ご覧よ、フワ吉。綺麗な花火だねぇ・・

彼の名はフワ吉(♂3歳)。我が家にいる「フワ三兄弟」の長男坊です。アステラ祭最中、二人で花火を見るのが最近の「流行り」みたいで、花火の時間になると「おゆうはん(鳥っぽい餌)」そっちのけで、特等席(上画像のベンチ)に連れて行けと言わんばかりに飛び上がっては、あたちの「耳」を中心に突いてくるのです。

この日も二人でアステラの空を彩る花火を仲良く見上げていると、フワ吉がふと

「ぴぴ~ぴぴぃ~、ぴぴ・・(お父さんとお母さんも、この花火を見てるかなぁ・・)」

と言うではありませんか。

ハンターなら心当たりがあるでしょうか、ご存知、彼ら(フワフワクイナ)は、ハンターの「勲章集めたい衝動」により、我々ハンターが新大陸に「入植後」、乱獲を受けている被害者でもあるのです。

「・・・・・・・(返す言葉が微塵も見当たらない・・)」

あたちはこみ上げる罪悪感と自己嫌悪から、フワ吉に何も言ってあげられませんでした。

するとフワ吉が

「ぴ~ぴ。ぴぴぴぴ。ぴぴぴぴぴぴぴ(UBUちゃん。僕ら兄弟をこの素敵なおうち(特等)に連れてきたように、今度はぼくらのお父さんとお母さんを連れてきてよ)」

と、あたちの顔は一切見ず、そのつぶらな瞳に次々と打ち上がる花火を投影させながら、懇願、或いはあたちの「出来心」に直接訴えかけてくるではありませんか。

フワ吉は我が家にきた初代のフワフワクイナ。その後、捕獲した二羽が偶然、フワ吉の兄弟(フワ次郎=配置場所:ハープの上、フワ三郎=配置場所:本棚)だったのです。

フワ吉は、あたちなんか(一応、主)ではなく、本当の父親と母親を弟達に会わせてあげたいのでしょう。そしてフワ吉もまた・・。

スッ・・

あたちは黙ってベンチを立ち上がると、自分のテリトリー内で一心不乱にオトモ道具を磨いているBBBの猫首を掴み上げ、フィールドに出発したのです。


「ぴっぴぴっぴ(いってらっちゃい・・UBUちゃん・・)」


どど~~~んはぁ
パパパパァ~~~~んドンッ

(玄関を見つめるいじらしいフワ吉の背後に、それはそれは美しいスターマインが打ち上がる。その前を「なんにも知らない」他の兄弟達が呑気に通り過ぎていく)



クエスト名:僕たちのお父さんとお母さんを探してきて!!
依頼主:フワ吉
目的:フワ三兄弟のご両親をおうち(特等)に連れて帰る
報酬:家族で添い寝をしてあげるよ
危険度:★★(ただし難易度は超級!)
失敗条件:フワ吉のご両親を見つけられなかったら(同時にフワ吉達もまた「野生」に帰る危険性あり)





バァーーーーーーーーン!!

ミッション・インポッシブルなクエストもなんのその


どうぼ。UBUです。フワ吉の「心のクエスト」を受けたあたち。早速、フワ三兄弟のご両親を探すため、フィールドインしたのはいいのですが、ただでさえ、見つけるのに苦労するフワフワクイナの、しかもフワ三兄弟のご両親を探すとなれば、「脈打て、本能!」よりもクエスト自体の難易度は遥かに高いでしょう。

闇雲にフィールドを探索(上画像のあたちのように、洞穴(しかもフワがいない瘴気の谷)にいても仕方ないのです!!

そこで他のフィールドに赴き、まずは目撃情報から集めることにしました。
そうです。各地にいる頼もしい「オトモダチ」に聞き込みをするのです!

ということで、まずは龍結晶の地、ビーの飲み友達でもある「我邪組(がじゃぐみ)」の歴戦ヒットマン、「奇面族の怒れる鉄砲玉」ことガジャブーのジャブ吉さんに聞き込みを開始。


ジャブ吉「やってねぇ!!俺はやってねぇぞ!!


BBB「いや、ちげーんだよ。例の「大蟻塚襲撃事件」の犯人探しじゃなくてよ、フワ三兄弟の両親を見たことねぇかって聞いてんだよ」

ジャブ吉「フワ三兄弟の両親・・・ホッ。なんだ、そんなことか。それよりお前さん、なんでぇ、そのイカれた格好はさ?」
BBB「ファンキーだろ?アステラでパーティーやってんだ。今度来いよ」
ジャブ吉「やめとくぜ。狙撃の依頼なら受けてやるがな」
BBB「でよ、フワ三兄弟の両親を知らねぇか?」
ジャブ吉「・・・・・・」(黙って首を左右に振っている。あの面をつけた顔で)


UBU「すみません。フワ三兄弟のご両親を知りませんか?」

龍結晶のガストドンの群れからなるストリートギャング「ガス・ウォリアーズ」のボス、ガス(♂18歳)「はぁ?フワ三兄弟?俺たち(ガストドン)がゴワ(ゴワゴワクイナ)専門だって知らねぇのか?それよりよ、あんたトド美の知り合いなんだろ?今度、トド美に合コンしてくれって言っといてくれよ。いっくら俺が言っても合コンしてくんねぇんだよ」
UBU「じゃあ、ない知恵ふりしぼりな。あっちで寝てるあんたの仲間にも聞いてきなよ。フワ三兄弟のご両親のこと」
ガス「ちぇ。交渉上手な狩人女よ・・・おい!こっちの御婦人がフワ三兄弟のご両親を探してるんだってよ!!てめぇらなんか知らねぇか!?」
ガス子分A「しんねぇ」
ガス子分B「しんねぇ」
ガス子分C「しんねぇ」
UBU「ぜんぜん役にたたないねタラー
ガス「まぁ、そういうな。おい!お前はどうだ!?」
ガス子分D「瘴気の谷のギル左慈(ぎるさじ)さんなら、何か知ってるんじゃないですかね?ほら、あの爺さん、物知りだし」
UBU「なるほど・・ギル左慈さんという手があったか・・・。サンキュー♪ちょっくら瘴気の谷に行ってみるよ」
ガス「おい!!UBU!!合コンの件、忘れるんじゃねぇぞ!!」ゴスンゴスンDASH!(催促するように例のごとく、おでこを地面に打ち付けるリーダーの後ろでは、仲間たちが再び眠りについていく。もちろん、尾っぽの上にいる「ゴワ」と一緒に)



ギル左慈「どれが本物のワシか分かるかな!?

UBU「幻影自慢はいいから。フワ三兄弟のご両親を知らない?」
ギル左慈「齢200を超えるこの幻術士に、新大陸で知らないことはないぞよ」ふおっふおっふおっふおっ(分身達諸共、わろうている)
UBU「だったら早く教えてよ」
ギル左慈「やだ」(全員で)
UBU「はぁ?」

とっとっとっとっとっ・・
(分身達?と一緒に、離れていくギル左慈さん)

UBU「??」
BBB「おい、UBU。忘れたのか?あの爺さんは極度の「人見知り」なんだよ」
UBU「そうだったタラー世俗離れもほどほどにして欲しいものよね。ねぇ、ギル左慈さん」

ちら・・(不信感たっぷりの顔で振り向く瘴気塗れのギルオス)

UBU「教えてくれたら、その「ギルオス神経衰弱」に「今度」付き合ってあげる。だから教えて。このとぉ~~~~り」ははぁ~~~~~土下座
ギル左慈「・・・・・・・・・・」にや
BBB「とんだクソ仙人ならぬクソギルオスだな」
ギル左慈「きょええええええええ!!!!」ぶばぁ~~~~(麻痺ゲロ吐いた)
BBB「ぎゃああああああああああああ」ビリビリビリビリビリキラキラ
ギル左慈「まったく、近頃の若いもんは口の聞き方を知らん。さて、フワ三兄弟の両親じゃったな。それならば大蟻塚の泥吉を尋ねるが良い」
UBU「泥吉って、盗見(ぬすみ)泥吉さん?」
ギル左慈「そうじゃ。かの者の見識なら、探し求めている答えも見つかろうて」
BBB「てめぇより詳しいかもな」
ギル左慈「きょええええええええ!!!!」ぶばぁ~~~~ビリビリビリビリキラキラ(再び麻痺ゲロを浴びせられ、悶絶するビー)
UBU「ありがとう。ギル左慈さん。ほいじゃ、泥吉さんを訪ねてみるよ」むんず(ほぼ死んでいる黒猫の猫首を持ち上げる)

タッタッタッタッタッタッ・・
(その場を去るUBU。それを寂しそうに見つめるギルオスの老師)

ギル左慈「頑張るんじゃぞ・・UBUよ・・」チラぁ~んキラキラ(瘴気混じりの一滴の涙(ギル左慈のナミダ=精算アイテム)を零す)




泥吉「フワ三兄弟のご両親・・・さてねぇ・・・直接、アプケロスを追っかけるのが手っ取り早いんじゃねぇかと」

BBB「やっぱそうなるよな」(隣で呆れ顔のUBU)
泥吉「それより姐さん。またぁ~家の中に金目のものが増えたら・・気をつけておくんなまし」クックックックッ・・

あたちはほくそ笑む泥吉さんの頭を「一発」ひっぱたくと、一応礼を告げ、その場を去りました。

そしてすぐに例の「アプケロスのお散歩ルート」に行くと、たちの悪い喧嘩屋(歴戦バゼル)がアプケロス達に睨みを利かせているではありませんか。あたちがすぐさまこれの尻尾を切り落とし、退かせると、安心したアプケロス達は何事もなかったかのように、バゼルが残した痕跡を辿るように歩き始めました。すると何処からともなく、聞き慣れたあの鳴き声が・・・



フワ雄「お~~~~い。UBUちゃ~~~~ん」
フワ子「息子たちは元気かしらぁ~~~~♪」

UBU「いた」かちゃりドキッ(冷静に網をスリンガーにセットする)


バサッ



こうして無事にフワ三兄弟のご両親をGET。
聞けばご両親は、息子たちをあたちに連れて行かれた後、久しぶりに夫婦水入らずとなったのをいいことに、各フィールドの観光ツアー(フワ&ゴワが対象)に参加していたとのこと。旅行も満喫して荒地に帰ってきたところだったのです。

フワ吉「ぴ~~ぴぴ~~~♪(わ~い!パパ!ママ!)」
フワ雄「よしよし。人様の家でも「良いフワ」だったようだね」なでなで
フワ子「うちの子供達がご迷惑を。おかげで安心してツアーも楽しめました」へこり

どうやらご両親にしてみれば、あたちが息子さん達を捕獲したことを「迎えに来た」と思い込んでいるようでした。それからご両親がなぜ「言語」を喋るのかは謎です。あの子達(フワ三兄弟)も、大きくなったら知的生命体種になるのでしょうか・・。

その後、久しぶりに親子で「ライドオン」しに荒地へ。


立ち上がって喜んでいるのがフワ吉。後ろで家族を危険から守るように警戒(景色を堪能?)しているのがフワ雄さん。まるくなってるフワ次郎とフワ三郎に挟まれているのがフワ子さんです♪

UBU「家族って素敵ね・・」チラぁ~ん汗(双眼鏡を覗きながら号泣かましている。その後ろから例のごとく「喧嘩屋(バゼル)」が爆弾を撒き散らしながらUBU目掛けてすっ飛んでくる。それをいち早く察知し、地面の中に逃げるビー)


そんだこんだで、フワ吉のクエストも見事達成!!
何はともあれ



良かったね、フワ吉♪




ランキング参加中でさぁ。皆さんで姐さん達を応援してやってくだせぇまし♪

おっと。それから引き続き、姐さんが団長の狩猟サークル「ユクモクルセイダーズ」は団員募集中ですぜ!
どしどしご応募してくだせぇ♪