・・・あたちったら・・・・ったら・・・・・・
(と、ややエコーしながら)



すぐにぃ~~・・・助けを~~~~・・・行かせるからなぁ~~~・・・



ムーア「チッ・・・余計なことを・・・・」ブッアセアセ(ついでにつばも吐く)



危険だからぁ~~~・・・そこを~~~~・・・・離れるなよぉ~~~・・・



ムーア「誠意だけは受けてやるか」


すぅ~~~(鳩胸いっぱいに大きく息を吸う)


ムーア「わかったぁ~~~!!!!そうする~~~~!!!!」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(その反応を確認したのか、崖上の男は一目散に顔を引っ込め、そしておそらくは都の中心に向かって走っていったと思われる)



ムーア「救援が来るまでのリミット付きか・・・・」チャリっ・・(懐から例の猫型懐中時計を取り出し、スタート時間をインプットする)


じりじりじりじりじり・・・・
(焼け付くような砂漠地帯独特の暑さが)


ムーア「ひょ~ひょひょ!!おじさんに感謝だわさ!!」ゴッアセアセ(先程貰ったクーラードリンクの小瓶を一気に飲み干す)


しょきぃ~~~~~んキラキラ
(視点の主の全身から暑さ耐性を示すエフェクトが!!)


ムーア「あちくない!!あちくないぞよ!!!!ひょ~~~ひょひょひょひょひょ!!!!!!」(笑い狂う視界には視点の主のよだれと思われる水滴が糸を引きながら高温な大気と入り混じり、すぐに蒸発しては消えていく)


ボスぅ~~~~~~~~ん!!
(と、その時であった!視点の主の背中が何かに撃たれたかのような強い衝撃を受け、同時に、前のめりに「熱々の砂漠の大地」に顔から倒れ込むのであった!)


ムーア「いてぇしあちぃ!!」ペッペッアセアセ


ササァ~~~~~~~~~~~
(背後からデルクスが砂漠を泳ぐ音が....)


ムーア「またお前かぁ~~~!?」バッ




テケテケテケテケテケテケテケテケ
ツッテンツッテンツッテンツッテン♪


デルクス×3が現れた!!




ムーア「あたちとハントをしようてか!?望むところよ!!」バッ(ファイティングポーズを取るも...)


はっハッ(今の自分には「まだ得物がない」ことをすぐに悟り、慌てて何か武器に使えるものはないかと周囲を見渡すのであったが...)


ブッ!!(その隙を好機とみたデルクスAはすぐさま飛び跳ね、その鋭利な嘴を大きく開け、十八番の砂弾を発射してくる)


ムーア「はちょおおおおおおお!!!!」バッDASH!(負けじと視点の主も謎の掛け声と共に...)


ごろぉ~~~~~~んうずまき
(こちらもお得意の(回避距離LV2クラスの)でんぐり返しで砂弾を回避する)


ムーア「それみたことかぁ~!!その程度の攻撃・・・・」


シャアアアアアアアア!!
(デルクスBが砂の海をものともせず突進してくる)


ムーア「キヤァ~~~~~~~!!!!」バッDASH!ごろぉ~~~~~んうずまき(再びでんぐり返しでそれを回避した直後...)


バスーーーーーーーーンハッ
(着地寸でで、おそらくはデルクスCが吐いた砂弾が背中に直撃し、その衝撃によって再び顔面から砂の大地に倒れ込んでしまう)


ムーア「いてぇしあちぃ!!」ペッペッアセアセ


はっハッ(顔を上げると、正面、左右の三方向より、まるでサメのように襲いかかってくるデルクス三巨塔のおちょろちい姿が!!)


ムーア「なんのしょれしき!!はちょらおえ~~~~~~~!!!!!」ブワッDASH!(頭上の太陽を掴むように垂直に飛び跳ねる)


ごちぃ~~~~~~~~~んハッ
(そのまま空中から下を見ると、三方向より勢いよく突撃してきたデルクス三巨塔が互いに頭をクラッシュしている)


ムーア「はいやぁ~~~!!」スタッハッ(着地決め込む)



ピヨピヨ・・ピヨピヨ・・キラキラ
(気絶状態になっている三巨塔)



ムーア「ふぅ・・・危なかったぞよ・・・」(ため息と共に額の汗を拭う)


スッ・・・クンクン・・(気絶しているデルクスのもとで身を屈め、顔を鱗に近づけて何やらニオイを嗅ぐ)


ムーア「・・一見して無味無臭の中に、どこか生臭い魚のような臭みもまた・・・これが陸魚亜目の香りか・・・」クンクン



ドスン・・!!
(突然鳴り響いてきた重厚な音により全身が震えあがる)



ムーア「!?」バッ





ドスン・・・ドスン・・・・
(陽炎に揺られながらエリアインしてくる巨大な角竜のシルエット)





ムーア「あれが・・砂漠の・・・・竜・・!!」ドスン・・・・ドスン・・・・・



ワシャシャシャシャDASH!
スファ~~~~~~!!

(気絶状態から回復したデルクス達は身の危険を感じたのか、一目散に砂の海を泳ぎながら逃げていってしまう。またその野生の本能的な行動が視点の主に得体のしれないプレッシャーを与え、未知なる生物との遭遇に対する危機感を煽ってくる)



ムーア「落ち着けぇ・・・あたち・・・・・」フゥーーー・・(息を大きく吐きながら、ゆっくりうつ伏せ状態に身を伏せる)


モグモグッ・・モグモグッ・・・・
(視線は遠くの角竜を捉えながら、腹ばいに全身を砂の中へ潜らせていく)


ムーア「急げ・・・急げぇ・・!!」ドスン・・・ドスン・・!(足音が鬼気迫る中、両手両足で砂を掘りながら、かいた砂の中に全身を埋めていく)


モグッ・・(顔を下げ、息を止めながら、柔らかい砂中に頭部も潜らせる)



ンフーーー・・・ンフーーーー・・・
(砂の中でも息ができるか確認をしながら両目を閉じる)




フーーーーー・・・・フーーーーーー・・・・・






フーーーーーー・・・・・・・・







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・









ドスン!!
(砂中を突き抜けてくる激しい振動により全身が一瞬、浮かびあげる)







ふぁら・・・・(今の衝撃により、頭部を覆っていた砂の一部が剥がれ落ちてしまう)



ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(同時に自分が大きな影に覆われていることを悟る)




フシューーーーーーーーーーーー
(頭上より轟く巨大生物の息吹が瞬時に現状の状況察知を脳裏に強要させる)




ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(顔は伏せたまま、おそるおそる目線を左側に向ける)





ドスン!!
(目前に巨大な角竜の足が叩きつけられ、飛散してきた砂が顔に浴びせられる)





ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(先程までは鬱陶しかった砂など気にも留めず、ゆっくりと顔を左側へ上げる)





フシューーーーーーーーーーー
(視点の主を覆う影を生み出している巨大な傘、もとい両翼を脇側に収納しながら、名の由来でもある頭部のねじれた強靭な二本の角をおもむろに傾け、周囲を見渡している大迫力な角竜の下からのアングル)





ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ごくりっ・・





フシューーーーーーーーーーーーー
(角竜は二本の牙を持つ口元から巨大生物ならではの大きな息吹をあげながら、呆然と遠くを見つめている様子だ)




ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(全神経を研ぎ澄まし、息を殺すことだけに集中する)




グワッ
ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!
ザッ!!ザッ!!ザッ!!ザッ!!

(突然、思いついたかのように角竜は頭を下げると、両角をショベルカーのように使って砂漠を掘りはじめていく)



ムーア「!!」(激しい砂塵により思わず目を瞑ってしまう)



ゴワッゴワッゴワッゴワッ!!
(目を閉じている暗闇の外では、おそらく角竜が潜行をはじめているのであろう、地鳴りのような掘進音が間近より聞こえてくる。また、視点の主の全身に「返り砂」が浴びせられている衝撃もまた感じる)





ズズズズズズズズ!!
ゴオオオオオオオオオ!!








ゴオオオオオオオ・・・・・・・・・
(次第にその地響きは遠く感じていく)





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・






ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ハァ・・・ハァ・・・・・




ザッ・・・サァーーーーーーー
(生気が抜けたように徐に立ち上がると、全身に付着していた砂もまただらしなく下へ落ちていく)



はぁ・・・・・(と、生きていることを実感させるため息と共に、へたり込むようにその場であぐらをかく)




ゴオオオオオオオオオオオオ・・・・
(一息したのもつかの間、今度は頭上より何かが空を切り進んでいくことを示す大気中の摩擦音が)




ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・」(呆けたまま、だらしなく顔を見上げる)





ゴオオオオオオオオオオオ!!
(真上に広がる青空を突っ切っていく一機の飛行船)





ムーア「ほえ・・・・・・・・・・」ゴオオオオオオオ!!





ゴオオオオオオオオオオオ!!
(飛行船の船首には見覚えのある美しい女神像が)





ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ゴオオオオオオオオ・・・






ヒュウウウウウウウウウウウ・・・
(飛行船が過ぎ去った満点の青空を見上げる視点の主にからっ風が)






ムーア「やられた。置いてけぼりにされたタラー」ヒュウウウウ・・・(あっけらかんと顔を下げると、遠くの砂漠から地中より半身を乗り出した先程の三巨塔がこちらの様子を興味津々に窺っている)


To Be Continued






★次回ストーリーモードは4/2(木)0時更新予定です★