ムーア「アイル。ニャンニャン。あんまん。あんまん」(大猪の毛皮のカーペットの上にぺたんと座り、両手には知育玩具(左手には猫顔型の積み木、右手にはまあるい木のボール)を持って遊んでいるようだ)


ぶんDASH!(もう飽きたのか両手のアイテムを同時に突然ぶん投げる)


ムーア「レウス。レイア。あんまん。あんまん」(と、足元に転がっている火竜と雌火竜の「手縫いデフォルメぬいぐるみ」を両手でそれぞれ掴み上げる)


でんででででん♪ででで・でん♪
(何やらエピック感満載の大袈裟な挿入曲を口ずさみながら右手に持った火竜を左手に持つ雌火竜に激突させたりしている。彼女の中では「クライマックス」を迎えているのであろう)


ムーア「レウス。レイア。まんま。まんま・・」きょろきょろ(石造りの部屋の中を見渡す)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(部屋の隅に先程ぶん投げた、まあるい木のボールが転がっているのを発見!)


ムーア「あんまん!あんまん!」とっとっとっとっとっDASH!(暴走したように「ハイスピードハイハイ」で木のボールに向かって猪突猛進かましていく)


たしっハッ(木のボールを掴み上げる)


ムーア「まん♪」(ボールを見つめるその顔は、おそらく満足げな表情を浮かべているのであろう)


ギュルルるるるるうずまき(とお腹が鳴る。あんまんのことを考えていたらお腹が減ったのだろう)


ムーア「い゛い゛い゛い゛っ~~~!!」(同時に腹も立ったらしい。偽物のあんまんを再びぶん投げる)


こちぃ~んハッこちぃ~んハッ
(壁に当たって跳ね返り、それが自分の頭に当たる)


ムーア「いぎゃああああああああんアセアセ」(赤ちゃんならではの因果応報の悲鳴をあげる)

おトキ「どうされましたか!?お嬢様!!バガーーーンハッ(メイドネコシリーズのスカートを両手で持ち上げたままドアを蹴り破ってインしてくる)

ムーア「ああああああああああんアセアセ」(覗き込むようにおトキさんのまんまる猫顔が近づいてくる)

おトキ「まぁたいへん・・コブができてるわ・・・」スス・・(とピンク色の肉球で頭を優しく撫でてくれる)

ルチア「どうしたんだ?」(白装束を纏った彼女がドア越しに覗いてくる。その後ろからは同じく白装束を纏った女性修練者たちが同じく心配そうにこちらを見下ろしている)

ムーア「うわああああああああんアセアセ」(大人たちの視線を感じるやいなや目を瞑り、「早くなんとかしてくれ」的な救難信号の雄叫びをあげる)

おトキ「私がお嬢様のお食事を取りに行っている間に怪我をされたみたいなんですタラー」(自責の念が感じられる彼女の声だけが聞こえてくる)

ルチア「怪我?ああ、大したことねぇよ。このくれぇ」ペシンハッ(目を瞑っている視点の主のおでこが叩かれる衝撃が黒い視界に走る)

ムーア「い゛い゛い゛い゛っ~~~ムカムカ」(突如、発狂したように目を見開き、目の前のルチアの右手を両手で掴み上がると、まるでサメのようになんの躊躇もなく齧りつく)

ルチア「ぎゃああああああああああ」

おトキ「なんてことを!!」カルチャーショックびっくり

ルチア「いてててててててアセアセ離しやがれ!!」ブーーーーンブーーーーンDASH!(腕を振り回されるも視点の主はブレることなくしっかりと噛みついたまま宙を泳ぐ)

おトキ「そ、そうだわ!お嬢様!!ほら、あんまんですよ!!」(暴れる視界に偽物のあんまん=木のボールを見せてくるメイドネコの姿がチラッと映る)

ムーア「むぎぃ~~~~~!!」ブーーーーンブーーーーンDASH!ぎゃあああああああアセアセ(それが偽物と分かっているので引き続きルチアの悲鳴と共に振り回される)

ルチア「早く本物のあんまん持ってこい!!このままじゃ手が「もっていかれちまう」アセアセ」むぎぃ~~~~~ムカムカブーーーーンブーーーーンDASH!

吾郎「なにやってんだ?」(振り回される中、部屋に入ってくる吾郎をちゃっかり目視で確認している。そして彼ができたてホヤホヤのあんまんが乗った小皿を持っていることも確認する)

ムーア「あんまん♪」パッ(フォーカスをあんまんに合わせたまま空中で口を開き、そのまま落下していく。それを目の当たりにした吾郎は当たり前だが驚愕した表情でこちらを見ているびっくり

おトキ「危ない!!」ズザァ~~~~DASH!(おそらく石床の上をスライディングしたのだろう摩擦音が聞こえてくる)


ぽすんハッ(そしてうつ伏せ棒状態になったおトキさんのお腹に背中から着地したのだろう、視点の主はそんな状況にも関わらず、その様子を見てホッと安堵のため息をついている吾郎が持っているあんまんをしっかりと凝視している)


ムーア「あんまん♪あんまん♪」ととととととDASH!(おトキさんを踏み台に意気揚々と「高速ハイハイ」で吾郎の下に向かっていく)

吾郎「さぁ、お嬢さん。お食事ですぜ」グイグイッDASH!(あんまんをくれくれと吾郎のシンプル板前スーツのエプロンの裾を引っ張っている頭上からは「まったく・・とんだじゃじゃ馬姫だな」と嫌味な声を飛ばすルチアの声が。それとおそらく噛みつかれた手をふぅ~ふぅ~している音も聞こえてくる)


ことん(犬のご飯のように床に皿を置かれる)


ムーア「むぅ~~~~~~」ぷいっ

吾郎「あれま。なんだって」(ぷいしてる向こう側から疑問の声が)

おトキ「熱いから冷まして欲しいんですよ。ほら、前に一度、私達が目を離しているすきにかじりついて、「酷い目」に遭われたでしょ?そのことでムーアお嬢様は学習されたのよ」うふふ(嬉しいらしい)

ルチア「生意気」ふきぃ~~~!!(悪口をキャッチすると同時に頭上で腕を組んで呆れている彼女を「心底」睨みつける。またドア越しからこちらを覗いている女性修練者たちが「ドキッと」していることから、凄まじい形相であることが窺える)

吾郎「ほら、これならいいでしょう」パタパタ(自前のうちわ(鰻を扇ぐようなやつ)であんまんを冷ます)

ムーア「あうあう。みちゅみちゅ」(あんまんを指差す)

吾郎「今度はなんだ?」パタパタ

おトキ「ハチミツをかけて欲しいのよ」

ルチア「生意気」ふきぃ~~~!!(リプレイな光景)

吾郎「ほいじゃ、キッチンに戻ってハチミツをかけてこよう。一旦、お預けですな」カチャ(あんまんごと皿を持ち上げる)

ムーア「まん・・・・・」しょんげり・・(仕方なく同意するもがっくしと肩を落とす向こう側では吾郎が口笛を吹きながら部屋を出ていく。あんまんとの悲しい別れのシーンである)


とぼとぼ・・(がっくし肩を落としたまま、一行に背を向け、「落胆のハイハイ」で部屋の中央に戻っていく)


ムーア「レウス・・レイア・・・あんまん・・」ぎゅっ(火竜夫妻のぬいぐるみを抱きしめる)

ルチア「よくできてんな。あのぬいぐるみ」(後ろから雑談が聞こえてくる)

女性修練者「私達が作ったのよ。今から見慣れて免疫力を高めておけば、いざ本物と遭遇したときに役立つと思って」ふふふふ

おトキ「なりませぇ~ん!!ムーアお嬢様はモンスターハンターみたいな「野蛮人」には育てませぇ~~~ん!!」

ムーア「モンシターアンマー」がちんがちんハッ(レウスとレイアの人形の頭がもげるんじゃないかというくらいぶつけて遊んでいる。まだそれくらいしかできないから)

ルチア「ほら。本人は乗る気みたいだぜ」ねぇ~~♪(と女子たちの声が)

おトキ「なりませぇ~ん!!そんな「凶暴な言葉」、覚えちゃいけません、お嬢様!!」

ムーア「モンシターアンマー。あんまん」でんででででん♪ででで・でん♪(と先程のBGMを口ずさみながら人形で遊んでいる)

ルチア「へぇ~。もうあの曲を口ずさんでるぜ」そうねぇ~

おトキ「曲?」(訝しげに様子を窺う彼女の猫声が)

ルチア「復興祝いにレクリエーションルームでパーティーしたろ?あの時、楽器隊が演奏していた曲だよ。子供ってのは覚えが早いな」そうねぇ~

おトキ「だからってモンスターハンターは、ずえ~~~~ったいに反対ですからね!!」

ルチア「わぁ~ったよ。ママみたいないい子に・・・・って、あいつだってハンターになってたら、相当ランクの高い狩人になってたかもな・・」

おトキ「だめぇ~~~~~!!!!」

ルチア「あ~うるせぇ。ギアノスの肉でいいだろ?今日の晩飯。ほいじゃ、ひと狩りいってくるぜ♪」


くるっうずまきととととととととDASH!
(ルチアの言葉に反応したかのように素早く振り向き、「高速ハイハイ」で部屋を出ていこうとする彼女の背中を追っかける)


ルチア「ん?」ぐいぐいっ(ルチアの装束の裾を引っ張ってる)

ムーア「モンシターアンマー。いとかり」

ルチア「ははははは。さすがにまだ「ひと狩り」には連れて行けねぇよ」(しゃがみ込んでこちらを見下ろしてくる)

ムーア「ぶ~~~~~~ムカムカ」(と心の唾を吐いている)

ルチア「そうスネんなよ。もうちょっとおっきくなったら、連れてってやっからよ。楽しみにしてろ。な?」(優しい顔でこちらを諭すように見つめている赤毛のワイルドファンゴな頼れる女狩人のライトグリーンな瞳に「まだ薄毛のブルーヘアー」のまんまる赤ちゃんのへちゃむくれた顔(もちろん口元はよだれでぺちょぺちょ)が映っている)

ムーア「モンシターアンマー。いとかり」(ルチアに向かって「ぷくぷくな」ちいちゃい手を差し伸べる)

ルチア「ああ、約束な」(指切りげんまんをしようとすると・・)

おトキ「いけませぇ~~~~ん!!」たしっハッ(猫手チョップで「縁切り」してくる)

ルチア「あ、そうだ。今から得物を何にしておくか決めておくのもいいかもな。ちなみにお前のパパは大剣使いだったんだぜ?」

ムーア「まいめん・・・」

ルチア「ああ。お前のパパはヒンメルンでは敵なしの・・・って、お人好しだったあいつの場合、モンスターハンターというよりはビーストテイマーに近い感じだったのかな・・・それならいいか?」

おトキ「もっといけませぇ~~~~ん!!獰猛なモンスターを飼いならすなんて前代未聞!!末代までの恥ですわ!!」キィ~~~っムカムカ(ハンケチを噛んで悔しがっている)

ルチア「大袈裟。・・・・でもないか。こいつにはしっかり、その高潔な血を紡いでいってもらわないといけないもんな。じゃ、行ってくるぜ」ふりふりバイバイ(それとなくこちらに向かって手を振りながら同志達と共に部屋を出ていく)

おトキ「いいですか?お嬢様。お嬢様はアースラお母様のように、料理や手芸、園芸をお勉強していきましょうね♪そうだわ。ウー家に頼んで、何か習い事も考えておかないと・・・あ~~忙しい忙しい!!」だっこDASH!(と猫手で抱きかかえられる)






Recollection No.5_02






ムーア「モンシターアンマー。まいめん・・・・・・パパ・・ママ・・」あ~忙しい忙しい~(と歩いていくおトキさんの肩越しに見つめる神殿内の廊下では快活に雑談を交わしている白装束の同志諸君の姿がたくさん映っている...)



To Be Continued







★次回ストーリーモードは9/30(月)0時更新予定です★