~ユクモ学校法人私立バベル中学校(通称「バ中」、そして実は高校も同じ校舎にある)わんぱく中庭(広大な高原エリア)....
コキ~ン♪コォ~ン♪コカァ~ン♪クウォ・ウォ・ウォ・ウォ~~ン・・
コキ~ン♪コォ~ン♪コカァ~ン♪クウォ・ウォ・ウォ・ウォウォウォ~~ン・・・・
(珍妙な銅鑼の音を轟かす超巨大なモルタルニ階建の時計塔校舎を背景に、高原エリアの並木道を歩く蒼火竜と岩竜(共に中二))
スサノオ「マジクソみてぇな授業だったぜ」ちわぁ~っす(並木道の両端から学ランを着た人型の後輩達(一年生)が挨拶をかましている)
バサ雄「ほんとほんと。生物の授業って退屈だよね」どすんどすん(相変わらずボロボロのアイアンソードを腰からぶら下げている)
スサノオ「先公がほざいてやがった、え~と・・なんだっけ、あれ」どすんどすん
バサ雄「収斂進化だろ?俺、全然意味分かんなかった」きゃっ♪(と、逞しい蒼火竜を見て惚れ惚れする獣人の女学生達)
スサノオ「んなもんよ、人間共が勝手に決めたルールだろ?マジ天然なナチュラルボーンの俺たちには関係ねぇ~っつ~の。原種とか亜種とかよ、マジうぜぇ~し、ある意味、差別じゃね?ニッチとか俺らにとっちゃただの縄張りに過ぎねぇし、自然の摂理を乱してるのはそもそも人間ばかりじゃねぇか」プッ(ちょっと炎が混じったつばを吐く。それをさりげなく交わす虫の生徒達)
バサ雄「人間もそうだけど、白とか黒とか言ってるうちはダサいよね。もっとそぉ~、え~と・・この前、プロフェッサーから教わった・・・そうそう!大陸はコスモポリタニズムの上にあるべきだって」
スサノオ「なんだそれ?つってもミリシアが求める社会の在り方ってのは、結局のところモンスターが支配する世界だろ?それもどうかと思うけど・・・俺は強くなることにしか興味ねぇな」ふぁ~あ(大口を開けると口内から火が少し漏れる)
バサ雄「そうだよね・・。スサノオ君、実は俺さ、最近悩んでいるんだ」どすんどすん
スサノオ「すげぇじゃんかよ。自問自答は自分磨きのステップアップってな。で、何を悩んでんだ?」
バサ雄「うん・・成体になったら、進路をどうしようかってね・・」しょんげり
スサノオ「マジやべぇ悩みじゃね?」
バサ雄「だろ?」フッ
スサノオ「てかよ、お前の父ちゃんってミリシアのメンバーなんだろ?ファイヤーウォー以来、火山地区の治安を守る為、ミリシアのモンスターと一緒にパトロールをするようになったって、バサリンも誇らしげに言ってたぜ?だったらお前も父ちゃんと一緒にミリシアに入るのが妥当なんじゃねぇの?」どすん(大木の根に腰を据える)
バサ雄「うん・・。でもさ、最近少し迷ってるんだ。確かに兄貴やアッシュのおじさん達と一緒に戦えるのは嬉しいけどさ、どうもその主張っていうのがね・・。果たして思想の為に、こうして一緒に学び舎を共にしている人間達を殺してもいいのかなって・・・自分にそこまで強い信念があるのかどうか疑問に思う時があるんだ・・」どすん(スサノオの隣に腰を下ろす)
スサノオ「・・・・・・。お前、すごいよ。俺なんかさ、自分が強くなることだけで、その求める強さの中身なんて考えもしなかった。そりゃ~あの憎きあんまん女を「討伐」する為なら、なんでもするけどさ、別に恨みのない他の種族相手にマジで戦えるかっていったら、またそれは別の話しだもんな」う~ん
バサ雄「だからだよ。俺、最近、クルセイダーズもいいなぁって思って」
スサノオ「まじ!?それこそあのあんまん女の眷属になるんだぜ!?」うひ~~(頭に思い描く「実に憎たらしい」UBUの顔を両翼でしっしする)
バサ雄「かっこいいじゃん、UBUさん。大剣使いだし。俺、少し憧れてるんだ。ファイヤーウォーの元凶を倒したのも実はUBUさんだって、火山地区では専らの噂だよ」ブンブン(ボロボロのアイアンソードを振り回す)
スサノオ「やめとけやめとけ!おらぁ~別に差別主義者じゃねぇけど、「あれ」だけは絶対にダメだ!ただの桃毛女、緑毛女、要するに品がねぇんだよ。人間に憧れるなとは言わねぇが、お前には立派な父ちゃんがいるんだし、それに火山には大先生もいるじゃねぇか?そうだ!お前も一緒に修行しようぜ!?」シュッシュッ(翼爪でジャブをかます)
バサ雄「ああ・・蘇乞兒っていう、東方から来たとても徳の高いっていう怪鳥のおじいさんか・・。兄貴から聞いたよ。君、最近、そのおじいさんに稽古をつけてもらっているんだろ?すごいなぁ・・」
スサノオ「悩んでたってしょうがねぇって。俺たちモンスターのインテンシティってのは、体を動かしてなんぼじゃねぇか?一緒にカンフー決め込んで、大陸を制しようぜ!なんつってな」うわははははは
バサ雄「俺はカンフーよりクレイモアの方がいいなぁ・・・」
カキカキカキカキカキ(いつの間にか二頭の間に腰を下ろし、何やら一生懸命メモをとっているオールバックの髪型をした茶アイルー)
スサノオ「・・・・・・・・。誰?」
バサ雄「さぁ・・・。あのぉ・・学校の関係者の方ですか?」
コーネリアス「あっすみません!つい、お二方の興味深い話しが耳に入ってしまったもので・・。申し遅れました。私、王立古生物書士隊のガイウス・ウィプサニウス・アグリッパの書記官を務めさせてもらっているコーネリアスと申す者です」へこり
スサノオ&バサ雄「????」
学ランを着た皇帝バッタ「お~い!!大変だ大変だぁ~!!」ぴょ~んぴょ~ん(並木道を慌てて飛び跳ねてくる、首に赤いマフラーを巻いた皇帝バッタ)
バサ雄「どうしたんだい?ライダー君」
ライダー「喧嘩だよ!喧嘩!!他所者の人型相手に、ハイスクールの不良グループ「ドス・サントス」の連中が絡んでるんだ!!」
スサノオ「他所者・・?」
ライダー「そんなこといいから、早く止めてあげろよ!!早くしないと、あのバカみたいな顔した人型、殺されちゃうよ!!」う~んしょう~んしょ(小さい体で一生懸命、蒼火竜の爪先を引っ張ろうとしている)
バサ雄「行ってみよう!スサノオ君!!」
ワイワイガヤガヤ・・
(高原エリアの中心に募る人間、獣人、モンスター達)
ライダー「あそこだよ!」どすんどすんどすん(バサルダッシュしてるバサ雄の頭に乗ってる)
スサノオ「どけどけ!!弱い者いじめをする奴はこのスサノオ様が許さねぇぞ!!」ぐいぐいぐい(人混みモンスター混みを掻き分けていく)
バサ雄「なんだぁ~!?」
・・・・・・・・・・・・・・・・
(人だかりの中心に倒れているモヒカンのドスバギィ、アフロのドスジャギィ、リーゼントのドスフロギィ)
スサノオ「なんだこいつら?三頭とも、のびてんじゃん」
ライダー「あいつだ!あいつがやったんだ!!」
バサ雄「え・・・」ちら
ドボーーーーン!!
(ユクモノノダチを片手に下げ、背を向けたまま少しだけ首を下に傾ける「ヒーローポーズ」をとって「すかしている」あやしげなドボルヘルムを被ったユクモ装備のハンター)
スサノオ「川村先輩!!」
カーブー「ウッス」へこり
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~
スサノオ「じゃあ、コーネリアスさんとそのご主人の護衛を川村先輩が引き受けたってことっすね?」ワイワイガヤガヤ(三種が募る広いロビーで巨大なキノコの椅子に腰掛けている。どうやら食堂エリアのようだ)
カーブー「ああ。先日、UBUさんに頼まれてな。久々の母校の訪問も含め、俺が一番適任だろうってな。あの人なりの気遣いさ。お、変わってないな。オオモロコシスープのこの味」ぺちょりぺちょり(あやしげな色のスープを「手」ですくい、パカっと開いたドボルヘルムの口内に持っていく)
バサ雄「流石、UBUさんだね。うちの父ちゃんも言ってた。UBUさんは少し他のハンターとは違うって」(こちらもキノコの椅子にぺたんとお尻をつけ、石テーブル上の「ケチャップ」のかかった鉱物(シンプルな石灰岩)を食べている様子だ)
コーネリアス「同感です。彼女と川村さんのおかげで、この素晴らしい学園に来ることが出来ました」がじがじ(頑固パンを両手で持ち、なんとか食いちぎろうとしている)
スサノオ「ケッ。あんまん女はともかく、川村先輩なら大歓迎だぜ。しっかし、俺も見たかったなぁ~・・ハイスクールの不良共をぶちのめす英姿を♪」あむあむ(何やら血腥い肉の塊をつついている)
ライダー「しかし驚きだよ。この人があの「生きるヤンキー列伝」、川村先輩だったなんて♪」(机の上に乗ってカーブーを見上げている)
カーブー「あとでサインをあげよう」うひょ~♪(と歓びをバク転で表現する皇帝バッタ)
バサ雄「書士隊の人は校長室に行ったんすか?」
カーブー「ああ。うちのクソ親父と話しがあるみたいだ」カキカキカキ(ちっさい虫用の色紙に、まるで米粒に字を書くようにサインをしてやってるドボル。それをドキドキしながら見つめている皇帝バッタ)
~校長室....
コソコソ・・(古代ローマ建築のような立派な石造りの巨大ドアの前で何やら聞き耳を立てているバベル少女探偵団の面々)
トンコ「本当にこの中に幻竜と書士隊が入って行ったんだニャ?」ん~(石ドアに猫耳を当ててる)
ザンコ「そうですわ。この目で確かに見ましたもの」ん~
リカ「ねぇ~、盗み聞きなんてやめようよぉ~」
すあま「あかんで。校長先生が昼間っから学校に、しかも「正当な形」でおるなんておかしいやん。しかも書士隊を連れてや。まさしく謎やで・・ミステリーやでぇ・・」ん~~(子供用ミヅハシリーズレプリカを纏い、魔女みたいな格好しながら石のドアに耳をあてている。勿論、靴の「さきっぽ」は「まあるく」とんがってる)
トンコ「にゃにか「良からぬ事」を相談してるに違いないニャ」ぐりぐり(手持ちのベリオSネコ包丁をドアの隙間に差し込んで開けようとしている)
ザンコ「そうですわ。きっと生徒の知的生命体種を解剖させろとか、あやしげな臨床実験の被験体にしたいとか申し出てるんですわ」ガッガッ(手持ちのブーメラン(毒付き)でドアをおもいっきり叩いている)
リカ「でも書士隊って危ない科学者とは違うんでしょう?そんなこと言うかなぁ・・。だいたいこのドア、すごく硬い鉱石で作られてるっていうから、音も漏れないと思うし、そんなんじゃ開かないと思うよ?」ん~~ん~~(忠告を無視して巨大なドアを相手に各々試行錯誤している三人)
~校長室....
バーーーーーーーーーン!!
(大型モンスターが数匹程度入れるであろう校長室エリアの中心に立つ、レザーライトシリーズを纏った白髪天然パーマの紳士。対峙するは、所謂「ザ・校長デスクセット」の背もたれの高い偉そうな椅子に、背を向けて座っている校長らしき男の姿。遠目だがバンギスヘルムを被り、実にあやしげな金色のダブルのスーツを身に纏っているのが確認出来る。あと気になるのが、部屋の隅でちょこんと立っているケルビと桃岩竜がいることだ)
ガイウス「要件はひとつ。私にこの学校の自由参観を認めてもらいたい」
幻竜「・・・・・・・・・・・・」(背もたれ越しに見えるバンギスヘルムの後頭部)
バサリン「はくしょんあ、すみません」むずむず
ガイウス「禁止事項があれば守る。無論、研究に協力してくれた際は、報酬もアカデミーから払わせる」
幻竜「ミスターガイウス氏。問題はゼニーではないのだよ」ゆら・・ゆら・・(子供みたいに椅子を左右に振っている)
アミコ「ふぁ~あ・・」(あくびをしている頭にリボンを巻いたケルビ系女子(高二))
ガイウス「何度も言うが、私は知的生命体種の研究を通して、世界が抱く偏見・・つまり彼らに対する脅威を取り除くことに尽力したい。それは君らとて・・」
きぃ~~~~~~
(椅子に座ったままゆっくりと正面を向く校長)
幻竜「三種共存を世界に強要するつもりはない。これは歴代のバ中校長、バベル三郎として認められた者に脈々と受け継がれてきた、本校独自の理念だ」(金色のダブルのスーツの下は白いシャツに真っ赤な蝶ネクタイをしている)
アミコ&バサリン「お~~~~~~~」
ガイウス「コンプライアンスには同意する。私は龍科学者ではない。知的生命体種モンスターに試料を提供しろとも要求はしない。我らの・・本来書士隊が為すべき使命とは、古生物に限らず、あらゆる生物の生態系を調査すること。君らが成し遂げてきたこの素晴らしい環境にこそ、次世代の世界を構築するヒントがあると私は理解している」
アミコ&バサリン「・・・・・・・・・」ちら(校長の反応を伺う)
幻竜「ジョン・アーサー氏の信念を受け継いでいると?」
バサリン「って、誰です?」こそこそ
アミコ「生物樹形図の祖を築いた、ロイヤルアカデミーの筆頭士官にして高名なハンターよ」さすがぁ~(と声をあげるバサリン)
ガイウス「私の専門は龍生体力学(ドラゴンバイオメカニクス)だ。知的生命体の竜種が持つ社会性、集団行動、基本的な運動を調査し、それらに働く力や相互関係を考察したいのだ」
幻竜「君は三種共存を科学で証明するというのか?」
ガイウス「そうだ。それが私の使命だ」
幻竜「なるほど・・」ぴーん(と、毒々しい程に真っ赤な蝶ネクタイを横に引っ張る)
バサリン「変なネクタイですね」こそこそ
アミコ「芸術センスの欠片もないわね」
幻竜「・・・・・・・・・。本来、バ中は稀人の干渉を受けない教育環境下に子供達を置くのだが・・・古いレギュレーションは改定し、次なる世代へアーカイブしなければならんようだ」ザッ(立ち上がる金ピカの男)
ガイウス「では・・・」
幻竜「しかと見届けよ。この新大陸の辺境にある、小さな理想郷(ユートピア)の姿を」おお~~~(と声をあげるアミコとバサリン)
ガイウス「礼を言う。幻竜殿」へこり
幻竜「ノンノンノン。ここでは快男児バベル三郎だ。マスクを被ったヒーローが普通の高校生ではなくなるように、学校長というのもまた、大いなる責務を問われる存在。さぁ、行かれよ。そろそろ授業が始まる時間だ」くるっ(立ったまま再び背を向ける)
ガイウス「・・・・・・・・・・・」(静かにその大きな背中に向かって頭を下げ、部屋を出ようとする)
幻竜「それはそうと・・」
ガイウス「??」ぴたっ
幻竜「このスーツ・・。書士隊の君なら、素材が何か分かるかね?」
ガイウス「金色タママユの黄金の繭から紡いだ糸・・。生産はジォ・ワンドレオ・・かな?」
幻竜「ご名答。君に幸あれ」シュッ(背を向けたまま襟を直す)
ガイウス「こちらからも質問がある」(同じく背を向けたまま質疑応答を交わす)
幻竜「??」
ガイウス「彼女達は?」ちら
アミコ&バサリン「・・・・・・・・・・」(そっぽを向いている)
幻竜「美術部の生徒だ。なに・・部室がこの地下にあってな。話しが終わるまで待機していてくれのだ」
ガイウス「それはすまなかった」
アミコ&バサリン「お気遣いなく」にこり(実に社交的な笑顔を見せるケルビ系女子とバサル系女子)
ガイウス「・・・・・・。もう一つ疑問がある。この学校はハイスクールも兼ねているのに、何故「中学」を表向きに名乗っているのだ?」
幻竜「語呂とインパクト。学校名にそれ以上の形容は必要ない」
ガイウス「学者というのは、どうも複雑な羅列から成る修飾語を求めがちなもの・・。その潔さ。見習おう」ぼちん(巨大なドアの横にあるボタン(撃龍槍タイプの)を押す)
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・
(まるでピラミッド内の秘密のドアみたく、上向きに開門していく巨大な石造りのドア)
すあま「あかぁ~~~ん」すてぇ~~ん(ドアが開くと同時にずっこけてくる四人組)
アミコ「あら。あの子達ったら」
ガイウス「ん・・君たちは確か、村の子供達だな?」えへへへへ(と苦笑いをしながらガイウスを見上げている少女探偵団の面々)
幻竜「元「中二お手柄トリオ」にして、現「バベル少女探偵団」とは、我が校が誇る優秀な生徒諸君だ。ちょうどいい。君らにクエストを与えよう」
トンコ「はぁ?」いちちち・・
幻竜「これから暫くの間、ガイウス氏の自由参観をエスコートしなさい。その成果次第では、君らの名は後世に受け継がれるであろう」おお~~~(と声をあげるアミコとバサリン)
すあま&トンコ&ザンコ&リカ「はぁ?」(実に訝しげな表情で校長を睨む)
幻竜「断れば通信簿、全員オール1。いいな」
すあま&トンコ&ザンコ&リカ「うそぉ~~~ん」(クスクス笑ってるケルビ系女子とバサル系女子)
To Be Continued
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次回「あたちのモンハン日記」ザ・中継ぎ記事はさ!?
11/25(金)0時更新 なぁ~も決まってねぇです
をお送り致します♪ほいだらばさ!!次回もわがまま言いながら読も見よう