
・・・・・・・・・・・・・・
(神殿外壁にぽっかり空いた開き窓の向こう側から、目をまんまるくしてお空を見上げている赤ぶち猫は、純白のウエディングドレスを身に纏い、頭にはいつもの「でっかい赤いリボン」の代わりに、清廉清楚な花冠を被っている)
鈴麗「ほにゃ・・・・」(優しいおひさまの日差しを受けながら、お空を見上げている花嫁猫)
燦々燦々燦々燦々
(と、鈴麗を照らす日輪の御光)
鈴麗「・・・・・・・・・・・・」こくり(何やら緊張した面持ちで唇をかみしめ、何かを決断したように頷いてみせる)
そそくさ・・(と、壁に立てかけてある豪壮なスタンドミラーの前に立つ鈴麗)
鈴麗「・・・・・・・・・・・・」(花嫁衣装を纏った自分の姿をまじまじと見つめている)
そ・・・(ヘッドドレスを装飾する白い花びらに触れる猫指)
鈴麗「本当に・・・結婚するニャ・・?」(鏡の自分に問いかける)
・・・・・・・・・・・・・・
(鏡には同じく瞳をまんまるにした花嫁衣装の赤ぶち猫が映っている)
鈴麗「頑張るニャ。自信をもって」ぱんぱん
コンコン
鈴麗「はいニャ」
ガチャリ・・(入ってきてのは青いドレスを纏い、顔に包帯を巻いた青ぶち猫であった)
姜淑「そろそろ時間・・・よ・・」(語尾を濁らせたまま、目の前の花嫁猫の姿に魅入ってしまう)
鈴麗「ニャ・・やっぱり変かニャ
・・・・・・・・・(静かに首を左右に振る姜淑)
姜淑「とてもよく似合っているわ。綺麗よ。鈴麗」にこ(包帯を巻いた口元がほころんで見える)
鈴麗「叔母さん・・・・」
がばっ
鈴麗「小さい頃から叔母さんだけは味方だったニャ」すりすり
姜淑「そうね・・・。あなたは本当にダメな子だったからね」なでなで
鈴麗「ふふ・・・今もそうだニャ」すりすり
姜淑「けどこれからは違うわ。神殿内の猫、それから領内の猫民すべてがあなたの味方。よくここまで頑張ったわね、鈴麗」
鈴麗「・・・・・・・・・・」うるっ
姜淑「あなたを誇りに思う。本当よ」
がばっ
燦々燦々燦々燦々
(心地よい日差しが抱き合う二人の猫を祝福するかのように照らしている)
鈴麗「そうだニャ。叔母さん、久しぶりにフミフミしてニャ♪」ほら(と、背中を向け、両肩を強調する)
姜淑「まったく・・・」フミフミ
鈴麗「ちいちゃい頃、あたしがいじめられて帰ってくると、いつも叔母さんがこうしてフミフミして慰めてくれたニャ」フミフミ
姜淑「私が見返してやりなさいといくら聞かせても、あなたは笑うばかり・・。でも、あなたのその優しい心だけが支えだった。それは・・・今も同じよ」フミフミ
鈴麗「知ってたニャ♪だから鈴麗は、いつでも笑うようにしていたニャ」フミフミ
姜淑「・・・・・・・・・・」フミフミ
鈴麗「でも叔母さんも、もう一人じゃないニャ。宰相様とは結婚しないニャ?」フミフミ
姜淑「・・・・まずはあなたが先。今日の結婚式をしっかり見届けなければなりません」フミフミ
鈴麗「ふふふふ。早く叔母さんが幸せになるところも見たいニャ」フミフミ
姜淑「まったく・・あなたという猫は・・・・・・・ぐふっ!!」
鈴麗「どうしたニャ?・・・・叔母さん、血が出てるニャ!!」ゴホッゴホッ
姜淑「大丈夫・・・・何も・・問題ありません・・・」はぁ・・はぁ・・・・
鈴麗「お薬を貰ってくるニャ!!」
たしっ
鈴麗「・・・・・・・・・・・・・」(それをまじまじと見つめ、状況を理解しようとしている)
姜淑「薬ならここに」(と、血染めになった包帯の口元を拭いながら、懐より注射針を出す)
鈴麗「・・・・・・・・・・・・・」
「いい?このお薬は猫民みんなを幸せにしてくれる秘薬なのよ?ほら、あんたの叔母さん・・姜淑様だって、最近はハマっているんだから」ちょんちょん(薬包紙の先っちょで鈴麗の鼻先をからかうように突く)
鈴麗「そのお薬をやめるニャ!!」ガッ
姜淑「よしなさい!!やめて!!」
鈴麗「この薬のせいで、叔母さんの体はそんなに・・・・死んでしまうかもしれないニャよ!?」グングン
姜淑「もうこれがないとダメなの!!!!離して!!!!」
はぁ・・・はぁ・・・・・・(注射針を大切そうに抱えながら、その場にへたり込む姜淑。変わり果てた叔母にかつての威厳は見えず、その哀れな姿を黙って見下ろしている花嫁猫)
姜淑「もう・・・戻れないの・・・・・戻れないのよ・・・」しくしく・・
鈴麗「嘘ニャ!!叔母さんはさっき、あたしが心の支えだって、言ってくれたばかりニャ!!まだ間に合うニャ・・・だからそのお薬を貸してニャ!!」
姜淑「できない・・・・お願い・・・鈴麗・・・・・・・そして・・・・ごめんなさい・・」
鈴麗「・・・・・・・どうしてニャ・・・・いつからニャ・・・・・あたしのお手本だった強い叔母さんを誰が・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・
(ドアの隙間から、紫紅色に光る鋭い両眼をもって、こちらを捉えている黒衣のフードを被った不気味な女教徒)
鈴麗「・・あなたニャ・・・・あなたが来てから領内はおかしくなってしまったニャ!!!!」
姜淑「よしなさい!!鈴麗!!」ガバッ
ジーナ「お迎えにあがりました」ギィ・・・・(開かれたドアの先、ジーナの両脇には二名のザザミネコが付き添っている)

エビ吉「イ~~~~~」
エビ夫「イッイッ」
姜淑「さぁ・・私に構わず行きなさい」ぱんぱん
鈴麗「でも・・・・・」
姜淑「大丈夫と言ったでしょう?それとも、陛下を困らせるつもりですか?」
鈴麗「・・・・・・必ず・・必ず叔母さんも式には参加するニャ。約束して」
姜淑「当たり前でしょ。さ、早く」
鈴麗「・・・・・・・・・・・」(渋々とジーナの下に行き、警備兵にガードされる)
姜淑「楽しましたよ。ジーナ」(背を向けたまま懇願する)
ジーナ「確かに」
バタン
姜淑「・・・・・・・・・・・」
・・・・・・・・・・・・
(右手に握っている注射器を見下ろす包帯の猫)
ブシュッ!!
(込み上げる罪悪感を殺すように、すっかり痩せ細った左腕に注射器をぶっ刺す姜淑)
~神殿屋上エリア....

ザワザワザワザワ・・・・
(巨大な大砲の下で何やら騒立つ獣人達の姿)
オリセー「仙高人(シェンガオレン)って、なんのことだ?鈴木」

セルタス純平「これを見て」サッ(望遠鏡をオリセーの目元に当てる)
オリセー「・・・・・・・・・・・・嘘だろ・・・・なんだ、あのバケモンは・・!!」
警備兵A「ギガント級モンスターの襲来だ!!直ちに司令官に・・・」
「何事だ」
・・・・・・・・・・・・・・
(一同が振り返る先に威風堂々と立ち尽くす巨漢の赤虎武者猫。その横にはいつものように、偉そうに逆立った髭を生やし、高貴な印象を放つプレートアーマーを纏ったアメショー猫を侍らせている)
警備兵B「し、司令官・・実は・・!!」
ザッザッザッザッザッ・・・(いち早く状況を察知したオステルマンが颯爽と一同の下に歩み寄ってくる)
セルタス純平「司令官。これを。海岸東部の方向です」スッ・・(望遠鏡を両手で掲げながら献上する)
オステルマン「・・・・・・・・・・・・・・」チャッ・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(望遠鏡視点。広大な密林エリアの向こう側より、朧気に姿を見せる砦蟹の巨大なシルエット)
オステルマン「よりによってこんな日に・・・」チャッ・・(状況を把握し、望遠鏡をキーンに渡す。不思議そうにそれを覗き込むキーン)
キーン「なんだあれは!?」
セルタス純平「通常個体ならば迎撃すべかと。大砲の準備を致しますか?」
キーン「き、貴様!!何を偉そうに司令官に・・!!」
オステルマン「貴君の名前は」
セルタス純平「鈴木です。大砲の射手を任されております」(冷静に御意の姿勢をみせる純平の横では、実に緊張した面持ちのオリセーが同じくそわそわしながらかしこまってみせている)
オステルマン「鈴木。貴君は「あれ」を通常個体だといったが、そのほかに考えられる推論はあるか?」
セルタス純平「はい。我が領内の援軍となっている、暗黒商会の搭乗型兵器の可能性も否めません」
オステルマン「私もそう思う。だが、油断は禁物だ。貴君の言うように、通常個体ならば迎撃せねばなるまい。いつでも発砲できる準備をしておけ」
セルタス純平「ハッ」ダダッ
キーン「婚礼は如何致しましょう?」まったくこんな日に・・
オステルマン「うむ・・(ひとまず宰相の耳に入れておくべきだが・・・)」
「実に素晴らしい日和だ」
オステルマン「!!」バッ

猛豚「まさに婚礼の儀に相応しい良好な晴天。ご苦労だな、司令官」ザッザッザッザッ・・
オステルマン「ハッ。有難きお言葉、感謝致します(婚礼前に陛下がこの場に・・・)」
猛豚「婚礼は行う」
オステルマン「!?(既に状況を悟らていたか!!)」
猛豚「例え領外より敵が来ようとも、朕には卿らのように優れた将兵がいる。仇敵を聖婚に招き入れるのもまた、天王の光明たる姿。頼むぞ、司令官」くるっ
・・・・・・・・・・・・・・・・
(呆気にとられたまま猛豚の背中を見送るオステルマン。背後のキーン、はじめ、セルタスネコ達は、猛豚の王たる凛とした姿に見惚れてしまっている)
オステルマン「・・・・・・・・(この状況下において、陛下の雄姿は兵達にとって何よりの活力剤となる・・。陛下は私を信じておられるのだ。ならば私のやることはひとつ・・・)」
ジャキーーーーーーーーン
(刀を抜き、蒼天に掲げるオステルマン)
オステルマン「警戒態勢を更に強めよ!!天変地異があろうとも、婚礼の儀を行ってみせようぞ!!」オオオオオオオオオ!!

ドシーーーーーーーーーーーン!!
!!!!!!
(キャプテンシートに腰を下ろしたアガッツィ(軍帽を深く被っている為、残念ながら今回も顔は見えない)が、殺気立った剣幕で、キャプテンシートを中心に三角形状に配置されている操縦士達に号令を掛けている)
カペラ「・・・・・・・・・・・・・」(不敵な微笑を浮かべる女史は、窓ごしの景観を楽しんでいるようにも映る)
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・・・
(巨大な砦蟹がゆっくりとその場で背を向け、背甲に纏った竜頭骨を強調させる)
ンッ・ギャッ・ギャッ・ギャッ・ギャッ・・
(不気味な竜頭骨の口が「機械的に」大きく開かれていく)
カペラ「先手必勝。まずはご挨拶」にや・・
ドギューーーーーーーーーーーン!!
(開かれた竜頭骨の口内より、眩い紫紅色のビーム砲が放たれる)
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~
ショウーーーーーーーーーン・・・・
(密林エリアの遠方に見えるピラミッド型神殿の頂上部をかすめながら消えていくマゼンダのビーム軌跡)
カペラ「さぁ。水没林に居座る寄生虫共、集まってきなさい。私達はここよ」くすっ
To Be Continued
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次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?
5/28(月)0時更新 「これでこっちの準備は整ったわけだ」の巻
をお送りいたします♪ほいだらさ!!