ザッザッザッザッザッザッ・・・
(海賊船の艦内通路のような「かなり不安定に傾いた」一本道の通路を先に行くルチアのレイアフォールドな後ろ姿と彼女を隣から誘導する無骨な巨漢のタイトなレザーパンツな後ろ姿に続いていく視点の主)

キンババ「なんとか助かったね」(隣を見るとどこか安堵感を覚える同級生の顔が)

ルチア「こっちもだいぶ賑やかみたいだな」(前を見上げると左右の扉をチラチラと物珍しそうに見ている彼女の後ろ姿が)

無骨な巨漢「通称「龍腸」と呼ばれている、キャッスルの掃き溜めですよ。どなたかから、お聞きになられたのですか?」

ルチア「ん・・まぁな・・。昔の連れが通っていたみたいでな・・」

無骨な巨漢「龍の尾はこの先です」(男の「脚越し」に通路の突き当りが見え、そこにもまたボーンシリーズを纏った男の見張り兵(もちろんインナーは白)が警備をしている)

ボーンな見張り兵「これはボゲラス様。ゲストですか?」お前、そんな名前だったのか(とルチア)

ボゲラス「ああ。ヘルフリート様とヴィルヘルム様に御用があるとのことだ。通せ」

ボーンな見張り兵「ハッ!!」ギィ~~~~~~~(すんごい甲高い声で返事をしながら重々しい扉を開ける)

キンババ「中はどうなっているんだろう・・・・・はっ!!」


ボベーーーーーーーーーーン!!
(扉の向こうから「いきなし」玉座の間(大部屋の床、壁、天井はあらゆる人間の骨によって埋め尽くされており、天井の中央には髑髏のシャンデリアが、その周囲には人型頭蓋骨の中に蝋燭が灯されたスカルランタンが「やたらと」吊るされている)が登場する)


フフフ・・(部屋の奥にはこれまた「骨ベースな」禍々しい玉座(肘掛けの「手を置く所」は達人のドクロ、玉座の背もたれの両端からは一対の「何かしらの竜の牙」が突き出ている)があり、そこにふてぶてしくふんぞり返って座っている当主(黒いボーンシリーズの軽鎧を纏い、刺々しい角がやたらと装飾されたドクロ型ヘルム(素顔は口部しか見えない「カッポリ被る型」の)を装着、インナーの色はブラック)が不敵な笑みを浮かべながら、わざとらしくこちらを見下す「演技」をしている)


ヘルフリート「よくぞ来た。龍王の間へ」フフフ・・(スカルヘルムの下部から見える汚らしい無精髭の口元をこれまた不衛生っぽい指でなぞりながらわろうている)

ルチア「さすがキャッスルの城主というか・・・ろくなもんじゃねぁなタラー」確かに(とキンババ)

ムーア「ほえ・・・」フフフ・・(引き続きわろうている当主を遠目にぽかんと眺めている)






Recollection No.5_21






ルチア「とんだ骸骨礼拝堂だな」どうぞ(とボゲラスに促され、龍王の間に入っていく)

ムーア「ほえ・・・」(感心するように「骨骨しい」部屋の隅々を見渡している)

ルチア「どれも人の骨ばっかだな」きょろきょろ

ムーア「うん。モンスターっぽいのは全然ないね」きょろきょろ(カタコンベばりにびっしりと四方を埋め尽くす人骨を普通に見つめている)

ヘルフリート「なっ!?貴様ら、この部屋を見て、少しは「こわ~いアセアセ」とか「気持ちわる~いアセアセ」とかっていう感想を抱かないのか!?」

ルチア「あーーー、モンスターハンターだったからな。もっとでっかいモンスターのグロいもんとか、剥ぎ取りナイフで血みどろになりながら「分解」するのが仕事だったんだ。こんなもん見たって、なんとも思わねぇよ」

ヘルフリート「えーーーー!?」ガーーーーンハッ

ムーア「あたちだって、うちで亡くなっちゃったポポやケルビたちを自分の手で埋葬してるからね。ぜんぜんこわくないよ」

ヘルフリート「ええーーーー!?」ガガーーーーンハッ

ルチア「だいたいお前ら、なんだってボーンシリーズばっか着てんだよ?あ~~でも、ドンドルマにもいたっけかなぁ~。ボーンシリーズの愛好者たちが」

ヘルフリート「そうなのーーーーー!?」ガガガーーーーンハッ

キンババ「たぶん、この部屋は、龍に飲み込まれた哀れな人間達の末路、イコール大陸世界の終焉を表現しているんじゃないのかな?彼らがあの服装を好んで着ているのは、死者をリスペクトする彼らなりの礼装かと・・」

ヘルフリート「はい、正解!!」ガガガガーーーーンハッ(同時に「すげぇ単純な」とルチア)

ボゲラス「あのぉ・・当主様。こちらは・・」

ヘルフリート「う、うむ・・・コホン・・(と、驚愕のあまり傾いたボーンヘルムを調整しながら)分かっておる。我が息子、ヴィルヘルムに怪我を負わせてくれた新入生とその母親というところか?」フフフ・・

ルチア「残念。血の繋がった親じゃねぇが、育ての親だ。まぁ、今回の騒動の見届人ってところだな」

キンババ「僕もただの見物人ですタラー

ヘルフリート「どちらでもよい。息子から、お前たちが来ると聞いていたのでな。どうやら我が護衛を手なづけ、信頼を勝ち得ることができたようだ。そうでなければ今頃は・・」

ムーア「ダストシュートから投げ捨ててた、でしょ?」

ヘルフリート「フオッフオッフオッフオッフオッフオッフオッフオッフオッフオッフオッフオッ!!さすが我が息子を血祭りにあげたお嬢ちゃんだ。物分りがいいな」はぁ・・はぁ・・(最初にやたらと嘲笑かまし過ぎたのだろう、心配になるくらいすごい息を切らせている)

ルチア「だったら、話は早いな。うちらがどうしてこんなきったねぇ場所にわざわざ「出頭」してきたか分かるか?」

??「決着をつけるためだろ!?」

ルチア「??」


バベーーーーーーーーン!!
(玉座の背後から顔面に包帯を巻いたヴィルヘルム(半袖短パンサスペンダー)がその姿を見せる)


ヴィルヘルム「よく来たな!!ボンクラどもめ!!」ケケ~ケッケッケッ(とサスペンダーを「パチぃ~ん」ってやりながらわろうている)

キンババ「ねぇ。彼、帰宅してから、ずっとあそこに隠れながら、僕らが来るの待ってたのかな?結構時間が経つけど・・」

ヘルフリート「ここへノコノコと出向いてきたその度胸だけは認めてやろう」ペロり(と不衛生な指をくさそうな舌で舐める)

ルチア「まぁな。それに子供同士の喧嘩に親が口出すのも違うだろ?だから、こいつら同士で決着をつけさせようと思ってな」ぽん(こちらの頭の上に手を乗せてくる)

ヴィルヘルム「願ったり叶ったりだぜ!」

ムーア「残念だったね。ほんとは用心棒たちにあたち達をボコボコにさせてから、止めを刺すつもりだったんでしょ?」だっせぇ~(とルチア)

ヴィルヘルム「ち、ちがわぁ~い!!ボゲラス!あとでお仕置きだからな!」すんません(とボゲラス)

キンババ「ねぇ。そういえば、なんでボゲラスさんだけ、彼らと同じ格好じゃないんだろう・・」ぼそっ(と素朴な疑問を)

ヘルフリート「目には目を・・骨には骨をが我が家訓だ」ささっ・・がじりっ(ボーンな召使いに手渡された「ハンドタイプのチキン」をかじる)

ムーア「でも、どうやって決着をつけるのさ?」

ヘルフリート「こっちが用意した「ザ・三本勝負」を見事、二本先取できたのなら、お前達の勝利とみなし、今回の件を綺麗サッパリ忘れてやろう」

ルチア「男に二言はねぇな?」

ヘルフリート「無論ぞよ」フフフ・・(チキンのタレでぺっちょりになった口元を格好良く拭いながら答える)

ルチア「どうだか・・・ムーア、その条件でいいか?」

ムーア「ぜんぜんいいよ」あっさり

ヴィルヘルム「やい、キャロルムーア!!今度こそは絶対にお前をけちょんけちょんにして、スラムの下水道に放り投げてやるからな!!覚悟しておけ!!」パァ~ンハッ(すんごいサスペンダーを引っ張りながら息巻く坊っちゃん)

ムーア「はいはい。それより早くやろうよ」むきぃ~~~~ムカムカ(とヴィルヘルム)

キンババ「大丈夫かな・・タラー」(そんな彼の心配事を他所に「バァ~カバァ~カ」とヴィルヘルムを挑発する視点の主。それを受けたヴィルヘルムはついにサスペンダーを引きちぎりながら悔しがっており、ヘルフリートはそんな息子の元気な姿を見ながらハンドタイプのチキンを堪能、そんな一連の光景を客観的に傍観しているルチアは「いいから早くやろうぜ~。それとよ、この部屋、すげぇくせぇぞ」と呑気かましている)


To Be Continued






★次回ストーリーモードは12/5(木)0時更新予定です★