~緊急村長クエスト発動より数時間後、ユクモ商店街....


ざわざわざわざわ・・
(商店街通りの真ん中に群がる村人達)

クサッチーニ「そこで私は怯える宮司さんをかばい、勇猛果敢にこう叫んだのです!!「飛竜よ!ユクモを代表するモンスターハンターを恐れぬならかかってくるがよい!!」とっ!!」(大タルの上に乗り、力説している)

お~~~~~(と感嘆の声をあげる村人達。その前列にはBBBと手を繋いだチェルシーの姿も見える)

$あたちのモンハン日記
チェルシー「しょ、しょ、しょれで、しょの飛竜はなんて言ったにょ?」ぶるぶるぶる

クサッチーニ「すると奴は、決して怯むことのない私を見て、こう言った・・」

チェルシー「・・・・・・・・・」ごくり

クサッチーニ「『竜夫さん・・・何処なの・・・・』」おどろおどろ

チェルシー「ほにょおおおおおおおおおサーーッッ・・・」(少しちびった)

クサッチーニ「『見捨てないで・・・・・』と、恨めしそうに呟く飛竜・・・その時です!!!!」

チェルシー「ひいいいいいいいいいいいガクブル」びくっびっくり

クサッチーニ「月明かりが、ゆ~~っくり・・ゆ~~っくりと、朧げになっていた飛竜の顔を・・サァーーーーーーーっと・・照らすと・・・」

チェルシー「・・・・・・・・・・」ごくり

クサッチーニ「見るも無残!!その顔面はゲバゲバした黒い影に覆われていたのだぁあああああああ!!!!」

チェルシー「にょへえええええええええええガクブル


ガクン・・(一落ちしたチェルシーを冷静に支えるBBB)


クサッチーニ「私はその怨み節、そして容姿を見てすぐに確信しました。この飛竜こそ、竜恋苦難の話に登場する雌火竜なのだと・・」グッ(目を閉じ、胸に手を当てる)

あたちのモンハン日記
BBB「じゃあよ、その亡霊がお前をいなくなった恋人と間違えたっていうのか?」よしよし(泡を吹いて気絶しているチェルシーの背中をさすってやってる)

クサッチーニ「この事実から、あの雌火竜・・零子が愛した人間というのは、非常に容姿端麗な男だったということが窺えます」そぉ~かなぁ~(と村人達)

BBB「ほんで、突きかかったのか?」

クサッチーニ「え・・・あ~~・・まぁ、その時は、宮司さんも一緒だったからな・・彼の身を守る方にプライオリティを置き、安全な場所に避難することを選択した」ぽりぽり

BBB「あんだよ。要するに逃げただけじゃねぇか」なぁ~んだぁ~(と村人達)

クサッチーニ「そ、そんなことよりも肝心なのは、あの顔がゲバゲバした飛竜もとい零子の亡霊が、事もあろうに、このユクモに出現したということだ!!」そうだそうだ~!

BBB「なぜ一緒だと断定できるんだよ?」よしよし(と泡を吹いて気絶しているチェルシーの背中をさすってやってる)

クサッチーニ「目撃者の証言によれば、奴の姿は朧げで、普通の飛竜とは明らかに違っていたという。そして「彼女」を間近で見たフラワーちゃんの証言によれば、その飛竜もまた、「顔がゲバゲバしていた」というのだ!!」え~~~~~~~

BBB「ゲバゲバってのがよくわからん表現だが・・「顔が隠れていた」ってことか?」

クサッチーニ「YES」こくり

BBB「それが亡霊だってのか?零子っていう雌火竜の」

クサッチーニ「NO!!畏れ多いぞ!!その名を呼ぶ時は「彼女」とか「あの人」等と、隠喩を使うべし!!」むきぃ~~~~

BBB「てめぇが最初に口にしてたんだろうが」だいたい人じゃねぇだろ

村人「んだどもぉ~、なして突然、そないな悪霊さ、渓流に出たとかぁ~?」(見るからに人の良さそうな農家のおじさん)

クサッチーニ「おそらく悪霊の正体は刻竜かと」え~~~~~~~

観光客の若男「そのモンスターって、この前、俺達が見た黒い飛竜のことか!?」いやぁ~~~~ん(明らかに村人とは異なる「都市的」な風貌をした団体がどよめき出す)

クサッチーニ「そうだ!巷じゃ「ブラックレイア」などと呼ばれるあの忌々しい刻竜こそが陰惨な呪詛を唱え、「あの人」を召喚したに違いない!!そして逆に体を乗っ取られてしまったんだ!!」お~~~~~~~~~

観光客の若女「そういえば、あの黒い飛竜・・あんまり見たことない種類だったし、なんだか不気味だったもんね・・」お~ん・・(と陰鬱な肯定を示す観光客一行)

観光客の若男「村の自警団は何やってんだよ!?その飛竜を討伐する約束だろ!?」そうだそうだ~!

村人「バカ言っちゃいけねぇ。理由もなく、悪さしでねぇモンスターの命をむやみに奪っちゃいけねぇだ。そういう「都会もん」の利己的な考えが、渓流に眠る龍霊を怒らせたにちげぇねぇ」そうだそうだ~!

観光客の若女「はぁ~!?なにそれ!!危ないモンスターなんて殺されて当たり前じゃない!!その為にギルドがあるんだから!!おじさん達の考え方は時代遅れなのよ!!」そうだそうだ~!

村人「目上の人間に向かって、なんだおめぇ!そげな派手な色の頭しやがって!自然のありがたみを忘れたら最後!竜族を怒らしちまって、人間はあっという間に殺されっぞ!!」そうだそうだ~!

観光客の若男「うるせえ!じじい!!やっちまえ~!!」わあああああああ

村人「鍬持って来い!!不遜な観光客を村から駆逐するんじゃ~!!」うおおおおおおお

クサッチーニ「みなさん!落ち着いて!!既に村長さんが今回の件を緊急クエストとして村のハンター達に委託しました!!」ぎゅううううううDASH!(両軍の間に挟まれる)

観光客の若女「その村のハンターが役立たずだっていうのよ!!ロックラックやバルバレから筆頭ハンター呼びなさいよ!!」パァーーーーンびっくり(躊躇なくクサッチーニをビンタした)

観光客の若男「そうだそうだ!!「村レベル」じゃあなくて、ギルドに要請しろ!!」ガスッsss(クサッチーニの脇腹に抉るようなフックをかます)

村人「なんでもかんでもギルドギルドって!!自分たちで解決出来んくせに、都合の良い時だけで人に頼るな!!このゆとりめ!!」ザクッぎくっ(鍬でクサッチーニの背中を刺した)

クサッチーニ「ぎゃあああああああああ!!誰かぁ~!!この騒動を止めるクエストを発令してくれぇええええええええ!!」


ぼかぼかぼかぼかDASH!
(商店街通りの真ん中で喧嘩がおっぱじまる。そこを偶然通りがかった「バベル少女探偵団」の面々が、仲裁どころか、すかさず喧嘩に加わりだす始末(リカのみ仲裁にあたるも、弾き飛ばされる)。そんな騒動を尻目に、チェルシーをおんぶしたBBBだけが商店街エリアを後にする)


BBB「さぁ~て・・こりゃ困ったぞ。この騒動をあいつらがどう治めるのか・・まずは報告だな」

チェルシー「ゲバゲバ・・こわい・・・」う~ん(悪夢にうなされるその背後では、村人VS観光客の激しい喧嘩に巻き込まれ、なぜだか一番殴られてるクサッチーニの姿が)







「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~








~あたちハウス....
$あたちのモンハン日記

それじゃあ宜しく・・・
(玄関で頭を下げている旅館の女将。それに対し、なんとなく頭を下げて応えているUBUの姿も)

BBB「お?(ありゃ~、昨晩、飛竜が現れたっていうユクモ仙郷の女将じゃねぇか・・)」ザッザッザッザッ(チェルシーをおぶりながら橋を渡ってくる黒猫)

へこり(すれ違いざまに一礼していく女将)

BBB「自ら説得に赴いたってわけか・・」ザッザッザッザッ



UBU「おかえり。あれ?どうした?チェルシーちゃん」(玄関で出迎える)

BBB「心配すんな。ちょっと疲れただけさ。憑かれちゃいねぇ」よしよし

UBU「やめてよ。今の状況を考えると冗談に聞こえない」ふぅ~~

BBB「それよか、村長さんの姿が見えねぇけど」ちら(あたちハウス前の長椅子にはいつもの「主」が腰掛けていない)

UBU「緊急寄り合いだって。女将さんも参加するみたい」

BBB「その前に懇願しにきたってわけか」

UBU「そっ。昨日の騒動で団体さんの何組かが今朝早く帰ったらしいの。その事を観光協会のガイドが村長さんに訴えてね。それで緊急村クエが発令されたってわけ」

BBB「つっても依頼じゃなくて強制だろ?」

UBU「仕方ないわよ。そんな状況だから、旅館に警備を回して欲しいって」

BBB「ただでさえ人手不足なのにな。中に集まってるか?」

UBU「ええ。ポールさんと龍之一家。それからコノハのちびも」

BBB「それだけ?」

UBU「しょうがないでしょ。頼れるみんなは水没林。おまけにデブとパソコンは徹夜開け。少しは寝させてあげないと。これ以上、欠員が出たらとても対応出来ないでしょ?さ、入って」

BBB「うぃ~す」(暖簾をかき分け「やってる?」スタイルで自宅に入る)

ポール「やぁ。見回りご苦労様」(フワフワラグの上で正座をしているコノハと共にあぐらをかいている。その隣では鉄平とバステトを抱いたフラワーも腰を下ろしている。また、一同の中心には「でかい皿」の上にほわほわと湯気をたてる「白いまんじゅう質」の菓子が用意されている)

BBB「またあんまんかっ」(後ろでムッとするUBU)

あたちのモンハン日記
鉄平「村の様子はどうでした?」へこり(隣で同じく一礼をかますフラワー。胸の中のバステトは一生懸命を手を伸ばし、あんまんを取ろうとしている)

BBB「嵐龍騒動以来の反応じゃねぇか?つっても、俺はその頃、いなかったけどな」よいしょっとな(チェルシーをベッドに寝かせてやる。その上に薄手のひざ掛けをそっとかけてやるUBU)


コノハ「みんな怖いんですよ。村の中に飛竜が入ってきたのなんて初めてのことだから」


フラワー「観光客の人達だけではなく、村人も不安を感じていてもおかしくはないわね」みゅ~(と、まだあんまんに夢中なバステト)

BBB「怯える観光客に煽られりゃ、いくら温厚なユクモの民だって感化されらぁ。今商店街に行けば、すげぇロイヤルランブルがタダで見られるぜ」え~っしょとなはぁ(と、ポールの横に腰を下ろす)

鉄平「え!?ってことは喧嘩っすか!?」

BBB「クサッチーニのバカがいけねぇんだ。みんなの前でみえみえの「偽・英雄譚」を語りやがった罰が当たったんだ」あちち(と、あつあつのあんまんを掴む)

コノハ「もう!クサッチーニさんったら余計なことして!」むきぃ~むかっ

ポール「おおかた、その「誇張話」に感化された観光客が、早急な事件解決を求め、それに反応した村人が怒ったってわけか」

BBB「おう。しかもよ、クサッチーニの奴が一連の騒動を刻竜の仕業だなんて言い出しやがってよ。観光客の不安の矛先が刻竜にも向けられちまったのさ」ばかんドキッ(でっかいあんまんを真っ二つに割る。中からほわほわの湯気がたち、ビーの顔を隠す)

フラワー「ちょうど、そんな感じでした。私が見た飛竜の顔は、黒い霧のようなものに覆われて、見えなくなっていたの。なんて表現していいか・・ちょうど顔の部分だけ、靄がかかったみたいに・・・クサッチーニさんが亡霊だと言う理由は分かるわ」みゃ~みゃ~(ビーにあんまんをくれくれとせがむバステト)

コノハ「亡くなった竜夫さんを探すため、今も彷徨い歩く零子さん・・・竜恋苦難の亡霊だなんて言われて、少し可哀想・・」

鉄平「霊に同情は禁物とよく言うが・・・お前はどう思うんだ?」(ベッドの縁に腰を下ろしているUBUに聞く)

UBU「大雷光虫じゃないのは確かね。新種や特殊個体だとも思えない。ポールさんの感想は?」

ポール「俺が駆けつけた時には、既に夜空へ「テイクオフ」した後だったからな・・顔は見えなかったが、あの形状は間違いなく雌火竜だった。クサッチーニ君が刻竜と見間違えてもおかしくはないが・・・フラワー、他に特徴はなかったか?」

フラワー「暗い上に月明かりを逆光に受けていたから、飛竜の特徴である「色」は認識出来ませんでした。何よりも頭部のインパクトが強すぎて・・顔以外は普通の雌火竜と同じだった印象が強いけど・・」ぼろっはぁ(考え込む母の隙を見て脱出に成功するバステト)

鉄平「刻竜の可能性も否めないってわけか・・・どうする?UBU。刻竜を尋問する前に、まずは村の治安を乱すバカ共を簀巻にして、農場の川に流すか?」えっまろまゆ(って夫の過激な発言に驚く配偶者)

コノハ「そうですよ!クサッチーニさんを簀巻にするべきです!そのまま小舟に乗せて流しちゃえばいいんです!!」補陀落渡海かっ(と、つっこみを入れるビー)

補陀落渡海(ぶだらくとかい):生きながらにして観音浄土を目指す為、約30日分の食糧を小舟に積み込み、外から釘を打ちつけて航海に出たとされている日本の中世における捨身行の一種なのだ!

UBU「なんにせよ、元凶を叩かない限り、村の中での抗争は悪化する一方ね」やれやれふん

ポール「今の村の「スクープ」を知ったら、都市の記者団だって黙っちゃいないぞ」またニャスターさんが来たりな

UBU「問題はセキリティの甘さにあるわ。不覚にも村に飛竜を下ろしてしまったのはあたちの落ち度。猛省して今後の対策にあたらせて頂きます」へこり

BBB「なんの真似だ?」ほらよ(冷めた「あんまんの欠片(精算アイテム)」をバステトに食べさせてあげる)

鉄平「記者団に詰問された時用の謝罪会見の練習だそうです」ちろっ(っと「やっちゃいました」的な感じで舌を出しておどけてみせるUBU。それを見て呆れ顔をするコノハ)

BBB「その余裕があるうちはいいが、マジの対策はどうするんだ?」

UBU「旅館の警護にはポールさんとビー、商店街には鉄平とフラワーさん、夜にはデブとパソコンも合流させるわ」

ポール「俺達は構わないが、君は渓流を探索するつもりか?」

UBU「闇雲に走ったって、ノウン健一はおろか亡霊だって見つけられないわよ」ほじほじ(耳をほじる。もちろんスクリュー方式で)

コノハ「それじゃあUBUちゃんはどうするの?」

UBU「ねぇ、コノハ。あんた、宝物殿で即身仏となった雌火竜の鱗を見たんでしょ?印象を聞きたいの」

コノハ「うん・・・何度も供養はしてるっていうけど、伝承と重ね合わせると、少し不気味な感じだった・・・こういうのはどうです?村にもひよこ寺の和尚様を呼んできて、除霊してもらうっていうのは?」

BBB「なんだよ。いつから信仰深くなったんだ?」

コノハ「そういうわけじゃないけど、零子さんの気持ちはなんとなく分かるの・・。好きな人が先立ってしまったことを知らずに、自分が見捨てられたと勘違いしたまま死んじゃったなんて・・・浮かばれないですよ・・」

フラワー「そうね・・・・・」

鉄平「・・・・・・・・・・・・」

バステト「みゅうめい」(UBUを見上げる)

UBU「うん。本当に霊子さんの龍霊なら、鎮魂してあげたいね」すっ(バステトの頭を撫でる)

鉄平「でもよ、そりゃハンターの仕事じゃねぇだろ。そもそも竜の命を奪う者が狩人なんだぜ?」

BBB「そうかな。龍使徒なら可能なんだろ?」ちら

UBU「だからあたちは知らないっての」ふん

鉄平「お前の物騒な煌黒大剣で霊を吸うとかさ?」

コノハ「なんです?まさかUBUちゃん!違法武器を麻生博士に作ってもらったんじゃないでしょうね!?」ぷんすかむかっ

UBU「麻生博士・・・それよ!!」

コノハ「??」


むわははははははははははは歯
(家の外から如何にも「アホっぽい」笑い声が聞こえてくる)


バステト「みゃーみゅー。みょーみー」

BBB「間違いねぇ。バカ兄貴と押しかけ妹だ」あ~ん(大口を開けて待機しているバステトにあんまんの欠片を正解報酬としてあげる)


あたちのモンハン日記
カーブー「村長~♪村長~♪たぁ~のしぃ~村クエ~♪」

$あたちのモンハン日記
ロージー「村長~♪村長~♪たぁ~まにはぁ~村クエ~♪」せいっ(っと妙な合いの手を打つクソ兄貴)


うわはははははははははははは歯
(肩を組みながら集会浴場の階段を上っていこうとする強烈バカ兄妹)


UBU「カーブーちゃ~ん♪ちょっとちょっと」(玄関から半身を出し、片手に掲げる「青いあんまん」を見せびらかしながら声をかける)

カーブー「ウッス?」(実にバカな表情をしたドボルヘルムが振り返る)

To Be Continued





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次回「あたちのモンハン日記」ザ・中継ぎ記事はさ!?

6/1(木)0時更新 なにも・・決まってにゃ~ですイヒヒ・・・ドロドロドロドロおばけ

をお送りかまします♪ほんじゃあさっ!!次回もダイナミックに階段を転がり落ちながら読も見ようよぽけ~しかも異性を意識しながら