~水没林南部....





・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(湿地帯には到底不似合いな「意気消沈した弩岩竜」が、平地エリアの中央を独占している)



・・・・・・・・・・・・・・・
(大口を空けたそのでかい顔面に精気は感じない)


クイーン「へぇ~~。本当に「中」は戦艦なのねぇ~」きょろきょろ(鉄壁に覆われた「くり抜かれた体内」を物珍しげに見回している)

ガンガンびっくり(軍用ブーツで金属質な床をおもいきり踏みつけるクイーン)

クイーン「鉄鉱石ね。うちの製品ながらよく出来ているわ」ガンガンガンガンびっくり

ショットリーパー「こら、よさんかあせる」(慌てるモヒカンヴィラン。今日も「裸の上にチョッキ」がよく似合っている)

クイーン「ふふ。いいじゃない。ギガント級のモンスタースーツに乗ったのって初めてなの。あ、これで外を見るのね」グイッ煙(実に雑な感じで天井から吊るされている潜望鏡を下げて覗き見る)

ショットリーパー「よせ!壊れるあせるそれより何をしに来た?まぁ、貢物はちょうだいしてやるがな」がじっドキッ(サボテンのステーキをかじる)

クイーン「別に。君達が水没林の戦争にちょくちょく顔を出しているのは、前々から聞いてたし、今回は「一応」お仲間だってことを確認しにきただけ」がしょーーんジャンプ(豪快に潜望鏡を上にあげる)

ショットリーパー「もっと丁寧に扱え!まったく・・男勝りなところはちっとも変わってないな」がじっ

クイーン「だからブラックギルドでも上手くやってるんじゃない」ふむ~~~(と腰を屈め、無人の操舵席をまじまじと見つめている)

ショットリーパー「・・・・・・・・。戻ってくる気はないのか?アシュリー」

クイーン「ない」きっぱり(物色しながら迷いなくそう答える)

ショットリーパー「・・・・・・・・・・・・」がじっ(諦めたようにサボテンのステーキを一気に口の中に放り込む)

クイーン「カールも元気よ。今はモンスタースーツのパイロットやってるの。ほら、外に鬼狩蛛がいるでしょ?あの中」う~~~~ん煙(舵を引っ張ろうとしてる)

ショットリーパー「よせ、取れたらどうするあせるそれはそうと、お前たちこそ、いつ動くんだ!?忌々しいクルセイダーズの連中は目と鼻の先にいるんだぞ!?」

クイーン「止められてるのよ。敵の猫将軍から」パシィ~~~~んびっくり(舵をひっぱたいて回す)

ショットリーパー「やめろ、取れるあせる猫将軍とは誰のことだ」

クイーン「カレン将軍よ。さっき直々に挨拶にきてね。一応部隊長やってまぁ~すって言ったら、私のところにきて、「迂闊に手は出すな。先陣は我々がきる」ですって」(カレンの台詞のところだけ、「なんとなく強面の猫将軍っぽい顔マネ」をして述べる)

ショットリーパー「俺のところには来ていないぞ」むすっむかっ

クイーン「あてにしてないんじゃない?うそうそ。いつになったら動くのか聞いて来いって」カラカラカラカラ煙(舵を回して遊んでいる)

ショットリーパー「よせ、「向き」が変わったらどうするんだあせる

クイーン「それで、動きそうなの?」ん~~~~~sss(舵を強引にひっぱる)

ショットリーパー「今、部下たちが動力に使える燃石炭を採掘している最中だ。幸いにもクルセイダーズの連中も攻めてはこないしな。最も、連中がきたところでこの俺様がいる。問題はない」フフン

クイーン「大した自信だこと。昔となんにも変わってない」くすっ

ショットリーパー「・・・・・・・・・。戻ってくる気は・・」

クイーン「ない」にこっ(満面の笑みで答える)

ショットリーパー「・・・・・・・・・。じゃあ出てけ」



ひゅうううううううううう
(湿っぽい風が吹く中、巨大な弩岩竜を背景にトボトボと歩いてくるアシュリー・クイーン)



スラッシュ「あ、帰ってきたっチャ」しょり~んしょり~んキラキラ(両目と口が縫い塞がっている不気味な黒いチャチャブーフェイクを被った奇面族の獣人が、奇王剣(大剣)に砥石をかけている。その背後には巨大な獰竜が実に恐竜っぽく立っている)


あきひこ「砂漠の死神はいつ動くと言っていた?」

クイーン「さぁね。まだ時間が掛かりそう」ふぁさっ(少しウェーブがかったロングバングの髪をかきあげる)

あきひこ「そうか。それならば好都合だ」ガルルルルル

スラッシュ「あきひこは敵を倒したくてうずうずしているんだっチャ。もちろん、ワガハイちゃまもな♪」しょり~~んキラキラ(研ぎ澄まされた奇王剣の刃があやしげに光る)

クイーン「ふ~~~ん・・・って、スラッシュ。ダメじゃない。縫い目が解けてるわ」

スラッシュ「チャマ?」てろぉ~ん(不思議そうな表情を浮かべる縫い塞がった目が少しほつれてしまっている)

クイーン「ちょうど良かった♪前から、これを付けてあげたかったの♪」すっ(後ろポッケより、ぬいぐるみの目によく使われている「でっかいボタン」を2つ(青と赤)取り出す)

スラッシュ「よせっチャむかっワガハイちゃまを「オトモの連中」みたいにする気かっチャ!?」じたばたじたばたDASH!(するもクイーンがすかさず糸と針を持って接近してくる)

クイーン「奇面族のオトモ?クールねぇ♪ほら、動かないで」縫い縫いルンルン

あきひこ「・・・・・・・・・・・・・」(弩岩竜を挟んで向こう側に見える密林地区を睨んでいる)

スラッシュ「あきひこ、助けてくれっチャあせる」縫い縫い縫い縫いルンルン(目に「青いでっかいボタン」が縫い付けられていく)

あきひこ「・・・・・・・・(まさひこめ・・・何処に潜んやがる・・!!)」

クイーン「ほら、動かないで」縫い縫い縫い縫いルンルン

あきひこ「・・・・・・・・(次こそ、貴様を倒してやる・・・宿敵(ネメシス)よ・・!!)」

クイーン「はい、できた♪」ぽんはぁ

スラッシュ「ううう・・・・」(右目に青いボタン、左目に赤いボタンを縫い付けられた黒いチャチャブーフェイクの顔)

クイーン「どう?あきひこ君」てんドキッ(と、でっかい獰竜のスネを叩く)

あきひこ「ん・・・・いいじゃないか。似合ってるぞ、スラッシュ」

スラッシュ「ううう・・・あきひこが言うなら・・・・」くぅ~~~~(お腹の虫が鳴る)

クイーン「そういえば、お腹が空いたわね。今日も携帯食料?もう飽きちゃった」やれやれ

スラッシュ「ほんとだっチャ。栄養バランスはいいにしても、毎日毎日、同じものばかり食べてると頭が鈍くなるっチャよ」やれやれ

あきひこ「・・・・・・なぁ、お前たち・・」

クイーン「??」

あきひこ「うどんは好きか?」







「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~








チラぁ~~~~~~~~んキラキラ
(密林内の茂みの中より双眼鏡のレンズが光っている)

あたちのモンハン日記
マクシミリア「・・・・・・・・・・・」じーーーーーー(その双眼鏡を覗いている張本人。茂みに同化させる為であろうか、帽子にカモフラージュ用の小枝や葉っぱがチラホラと付いている)

ガサガサガサガサ・・(伯爵が隠れている茂みの中に匍匐前進で忍び寄ってくるユクモノシリーズを纏った「華奢な」メガネハンター)

マナブ「敵陣の様子は如何ですかな?」くいっ(ユクモノカサのでっかいツバを指で上げると同時にメガネのレンズがチラりと光る)

マクシミリア「依然として弩岩竜に動きはなし。挟んで向こう側のブラックアーミー達は、今から食事をするようだ」じーーーーー

マナブ「いい気なものですな。それで?いつも通り、呑気に携帯食料でも?」

マクシミリア「今日は違うみたいだ。敵兵の一頭である「獰竜」が、何やら自前と思われる巨大な鍋を展開し、肉焼きセットの火を利用してお湯を沸かしている」

マナブ「ほほぉ・・敵陣にもまさひこ殿と同じように「手先の器用な」獣竜がいるとは・・」

??「手先ガ器用ナ獣竜トナ!?」


どすーーーーーーーーん煙
(伯爵達が隠れているのを無下にするように、茂みの横に現れる巨大な恐暴竜)

あたちのモンハン日記
まさひこ「伯爵。ソノ獰竜ハ、「ウドン」ヲ、作ッテイルカ?」

マクシミリア「お待ちを・・・・・む・・。何やら自前の「ボール」に白い粉を入れているぞ」じーーーーーー

マナブ「白い粉?どうせ連中のことだ。パウダー状のドスコカですな」む~~(茂みの中より匍匐前進の姿勢のまま頭部だけ出している)

まさひこ「偏見ヲ捨テロ」ぱし~~~~んびっくり(あのちっさい手でマナブの頭をひっぱたいた)

マナブ「いちちちち・・・では一体何を?」

まさひこ「オソラクハ、ソノ「白イ粉」トイウノハ、「ウドン粉」ダ」

マクシミリア「そのようですな。獰竜がボールの中に手を入れ、実に手際よく「かんまして」いる」じーーーーーーーー

マナブ「新しい薬のやり方じゃないんですか?」まったく・・

まさひこ「違ウト言ッテルダロウガ」ぱし~~~~んびっくり

マナブ「いちちちち・・・では本当に「うどん」を?」

マクシミリア「ああ。出来上がったうどん粉をピクニックシートの上に置き、今度はそれを獰竜が足で踏んでいる」じーーーーーーーー

マナブ「なんだそれは・・汚いな・・」

まさひこ「我ラ(獣竜)ノ足ノ裏ハ、汚クナイ!!」ぱし~~~~んびっくり

マナブ「いちちちち・・・では何をしているというのですか?」ごくっあせる(回復薬Gを飲む。結構「やばかった」のであろう)

まさひこ「グルテンヲ形成スル為サ」(すごく綺麗な顔して述べる恐暴竜)

マナブ「グルテン?」

まさひこ「ソウサ。「足踏ミ」ノ目的ハ、粉ニ水ヲ浸透サセ、グルテンヲ作ルコトナノダ。グルテンハ、粘リト、弾力ガアル「タンパク質」デ、コレガ、ウドンノ「コシ」ヲ、生ミダス。パン生地ヲ作ル時ニ、捏ネタリ、時ニハ「棒」デ、ヒッパタクダロ?アレモマタ、小麦粉ト水ヲ、練リ合ワセ、グルテンヲ作ル為ナンダヨ」へぇ....(とマナブ)

マクシミリア「人や我々(獣人)では時間が掛かる作業も、「体重が乗った」獣竜なら、より練り合わせることが出来るということか・・」ふむ・・

まさひこ「ダガ、ソノ時間ト、踏ム回数ヲ、見極メルノガ、ムツカシイノダ。奴ハ・・アキヒコハ、ソノタイミングヲ、ドノ「ウドン職人」ヨリモ、熟知シテイル」

マナブ「あきひこ・・・お知り合いで?」

マクシミリア「次の工程に入るぞ。出来上がったうどん粉を自前と思われる「獣竜サイズのまな板」の上に置き、これまた自前と思われる包丁で丁寧に切り始めた」

マナブ「獣竜が包丁をね・・・怪我をしなきゃいいけど」

まさひこ「俺達(獣竜)ヲ、馬鹿ニスルナ!!」ぱし~~~~んびっくり

マクシミリア「次は・・・なんと!?」

マナブ「いちちちち・・・まさか沸かした湯に自分自身が浸かりだしたとか」ハハハハハハ

マクシミリア「そのまさかだ。お沸かした巨大な鍋の中に、背を向け、綺麗に背びれだけを浸からせているぞ」

まさひこ「・・・・・・・(アキヒコ・・・貴様ハ、マダ、ソノ手法デ、「ダシ」ヲ、トッテイルノカ・・・!!」ぎぎぎぎぎぎぎぎDASH!(歯切りする恐暴竜)

マナブ「分かった。背びれから栄養分を出しているのでは?血なまぐさい獰竜のダシとは、これはまた美味そうだな」ハハハハハハハ

まさひこ「ソレガ落トシ穴ナノダ!!」ぱし~~~~んびっくり

マナブ「いちちちち・・・何か問題でもあるのですかな?」ぱくっ(秘薬食べた)

まさひこ「アルモ何モ!!獰竜ノ背ビレハ、ソノ見タ目トハ裏腹ニ、実に、「甘ジョッパイ」ノダ!!「サラット風味」ガ、好マレル、ウドンニ「甘ジョッパサ」ハ、無用!!ナゼ、ソレガ、ワカランノダ、アキヒコヨ!!」どしーーーんどしーーーんDASH!(地団駄を踏むと同時に、耐震効果が必要なくらいの凄まじい揺れが起こる)

マナブ「それこそ偏見なのでは?」

まさひこ「ナニ・・・?」

マナブ「確かにユクモを始めとする渓流地区では、その文化形態、そして伝統から、薄味のつゆが求められる。だが、大陸全土で考えればどうかな?」

まさひこ「!!!!!!」

マクシミリア「うどんが出来上がったようだぞ。丼にうどんとつゆを移し、それをブロンドヘアの女軍人と、何やらぬいぐるみのようなチャチャブーフェイクを被った獣人に差し出したぞ」じーーーーーー

まさひこ「ハ、伯爵!!ソノ2人ノ、食ベタ後ノ、リアクションヲ、教エテクレ!!」

マクシミリア「・・・・・・・・・・・・」じーーーーーー

まさひこ「・・・・・・・・・・・・」あわわわわわ・・(あのちっさい両手を口にもっていき、あわわしている)

マクシミリア「二人共、笑顔だ」

まさひこ「!!!!!!!!!!!!!」ドシャーーーーーーン!!(衝撃の雷光に脳裏を打たれる恐暴竜)

マナブ「地方によっては、うどんに甘さが求められる。ましてや、この蒸し暑い戦場では、とにかく汗をかく上、頭の疲労も増していくばかり・・・。そんな時こそ、塩分と糖分が必要なんだ。だからこそ、程よい「甘じょっぱさ」が受け入れられるのではないですかな?」チャッ・・(メガネの位置をそっと指で直す)

まさひこ「・・・・・・・・・・・・・・・・」あわわわわわわ・・

マクシミリア「二人して、つゆひとつ残さず、完食したぞ。よほど美味かったのだろう」

マナブ「こんな話をしていたら、我々も腹が減りましたな。どれ、まさひこ殿。我々にラーメンを作っては頂けないですかな?」

まさひこ「今日ハ・・・・今日ハ駄目ェエエエエエエエエエエ!!!!!


ワァ~~~~~~~~~~~ン!!
(けたたましい勢いで森の中へ消えていく恐暴竜の背中)


マナブ「うーむ・・。何か悪いことを言ってしまったのだろうか・・」どすんどすんどすんどすんどすん(森の中に恐暴竜の重たい足音だけが響き渡る。同時に鳥たちは飛び立っていく)

マクシミリア「獰竜、あきひこ・・・敵ながら、あっぱれな料理人(獣竜)のようだ」



ワァ~~~~~~~~~~~ン・・・・・
(ピクニックシートの上に座り、リラックスしているクイーンとスラッシュのもとに、遠くのエリアから謎の悲鳴が聞こえてくる)

クイーン「ああ、美味しかった♪」ワァ~~~~~~~ン・・・・・

スラッシュ「なんの声だっチャ?」ワァ~~~~~~ン・・・・・

あきひこ「・・・・・・・・・」ぴくっ(背を向け、おそらく皿洗いしていると思われる獰竜の耳らしき部分が過剰な反応を示す)

クイーン「待って・・・森の奥、逃げていく恐暴竜の背中が一瞬だけ見えたわ」じーーーーー(双眼鏡を覗いている)

あきひこ「フッ・・・」かちゃりこちょりはぁ(皿洗いしながら、ただ一人、状況を察したように勝ち誇った笑いをする獰竜)

To Be Continued




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次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?

3/25(日)0時更新 「追憶が呼び起こした幻影か・・」の巻

をお送り致します♪ほいだらさ!!次回も「あわわ」決め込みながら読も見ようよぽけ~