シュウウウウウウウウウウ・・・・
(領内を覆っていた黒焔の海は消え去り、黒焦げになった木々をはじめ、焼け野原となったエリアの大地からモクモクと白煙があがっているのが見える)
マモーナス「バカな・・・一体なにが起きたというのだ」ブワッサブワッサ
シュウウウウウウウウ・・・・
(立ち込める白煙の中、身を伏せるメイド猫達を庇うようにしっかりとその巨体をもって抱きしめている赤虎侍猫の姿)
オステルマン「・・・・・・・・・・・・・・・」(ゆっくりと目を開け、あたりの様子を窺う)
シュウウウウウウウウ・・・・
(次第に晴れていく白煙の向こう側から、レウスネコシリーズを纏った獣人兵士達が背を向けながら肩を組み、防壁を作っているのが見えてくる)
グッ(オステルマンの目の前で左右のレウスネコ達とガッシリ肩を組み、こちらに背を向けているゴールドネコが静かに振り返り、サムズアップしてみせる)
バスター「・・・・・・・・・・・・」フフ・・(振り返るレウスネコシリーズを身に纏ったゴールドネコの顔はひどくすす汚れてしまっているものの、実に清々しい顔で微笑んでいる)
オステルマン「・・・・・・・・・・・」こくり(静かに頷く)
ザッ・・(レウスネコ達に囲まれたオステルマンはメイド達を立つように促し、共に周囲の状況を確認する)
メイド猫「コロニー地区が・・・・」
シュウウウウウウウウ・・・・
(先程までコロニー地区を埋め尽くしていたバラックやテントは燃え尽き、その火災跡からは白煙だけが上がっている)
オステルマン「住民は・・・・バスター!!皆はどうなった!?」
バスター「・・・・・・・・・・・」スッ・・(微笑んだまま、そっと猫指を指す)
オステルマン「・・・・・・・・・・・・」むぅ・・(眉をしかめて覗き見るように前傾姿勢になる)
ドスン・・ドスン・・・
(煙の中から迅竜、大猪、尾槌竜、化け鮫のシルエットが浮かび上がり、それぞれのモンスターの背中には数多くの猫民と思われる影もまた見える)
グレンジャガー「よぉ、無事だったみてぇだな」きゃっきゃっ(その黒毛の頭には子供の獣人達が嬉しそうに手を叩きながら乗っかっている。またその後ろには子供を抱っこしているゲルハルトと直政の姿も見える)
グランカッサ「少し熱かったがな。みんな無事だ」(その大きい背甲の上から手を振る猫民達)
ジェット「将軍殿もご無事で何よりだニャ!!」ガシッ(右手を丸めて左手で包み込み、拱手(こうしゅ)の礼を示す)
オステルマン「うむ」ガシッ(満面の笑みで拱手をして返し、それを心より迎え入れる)
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~
シュウウウウウウウウ・・・・
(焼け野原となったコロニー地区の中心に募るオステルマン一行、そしてクルセイダーズモンスターの面々)
オステルマン「火は一体どうなったのだ?」シュウウウウウ・・・
ジョー「爆風と共に火災が襲ってきたのは覚えているが、俺たちも必至だったものでな。気づいたらこの有様だった」みゅ~~(と背中に乗ってる幼児猫が大猪のモフ毛を引っ張っている)
グレンジャガー「ガルグイユ。お前なら、あの程度の火災でも「適応」できたんだろ?何か見なかったか?」
ガルグイユ「ああ。何処からともなく別の青い炎が黒い炎をまるで押し殺すように覆い尽くしていくと、今度は物凄い突風が襲ってきてな・・」
ニャーク「それで火が全部消えていったんだ」(化け鮫の頭の上から物申す)
オステルマン「なんと・・・貴君らの仲間ではないのか?」
ジョー「俺たちの仲間にそんな芸当を出来る奴はいない」
グレンジャガー「災害の再現が出来る奴といえば、古龍クラスだろうが・・・」
ドスン・・ドスン・・・
(黒焦げになった主屋の火災跡が広がるエリアの遠方より、猫民の群れを引き連れた炎妃龍、風翔龍、そして二頭の毒怪竜が歩いてくる)
一也「お~~~~~~い!!」(ゼノンの背に乗り、赤ちゃん猫を抱っこしながら手を振っている)
グレンジャガー「一也達だ・・やりやがったな!!」お~~~い!!
ジョー「それにしてもあの古龍達は・・・」ドスン・・ドスン・・(ゆっくりと歩み寄ってくる炎妃龍一行)
グレンカッサ「伯爵。この者達は?」
マクシミリア「我らを救ってくれた凍土の古龍達だ」
グレンジャガー「なに・・凍土だと!?」ザッ(素早く身構える)
ルナストラ「お初にお目にかかります。クルセイダーズの皆様方」くすっ
グレンジャガー「ちっ・・古龍が偉そうにしやがって」
ジョー「だが美龍(=美人)だ」ポッ(顔を赤らめる大猪の上から幼児猫がそれを不思議そうに見下ろしている)
ゼノン「火を消してくれたのもこの二頭だ。まったく大したもんだぜ」やれやれ
グレンジャガー「で?そいつは?」(ナルガネイルで青っぽい毒怪竜を指差す)
ギギ「失礼ね!!あたちよ!!ギギよ!!」
グレンジャガー「えええええええええええ」
ニャ太郎「いろいろ説明したいことはありますが、まずはこの猫民達を連れ、領内の脱出を図る方が先決。お二方もよろしいですな?」(後ろに聳え立つ古龍達を見上げる)
ルナストラ「我々は我がプリンシアの命により、この猫民達を救助したまで。問題ありません」ちら(隣の風翔龍を見る)
サドンデス「脱出ルートを検索。乳児及び妊婦、怪我人は我々と共に行動し、この地点より一番が近い北門から避難することを勧める」
グレンジャガー「すげぇ頼りなる奴じゃんか・・。凍土がつえーっていうのがなんとなく分かるぜ」やれやれ
オステルマン「よし。そしたらまずは猫民達を・・・」
ガ・ガ・ガ・ガ・ガ・ガ・ガ・ガ・・・
(ボロボロになり傾きながら走ってくる水竜車に乗りながら現れるキーン小隊)
キーン「将~~~軍!!ご無事で!!」ガ・ガ・ガ・ガ・ガ・・(すんごい揺れながらもすんごい嬉しそうな表情で叫んでいる)
オステルマン「ハハッ!!貴君もな、キーンよ!!」(バスター共に肩を組んで出迎える)
芋助「あの車に子供らを乗せよう」さぁ(と、すす汚れた猫顔の子供達を促す)
影丸「どなたか回復薬をお持ちでないか?」うう・・(蹲っている猫民達をメイド猫達と共に看護しながら周りに声をかける)
バスター「すまない。回復薬は先程の火災ですべて使い切ってしまった」
シャドー「衛生材料も足りないぞ」シュルシュル(腕に火傷を負っている猫民に包帯を巻いてやっている)
キーン「どうします?将軍」
オステルマン「やむを得ない。応急処置は後にして、移動しよう」
おお~~~~~~い!!
ルナストラ「あの下品で幼稚な声は・・・」
おほほ~~~~~~~い!!
(素行の悪そうな灰虎猫を筆頭にウルクシリーズに身を包んだ凍土の戦士を従えたブランゴシリーズの狩人、そして同じくウルクネコシリーズの獣人戦士達が駆けてくる)
ルナストラ「ご心配なく。医療用具は彼等が持っていますわ」フッ・・
ゲルハルト「うにゅう・・・」(翳りに覆われた空を見上げている)
直政「どうされた?ジェラード殿」
ゲルハルト「ニャニャ・・ニャーニャ(この日蝕・・一体いつまで続くんだ・・)」
直政「うむ・・・・・・ん・・?」
ビュオオオオオオオオオオ!!
(宵闇のモノクロに同化しながら舞い降りてくる銀火竜のシルエット)
サムソン「よぉ~~~~!!ゲルハルトよぉ~~~~~~い!!」ビュオオオオオオ!!
ゲルハルト「にゃれにゃれ」ふ~~~(というもの顔は安堵に満ちている)
劉珍「みんな無事みたいだ!!」ビュオオオオオオ!!
サンダーソニック「珍妙な客人もいるが・・・まずはあの猫達の脱出が先のようだな」
ジェット「やったニャ!!これでみんな移動出来るニャ!!」パァ~~~ン(シャドーとハイタッチをかます)
オステルマン「問題はまだあるぞ」(未だ光を閉ざされた薄暮の空を見上げている)
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・
(漆黒の上空彼方、紅紫に変色した天象のもと、こちらを見下ろしながら空中浮揚している邪な黒龍の存在)
マモーナス「このまま逃がすと思うか。貴様らの絶望もまた我が物にしてくれるわ」
To Be Continued
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次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?
10/7(日)0時更新 「あれが噂の・・」の巻
をお送りいたします♪ほいだらさ!!次回も目がシパシパする前に読も見ようよ