ルチア「おし。そしたら早速、三本勝負といこうぜ」ばぁ~かばぁ~か(と視点の主が切れたサスペンダーを取り替えているヴィルヘルムに向かって野次を飛ばす中、当主に向かって質問している)

ヘルフリート「フフ・・そう焦るなて。なてよ」レロレロ(と骨だけになった「持つお肉」を汚らしく舐めている)

ムーア「三本勝負てどんなことするんだろう・・」

ヴィルヘルム「ハン!怖気づいたか!?奴隷の子供め!!」プッアセアセ(仮にも自分ちの玉座の間でツバを吐く)

ムーア「二度とそれを口にするな!!骨の家の子め!!」ブッアセアセ(無論吐き返す。そしてこの罵倒を聞いたヘルフリートは「骨の家て・・」とショックを受けている)

ルチア「二人ともやる気は十分みたいだな。早くやっちまおうぜ」うんうん(腕を組む彼女の背中に恐る恐る隠れながら様子を見ているキンババも頷いている)

ヘルフリート「その前に・・・この三本勝負で負けた者は学園から追放処分とする。そこの「連れの坊主」も含めてな」

キンババ「え~~~!!ほらみろ、やっぱり巻き込まれたぁ~アセアセ」まぁまぁ(と、なだめる視点の主)

ルチア「おいおい、子供の喧嘩だぜ?何もそこまでしなくたって・・」

ヘルフリート「バールボーン家の跡継ぎたる者、これくらいの覚悟をなくして当家を継ぐなど到底できぬ。よいな、ヴィルヘルムよ」

ヴィルヘルム「もちろんだ!あいつをオーロラスクールから、外街からバニッシュしてやるぜ!!」パァ~~ンハッ(新しいサスペンダーを両手でおもいっきり引っ張る。それを見たボゲラスが「さすが坊っちゃんだぜ!!」とか)

ルチア「あちらさんは乗る気だぜ。どうする?ムーア。このチャレンジクエストを受けるか?」

ムーア「当たり前でしょう!!」カモンカモン(とヴィルヘルムに挑発かます)






Recollection No.5_22






ヘルフリート「OK!!そしたらば一回戦の準備を!!」ヘイッ(とボゲラスたち下僕がそそくさと玉座の間を出ていく)

ギンババ「頑張って、ムーア!君なら絶対に勝てるよ!」

ムーア「お~ほほ。あたちもそう思うでしょう」ポキリポキリ(と首を鳴らす。まだちいちゃいのに)


わっせわっせ・・(とボゲラスたちがひとつの大タルを運んでくる)


キンババ「タル・・?」

ムーア「また隠れんぼかな・・」

ルチア「チゲぇ~よ。あの野郎、わかってるじゃねぇか」フン


どすんDASH!(玉座の間の中心に大タルを配置するボゲラス)


ヘルフリート「一回戦目の種目は「ザ・ファイティング腕相撲」だ!!」(すごいツバを飛ばしながら)

ルチア「ザ・ファイティング・・」

キンババ「腕相撲!?」台詞を割ってくれてまでどうも(とボゲラス)

ヘルフリート「まずは互いの力を示せ!!そして怒りを吐き出すのだ!!」(すごいツバを飛ばしながら)

ムーア「ほえ・・腕相撲か・・。ルチアとよくやるよね。あたちは一回も勝ったことないけど」

ルチア「そうさ。ハンター社会じゃ、腕相撲は立派なコミュニケーションツールのひとつなんだぜ?お前もハンターになるんだったら、一回くらい勝ってみせろ」スッ(拳を向けてくる)

ムーア「わかった」ゴッハッ(と拳で返す)

ヘルフリート「ボゲラス。審判をしてやれ」

ボゲラス「ハッ。両者!!前へっ!!」(すんごい甲高い声で)


ザッDASH!(大タルを挟んだ向かい側にヴィルヘルムのぐるぐる包帯面が)


ヘルフリート「フオッフオッフオッフオッ。ボディチェックを」ヘイッ(とボゲラス)

キンババ「すごい念入りだね」

ルチア「フェアプレーの精神は気に入ったぜ」フン

ムーア「良かったね、殴り合いじゃなくて。またあたちにボコボコにされたら、包帯が足りなくなっちゃうもんね」パンパンDASH!(とボディチェックをされながら)

ヴィルヘルム「やぁ~っしゃ~~い!!(やかまわしいわい)昨日は油断しただけだ!!その腕をへし折ってやる!!」パンパンDASH!(同じく)

ボゲラス「OK!!二人とも、タルの上に腕を!」


ゴッ!ゴッ!(勇ましく互いの右肘をタルに乗せる二人)


ヴィルヘルム「やめるなら今のうちだぜ」

ムーア「あんたこそ、病院予約してきた?」


バチぃ~~んハッ(ひっぱたきあうように手を組む二人)


ボゲラス「私の合図と同時にスタートだ」にぎにぎ(激しく握り合う息巻く二人の右手を鎮めるように両手で覆っている)

ヴィルヘルム「そういえば、お前、今日は育ての親と一緒じゃないのか?」にぎにぎ

ムーア「なんでさ?」にぎにぎ

ヴィルヘルム「お前が惨めに負ける姿を見届けさせて・・」レディ~~


GO!!バギャアアアアアン!!
(開始の合図と同時に怒涛の勢いでヴィルヘルムの右腕が折れんばかりにタルの蓋を破壊させながら叩きつける)


ズンゴロゴロゴロゴロゴロうずまき
(視界から見て左側へ倒された右腕を軸に側方回転していくヴィルヘルム)


ゴロゴロゴロゴロ・・
(側転の要領で器用に転がっていくヴィルヘルム。背後で玉座に腰を下ろしたヘルフリートは息子のその哀れな姿をあんぐりと口を開けながら目で追っている)


ゴロゴロゴロゴロ・・・・・
(そのままの勢いで出入り口の奥へと消えていくヴィルヘルム。それを「ジョギングスタイル」で追いかけていくボゲラス)


ガラガラガッシャ~~~ンハッワンワンワン!!
(おそらく厨房にでも入っていったのだろう、いろんなものが大破するけたたましい音がこちらにまで聞こえてくる)


ルチア「勝負ありだな」やったぁ~♪(とキンババとハイタッチしている)

ムーア「お~ほほ♪一勝でしょうに」パチパチパチパチ拍手

ヘルフリート「・・・・・・・・・・・・・・・・」ガジッDASH!(悔しそうに骨だけになった持つタイプのお肉を歯で砕く)


ひぃ・・ひぃ・・タラー(ボゲラスに肩を支えられながら玉座の間に戻ってくるヴィルヘルム。顔の包帯に「肉球の跡」がやたらとついているのは飼い犬に踏まれたからであろう)


ヴィルヘルム「次こそ叩きのめしてやる」ひぃ・・ひぃ・・アセアセ

ルチア「あいつ、ガッツだけは一人前かも」確かに(とキンババ)

ムーア「おじちゃん、次の勝負は?」

ヘルフリート「いいだろう。挑戦者よ」どっちかっつったら、お前んとこの息子がそうだぞ(とルチア)


すったったったったったDASH!
(軽快に子供用机&椅子を二組運んでくるボーンシリーズの部下たち)


ムーア「ほえ・・・お勉強でもするの?」

ヘルフリート「フオッフオッフオッ。腕力だけでは、この生存競争激しい大陸世界は生き残れまいて。だからこそ次の二回戦目はお前達がどれだけ賢いか見せてもらおうぞよ。題して、「ザ・ファイティング読み上げ計算対決」だ!!」いちいちファイティングなのな(とルチア)

ヴィルヘルム「ケッケッケッケッ。せいぜい幼稚な頭脳がパンクしないように気をつけるんだな」カタン(とヘロヘロになりながらもちゃんと椅子に着席する)

ムーア「計算かぁ・・・自信ないかも」カタン(椅子に座るとボーンシリーズな部下たちが筆記用具と白紙を机に置いてくれる)

ルチア「お前が代わりにやってあげたら?」

キンババ「やだよ。僕をこれ以上、抗争に巻き込まないで」プイッ(そんな同級生の姿を「うふふ」と見つめる視点の主)

ヘルフリート「これからボゲラスが数字を読み上げていく。お前達二人はその数字を次々と足していき、制限時間内に正しい答えを導き出すのだ」ただの足し算対決な(とルチア)

ヴィルヘルム「ケッケッケッケッ。確かに俺様は計算するのが大嫌いだが、負けるのはもっと嫌いなん・・」

ヘルフリート「はじめ!!」あ、ちょっとアセアセ(とヴィルヘルム)

ボゲラス「2ぃ~・・8ぃ~・・5ぉ~・・5ぉ~・・」カリカリカリ(と紙に数字を書いていく視点の主)

ルチア「なんか平和な対決だな」確かに(と彼女たちの声だけが聞こえてくる)

ムーア「むぅ・・」8ぃ~・・8ぃ~・・8ぃ~・・8ぃ~・・


ちら(隣の席のヴィルヘルムをチラ見すると指を使ったりして一生懸命計算している)


ムーア「う~~~アセアセ」8ぃ~・・8ぃ~・・8ぃ~・・8ぃ~・・(言われるがまま、用紙に8ばっかし書いていく)


ちら(再びヴィルヘルムをチラ見すると顔面に巻いたぐるぐる包帯の隙間から明らかに容量オーバー的なショートを示す煙が吹き出ている)


ムーア「頑張れぇ・・・あたちぃ・・アセアセ」8ぃ~・・8ぃ~・・8ぃ~・・8ぃ~・・(「なんか8ばっかじゃね?」とルチア)


To Be Continued






★次回ストーリーモードは12/9(月)0時更新予定です★