~ニャー神殿....

ホーホー・・ホーホー・・・
(静寂な夜空に浮かぶ、霊妙な新月の灯りに照らされた神殿頂部。設置された巨大な大砲の下で寄り添いながら立っている猛豚と鈴麗らしき獣人のシルエット)

猛豚「明日はいよいよ婚礼の儀・・・見よ。満月も祝福しているぞ」(その口調に以前のような吃音は感じられず、実にすらすらとした口調と心地よい声音をもって喋っている)
鈴麗「明日の晩には、私は陛下のお妃様になっているなんて・・今だに信じられないニャ・・」
猛豚「朕が猫民の未来を導く太陽ならば、鈴麗、お前はあの月となり、大地となる猫民に寄り添いながら、平穏なる夜を照らし続けるのだ。お前にならそれが出来る」(威厳を発するファンゴネコマスクが微笑みの表情を浮かべているようにも見える)
鈴麗「陛下・・・・」
ホーホー・・ホーホー・・・
(新月の幻想的なスポットライトを受けた巨大な大砲のもと、肩を寄せ合いながら恋慕に耽る獣人二人のシルエット。そしてそれを遠目に見守る巨漢の武者猫のシルエット)
オステルマン「警備にぬかりはないな?キーン」
キーン「ハッ。このまま明日の婚礼の儀が終わるまで、厳戒態勢を敷きます」
オステルマン「今宵の警備だが、陛下の寝室前の護衛には私が就く。鈴麗様の寝室前にも護衛をつけろ」
キーン「それなら既にこの者たちに命令しております」(後ろで媚び諂いながら御意の姿勢をとっているセクメーア三獣士)
オステルマン「大砲の射手は?」
キーン「あそこです」ちら
ホーホー・・ホーホー・・・
(猛豚達の視界に入らぬよう、大砲の脇で丸くなって座っているセルタスネコとガタイのいい黒メラ猫)
オリセー「え~~っくしょん!!」ブブーーー

セルタス純平「静かにしないと何を言われるか分かりませんよ?」
オリセー「結婚前夜にしちゃ、同時に物騒な夜だぜ。前の花嫁候補が誘拐されかけた時も夜だった。俺たちの出番がなけりゃいいけどな」
セルタス純平「今回は・・大丈夫ですよ」フッ・・
鈴麗「陛下。そろそろ中に戻りますニャ。叔母さんと話がしたいですニャ」
猛豚「そうだったな。姜淑はお前にとって母親同然の猫。ということは、朕にとっては義理の母となるわけだ。気を遣わず、たくさん話をしておいで」にこ
すってってってってってっ
(一礼をしてその場を去る鈴麗を実に温かい表情で見送る猛豚)
キーン「お前たち。鈴麗様のご迷惑にならぬよう護衛するのだぞ」
アダン「ハッ!!」(その両脇で同じく御意のをとるイジャラとブルーノ)
そそくさ、すてててて・・・・
(階段を下りていく鈴麗の後をこっそりかつ大袈裟に尾行していくセクメーア三獣士)
キーン「フン。やる気だけは十分だな」
オステルマン「陛下が来られるぞ」
ビシッ
(実に姿勢良く敬礼をして並ぶオステルマンとキーン)
猛豚「卿らにも苦労をかける。だが、それも明日までの辛抱だ。祝事が終われば、酒宴を愉しみ、そして共に朕と鈴麗を祝福してくれ」
オステルマン「ありがたきお言葉。感謝致します・・(婚礼前にして、かつてのような蛮骨は消え去り、国王としての威風に英明が加わった。だがどうしてだ?申し分のない陛下の啓発に対し、危惧を覚えるのは俺だけか・・?それとも、以前のような荒々しい武官としての陛下の姿を、今すぐにでも領外の敵を蹴散らさんばかりの勢いをもって、自ら軍を率いて出陣していく天下無双の猫武将、猛豚を俺は求めているのか・・?)」
猛豚「朕に護衛はいらぬぞ。朕にはこれがある」ショリーーーン
(腰に携えた鞘から刀剣を抜き、高々と掲げてみせる)
キラァーーーーーーーーーン
(鏡のような刀身に大砲の下で丸くなっているセルタスネコとガタイのいい黒メラ猫の姿が映る)
猛豚「司令官。あの者達は?」(刀剣を見つめながら問う)
オステルマン「大砲の射手でございます」
猛豚「あの者達に護衛をつけてやれ。良き射手がいなければ、このドラゴンディストラクションは放てまい。優秀な兵を守るのまた、将の器量なり。よいな」スカーーーーーン
(爽快に刀剣を鞘に収めるや否や、階段に向かって歩いて行く)
オステルマン「御意」
キーン「へ、陛下の護衛は
」
オステルマン「よい。あの方をどなたか忘れたか?一騎当千で数々の狩人や大型モンスター相手にたった一人で戦ってこられた英雄だ。我らの懸念など一刀両断。武人猛豚は死んでいなかったのだ。ならば我らの責務は婚礼を無事に終え、共に祝う事。もう一度、神殿内を見回るぞ。ついてこい、キーン」ザッ
キーン「は、はい!!」ダッ
ザッザッザッザッザッザッ・・・(月明かりを背に受けながら階段を下っていくオステルマンとキーンの後ろ姿)
オリセー「ふ~~~
ようやく行ってくれたぜ。これで伸び伸び出来るってもんだ。って、どうした?鈴木」
セルタス純平「いえ・・・(猛豚のやつ・・・俺の存在に気づいていたようだが・・・・いや、それが「どちら」を見抜いていたのか・・・クルセイダーズとしての俺か、それとも人としての俺を・・・・)」
オリセー「鈴木。ホットでも飲め。風邪を引いたら元も子もねぇぞ」ゴクッ
(スキットルに入っているホットドリンクをクイっと飲む)
セルタス純平「・・・・・・・・・(今頃、下ではポール達が動いている頃だと思うが・・・気をつけろよ・・みんな・・!)」
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~
シュタタタタタタタタタ!!
(暗がりの廊下を一気に進むホワイトナイトとロックラック装備の狩人)
ポール「・・・・・・・・・・・・」ビッ(ウーメイに向かってサインを送る)
王羽美「・・・・・・・・・・・・」こくり
バッ
(突き当りのドアを背に、挟み込むようにして左右に立つ二人のギルドナイト)
王羽美「・・・・・・・・・・・・・」(ドアノブを見下ろす)
ポール「・・・・・・・・・・・・・」こくり
スッ・・(ポールの手がそっとドアノブに伸びていく)
ガチャ
(外からドアを開こうとした瞬間、中からドアが開かれる)
ポール「!!」
ギィーーーーーーーーー・・・・
(部屋の中から出てくる顔全体に包帯を巻いたメイド猫)
姜淑「それでは。間違いなく宰相様にお渡しします」
ジーナ「足りないようでしたら、また言って下さい」
姜淑「・・・明日はあなたも参列を?」
ジーナ「人型である私は婚礼の邪魔になります故、神殿内の警備にあたろうかと。安心して式を楽しんでください」
姜淑「任せましたよ。では・・」
ジーナ「また明日」
ガチャリ・・
姜淑「・・・・・・・・・・・」
「鈴麗さまぁ~
待ってくださいでごわすニャ~」
姜淑「ん・・・・」
鈴麗「叔母さぁ~~~~~~ん♪」すってってってってっ
(ドレススカートの裾を両手で持ち上げながら廊下を全力疾走してくる。その背後からひいひい言いながら追いかけてくる米瑠都の姿も)
姜淑「鈴麗・・・陛下と一緒ではなかったのですか?」
鈴麗「結婚前夜は母親とお話をするものだニャ」にこ
姜淑「・・・・・・・・・・・・・」
米瑠都「ひぃ・・ひぃ・・・すみませんでごわすニャ!自分が止めたのでごわすニャが・・」
姜淑「よい。下がりなさい」
米瑠都「・・・・・・・は、はい」すごすご・・(少し周囲を確認しながらその場を去る)
姜淑「・・・・・・・・・・・」
鈴麗「・・・・・・・・・・・」(にこにこしながら叔母を眺めている)
姜淑「不安なのね?鈴麗」
鈴麗「・・・・・・・・・・・」こくり(心中を見抜かれ、一転してこわばった表情を見せながら俯いてしまう)
姜淑「話してごらん」
鈴麗「・・・・あたし、少しこわいんだニャ・・」
姜淑「陛下の正室になること・・以上に、女として・・違う?」
鈴麗「・・・・・・・・・・・」こくり
姜淑「おいで。鈴麗」
そっ・・(鈴麗を抱きしめる姜淑)
姜淑「貴方はここまでよく上り詰めたわ。私では成し遂げることが出来なかったことを、貴方は見事に成し遂げた」
鈴麗「叔母さん・・・」
姜淑「大丈夫。婚礼が終われば、今の不安も消えて無くなるわ。だって、貴方には新しい人生が待っているのだから。一緒に頑張りましょう。鈴麗。猫民の未来は貴方の肩にかかっているのですよ?」
鈴麗「・・・・・・・・・・・・」ぐすん(嗚咽しながらも叔母をしっかりと見つめて頷く)
姜淑「さぁ、涙を拭いて。明日の婚礼では、貴方の素敵な笑顔をみんなに見せてあげなさい。さぁ、笑って」
鈴麗「・・・・・・・・・・・」にこ(猫手で涙を拭いながら微笑んでみせる)
姜淑「本当に・・・貴方は自慢の姪・・いえ、私の娘よ、鈴麗」
ぎゅっ(再び強く姪っ子猫を抱きしめる姜淑)
鈴麗「叔母さん・・痩せたニャ・・。もしかして、お体が悪いニャ?」
姜淑「・・・・・食欲がないだけ。それも婚礼が終われば、もとに戻るわ。さぁ、行きましょう」
鈴麗「今日も宰相様のお部屋に行くニャ?」
姜淑「・・・・・・・・・・・・」
鈴麗「叔母さん、宰相様が好きなのニャ?」にこっ
姜淑「・・・・・・さぁ、鈴麗」
鈴麗「久しぶりに手を繋いで行くニャ♪」
姜淑「・・・・・・・・・・・・」(包帯越しに微笑むことで同意を示す)
タッタッタッタッタッタッ・・・(仲睦まじく手をつなぎながら、月明かりの青白い束が差す廊下の向こう側へと消えていく姜淑と鈴麗の後ろ姿)
カサカサカサカサカサ・・・(廊下の天井をGみたいに這いつくばりながら、ジーナの部屋から離れていく二人のギルドナイト)
ポール「意外だったな・・。姜淑にも、人の心があったとはな・・」
王羽美「それは姪である鈴麗さんにだけ・・。苛烈なまでの激情を抑えてくれる唯一の存在が、鈴麗さんなのですよ」
ポール「明日は婚礼の儀だといったが・・・彼女たちにとっては短い幸福の時間になるのか、それとも・・・いや、考えるのはよそう」
王羽美「あなたは本当に優しいナイトですね。彼女たちのその後は、SBIに託すとしましょう。鈴麗さんは悪政には加担していません。きっと、問題ないはず」
ポール「それが問題だ。猛豚や姜淑が連行された場合、残った鈴麗はどうなる?純真で素直な獣人に支える者がいなくなったら・・・・っと、また誰か来るぞ」こそっ(と、天井の隅に丸くなって隠れる)
ザッザッザッザッザッザッザッザッ
(オステルマンとキーンが尊大に廊下の中央を陣取りながら颯爽と歩いてくる)
オステルマン「この先の部屋は、確か人型の邪龍教徒に与えているのだったな」ザッザッザッザッ
キーン「そうです。警備はどうしますか?」
オステルマン「一応、見張りを回しておけ」
キーン「ハッ」
ザッザッザッザッザッザッザッ・・
(判断を終えると同時に来た道を引き返していく二人)
ポール「・・・・・・・・・・・・・」ぬう・・
王羽美「今日はやめておいた方がいいかもしれませんね」
ポール「・・・・・・・・・・・・・」(ジーナの部屋を見下ろす)
ガチャッ(突然、ドアが強く開かれる)
王羽美「!!」
ジーナ「・・・・・・・・・・・・・」(黒衣のフードを纏った女教徒のヴァイオレットカラーの両眼が、確実に天井を捉えている)
王羽美「・・・・・・・・」バッ(構えて飛び降りようとする)
ポール「・・・・・・・・・」スッ・・(その行動を止めるようにそっと手をかざす)
ジーナ「・・・・・・・・・・・・・・」ちら(天井の二人を促すように、そっと首を傾け、その視線の先を廊下の開き窓に向ける)
ポール「・・・・・・・・・・・・・・」(同じくその方向を見つめる)
ジーナ「今宵は美しい新月の晩・・」
ポール「・・・・・・・(確か、以前に彼女と遭遇した夜もまた、満月だったか・・・)」
ジーナ「明日の婚礼。未来を誓う希望という光を飲み込む闇。見逃してはなりません。ポール・ベインズ」(天井のポールが投影された瞳の色は、鮮血に近い紫紅色に輝いている)
ポール「・・それはどういう意味だ?ジーナ・ジラント」(その横ではウーメイが今にも襲いかからんばかりの勢いで下を睨みつけている)
ジーナ「終焉こそ始まり。絶望は無限大の可能性を秘めたジレンマなのです。リック・ベインズが刻々と迫りつつある恐怖に打ち勝つことが出来るのか・・・あなたはしかと見届けなければなりません」スッ・・(静かに振り返り、部屋の中に戻ろうとする)
ポール「待て!!お前の目的はなんだ!?」
ジーナ「絶望の回収」にや(振り向きざまに微笑を浮かべながらフードを脱ぐと、その美しい黒髪を束ねた後ろ首に、邪龍の刺青が刻まれているのが目につく)
ニャ~ニャ~ニャ~ニャ~
だから今はちょっと待ってくれでごわすニャ~
ポール「!?」バッ
王羽美「警備が来ます。米瑠都さんも限界のようです」ニャ~んでニャにゃ~~?だ、だからでごわすニャ~~
ガチャ・・(部屋の中から静かにドアを閉めるジーナ)
ポール「・・・・・・・了解した。今宵はチャンスがなかった。そう思おう」
王羽美「すべては明日・・・さ、早く」もう行くニャ~~!ま、待ってぇ~~
カサカサカサカサカサ・・
ザッザッザッザッザッザッ
(天井を這いつくばりながら廊下の奥へと消えていくナイト二人とすれ違うように、下からはたくさんのセルタスネコが登場してくる)
ガチャ
ジーナ「・・・・・・・・・・」
ニャ~ニャ~ニャ~ニャ~(無駄にたくさんなセルタスネコが狭い廊下をウロウロと警備?している)
ジーナ「・・・・・・・・・・」(そっと廊下を見上げる)
ニャ~ニャ~ニャ~ニャ~(大量のセルタスネコが行き交う頭上に見える天井には既に誰もいない)
ジーナ「・・・・・・・・・・」フフ・・
バタン
カサカサカサカサカサ
(天井を這いつくばりながら逃げていくウーメイとポール)
ポール「・・・・・・・(どうしてだ・・・あの女の事となると冷静じゃいられなくなる・・・・すべては明日・・・必ず捕まえてやるぞ・・!!)」カサカサカサカサカサ
(その隣ではウーメイが天井を這いつくばりながら、下にいる米瑠都に向かって帰還のサイン(大袈裟に指をさしている)を飛ばしている)
To Be Continued
ランキング参加中なんです♪皆様の激アツ一票お待ちしてます

次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?
5/18(金)0時更新 「・・シェンガオレン・・!!」の巻
をお送りいたします♪ほいだらさ!!次回も廊下で4回転半決め込みながら読も見ようよ

ホーホー・・ホーホー・・・
(静寂な夜空に浮かぶ、霊妙な新月の灯りに照らされた神殿頂部。設置された巨大な大砲の下で寄り添いながら立っている猛豚と鈴麗らしき獣人のシルエット)

猛豚「明日はいよいよ婚礼の儀・・・見よ。満月も祝福しているぞ」(その口調に以前のような吃音は感じられず、実にすらすらとした口調と心地よい声音をもって喋っている)
鈴麗「明日の晩には、私は陛下のお妃様になっているなんて・・今だに信じられないニャ・・」
猛豚「朕が猫民の未来を導く太陽ならば、鈴麗、お前はあの月となり、大地となる猫民に寄り添いながら、平穏なる夜を照らし続けるのだ。お前にならそれが出来る」(威厳を発するファンゴネコマスクが微笑みの表情を浮かべているようにも見える)
鈴麗「陛下・・・・」
ホーホー・・ホーホー・・・
(新月の幻想的なスポットライトを受けた巨大な大砲のもと、肩を寄せ合いながら恋慕に耽る獣人二人のシルエット。そしてそれを遠目に見守る巨漢の武者猫のシルエット)
オステルマン「警備にぬかりはないな?キーン」
キーン「ハッ。このまま明日の婚礼の儀が終わるまで、厳戒態勢を敷きます」
オステルマン「今宵の警備だが、陛下の寝室前の護衛には私が就く。鈴麗様の寝室前にも護衛をつけろ」
キーン「それなら既にこの者たちに命令しております」(後ろで媚び諂いながら御意の姿勢をとっているセクメーア三獣士)
オステルマン「大砲の射手は?」
キーン「あそこです」ちら
ホーホー・・ホーホー・・・
(猛豚達の視界に入らぬよう、大砲の脇で丸くなって座っているセルタスネコとガタイのいい黒メラ猫)
オリセー「え~~っくしょん!!」ブブーーー

セルタス純平「静かにしないと何を言われるか分かりませんよ?」
オリセー「結婚前夜にしちゃ、同時に物騒な夜だぜ。前の花嫁候補が誘拐されかけた時も夜だった。俺たちの出番がなけりゃいいけどな」
セルタス純平「今回は・・大丈夫ですよ」フッ・・
鈴麗「陛下。そろそろ中に戻りますニャ。叔母さんと話がしたいですニャ」
猛豚「そうだったな。姜淑はお前にとって母親同然の猫。ということは、朕にとっては義理の母となるわけだ。気を遣わず、たくさん話をしておいで」にこ
すってってってってってっ
(一礼をしてその場を去る鈴麗を実に温かい表情で見送る猛豚)
キーン「お前たち。鈴麗様のご迷惑にならぬよう護衛するのだぞ」
アダン「ハッ!!」(その両脇で同じく御意のをとるイジャラとブルーノ)
そそくさ、すてててて・・・・
(階段を下りていく鈴麗の後をこっそりかつ大袈裟に尾行していくセクメーア三獣士)
キーン「フン。やる気だけは十分だな」
オステルマン「陛下が来られるぞ」
ビシッ
猛豚「卿らにも苦労をかける。だが、それも明日までの辛抱だ。祝事が終われば、酒宴を愉しみ、そして共に朕と鈴麗を祝福してくれ」
オステルマン「ありがたきお言葉。感謝致します・・(婚礼前にして、かつてのような蛮骨は消え去り、国王としての威風に英明が加わった。だがどうしてだ?申し分のない陛下の啓発に対し、危惧を覚えるのは俺だけか・・?それとも、以前のような荒々しい武官としての陛下の姿を、今すぐにでも領外の敵を蹴散らさんばかりの勢いをもって、自ら軍を率いて出陣していく天下無双の猫武将、猛豚を俺は求めているのか・・?)」
猛豚「朕に護衛はいらぬぞ。朕にはこれがある」ショリーーーン
キラァーーーーーーーーーン
(鏡のような刀身に大砲の下で丸くなっているセルタスネコとガタイのいい黒メラ猫の姿が映る)
猛豚「司令官。あの者達は?」(刀剣を見つめながら問う)
オステルマン「大砲の射手でございます」
猛豚「あの者達に護衛をつけてやれ。良き射手がいなければ、このドラゴンディストラクションは放てまい。優秀な兵を守るのまた、将の器量なり。よいな」スカーーーーーン
オステルマン「御意」
キーン「へ、陛下の護衛は
オステルマン「よい。あの方をどなたか忘れたか?一騎当千で数々の狩人や大型モンスター相手にたった一人で戦ってこられた英雄だ。我らの懸念など一刀両断。武人猛豚は死んでいなかったのだ。ならば我らの責務は婚礼を無事に終え、共に祝う事。もう一度、神殿内を見回るぞ。ついてこい、キーン」ザッ
キーン「は、はい!!」ダッ
ザッザッザッザッザッザッ・・・(月明かりを背に受けながら階段を下っていくオステルマンとキーンの後ろ姿)
オリセー「ふ~~~
セルタス純平「いえ・・・(猛豚のやつ・・・俺の存在に気づいていたようだが・・・・いや、それが「どちら」を見抜いていたのか・・・クルセイダーズとしての俺か、それとも人としての俺を・・・・)」
オリセー「鈴木。ホットでも飲め。風邪を引いたら元も子もねぇぞ」ゴクッ
セルタス純平「・・・・・・・・・(今頃、下ではポール達が動いている頃だと思うが・・・気をつけろよ・・みんな・・!)」
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~
シュタタタタタタタタタ!!
(暗がりの廊下を一気に進むホワイトナイトとロックラック装備の狩人)
ポール「・・・・・・・・・・・・」ビッ(ウーメイに向かってサインを送る)
王羽美「・・・・・・・・・・・・」こくり
バッ
王羽美「・・・・・・・・・・・・・」(ドアノブを見下ろす)
ポール「・・・・・・・・・・・・・」こくり
スッ・・(ポールの手がそっとドアノブに伸びていく)
ガチャ
ポール「!!」
ギィーーーーーーーーー・・・・
(部屋の中から出てくる顔全体に包帯を巻いたメイド猫)
姜淑「それでは。間違いなく宰相様にお渡しします」
ジーナ「足りないようでしたら、また言って下さい」
姜淑「・・・明日はあなたも参列を?」
ジーナ「人型である私は婚礼の邪魔になります故、神殿内の警備にあたろうかと。安心して式を楽しんでください」
姜淑「任せましたよ。では・・」
ジーナ「また明日」
ガチャリ・・
姜淑「・・・・・・・・・・・」
「鈴麗さまぁ~
姜淑「ん・・・・」
鈴麗「叔母さぁ~~~~~~ん♪」すってってってってっ
姜淑「鈴麗・・・陛下と一緒ではなかったのですか?」
鈴麗「結婚前夜は母親とお話をするものだニャ」にこ
姜淑「・・・・・・・・・・・・・」
米瑠都「ひぃ・・ひぃ・・・すみませんでごわすニャ!自分が止めたのでごわすニャが・・」
姜淑「よい。下がりなさい」
米瑠都「・・・・・・・は、はい」すごすご・・(少し周囲を確認しながらその場を去る)
姜淑「・・・・・・・・・・・」
鈴麗「・・・・・・・・・・・」(にこにこしながら叔母を眺めている)
姜淑「不安なのね?鈴麗」
鈴麗「・・・・・・・・・・・」こくり(心中を見抜かれ、一転してこわばった表情を見せながら俯いてしまう)
姜淑「話してごらん」
鈴麗「・・・・あたし、少しこわいんだニャ・・」
姜淑「陛下の正室になること・・以上に、女として・・違う?」
鈴麗「・・・・・・・・・・・」こくり
姜淑「おいで。鈴麗」
そっ・・(鈴麗を抱きしめる姜淑)
姜淑「貴方はここまでよく上り詰めたわ。私では成し遂げることが出来なかったことを、貴方は見事に成し遂げた」
鈴麗「叔母さん・・・」
姜淑「大丈夫。婚礼が終われば、今の不安も消えて無くなるわ。だって、貴方には新しい人生が待っているのだから。一緒に頑張りましょう。鈴麗。猫民の未来は貴方の肩にかかっているのですよ?」
鈴麗「・・・・・・・・・・・・」ぐすん(嗚咽しながらも叔母をしっかりと見つめて頷く)
姜淑「さぁ、涙を拭いて。明日の婚礼では、貴方の素敵な笑顔をみんなに見せてあげなさい。さぁ、笑って」
鈴麗「・・・・・・・・・・・」にこ(猫手で涙を拭いながら微笑んでみせる)
姜淑「本当に・・・貴方は自慢の姪・・いえ、私の娘よ、鈴麗」
ぎゅっ(再び強く姪っ子猫を抱きしめる姜淑)
鈴麗「叔母さん・・痩せたニャ・・。もしかして、お体が悪いニャ?」
姜淑「・・・・・食欲がないだけ。それも婚礼が終われば、もとに戻るわ。さぁ、行きましょう」
鈴麗「今日も宰相様のお部屋に行くニャ?」
姜淑「・・・・・・・・・・・・」
鈴麗「叔母さん、宰相様が好きなのニャ?」にこっ
姜淑「・・・・・・さぁ、鈴麗」
鈴麗「久しぶりに手を繋いで行くニャ♪」
姜淑「・・・・・・・・・・・・」(包帯越しに微笑むことで同意を示す)
タッタッタッタッタッタッ・・・(仲睦まじく手をつなぎながら、月明かりの青白い束が差す廊下の向こう側へと消えていく姜淑と鈴麗の後ろ姿)
カサカサカサカサカサ・・・(廊下の天井をGみたいに這いつくばりながら、ジーナの部屋から離れていく二人のギルドナイト)
ポール「意外だったな・・。姜淑にも、人の心があったとはな・・」
王羽美「それは姪である鈴麗さんにだけ・・。苛烈なまでの激情を抑えてくれる唯一の存在が、鈴麗さんなのですよ」
ポール「明日は婚礼の儀だといったが・・・彼女たちにとっては短い幸福の時間になるのか、それとも・・・いや、考えるのはよそう」
王羽美「あなたは本当に優しいナイトですね。彼女たちのその後は、SBIに託すとしましょう。鈴麗さんは悪政には加担していません。きっと、問題ないはず」
ポール「それが問題だ。猛豚や姜淑が連行された場合、残った鈴麗はどうなる?純真で素直な獣人に支える者がいなくなったら・・・・っと、また誰か来るぞ」こそっ(と、天井の隅に丸くなって隠れる)
ザッザッザッザッザッザッザッザッ
(オステルマンとキーンが尊大に廊下の中央を陣取りながら颯爽と歩いてくる)
オステルマン「この先の部屋は、確か人型の邪龍教徒に与えているのだったな」ザッザッザッザッ
キーン「そうです。警備はどうしますか?」
オステルマン「一応、見張りを回しておけ」
キーン「ハッ」
ザッザッザッザッザッザッザッ・・
(判断を終えると同時に来た道を引き返していく二人)
ポール「・・・・・・・・・・・・・」ぬう・・
王羽美「今日はやめておいた方がいいかもしれませんね」
ポール「・・・・・・・・・・・・・」(ジーナの部屋を見下ろす)
ガチャッ(突然、ドアが強く開かれる)
王羽美「!!」
ジーナ「・・・・・・・・・・・・・」(黒衣のフードを纏った女教徒のヴァイオレットカラーの両眼が、確実に天井を捉えている)
王羽美「・・・・・・・・」バッ(構えて飛び降りようとする)
ポール「・・・・・・・・・」スッ・・(その行動を止めるようにそっと手をかざす)
ジーナ「・・・・・・・・・・・・・・」ちら(天井の二人を促すように、そっと首を傾け、その視線の先を廊下の開き窓に向ける)
ポール「・・・・・・・・・・・・・・」(同じくその方向を見つめる)
ジーナ「今宵は美しい新月の晩・・」
ポール「・・・・・・・(確か、以前に彼女と遭遇した夜もまた、満月だったか・・・)」
ジーナ「明日の婚礼。未来を誓う希望という光を飲み込む闇。見逃してはなりません。ポール・ベインズ」(天井のポールが投影された瞳の色は、鮮血に近い紫紅色に輝いている)
ポール「・・それはどういう意味だ?ジーナ・ジラント」(その横ではウーメイが今にも襲いかからんばかりの勢いで下を睨みつけている)
ジーナ「終焉こそ始まり。絶望は無限大の可能性を秘めたジレンマなのです。リック・ベインズが刻々と迫りつつある恐怖に打ち勝つことが出来るのか・・・あなたはしかと見届けなければなりません」スッ・・(静かに振り返り、部屋の中に戻ろうとする)
ポール「待て!!お前の目的はなんだ!?」
ジーナ「絶望の回収」にや(振り向きざまに微笑を浮かべながらフードを脱ぐと、その美しい黒髪を束ねた後ろ首に、邪龍の刺青が刻まれているのが目につく)
ニャ~ニャ~ニャ~ニャ~
だから今はちょっと待ってくれでごわすニャ~
ポール「!?」バッ
王羽美「警備が来ます。米瑠都さんも限界のようです」ニャ~んでニャにゃ~~?だ、だからでごわすニャ~~
ガチャ・・(部屋の中から静かにドアを閉めるジーナ)
ポール「・・・・・・・了解した。今宵はチャンスがなかった。そう思おう」
王羽美「すべては明日・・・さ、早く」もう行くニャ~~!ま、待ってぇ~~
カサカサカサカサカサ・・
ザッザッザッザッザッザッ
(天井を這いつくばりながら廊下の奥へと消えていくナイト二人とすれ違うように、下からはたくさんのセルタスネコが登場してくる)
ガチャ
ジーナ「・・・・・・・・・・」
ニャ~ニャ~ニャ~ニャ~(無駄にたくさんなセルタスネコが狭い廊下をウロウロと警備?している)
ジーナ「・・・・・・・・・・」(そっと廊下を見上げる)
ニャ~ニャ~ニャ~ニャ~(大量のセルタスネコが行き交う頭上に見える天井には既に誰もいない)
ジーナ「・・・・・・・・・・」フフ・・
バタン
カサカサカサカサカサ
(天井を這いつくばりながら逃げていくウーメイとポール)
ポール「・・・・・・・(どうしてだ・・・あの女の事となると冷静じゃいられなくなる・・・・すべては明日・・・必ず捕まえてやるぞ・・!!)」カサカサカサカサカサ
To Be Continued
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次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?
5/18(金)0時更新 「・・シェンガオレン・・!!」の巻
をお送りいたします♪ほいだらさ!!次回も廊下で4回転半決め込みながら読も見ようよ