シュウウウウウウウウウ・・・・
(神殿外壁、階段状になった石床の一部が黒焦げになっており、激しい火災が起きたことを証明するようにその焼け跡からは煙がモクモクとあがっている)
ロージー「ムーアちゃん・・・・・」シュウウウウウウ・・・・(煙の向こう側より、左肩の上に立つドスビスカスの相棒と共に火災現場を見つめている)
ファイヤージンガー「お嬢さんのことはまさひこ達に任せようぜ。大丈夫。あのお嬢さんがそう簡単に死んだりしねぇってことは、旧友のお前が一番よく知っているだろう?きっと・・いや、確実にお嬢さんは大丈夫だ」なでなで(慰めるようにバディの頬を優しい葉っぱの手で撫でる)
ロージー「うん・・・・」
シュウウウウウウウウウ・・・・
(すす汚れた焼痕の中央が「人型」にくっきりとより一層黒く染まっている)
ロージー「・・・・・・・・・・。行こう、ジンガー」パンパン(感覚的に引っかかる違和感を振り払うように頬を両手で叩き、自身を奮い起こす)
ザッ・・
ロージー「ん・・」ちら
王羽美「私もお供致します」(凛とした表情でロージーを実直に見つめる少女が纏う純白装束の一部に、リックが遺した「死灰」がもだら模様の血痕のように染み付いている)
ロージー「・・・・・・・・・・・・」(そのウーメイの姿を見届けると同時に深く頷いてみせる)
バッサバッサ!!バッサバッサ!!
(思い立つ二人の頭上から、羽ばたく翼の音と共に風圧が押し寄せてくる)
ロージー「・・・・・・・・・・・」バッサバッサ!!(風圧を右手で遮りながら、顔を見上げる)
アルテミス「乗ってきな!!」バッサバッサ!!
エリーゼ「ロージー!!無事で良かった!!」(金火竜の首に跨ったまま、下に向かって手を振っている)
彭関越「川村大人を探すんずら!?一緒に行くずら!!」(右腕にシャークキングを装着した河狸獣が金火竜の背甲上に立っている)
ロージー「みんな・・・・」
張虎「よぉ!潔癖症のねえちゃん!!早く乗れ!!」
王羽美「・・・・・・・・・・・」こくり
ぎゅっ(ロージーの手を握るウーメイの白いグローブに包まれた手)
王羽美「まだ終わってはいません。我々が生きている限り・・・・参りましょう」(清廉潔白な瞳から決死の覚悟を静かに解き放つ)
ロージー「ウーメイさん・・・・うん!!みんなでお兄ちゃんを助けに行こう!!」
ゾルルルルルルルルルルルル!!
(漆黒の霧のようになった悍ましい瘴気の群れが急旋回をみせながら、蹲るカーブーをみるみるうちに覆い尽くしていく)
「ぐわぁあああああああああああああああ!!!!!」ゾルルルルルルルルルルルル!!(とぐろを巻く瘴気の塊の中心からカーブーと思しき悲鳴が聞こえる)
フレデリック「川村・・・・うわぁああああああああああああ!!」ゾルルルルルルルルルルル!!(同じく紫水獣の全身も瘴気に覆われていく)
ジーナ「絶望の前に屈しなさい!!希望などを抱くから苦しみ続けるのです!!」ゾルルルルルルルル!!(両眼をマゼンダに光らせながら、瘴気群をコントロールするように両手のひらを捻り上げる)
カーブー「アンジェリカ・・・・・・俺は・・・・・・・」ゾルルルルルルルル!!バタン!!(瘴気に包まれながら屈服するように倒れ込むカーブー)
フレデリック「悲哀に感情を委ねるな!!そんな添い遂げ方を彼女が許すとでも思うのか!?」ゾルルルルルルルル!!
ジーナ「希望を与えるなという!!」グバァアアアアアアア!!(より激しく両眼が赤紫に光り、両手のひらから膨大な量の瘴気が発せられる)
バオオオオオオオオオオオン!!
(発火するように飛散した瘴気が弾力的な躍動をみせながら一気に紫水獣に襲いかかる)
フレデリック「ギャアアアアアアアアアアアアア!!!!」ゾルルルルルルルル!!
ジーナ「苦艱、苦悶、苦痛に・・・慟哭せよ!!!!」バオオオオオオオオオン!!
ドルルルルルルルルルルル!!
(瘴気群が一塊となり、邪蛇の化身が如く襲いかかっていく)
ジーナ「飲まれよ・・・絶望の渦に」にやぁ・・
バシューーーーーーーーーーーン!!
ジーナ「!?」(何かが発射された音が聞こえる方向に素早く両目を動かす)
ボオオオオオオオオオオン!!
(腹部が爆発すると同時にその衝撃により大きくふっ飛ばされる邪龍教徒の女)
バサアアアアアアアアアアン!!
(同時にカーブーとフレデリックを包み込む瘴気群も飛び散っていく)
ジーナ「クッ・・・!!」バッ(素早く立ち上がる)
??「驚いたかい?スリンガーっていうんだけど、小型爆弾も装填できるんだ」
ザッ・・(次第に晴れていく瘴気の霧の向こう側より、ゆっくり姿を露わにしてくる紺色のギルドナイト。その腰にはオーソドックスなアイアンハンマーを携えている)
アンソニー「さて・・・友達をグルーミーにさせてくれたお返しを・・・テラユクモ的にはじめようか」ふぁっ・・(かなりウェービーな白銀の毛量を中心に集めたロングフリンジのカールした毛先を指でかきあげると同時に、金属質なペリウィンクルカラーの瞳が冷徹な報復を誓った輝きをみせる)
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~
グオオオオオオオオオオオオオオ!!
(まるで生きているように燃え上がる黒炎の荒波がコロニー地区を覆い尽くしていく)
ボオオオオオオオオオオオン!!
(轟々とに雪崩れ込む黒焔の波にスラム地区のバラックが次々と飲まれていく)
バオオオオオオオオ・・・・ン!!
(暗闇の中、領内を覆い尽くす猛り狂った黒い焦熱地獄を木々の上から眺めるウルクシリーズに身を包んだ凍土の戦士達と同じくウルクネコな獣人達)
ゼット「なんだよ!?こりゃ!!急に真っ暗になっちまったと思ったら、何が起きちまったんだ!?」(木の先のてっぺんに立ち、手を額にかざして目の前の異変を食い入るように眺めている。また背中にはワンドネコ=ダオラを背負っている)
ヴラドレン「棟梁は何処に・・・・・・ん・・」(同じく木の枝の上に片膝をつき、皆と同じ光景を眺めているも、突然、何かに諭されたように首を傾ける)
ゼット「まさかあの中に突っ込むつもりじゃねぇだろうな!?」
ヴラドレン「・・・領内の・・猫達を・・・・救え・・・・・」
ゼット「はぁ!?この状況が見えねぇのか!?」ゴオオオオオオ・・(背後ではマグマのしぶきのように吹き上がる黒い炎が不気味に揺らいでいる)
ヴラドレン「黙ってろ!!なに・・・・・クルセイダーズと共に・・・猫民を・・・・助けろ・・・・・・棟梁の声だ!!」バッ(颯爽と立ち上がる)
ゼット「ちょっと待て!!姐さんにそんな力があったか!?」
ヴラドレン「知らねぇよ!!けど、確かに棟梁の声だった!!」
ゼット「・・・・分かったよ!!野郎ども!!クーラードリンク体にぶっかけあえ!!炎のプールで溺れんじゃねぇぞ!!」バシャーーーン(クーラードリンクの入った小瓶を自分の頭にぶっかけるゼットの背後では、同じく木に登っているウルクネコ達が互いにクーラードリンクをかけ合っている)
ヴラドレン「いくぞ!!ウィンターナイツ!!凍土の戦士が火なんかに負けねぇってところをみせてやるんだ!!」
ゴオオオオオオオオオオオ!!
(黒焔の海の中、ブルーフローズンカラーのギギネブラが横たわっており、原種の毒怪竜、そしてニャ太郎、マクシミリア、一也、影丸、芋助が火を振り払いながらそこに駆け寄っていく)
ゼノン「ギギ!!大丈夫か!?」ゴオオオオオオオオ!!
ギギ「ひょっひょっひょっひょっ・・・これくらい・・姫姉ちゃまなら、乗り越えるはず・・・負けるもんですか!!ふひょおおおおおおおお!!!!」ブオオオオオオオオオ!!(その「おそろしい口」から氷ブレスを吐く)
一也「ニャニャニャ!?」パキパキパキパキ(一同の体が薄い氷に覆われていく)
芋助「これなら火にも耐えられる!」パキパキパキパキ
影丸「うむ。なんとか進めそうですな」パキパキパキパキ
ニャ太郎「ああ。ゼノン殿は大丈夫ですか?」パキパキパキパキ
ゼノン「俺なら平気だ」スオオオオオ・・・・ン(みるみるうちに透明化していく毒怪竜の父)
一也「そうかニャ。ゼノンは「ほんとに」透明になれるんだったニャ」うんうん(とメラメラ燃える黒焔の中、頷いている毒怪竜の父だが、どこにいるかはさっぱり分からない)
ニャ太郎「ギギ殿、体は大丈夫ですか?」
ギギ「ええ・・誰か、ユクモスチームボムを持っていない?」
マクシミリア「お任せを。それ!!」バフ~~~~ん
ギギ「ふ~~~~~。気持ちいい♪」しょわんしょわんしょわん(湯けむりの中であらゆる状態異常、及び体力も癒やされていく)
一也「よし!急ぐニャ!ニャんとしてもグレン達と合流するニャ!!」
ゼノン「しかし火の海はまだまだ続くぜ?」ゴオオオオオオオオ・・
芋助「それに現在地が何処だかまったく分からなくなってしまった」ゴオオオオオオオオ・・
ギギ「このうざい黒い火を一気に消せたらいいのに・・!!」ゴオオオオオオオオ・・
ゼノン「おいおい。そんなことが出来るのは、大陸広しど、古龍共だけ・・・」
チリチリチリチリチリ・・・・
(黒焔の中、青白い粉塵が散らばっている)
??「その願い、叶えてさしあげましょう」
ギギ「誰!?」
ドスン・・ドスン・・・
ニャ太郎「炎妃龍・・・・」
ギギ「綺麗・・・・・・」
ボボボ!!ボボボボ!!
ボボボボボボボボボ!!
(黒焔の海の中、所々に散布された青白い炎が一気に発火しだす)
一也「ニャんだ!?」ボボボボボボボボ!!
ルナストラ「消え去りなさい。禁忌の黒焔よ」
ファ・オ・オ・オ・オ・オ・オ・・・!!
(全身を丸め、力を溜め込みながら炎妃龍がゆっくりと空中浮揚していく)
ニャ太郎「何をする気だ!?」
ゼノン「わかんねぇが、モンスターの勘を信じるなら・・みんな伏せろ!!」バッ(慌てて地面に伏せる一同)
ファ・オ・オ・オ・オ・オ・オ・オ!!
(全身全霊で力を溜め込む炎妃龍から青い閃光が放たれる)
ギギ「ひえええええええええええ」
バホオオオオオオオオオオオン!!
(力を解放した炎妃龍から発せられるエネルギーの波動が、エリア中に散布された青白いガス体のような炎の塊と共鳴し、激しく燃え上がる碧炎となって黒焔を塗りつぶしながらエリア一面を蒼の世界へと支配していく)
一也「にゃんだぁああああああああああ」パキャーーーーーーン!!(一也達を覆っていた氷の膜が波動によって次々と割れていく)
マクシミリア「動いてはなりません!!」ガバッ(一也の上に乗っかって強引に抑え込む)
ゼノン「これが噂の・・・ヘルフレア・・!!」
ドオオオオオオオオオオオオン!!
(エリア中に広がった碧炎が、炎妃龍をコアに突出する青のプロミネンスに呼応するかのように吸収され、膨大な熱量を含んだ巨大な蒼い火柱となって昇天していく)
一也「ほにゃあああああああああああ」バオオオオオオオオン!!(周囲を包み込む碧炎がオーロラの如く発光現象を見せながら昇天していく)
ダワアアアアアアアアアアン!!
(俯瞰視点。領内の中央エリア全体から突出する蒼い巨大な火柱が無制御に爆発し、内圧から解き放たれた膨大なエネルギーを帯びた碧炎の波動が放射線状に広がり、四方のエリアで燃え上がる黒い火の海を青色に染めながら浄化していく)
ギギ「ほえええええええええええええ」バホオオオオオオオン!!(爆破と同時にその凄まじい突風によりひっくり返され、お腹を見せる怪竜)
ゼノン「今度は違う火の海じゃねぇか」ゴオオオオオオオオ!!(透けている毒怪竜の父を青い炎が包み込む)
ルナストラ「あら、古龍の力を頼りになさったのは貴方ですよね?安心なさって。わたくしはそっけないモノクロな世界を高貴な青色へと染めただけ。邪な力を失った炎を消すのは、あの方のお仕事です」フフ・・
ゼノン「はぁ!?何をのんきかまして・・・・」
バホオオオオオオオオオオン!!
(突如、吹き荒れる突風が透けている毒怪竜の父の全身を突き抜けていく)
一也「今度はニャによぉ~~~~~」バホオオオオオオオン!!(次々と突風が青い火を消し去っていく中、必死に一也を上から抑え込むマクシミリア)
ギギ「この風って・・!?」バオホオオオオオオオン!!(みるみるうちに突風により火が鎮火していく)
影丸「あれをご覧ください!!」バオホオオオオオオオン!!
バホオオオオオオオオオオン!!
(上空に浮かぶ風翔龍がその口から次々と下に向かって突風を吹いていく)
一也「クシャルダオラぁ~~~~~!?」じっとしていてください(と伯爵)
ブオオオオオオオオオオオオン!!
(突風が含む空気圧により、青い火の海に十戒の如く一直線な道が開かれる)
ギギ「いけぇ~~~~!!全部消しちゃえ~~♪」(ひっくり返りながら応援してる)
バフーーーーーーーーーーーーン!!
ブオオオオオオオオオオオオオオ!!
(次々と上空から大地に叩きつけられる突風がダウンバーストを引き起こし、領内に広がる青い火の海をその風圧によりみるみるうちに鎮火させていく)
サドンデス「領内の鎮火完了。これより救助活動に移る」
シュウウウウウウウウウウ・・・・
(焼け野原となった領内エリアを白煙が覆い尽くしていく)
ゼノン「なんとも・・まぁ・・・・」スオオオオオ・・・ン・・(驚愕しながらステルスモードを解除し、ゆっくりとその姿を露わにしていく毒怪竜の父を今度は白い煙が覆い尽くしていく)
ルナストラ「どうです?貴方もエヴァーウィンターナイツに入られてみては」フフフ(微笑む炎妃龍の背後ではまだ興奮して暴れている一也を一生懸命抑え込む伯爵の姿が)
To Be Continued
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皆様の激アツ一票があたモンを元気にするのです
次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?
10/3(水)0時更新 「問題はまだあるぞ」の巻
をお送りいたします♪ほいだらさ!!次回もあんまん決め込みながら読も見ようよ