~新大陸、犯罪都市サザンゴッド....

ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・
(ポストアポカリプスな世界観のように荒廃した「箱庭犯罪都市」の上空は、「今日も」どんよりと曇っている)


ぎゅりぎゅりぎゅりぎゅりぎゅり・・・
(半壊した石造りの建造物前で、豪快に肉焼きセットを展開し、「持つ所」の「チューニング」をしている、これまた半壊したレザーベースから成る「混合防具」の男性ハンター。上から、レザーヘッド、レザーベスト、バトルアーム、レザーライトベルト、グリーンジャージーであろうか、各パーツの表面は酷く劣化している「年代物」である為、確証はできない)

かちゃりこちょり・・(と、レザーヘッドの保護ゴーグルをかけたまま、「持つ所」をドライバーらしき工具でメンテナンスしている、褐色肌の中年ハンター。顔は油などで酷く汚れ、髪の毛も見ただけで「数週間は」お風呂に入っていないことが窺えるほどにボサついている)

レザーなハンター「よし、出来たぞ!これで「ウルトラ上手に焼けるタイミング」が、七割増しになったはずだ!!早速試してみよう」がちゃっとな(思い立ったように、生肉をセットする)


シャアアアアアアアアア・・・(と、半壊した建造物の影から、肉狙いのメラルースカベンジャーが、今にも飛びかからんばかりの「厳めしい」顔をしながら覗いている)


レザーハンター「ちっ、あの野郎・・あっち行け!!」ボオオオオオオオ炎(火が点いた松明をメラルーに向かって「しっし」する)

ミャアアアアアアアアア!!
(と、勢い良く「四足走行」で逃げ出していくメラルー)

レザーハンター「ったく・・・この街じゃ、呑気にランチも出来やしねぇふん


んぼおおおおおおおおお炎
(松明を油がのった焚き火台に置くと、瞬く間に火が大きくなる)


レザーハンター「さて・・・・」


ぎゅりぎゅりぎゅりぎゅりぎゅり・・・はぁ
(肉焼きセットの「持つ所」を慎重に回しだす)


レザーハンター「ん~~~~~~・・・・そろそろかな・・」ぎゅりっ煙



$あたちのモンハン日記
ボガアアアアアアアアアアン!!




レザーハンター「・・・・・・・・・・・・」プスプスプスプスプス・・


しっしっしっしっしっしっしっロシアン 得意げ
(先程のメラルーが瓦礫の向こう側から顔を覗かせて笑っている)


レザーハンター「うーーん・・どうやら支柱とハンドル部の隙間に埋め込んだ火薬の量が多かったみたいだな・・。だが、こんなことでめげていては、大陸一の発明家になるなんて夢は叶わいぞ。よし、今度は「持つ部分」をダブルにしてみよう!回転率を上げれば、より肉が効率的に焼けるはずだ。いやぁ~、俺ってば、なんて天才なんだ。今日も」しっしっしっしっしっ


ザッザッザッザッザッザッザッ・・
(所々にゴミ溜めが目立つ砂利道を行く、頭部以外はゴールドルナシリーズに身を包んだ「セミ装備」な頭の先っぽが尖った坊ちゃん刈りのハンター(両目は「バッサリ切られた」長い前髪でよく見えない)。背中には「薬品加工を施された骨刀」でお馴染み?黒刀系統の太刀を背負っている)


レザーハンター「あの頭は・・・旦那!!肉まんの旦那!!」ダッsss

肉まん君「よぉ、ギーガン。今日も怪しい発明か?」へっへっへっへっ(と、おそらく年下であろう肉まんに阿る溶接ゴーグルをかけたままの中年ハンター)

ギーガン「例のブツですが、ご要望通り仕上げておきやしたぜ」しっしっしっしっ

肉まん君「手早いな。大変だったろ?なにせ今回は数が多かったからな」

ギーガン「その分、やり甲斐がありましたよ♪それはそうと・・今度のクエストは、かなり危険なようですね」こそこそ(周囲に気を配りながら小声で聞く)

肉まん君「ああ。読み通りの展開になってきている。あらかじめ、戦争に対抗出来る武器の「クラフト」を、お前に頼んでおいて正解だったというわけさ」やれやれ

ギーガン「相変わらず、旦那のリスクマネジメントには頭が下がりますよ。ま、そのおかげでうちも生計がたっているんですけどね。ああ、そうそう。リストに乗っていたブツ以外にも、おまけと言っちゃ~なんなんですが、試作品も入れときましたよ♪」

肉まん君「試作品?」

ギーガン「へいです。あっしのおすすめは、飲んだら覇竜もお腹をこわす、強烈な病原性大腸菌を含んだハンドグレネードですかね。現在、王立武器工匠に特許申請中です♪」(その背後では先程のメラルーが、肉焼きセットの傍らに置いてある「生肉狙い」で忍び寄る)

肉まん君「生物兵器か・・・使えるかもしれないな。ほら、約束の金だ」スッ(ゼニーの札束を手渡す)

ギーガン「どうも♪って、ブツの確認は・・?」(と言いつつ、ちゃっかり受け取る)

肉まん君「これからするさ。品物はいつも通り、地下に預けたか?」

ギーガン「ええ。ジミーの貸金庫にね。毎度ながら、あの不気味なデミ・ヒューマンの顔を見ると寒気がしやがる。おっと。地下といえば、最近、妙な噂が広まってるようで」ペラペラ(お札をなんとなく数えている背後では、先程のメラルーが生肉を肉焼き器にセットし、「持つ所」を回している)

肉まん「ほぉ・・例えば?」

ギーガン「地下住民どもが居座っている階層よりも更に下・・・そこには地下王国が存在するっていうんですよ。なんでもこのサザンゴッドは、かつてその地下王国で暮らす住民が建国した、優れた文明を誇る大都市だったとかって・・・小説じゃあるまいしねぇ~」やれやれ(後ろに見えるメラルーも同じポーズを取っている)

肉まん君「その噂の出処は、両替所にいるワイベリアンの婆さんだろ?認知症だよ、おたけさんは」

ギーガン「それならいいんですが、地下エリアは相変わらず物騒ですよ。旦那は俺の大事なクライアントだ。気をつけて・・・って、旦那の腕なら平気か。似合ってますぜ、その衣装。それと、予定の代金より多くないですか?」(札束を数えながら聞く背後では、先程のメラルーが「ウルトラ上手に」肉を焼くことに成功したようだ)

肉まん君「ゴールドルナはゲン担ぎ。そのおかげで、かなり「太っ腹」なクライアントに出会えたというわけさ。釣りは取っておけ」ザッザッザッザッ・・

ギーガン「へへへ・・すいやせん・・・って、あ~~~そうだ!ダンテズインフェルノのヒーラーに、今のクエが終わったら、黒傘のメンテナンスをしに、俺の所に来いって伝えてもらえますか!?」

肉まん君「その異名は長過ぎる・・。分かった!伝えておく!」ザッザッザッザッ

ギーガン「どうかご無事でぇ~♪ロックの野郎にもよろしく~~~♪」ふりふりふり(遠ざかる肉まんの背に向かって手を振る。その隣では先程のメラルーが「ウルトラ上手に焼けた」こんがり肉Gにかじりつきながら同じく手を振っている)




~サザンゴッド、地下洞窟エリア....


フホオオオオオオオオオ・・・・・
(生暖かい臭気を帯びた風がダンジョンを突き抜けていく。その臭いの原因は、所々に散らばっているゴミや、余すこと無く食い散らかされた、まさしく「なぞの骨」が元である様子だ)


ザッザッザッザッザッザッザッ・・(それら不気味な展示品に目もくれずダンジョンを進んでいく肉まん君)


ひょこっはぁ(ボロボロのフードを纏った子供の獣人猫(若葉トラ)が岩陰から顔を覗かせる)


肉まん君「ガイドなら間に合ってるぞ、フレッド」ザッザッザッザッ・・

フレッド「ちぇっ、肉まんのにいちゃんかニャ。「新規」のお客さんかと思って損したニャ」すてててててsss(と言いつつ、足早についていく)

肉まん君「新規だと・・そんなのいるのか?ここに用事があってくるのは、サザンゴッドの住民だけだろ?」ザッザッザッザッ・・

フレッド「そうでもないニャ。年に何回かは、「外界」での生活に嫌気がさした奴や、PTSDを理由にハンターを引退した人間もくるんだニャ。新入りのモーガンがその口ニャ。メゼポルタじゃ、かなり腕を鳴らしたハンターだったみたいだけど、こっち(新大陸)にきた途端、運悪く知的生命体種に遭遇して、自尊心ごとボロボロにされたらしいニャ」すててててててsss(肉まんのご機嫌を窺うように見上げている)

肉まん君「ハハッ。相手はなんだ?」ザッザッザッザッ・・

フレッド「獰竜だってニャ。おいら見たことニャ~けど。よっぽど怖かったんだろうニャて」すてててててsss

肉まん君「俺も気をつけよう。次はもっと面白い話を聞かせてくれ」ピッドキッ(と銀貨をフレッドに向かって弾く)

フレッド「毎度ありぃ~ニャ♪今日もジミーの所かニャ?」(コインを受け取ると立ち止まる)

肉まん君「ああ。俺たちも生きていくのに必死でね」ザッザッザッザッ・・(背中で語るゴールドルナのハンターの後ろ姿)

フレッド「そのうち、おいらが大きくなったら、にいちゃんの「オトモ」やってやるニャ♪分前は・・・7:3でおいらニャ♪」

肉まん君「ハハッ。聞くだけは聞いておいてやろう。今やった金で、「上から」おふくろさんにパンの一つでも買ってやれ」ザッザッザッザッ・・・

フレッド「そうするニャ。また来てね、にいちゃん!」ぴょ~~~んぴょ~~~んぴょん(と、ご機嫌な「四足走行」で肉まんとは真逆の方向に走っていく)


ザッザッザッザッザッザッザッ・・・
(洞窟の隅々に、薄暗い蝋燭の灯りが見え、その傍らにゴザや「何かしらの生物の皮」を地面に敷いて寝転がる人間と獣人達。エリア内に他生物の気配はまるで感じず、排斥したのであろうか、どちらにせよここが地下住民の「居住区エリア」であることは確かなようだ)


肉まん君「・・・・・・・・・・・・」ザッザッザッザッ・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(目もくれず進んでいく肉まんを冷ややかな目で見送る地下住民達。彼らが肉まんに対し、物乞いや「妙なビジネス」をふっかけてこないことから、肉まんがダンジョンの「常連」であることが見て取れる)


ザッザッザッザッザッザッザッ・・・
(スラム地区を去り、暗がりのダンジョン奥へと進んでいく肉まん)


ゴインドキッ(暗がりの道を手慣れた感じで歩みながら、背中の黒刀を抜く)


とろろろろろ・・・・(黒刀の刃に油のような液体を垂らす肉まん)


ジャキーーーーーーン!!ボッ炎
(そのまま勢い良くダンジョンの岩壁に黒刀をかすめるように斬りつけ、その摩擦熱によって生じた火花が刃を覆う油に点火し、刀全体を松明に変化させる)


肉まん君「ここへ来るだけの為に、ゴールドマロウを選び、防具と揃える気にはなれんが・・君は違うようだな」フッ


??「お止まりください」(暗がりの奥から女性の声がする)


肉まん君「俺だ」ボオオオオオ・・炎(黒刀の灯りで顔を照らしてみせる)

??「お待ちしておりました」フォオオオオオ・・・(イフリートマロウと思われる片手剣の灯りと共に姿を露わにしてきたのは、黒いガーディアンシリーズ(ヘルムシリーズ:盾なし)に身を包み、アーメットのバイザーを下ろした屈強なハンターであった)

肉まん君「暗い中、見張りは大変だろう。ソニア」

ソニア「貴方もここでの暮らしに慣れれば、光を求めなくとも安寧を得られるはずです。どうぞ、メジャーがお待ちです」スッ(溶岩のような灯りを示す剣を差し向けエスコートする)

肉まん君「ロックじゃないが・・一度でいいからお前の顔を拝見したいものだ」

ソニア「ご冗談を」(涼し気な対応を示す「甲冑の女」)


ザッザッザッザッザッザッザッザッ・・
(ガーディアンに導かれながら更に地下奥へと進んでいく肉まん)


ソニア「少しお下がりください」フォオオオオオ・・・炎(ソニアの照らすイフリートマロウの灯りが、地下洞窟の突き当りを示すと同時に、そこが鉄製のドアで仕切られていることが分かる)


ガチャリ・・ギゴォ~・・・・
(重々しいドアノブを回す音の直後、蝶番の少し錆びついた音と共にドアが開かれていく)


ソニア「肉まん様をお連れ致しました」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(広々とした鍾乳洞エリアは、青白く輝く水晶が四方に散らばっており、神秘的な天然のライトアップが、同エリアの中心に「無造作に」置かれた「Jimmy's Trunk Room」とダンジョンには到底似つかわしくない「ポップな字体」で書かれたボロボロの木製カウンターを仄かに照らしている。更に珍妙なのが、その一見粗大ゴミのようなカウンター越しに、これまたボロボロになった海賊J装備を纏った、「紫色」の肌を持つ、ゾンビのように「皮と骨だけになった男」が腕を組んで立っていることであった)


ジミー「そろそろ来る頃じゃないかと心待ちにしていた」(いぶし銀な「よく通る声」をした、海賊Jハットがよく似合う紫肌のミュータントは、両目が真っ黒に染まりきっており、鼻は骸骨のそれのように、「骨ごとひん剥いたような」痛々しい造形を施している)

肉まん君「ギーガンからの預け物を取りにきた」

ジミー「請け負っている。いつも通り、貸金庫にはソニアと共に行け」(不敵に微笑む海賊型ゾンビのような紫肌の男)

肉まん君「了解だ。それはそうと、また地下住民が増えたようだな。仕切るのが大変だろう?」

ジミー「そうでもないさ。連中は別に、地上に敷かれた秩序が苦手でここに来たわけじゃあない。居住を許すと共に、ほんの少しだけ規律を与えてやればいいだけの話だ。「地下では問題を起こさないこと」・・・馬鹿でも理解出来ることさ。それ以下のクズは、ダンジョンの生活には向いていない。躯になるだけだ」フッ

肉まん君「それから、フレッドにガイドをやるのを止めさせた方がいい。いつ、質の悪いハンターくずれに殺されるか分かったもんじゃないからな」

ジミー「ほぉ・・いつから地下住民に対して寛容になったんだ?坊主」フフ・・

肉まん君「そうじゃない。ただ、フレッドのおふくろさんは病気だ。自分が逝く前に、息子が死んだ姿は見たくないだろう」

ジミー「・・・分かった。ジミーには別の仕事を勧めよう。そうだなぁ・・・地上から何か使える物を拾ってくるスカベンジャーなんてどうだ?」

肉まん君「いいんじゃないか?きっと向いている」

ジミー「というわけでソニア。仕事が終わったら、フレッドのガキにそう伝えてくれ」

ソニア「構いませんが、もしも本人が嫌がったら?」

ジミー「それはないだろう。フレッドは外の世界に憧憬の念を抱いている。今よりもやり甲斐のある仕事だと、小さいながらにも理解出来るはずさ。仕事については、マリオに指導させろ。もしマリオの奴が拒否を示したら、その剣で脅せ。奴に忠誠心なんて崇高な精神はないが、暴力にはひれ伏す。どうだ、簡単なクエストだろ?」フッ

ソニア「かしこまりました。では、貸金庫へ」スッ(再び肉まんをエスコートする)

ジミー「おっと、そうだ」チィ~~~~ンドキッ(と、カウンターの上に置いてある、「ドクロ型の卓上ベル」で呼ぶ)

肉まん君「なんだ?」

ジミー「エデンに寄って行くんだろ?なら、翁に伝言を頼む。地上人に扮して、外に出るのは構わないが、二度と俺を誘うなってな」

肉まん君「確か、単独ライブをやるとか言っていたが・・・キラースラッシュのステージを借りる手はずをしたのは俺だが、何か問題でもあったのか?」

ジミー「クソみたいなフォークソングと、聞くに堪えないスタンドアップコメディを見せられた。観客も、二度と来るなとブーイングの嵐だったんだぜ?やり過ごすのが大変だったよ」やれやれ

肉まん君「それとなく諌めておこうふん

ジミー「っと、行く前に、あんたもトリップするか?」スッ(と、懐からヤバゲな注射器を出す)

肉まん君「仕事中だ。遠慮しておく」

ジミー「俺はこいつがないと生きることは出来ない。今でも竜大戦時代の悪夢を見るからだ」ブスッ(腐敗した紫肌に注射器を躊躇なく突き刺し、中の液体を注入していく)

肉まん君「・・・・・・・・。まだ、あんたに死なれちゃ困る。あんたはエデンとサザンゴッドを繋ぐ、大事なゲートキーパーだからな」

ジミー「竜大戦時代を体験した、希少な人間・・・か」フッ・・(感傷に浸りながら注射針を引っこ抜く)

肉まん君「ギルドのハンターも、まさかあんたみたいのが、ほんとの教官だと知ったら度肝を抜かれるだろうな」やれやれ

ジミー「おいおい。これでも俺はハンター業の走りだったんだぜ?竜大戦時代は、何百頭ものドラゴンをこの手で殺し、竜機兵の素材提供をしていたんだ。最も・・その愚行とも呼べる虐殺行為が、竜族を本気にさせちまったのは言うまでもないがな・・」シュボッ・・(木製カウンターを利用してマッチに火を点け、ボロボロになった葉巻に着火する)

肉まん君「その姿は、禊の結果・・・というわけか」

ジミー「最終戦争では邪龍の巣窟に、数百体の竜機兵を向かわせた・・。俺達の想像を遥かに超えた、神々の撃ち合いさ。そこで破壊された竜機兵が搭載していた人工放射性物質、通称、ドラゴンタナトスが漏れ、最終戦争の地は、瞬く間に死のフィールドと化したのさ」フーーーーーーー(葉巻の煙を一気に吐き出す)

肉まん君「ああ。何回もあんたから聞いたよ。初めて質問させてもらうが、何故、あんたはそんな環境下で生き残ることが出来たんだ?」

ジミー「予め、軍から汚染物質の抗体を持つ薬と、そのレシピを渡されていたからさ。だが、その副作用までは聞かされていなかった・・。ある時、気づいたよ。俺は生きる為に、この薬・・・トリップを調合していたんじゃなく、単なる中毒になっていたんだと・・。トリップは、いにしえ麻薬やドスコカなんて目じゃない本物の劇薬さ」にや

肉まん君「だが、そのおかげで龍結核も克服出来ているのは事実なんだろ?」

ジミー「まぁな。最終戦争の時、あの忌々しい邪龍共が撒き散らす龍粉を嫌というほど吸引してしまった。普通なら龍結核を患うところだが、俺はこのトリップの力で、今も体内に宿る龍の力・・暴発寸前の龍エーテルを抑えている。そしてそのエネルギーが、どういうわけかワイベリアンをも超える長寿を俺に与えたというわけさ。それ故のこの異形だ」(不敵に微笑むその「ドクロ顔」は、腐敗した紫色の薄い皮に覆われている)

肉まん君「・・・・・・・。薬を作った者・・この地下にいる竜人達を恨んだか?」

ジミー「ああ。いっときは恨んでいたな・・・そうだな・・・・ざっと数百年か・・。どこへ行っても化物扱い、現実を直視出来ない連中は、俺のことを、モンスターと人間の間に出来たミュータントだなんて言う始末だ。時には「俺達」を見世物にしようと捕縛しにきた馬鹿な連中もいたもんだ。勿論、皆殺しにしてやったがな」フッ(ソニアの方を見て微笑むと、それに呼応するかのように頷く、重鎧に身を包んだ女戦士)

肉まん君「なるほど・・・同じ恐怖を体験してきた部隊の「同志」というわけか・・。どうして二人はここへ?」

ジミー「簡単なことさ。大戦をおっ始め、トリップを作りやがった連中が、この地下へ逃れ、新たな文明を築き上げたと聞かされたからさ。またしても、竜人からのスカウトを受けたのさ。だが、それを聞かされた時、不思議と俺の胸は安堵感で満たされていた。ひとつはもしかしたら、昔のような姿に戻れるんじゃないかという淡い希望から。そしてふたつ目は・・・邪龍の死を見届ける為だ。復讐を果たすまで俺は死なない。だからこそのゲートキーパーなのさ」(汚染された真っ黒な両目がどこか生き生きと輝いて見える)

肉まん君「・・・・・そう言えば、あんたの得物を聞いていなかったな?」

ジミー「今で言う太刀の剣技を大剣でやっていた。今でも東方の奥地では、継承されているらしいぜ?まったく、好き者がいるもんだ。お前にも教えてやろうか?坊主」

肉まん君「ただでさえ太刀っていうのは、繋ぎ技が難しいんだ。それも遠慮しておく」

ジミー「簡単さ。相手を叩くのさ。竜族を相手に、斬るという概念は通じない。斬りつけながら打ち付けるのさ。それが上達への近道だ」フッ・・

肉まん君「覚えておくよ」

ジミー「最後に・・ギーガンの奴は、かなり物騒なブツを大量に持ってきやがったが、戦争でもおっ始めるつもりなのか?」

肉まん君「それは帝国軍の仕事だ。運搬が大変だったろう?保管しておくのもな」

ジミー「なぁ~に。忘れたかのか?」

肉まん君「??」

ジミー「うちの貸金庫のストレージは、このダンジョン全てなんだぜ?」にやっ







「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~








・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(広々とした鍾乳洞エリアを歩きながら会話をしているソニアと肉まん君)

肉まん君「ギーガンからの荷物は確認した。悪いが、荷車に乗せておいてくれるか?」ザッザッザッザッ・・

ソニア「構いませんが、以後はどうやって輸送を?」ガチャコン・・ガチャコン・・(重鎧独特の金属音を鳴らしながら足取り重く歩んでいく)

肉まん君「空路を使う。既にロックラックから足は手配済だ」

ソニア「飛行船でしたか。わかりました」へこり(と、会釈するガチガチの鎧女)

肉まん君「すまない。エデンから帰ってきたら、後は俺が地上まで運んでいく」(目の前の大地に巨大な空洞が見えてくる)

ソニア「竜大戦によって荒廃した大地を経て、新たな大陸を目指し、逃れて来た一部の竜人達が創り上げた地下王国・・・通称エデン。彼らは何時まで地下に潜んでいるのでしょうか?」

肉まん君「決まってるだろ?彼ら、New World Defense Agency(新大陸防衛機関)、通称NWDAが創り上げた、ハンターズギルドが地上権を制する日までさ」バッ煙(颯爽と深淵の虚ろの中へ飛び降りていく)

To Be Continued





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$あたちのモンハン日記
次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?

10・9(月)0時更新 「験担ぎですよ」の巻

をお送りいたします♪ほいだらさ!次回もウルトラ上手に読も見ようぽけ~