ボワアアアアアアアアン・・!!
ギャオオオオオオオオオオ・・・

(神殿エリアから鳴り響く壮絶な戦闘音を上空に広がる宵闇が覆い包んでいく中、その不整合な景観を呆然と見上げている紫水獣の後ろ姿)



フレデリック「なんだこれは・・・」


・・・・・・・・・・・・・・・・
(薄暮の空、全体を覆い尽くす翳りが、本来浮かんでいるはずのない太陽の前でフィルターとなり、その存在を鈍く遮光している)


フレデリック「何が起ころうというのだ・・・・・っびっくり


ドワアアアアアアアアン・・!!
(爆破から生じる大気の揺らめきの向こう側、巨大なピラミッド型神殿の外壁上にとまっている一頭の刻竜。そしてその首にはドボルヘルムを被った狩人の姿が見える)


フレデリック「川村・・・・お前にはこの空の異常性が見えないのか!?」


ザシュザシュザシュザシュザシュ!!
(四肢を滑らせるように這いつくばらせながら、神殿エリアへと向かっていく紫水獣の女帝)



ガシッ・・ガシッ・・ガシッ・・!!
(階段状になったピラミッド型神殿の外壁を登っていく蜘蛛のような甲殻種)



エリオット「屋上に見える大砲を破壊して、神殿を制すれば戦いは終わりだ。獣人達の抵抗もそれまで・・・このGHS-V8000の前にひれ伏すがいいさ!!」ガシッ・・ガシッ・・!!


ガシッ・・ガシッ・・・(GHS-V8000視点。網目が大きめなハニカム構造から成るブルーのディスプレイに「下からのアングル」で映る刻竜の頭部が拡大される)


エリオット「問題はあの刻竜だが・・GHS-V8000なら!!」


むんずっハッ(神殿を勇みよく登る鬼狩蛛の後ろ右脚を掴む「東洋風な赤茶毛」なゴールドコンガララのお手)


エリオット「なんだ!?急に進まなくったぞアセアセ」ウィ~~ンウィ~~ンsss


テツ「愚か者。高い所に登って雄叫びをあげるのは、我らコンガララの宿命。本来ならば若い女を「人質」にドラミングと洒落込みたいものだが、この際、貴様の屍で我慢してやろうて」ぐいっsss(鬼狩蛛の脚をひっぱる)

エリオット「うわっアセアセなんだ!?」


ズンガッガッガッガッガッガッガッハッ
(丸くて大きい腹部で尻もちをつきながら、階段状になった外壁を落下していく鬼狩蛛ことGHS-V8000。それを上から見下ろしている金毛獣王の実に男らしい顔)


あたちのモンハン日記
カーブー「はっはっはっはっはっ。実に愉快だ。みんな頑張っているようだな」かんらからから



????「・・・・・・・・・・・・・・・」ドガアアアアアアン・・


カーブー「む・・たいていのシチュエーションにおいては、俺が場違いな意見を平然と言ってのけている場合、豪快な突っ込み或いは、容赦ないビンタが飛んでくるものなのだが・・」ちら

????「・・・・・・・・・・・・・・・」ボワアアアアアアン・・

カーブー「・・・・・・・・。ん?おい、あそこを見ろ」


ボガアアアアアアアアアン!!
(ネコ式火竜車の部隊を「シャークキングな右腕」によって次々と薙ぎ倒していく彭関越の奥では、氷の鎧に身を包んだガルグイユが大砲部隊にウォータボールを浴びせて沈静化させていく。そしてその背中に跨るニャークもまた、両目からレーザー光線を出して目下の獣人兵に応戦している)


$あたちのモンハン日記
ニャーク「・・・・・・・・・・・」ふりふり(敵を一蹴した後、上からの視線に気づいたのか、こちらに向かって手を振ってくる)


カーブー「お、ニャークだ。やってるな・・・お~~~~い」ふりふりパー


ホニャらあああああああああああ!!!!


カーブー「ん・・ホニャら・・?」ちら(上を見上げる)


ドシューーーーーーーーーーーーーン!!
(上空からにゃんにゃん棒を振り下ろしながら急降下してきた一也が、流星のような勢いでセルタスネコ陣営に衝突し、その衝撃をもってそれを総崩れにさせる)


カーブー「うむ・・」ぽりぽり(ドボルヘルムのどたまを掻く)

????「・・・・・・・・・・・・・・」

カーブー「おいおい。こういう場合は「なにのんきかましてるんだ!?」って、俺の頭をお前の翼が持つ「ギザギザな部分」で「ガリッ」ってやってもいいんだぞ?ほら。やってごらんなさい。少しくらいなら我慢してあげるから」すっ(無防備な頭を差し出す)

????「・・・・・・・・・・・・・・」

カーブー「・・・・・・・。お前、何者なんだ?自分のことがわからないって言っていたが、何かヒントは得られたか?ん?どうなんだ?」

????「・・・・・・・・・・・・・・」クンクン・・

カーブー「なんだ?そんなに鼻をひくつかせて」ん~~(首に跨ったまま、半身を乗り出して刻竜の頭を覗き見ているドボルな男)

????「・・・・・・・・・・・・・・」クンクン・・

カーブー「・・・・・・・・・ああ、これな。落陽草の香りだな。何処か近くにあるのだろうが・・・今は日中だ。花が咲くのは夜だな」ちら


・・・・・・・・・・・・・・・・
(上空を包む薄暮な空、そして本来そこにあるはずのない琥珀のような太陽が煌々と光っている)


カーブー「・・・・・・・・・・・・・」


「お兄ちゃ~~~~~~~~~ん」


カーブー「ハッ!?(殺気!!)」バッバッDASH!


ごちぃ~~~~~~~~ん
(頭から落下してきたロージーがドボルヘルムの頭に衝突する)


カーブー「ぎゃああああああああああ」ピヨピヨピヨキラキラ

ロージー「いたたたた・・・やった!!お兄ちゃん♪」ガバッsss(刻竜の首に後ろ向きになって跨がり、義兄の胸に顔を埋める)

カーブー「ロージー・・・なんだって・・」

ファイヤージンガー「心配してたんだぜ。って、飼いならしたのか?こいつ」(ロージーの左肩より目下の刻竜を葉っぱの手で指差す)

ロージー「ふぁ・・ノウンちゃん・・・そっか。お兄ちゃんを守ってくれてたんだね♪」

ドスン・・ドスン・・・(カーブーとロージーを首に乗せたまま、外壁を横方向に歩いて行く刻竜)

カーブー「なんだ?参戦しなくていいのか?」

????「・・・・・・・・・・・・・・」ドスン・・ドスン・・

カーブー「分かったよ。ついていけばいいんだろ?」んもぉ~(と、ロージー)


ドスン・・ドスン・・・(階段状になった外壁の南側へと消えていく刻竜と入れ違いに手前から現れる金獅子)



カイルス「ああ?今のはあの刻竜・・・野郎・・・今度は何を考えてやがる・・!」


バッバッ!!(刻竜を追いかけるように外壁を飛び移っていく金獅子)



ドワアアアアアアアアン・・・
ギャボオオオオオオオ・・・・

(けたたましい戦闘音と大型モンスターの咆哮が飛び交う神殿エリアを見下ろしているセルタス純平)


セルタス純平「カーブーの奴め・・得体の知れない飛竜を飼いならしたつもりなのか?南側に消えていったが・・・」

オリセー「おい!鈴木!!大変だアセアセ

セルタス純平「・・・・・・!!」


ダッダッダッダッダッダッsss
(屋上エリアをこちらに向かって駆けてくる撫子装備に身を包んだ女狩人とそのオトモ一行。その後列からはブルファンゴフェイクを被った「上半身裸な」男と、病人らしき人型をおぶったロックラック装備の男性狩人が続く)


セルタス警備兵「人型だ!!」

セルタス警備兵「侵入者がここまできたぞ!!引っ捕らえろ!!」ウィーーーーンうずまき(セルタスネコドリルを激しく回転させる)

セルタス純平「待て。いいんだ。あれは味方だ」スッ・・(警備兵が構えるドリルを諌めるようにそっと下げる)


UBU「・・・・・・・・・・・・」(険しい顔で上空を見上げている)

セルタス純平「待ってたぜ、UBU。しかしお前、何処から領内に入ったんだ?俺の指示ではゲルハルトが城壁作りの際に埋め込んだ爆薬ポイントを使って入れと・・」

UBU「・・・・・・・・・・・・・」(純平の声が耳に入っていない様子で上を見上げている)

セルタス純平「・・・・・・スコールにしては妙だな。だが、今はそれどこじゃないぞ」

UBU「・・・・・・・・・・・・・」ちら(ようやく気づいたのか、こちらを見てきょとんとしている)

セルタス純平「おいおい、遊んでる場合じゃ・・」


ガバッsss(セルタス純平にハグをしてくるUBU)


UBU「その声、純平だね!!久しぶり・・・・」ギュッ・・

セルタス純平「・・・・・・・・。再会に浸りたいが、そういうシチュエーションじゃないみたいだぞ?」クイッ(親指を上向け、周囲を指す)

UBU「ほえ・・・・」ちら


ザッ・・(一行を取り囲むセルタス警備兵の群れ)


オリセー「鈴木・・どういうことだ?その人型共はお前の知り合いなのか?」チャ・・(ショットガンタイプのボウガンを向ける)

セルタス純平「・・・・・・・・・・・」

UBU「ほえ・・・・・」(俯く我がオトモを見つめる)

$あたちのモンハン日記
ボニー「ちょっと待ってよ!!今は喧嘩をしている場合じゃないだろう!?」

ロイ「そうだ。早く大砲を改良しないといけない」カラッ・・(車椅子のハンドリムを半回転させ、一歩前に出る)

ダミアン「安心しろ。この人間達は敵じゃない。今は団結して目の前の脅威を振り払うことに集中するんだ」

オリセー「・・・・・・・・・・・・」

セルタス純平「信じてくれ。オリセーさん」

オリセー「・・・・・・・・・・・・」チャッ・・(ショットガンの砲口を下げる)


BBB「OK。いい子だ。さぁさぁ、通してくんな」ずいっsss(主人と共にセルタス警備兵の間を縫っていく)

ロイ「ザシュ、大砲の動力はどこに?」カラカラカラ

ザシュ「工場長・・・・・はいニャ、こちらに」(変わり果てた姿となって登場した上司を目の前に一瞬、動揺をみせるも、すぐに状況を察し、適応してみせる)

ロイ「ダミアン!オリセーさん!君たちも手伝ってくれ!!」カラカラカラ(ザシュに促されながら巨大な大砲の下に向かっていく)

ダミアン「無事だったみたいっすね、オリセーさん♪」ぽんはぁ

オリセー「なんだお前、その武装モード。こんなことしやがって、俺は知らねぇからな」ふん(隣で「まぁまぁ」的なジェスチャーをしているバゼルダミアン)


ネカウ「オリセー殿。これを」(弁当袋を差し出す)

オリセー「これは・・・・ありがとよ」(そう微笑む横で鼻をすすりながら同じく笑みを浮かべているダミアン)

タッタッタッタッタッタッタッsss(意気揚々とダミアンと共に巨砲へと向かっていくオリセーの後ろ姿)

セルタス純平「フーーーーー。さぁ、みんなも元の配置に戻ってくれ!!」ザッ・・(渋々と散っていくセルタス警備兵達)

ボニー「ポールさん、もう大丈夫だよ。リックさんを」

ポール「ああ、すまない」よっ(背中におぶっているリックを地面に下ろす)


夜叉亥「手を貸そう」


とすっ・・・・(変わり果てたリックを静かに地面へと下ろすポールと夜叉亥)


リック「ハァ・・・・ハァ・・・・・・」(やつれ果て、紫色になった皮はすっかり乾燥してしまっている)

夜叉亥「これは・・・回復薬ではダメなのか?」

ポール「試してみる。さぁ、リック。これを」(仰向けになったリックに秘薬を差し出す)

リック「・・・ダメだ・・・・・トリップを・・・・・あれじゃなきゃ、ダメなんだ・・・・」キュウ・・キュウ・・・(と、枯れ果てた肺から擦れる音が聞こえてくる)

ポール「・・・・・・・。分かった。ここにいてくれ。リックを頼む」スッ・・

ボニー「どこに行くんだい?」

ポール「あの女を捕まえてくる」

ボニー「一人じゃ危険だよ。ボクも一緒に・・」

スッ・・(ボニーに手紙を手渡すポール)

ボニー「これは・・?」

ポール「牢獄で待機している時にね・・・君たちに対する、俺なりの謝罪と真相を書いたつもりだ。この騒動が終わったらUBUに渡してくれ」

ボニー「ポールさん・・・でも、そんなことしたらポールさんの立場が・・」

ポール「弟が病から治れば、ナイツを抜けるつもりだ。心配しないで。じゃあ」チャッ(と、いつものように白い歯を光らせ、颯爽と立ち去るイケメンナイト)









「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~









ドワアアアアアアアアン・・・・
ボギャアアアアアアアア・・・・

(爆音と怒号が外から反響してくる神殿内の回廊を、豪奢な青いドレスに身を包み、顔に包帯を巻いた青渕猫がよたよたと歩いてくる)


姜淑「ハァ・・・・ハァ・・・・・・!!」

ボリボリ・・ボリボリ・・!!
(ドレスの上から鋭い爪によって全身を掻き毟ると同時に裂けていく上質な生地と一緒に、鮮やかな青い体毛も抜けて落ちていく)

姜淑「ンフゥ・・・・ンフゥ・・・・!!」ガリッガリッハッ(毛が抜け落ちた部位からは、紫に変色した皮と骨だけになった肌が露わになっている)


ブバァッ血(前屈みに突然吐血をする姜淑)


姜淑「ジーナ・ジラント・・・・こうなることを分かっていて・・・!!」ハァ・・ハァ・・



$あたちのモンハン日記
ドガアアアアアアアアアアン!!



ジェット「うおおおおおおおおアセアセ」ずでぇ~~~~んハッ

シャドー「ジェット!!危険だ!!下がれ!」(並木道の木々の背後に避難しているセインツのメンバー達)

ジェット「ダメニャ!!長きに渡った抗争の最終局面が、どのような終結を迎え、そしてその先にある猫民の未来に何が待っているのか、しっかりこの目に焼き付けるんだニャ!!!!」ドワアアアアアアアアン!!

シャドー「見ろ!!」


・・・・・・・・・・・・・・
(爆発の中、神殿に向かってゾロゾロと歩いて行く黒衣に身を包んだ邪龍教徒の猫達。中には爆破に巻き込まれ吹っ飛んでいく者もいる)


シャドー「バカな・・あいつら、わざわざ守ってもらっていながら、自ら死に急ごうというのか・・!?」ドガアアアアアアアン!!



水を煮立たす者・・風を起こす者・・
木を薙ぐ者・・炎を生み出す者・・
その者の名は・・

(詠唱を続けながら、連続的に止まない爆発に挟まれた戦地を一切恐れること無く、千鳥足で悠々と行進していく邪龍教徒の猫の群れ)

To Be Continued





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次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?

8/8(水)0時更新 「何が起きるんだ?」の巻

をお送りいたします♪ほいだらさ!!次回もまるめてまるめて!まるめこんでから読も見ようよぽけ~