お~ほほほ♪お~ほほほほほ♪
(夕刻のオレンジ色に染まる宿谷通りをご陽気に歩く視点の主)
ちら(右下に目を配ると同じくご陽気に笑うロージーと手を繋いでいることが窺える)
ロージー「・・・・・・・・・・・・・」にこ(こちらの存在を確認するかのように顔を上げると、満足気に微笑んでみせる)
キンババ「やぁ~~今日もたくさん遊んだね。もうクタクタだよ」ぽんぽん(ロージーと並んで歩く彼は何やらくたびれた様子で肩を叩いている)
ヴィルヘルム「そうか?俺はまだ遊び足りないけどな。もう一回、ロージーを肩車しろよ?俺とムーアは全然いけるぞ。なぁ?」(左手を見るとやる気満々な彼の姿が)
キンババ「もう『合体モンスターごっこ』はいいよどうせ「下の僕」ばかり攻撃してくるんだから」ぽんぽん(彼が肩を叩いている理由が以上の会話からなんとなく想像がつく)
ロージー「今度は負けないんだから」シャアアアアア(とおどけてみせる。どうやら「上の彼女」がドラゴンの頭部&上半身役で「下の彼」は下半身役なのだろう。そりゃ疲れるわけだ)
ムーア「次はふたりとも倒して「完全部位破壊」っていうのを達成するぞ!」むん
ロージー「あたしを部位破壊ちゅれば、「ロージェンクロイチュの宝玉」をGETできるわよ♪」うふふふ
キンババ「今日はもうダメこれ以上やったらほんとに彼らに討伐されちゃうよ」とほほ
ヴィルヘルム「ロージーのおかげでだいぶ狩猟の知識も増えたしな。俺の得物にふさわしい武器がハンマーだということも分かった」むん(と架空の鉄槌(おそらくボーンハンマーだろう)を担ぐモーションをしてみせる)
キンババ「君にピッタリだよ。でもどうしてロージーはそんなにハンターのことに詳しいの?」
ロージー「ハンターに関するお本を読んだり、街のハンターにお話を聞いているからよ♪」うふふふ
ヴィルヘルム「その年でもう字が読めるのか。俺なんて、そのくらいの年の頃はメラルーばっかり追いかけていた」ずずず(と鼻をすする彼はその頃にアレルギーが発症したのだろう)
キンババ「ローゼンクロイツ家は民間向けの医療技術に長けているって聞いたけど、君は家業には興味ないの?」
ロージー「あるわよ。でもね、あたしはあたしのやり方で困っているちとたち(人たち)をたちゅけるの♪あ!ニャンちゃんだ!!ごきげんよう~♪」(と向かいの通りから「三度笠を被った風来坊なメラルー」が同じく手を振って返している)
ムーア「知り合い?」
ロージー「うん。ニャンちゃんはねぇ~、喋り方はへんてこなんだけど、ちょうらい(将来)郵便屋しゃんになるっていう、罪レベルな目標を持っているニャンちゃんなのよぉ~?「ニャん」でも、しゅごいアイデアがあるんだって」(遠くの風来坊なメラルーはおもむろに大タルを横向きに置くと、颯爽とその上に飛び乗ってしまう)
ムーア「ほえ・・みんなすごいね。ちゃんとした目標を持っているんだ・・」ゴロゴロゴロゴロ・・(大道芸さながらに大タルを転がしながら移動していく風来坊なメラルー)
ビュウウウウウウウウ!!
(宿屋通りを一陣の風が突き抜けていく)
ムーア「ペッペッ砂が目と口に入った」ごしごし(両手で目をこすり視界が覆われる)
ロージー「モンシューンっていうのよ。ロックラックではこういうかじぇ(風)が強い日は、みんな早くお家に帰るの。おちょろちいモンシュターが来るからよ」
ヴィルヘルム「へん。よくある言い伝えだろ?俺はモンスターなんか怖かないぜ」
ビュホオオオオオオオオ!!
(より強い風が吹き荒れ、すっ飛んできた小さなサボテンの鉢がヴィルヘルムの口の中にすっぽりおさまる)
ロージー「ほら、バカにちてるからよ」
ヴィルヘルム「昨日の晩飯で食ったスライスサボテンも美味かったが、これはこれで悪くねぇぞ」バリボリ(とそのまま食べちゃう屈強さ)
キンババ「それよりあれ見て」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(宿屋が並ぶ通りの先で帰宅者のチェックをしているポレット先生の姿が見える)
ヴィルヘルム「まずい。点呼をとってやがるぞ」
??「おい、ムーア。こっちだ、こっち」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(声の方へ首を傾けるとバンガローの陰からパクとクロイがこっちに来いと手招きしている)
ムーア「行こう」ダッ(と一同を促して二人がいる場所まで走っていく)
パク「ちゃんと約束を守ったな。えらいぞ」なでなで
ムーア「当然でしょうに♪それよりそっちも楽しんだ?」こいつめぇ~(と視点の主の頬をプニプニしてくるパクの笑顔)
クロイ「それはいいけど、その子は?」
ロージー「・・・・・・・・・・・・・・・」(振り返ると、人見知り全開のロージーが背中に隠れている)
ムーア「うん。街で知り合ったの。ロックラックの案内をしてもらっていたんだ」
パク「へぇ・・。でも、さすがにその子までは連れていけないぞ?家族だって心配するだろうし・・」
ロージー「平気だよ。お家にはメイドしかいないもん」
ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
クロイ「お父さんとお母さんは?」
ロージー「・・・・・・・・・・・・・帰る」プイッ(それを見て「やれやれ」と顔を見合わせるクロイとパク)
ムーア「待って、ロージー」
ロージー「??」
ムーア「明日もだいたい今日と同じくらいの時間に病院で待ち合わせね♪それから、明日はもっと動きやすい服を着てくるといいよ」
ロージー「どうちて?」
ムーア「またビリー達に会っても、今度はすぐに逃げれるようにね♪」パチリん(とウィンクしてみせると、「そっかぁ~!」的な希望に満ちたリアクションを見せてくれる天使のようなロージーの笑顔が)
ヴィルヘルム「おい、ロージー。こういうときは「また明日な!」って言うんだぞ」
ロージー「わかった!じゃあ、また明日な!!」ブンブン(アクション「大きく手を振る」)
ムーア「気をつけておかえり」ブンブン
タッタッタッタッタッタッ・・・ブンブン・・タッタッタッタッタッタッ
(元気いっぱいに駆けていくロージーは途中で立ち止まると振り返り、こちらに向かって大きく手を振っては再び「全力幼女ダッシュ」で走り去っていく)
キンババ「ふふふふ。よっぽど嬉しいんだね」
ムーア「まだちいちゃいからね。けど嬉しいのはあたち達も一緒だよ」うん(とキンババとヴィルヘルム)
パク「おい、さっきビリーの名前を出していたが、またあいつらと揉めたのか?」
ムーア「あ~~ん。ちょっとちょっと。ちょっとだけだよぉ~~」すりすり(と猫みたいにパクのお腹にすがりつく)
パク「あまり連中と関わるなよ?」
ムーア「違うよ。向こうからちょっかい出してくるんだよ」
キンババ「噂をすればだよ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(通りの向こうからこちらを睨んでいるビリーの姿が)
ヴィルヘルム「なんだあの野郎・・ピン(単品)じゃねぇか」
クロイ「子分たちにも見放されたんじゃない?ほっといて行きましょう」
べ~~~~~~~~だ
(と遠くのビリーに向かってあかんべぇかますと「なっ!?」ってリアクション)
Recollection No.5_44
むにゃらむにゃら・・クッチャクッチャ・・(真っ黒な視界に子供的な寝息&口くっちゃから察するに視点の主が寝ていることが窺える)
ムーア「あんまん・・・・ぼういらない・・・」クッチャクッチャ・・
ビュオオオオオオオオオ!!
ムーア「ん・・・・・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(風音で目覚めたのか、ゆっくり重たい瞼を開くと窓の外から差してくる月明かりの束が朧気に映り、やがて天井の梁がはっきりと見えてくる)
ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・」ごしごし(目をこすりながら、転げるようにベッドから床へ着地する)
ぐがぁ~~~ごげぇ~~~~
(隣のベッドで眠るヴィルヘルムの地獄のようないびきの咆哮が小屋全体に響き渡る)
ムーア「むぅ・・・・」ボスん(ヴィルヘルムの顔面を枕で封じ込める)
ちら・・(小屋の中を見渡すと、「耳栓」をして熟睡しているキンババの姿、そして同じく耳栓をして一つのベッドで仲睦まじく寝ているパクとクロイの姿が確認できる。どうやら各班ごとにバンガロー的な宿泊用の小屋が用意されている様子だ)
コンコン(と、その時、ドアがノックされる)
ムーア「・・・誰・・・・」むにゃらむにゃら(朧気な寝ぼけ眼のままドアに向かって千鳥足で歩いていく)
スッ・・(こちらの行動を察したかのようにドアの下の隙間より一通の手紙が部屋の中に滑り込んでくる)
ムーア「!!」
かしょり・・(慎重に手紙を取り、それを開いていく)
ローゼンクロイツの娘はさらった
返して欲しければ移民のエリアにお前一人で来い
(と、実にきったない大陸文字で記されている)
ムーア「ビリー・・・・・このクエスト、受けてやる!!」グシャッ(手紙を怒りと共に握りつぶす)
To Be Continued
★次回ストーリーモードは3/2(月)0時更新予定です★