「わぁ~すごいすごい♪」
「う~~~~~違う!!こんな音じゃないんだニャ!!」



と、苛立っているこの獣人さんは、かなで族の楽団員にして、大蟻塚の楽団「アントンウィーン交響楽団」のマエストロ、ニャ魔デウス・モフツァルトさん(27歳♂)。普段はカイザーネコシリーズを身に纏い、大蟻塚の荒れ地にある人気クラブ「アントンクラブ」でオーケストラの指揮を執っているのですが、この日は試してみたい打楽器があるとのことで(写真でモフツァルトさんが両手に持っているのは、打楽器に使う「ぶつやつ(マレット)」の「大きい版」)、「探索中」だったあたちを相手に、特別に演奏を披露してくれたのですが・・。

「違うんだニャ!!おれ(「お」にアクセントをもっていくタイプの「おれ」)が求めているのは、こんな音じゃないニャ!!」がしゃ~~~んびっくり

と、「何かしらの竜骨」型の鍵盤打楽器をひっくり返す始末。

「いい音だったじゃない。だからひっくり返すのおよしなさいよ」

とあたちが言っても、頭の毛を「もしゃもしゃ」と「天才タイプの掻きむしり方」を止めないモフツァルトさん。

「スランプニャ・・来る来るとはある程度、推測していたが、ついに訪れたニャ・・・これがスランプだニャ~~!!」ガサガサガサガサ

と、今度は近くにあった「骨塚」を闇雲に掘り出す始末。それを見かねたあたちが

「だったらほら、新しい打楽器に使えそうなもの、探しに行こうよ。ちょうどいいのが見つかるかもよ?」

と提案するも、モフツァルトさんは実に訝しげな顔をしながら

「そんなうまいこと言って・・「おれ」を珍妙なカルト組織に無理やり入団させ、暗殺しようと目論んでいるんじゃあなかろうニャ?」疑念のじーーーーーー

そのままネコ首を掴みあげ、打楽器に使えそうなものを探索しに。

「こちんこちん」と所々の岩や草を叩いてまわるモフツァルトさん。

「ぜんぜんダメ」

と、気晴らしにでしょうか、モフツァルトさんが通りすがりの「ヨリミチウサギ」にフミフミしてあげていたのが可愛かったです(天才もやはり本能には逆らえない模様)。

その後も、アプトノス、ボル、ジュラの背中を「こちんこちん」と叩いて回ったのですが、どれもしっくりこない様子のモフツァルトさん。

またしても通りすがりの桜火竜にフミフミして一休み(その後、桜火竜にバレてしまい、二人共、豪快にサマーソルトを喰らい、毒状態のまま必死にエリア移動)。

「よし。フィールドを変えてみようニャ」

と今更のモフツァルトさん。仲良く手を繋ぎながら龍結晶の地に行ってみることに。

「こちんこちん」と所々に生えている龍結晶を叩くも、

「なんか生々しくニャい」

とご機嫌斜めのモフツァルトさん。どうも求めているものは個体ではない様子。

「だったら自然界の大事な無機物をやたらめったら叩くのはやめなよ」

とあたちが忠告すると

「ちっ・・あばずれが」

と確かに言ってのけ、一人でスタコラサッサとエリア移動していくモフツァルトさんの後頭部を大剣の「柄」の部分で「逆こちん」してやると・・

「この音も違うニャ」

ですって。生意気。

なんて気まずい空気が二人の間に流れ始めた頃、別エリアでBBBと遭遇。なんでも火山地区のガストドンのママが運営するバー「よだれマグマ」に来ていたとのこと(しかもあたちに内緒で)。

早速ビーに何か打楽器になりそうなものに心当たりはないかと聞いてみると・・

「あれなんかどうよ?」

とビーが猫指さす先には・・




数日前、あたちが切り落としてやったネルギガンテの尻尾でした。

「ねぇ、モフツァルトさん、あれなんて・・」

とあたちが言い終わる前に、またしてもスタコラサッサと尻尾に近づいていくモフツァルトさん。少し緊張気味の表情を浮かべながら、ぶつやつ(マレット)を掲げネルギガンテの尻尾を叩いてみると・・

ばよんばよん

と、へんてこりんな音がするではありませんか。これに気をよくしたモフツァルトさん。その後もネルギガンテの尻尾の「断面」あたりをまるでバスドラみたいに「ばよんばよん」とぶつやつ(マレット)でひっぱたいちゃ~ほくそ笑んでいます。

「見つかったみてぇだな」

と「例の肉球ボトル」をグビグビやりながら、どっかに行ってしまったビーは放って置き、モフツァルトさんが嬉しそうに引っ叩いているネルギガンテの尻尾をよく見ると

ブ~~~~~ン・・ブ~~~~~ン・・
がさりごそり・・カサカサ・・ゴソゴソ・・


と、蝿やら、ニクイドリやらカンタロスみたいな謎の甲虫種をはじめとするスカベンジャー達が「うようよ」群がっているではありませんか。

「ねぇ、その尻尾、もう腐ってるみたいだから、よした方が・・」

「うっせぇニャ!!あばずれが!!」

と、ぶつやつ(マレット)をぶん投げ、見事にあたちのおでこにクリーンヒット。すぐさまブチ切れたあたちはモフツァルトさんの両耳を「逆手」に持ち上げ、龍結晶のギザギザした台地の上で引きずり回してやりました。

その後、血まみれになったモフツァルトさんは、息を切らせながら

「ついにやったニャ。理想の打楽器が見つかったニャ。あれが完全に腐る前に、演奏をしたいんだニャ」

と救難信号の狼煙を上げ、次第に集まってきた獣人の楽団員さん達が「ぞろぞろ」と集まってくると、颯爽と立ち上がったモフツァルトさん、指揮者用のカイザーネコシリーズを颯爽と身に纏い、それはそれは素晴らしい合奏を指揮してくれました。

その演奏の最中、ついに打楽器の出番がくると

ばよぉ~~~ん
ばよぉ~~~ん


と実に心地の良い「ネルギガな感じのビート」がエリアに響き渡り、一緒に演奏を聴いていた蝿やら、ニクイドリやらカンタロスみたいな謎の甲虫種達も、みんなうっとり・・。

「この曲を「魔王・滅尽龍」と名付けようニャ」

とモフツァルトさん。またひとつ、後世に語り継がれる名曲を生んだのでした。すごい♪

演奏後、「腐りかけのネルギガンテの尻尾」は、調査団が責任をもって処分(火葬)。

「一回だけだったけど、心に残るいい合奏だったよ」

とあたちがモフツァルトさんに言うと

「おれ、もっとあの音を聴きたいから、もっとネルギガンテの尻尾、落としてくるニャ」

とモフツァルトさんのクエストを受けることになったあたちなのですが、それでまたあの素晴らしい合奏曲が聴けるなら、まぁいいでしょうと快く受注。

その後、モフツァルトさんはお礼のつもりなのか、夜な夜なあたちのマイハウスに「勝手に」入ってきては、寝ているあたちの耳元で「達人のドクロ型木魚」をポクポクと叩いては帰って行くようになりました(この音が意外と寝付きがよく、快眠がとれるのです)。

こんな「あたちのモンハン日記」。

皆さんもフィールドにあるものを「こちんこちん」やってみたら、意外と素晴らしい楽器を発見できるかもですね♪



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