~永久凍土秘境エリア、ブラックガーディアン(BG)駐留拠点....

ビャホオオオオオオ・・・
(吹雪舞う氷壁に挟まれた小さな銀盤エリア内に無数のテントが立っている)
ヒュオオオオオオ・・・(白銀の世界に一際映える黒い迷彩服を着た兵士が、アサルトボウガンを背負いながら中心に位置するテントに向かって歩いて行く)
BG兵士「元帥。偵察隊、帰還しました」(テントの入口前で報告を告げる)
「入れ」
BG兵士「失礼します」バッ(テントの入り口を開け、中に入る)
ショットリーパー「凍土の痴れ者共は現れたか?」ガジッガジッ(ちっさい折りたたみ椅子に腰掛け、何やら獣骨のようなものにかじりついている、黒い迷彩服を纏ったモヒカンの大男。顔全体に広がる痛々しい十字痕と、その右上腕の下に接合されている老山龍砲が、よりこの砂漠のヴィランを異形に見せている)
BG兵士「食料調達中にツンドラマフィアと接触。元帥の言うとおりに交戦は避け、敵に足取りを残しながら撤退してきました」
ショットリーパー「でかしたぞ。連中からしてみれば、ギリースーツも着用していない敵兵が白昼堂々と領内をうろついているんだ。さぞ、自尊心を傷つけられたことだろう」ガジッ(不敵に微笑みながら獣骨をかじる)
BG兵士「ここに来るのも時間の問題かと」
ショットリーパー「ああ。奴等は必ず追ってくる。そうなれば今度は逆に敵を生け捕りにし、人質の交換条件を下に、連中をあの忌まわしい雪山の城から引きずり下ろしてくれるわ」ガリッ
BG兵士「現れますかね・・オクサーヌ・ヴァレノフ・・」
ショットリーパー「来るな。あの女は報復主義の因果に縛られている。仲間を救うためならば、こちらの条件を飲み、必ずや単騎で現れるだろう。そうなればこの俺様が直々に・・」
ドワアアアアアアアアアン!!
(突然の衝撃波によりテントが崩落、同時に背中よりそれを受けたBG兵士がリーパーの頭上を飛び越していく)
ショットリーパー「何事だぁああああああ!!!!」バサッ
(テントを振り払う)ヒュオオオオオオオ・・・・・
(吹雪のカーテン越しに見える風翔龍のシルエット)
ショットリーパー「迂闊だったな。まさか斥候に古龍をよこしてくるとはな」ビュオオオオオ・・(背後でボウガンを構え、素早く隊列を組むBG兵士達)

サドンデス「敵拠点発見。これより殲滅作業に入る」ドスン・・ドスン・・

ショットリーパー「捕獲するぞ。狙撃兵の準備は?」(目の前に向かってくる巨大な古龍から目を逸らさず、背後の兵士に問う)
BG兵士「氷壁の上から捉えています」ちら
ヒュオオオオオオオ・・・・
(秘境エリアの四方を囲うそれぞれの氷壁断崖上では、銀盤に同化した白いギリースーツを着たスナイパーが伏射の姿勢で、狙撃用対物型ヘビィボウガンで目下の古龍を捉えている)
ショットリーパー「身を隠すのはここぞという時に限る・・(ほくそ笑む)俺が囮になる。隙をみて、全軍、睡眠弾一斉投下だ」ザッ
??「へぇ~、あなた達の防具って、状態異常攻撃強化も発動してるんだぁ~」
ショットリーパー「!?」バッ(声がする後方に身を向ける)
ザザザザザザザザザ!!
(即座にボウガンを構え、放射線状に後退するBG兵士達)
ゆらぁ~・・(兵士達の中心で俯く白いドレスの少女。長い白銀の髪により、その顔は見えない)
ショットリーパー「化物め・・・いつの間に・・!」ガシャッ(右腕の老山龍砲を構える)
オクサーヌ「久しぶりね。砂漠のヴィランさん」ゾ・ゾ・ゾ・ゾ・ゾ・ゾ・・・(白銀の前髪越しに光る紫紅色の右眼は、見る者をまるで未知なる強大な古龍種と遭遇したかのような錯覚に陥れる)
「あたちのモンハン日記」
~Tundra Vendetta~
~EWN拠点、洞窟エリア....

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(かつて古代人が居住区に使っていた洞窟エリア内で、なんだかそわそわしているポカラの幼体。洞窟の中心に人間用の食卓が見られることから、ここがダイニングエリアだと推測出来る)

モモ「・・・・・・・・・・」
してててててて・・
(壁のちっさい穴より、お料理を乗せた「ぼん」を頭上に乗せたキッチンアイルーがモモに近づいてくる)
モモ「・・・・・・・・」フリフリ(首を左右に振り、食事を拒絶する)
しょんげり・・とぼとぼ・・
(それを受けたキッチンアイルーは、実に寂しげな顔をしながらすごすごと穴の中に戻っていく)
モモ「はぁ・・・・・・」
??「ちゃんと食べんと元気にならんでニャ」
モモ「・・・・・・・・」ちら
とっとっとっとっと・・
(頭部の両端、頭頂の毛が「ギザギザ」と二等辺三角形型に伸びている、どこか遊客の雰囲気がする白衣を纏った老メラルーが同エリアに「イン」してくる。勿論、メラルー特有の「例のマフラー」をちゃんと首に巻いている)
ラザロス「心配け?出撃したみんながニャ」よいしょっとな(食卓の椅子に飛び乗る)
モモ「・・・・・・・・・」こくり
ラザロス「報復クエストを依頼したはいいが、みんなが返り討ちにあったらどうしようか、責任を感じておるんか?」
モモ「・・・・・・・・・」(俯くことで肯定をみせる)
ラザロス「心配ねぇでニャ。あいつらはそんな簡単に負けんでニャ。直にアホな顔して帰ってくら」ちぃ~んちぃ~ん(卓上ベルを肉球で叩くと同時に、待ってましたと言わんばかりにキッチンアイルーがちっさい穴よりオーダーを取りに来る)
モモ「・・・・・・。おじいしゃんは行かないモキュ?」
ラザロス「バカ言うでねぇ。わしゃ~客将みたいなもんでニャ。と言っても、まだちっさいお前さんには分からんか」これとこれを・・(と、卓上のメニューを猫指で指し注文する。それを真剣な眼差しで覚えるキッチンアイルー)
モモ「??」
ラザロス「わしゃ~大陸を股にかける医者でけんニャ。そりゃ~もぉ、様々な「ワケあり」の患者を観てきた。医者に金を払えん貧困層の者然り、それとは対照的に金に糸目をつけん権力者の無理な外科依頼や、ハンターに迫害された知的生命体種モンスターの治療など、大陸の理知あるもの、全てから医療クエストを受けてきたと言っても過言ではないでニャ」えっへん
モモ「しゅごい・・・」
ラザロス「お前さんを襲った軍人のボスも、わしゃ~が手術・・というより、あれは改造かのぉ・・・してやったでニャ。ま、わしゃ~、その患者にある背景がどうこうというより、その患者自体の生態や依頼内容に興味があってニャ。医者として惹かれる依頼なら、ゼニーなんか無くとも診てやるでニャ。にゃんてにゃ、各地を旅しておるうちに、この「神の手」の噂を聞いた、暗黒商会っちゅう質の悪い連中がわしゃ~を拉致しようとしてきおってニャ。ここの連中の怪我や病気を診る見返りに、身の安全を保証してもらっとるわけよ」タタタタタタ(注文を覚え、足早にちっさい穴の中に帰るキッチンアイルー)
モモ「でも、あの女の子はそんなに強そうに見えなかったモキュ」
ラザロス「ノンノンノン。あれが一番、極悪でニャ。大陸広しといえど、あの娘の相手を出来るハンターはおろか、ギルドナイトも、龍族もおらん。ありゃ~それくらいの「たま」っちゅうわけよ。だからじゃ。わしゃ~がここにいるのは匿ってもらう他に、あの娘の未知なる生態観察が出来るからでニャ。大陸の常識を逸した、あの神がかり的な肉体を診れる喜びったら、そりゃ~もぉ、医者冥利に尽きるっちゅうもんでニャ♪」
モモ「しょんなにしゅごいモキュ・・・」
ラザロス「んだでニャ、心配するでねぇ。しかもここの連中は、獣・人・竜から成る絆を持っておる。必ずやお前さんの家族の仇を討ってくれるでニャ」
モモ「・・・・お母ちゃま・・・・」ぐすん
ラザロス「・・・・・・・。なんだって凍土に来た?」
モモ「故郷の極海に、ハンター達が来たからモキュ・・。お父ちゃまは、ハンター達に殺され、お母ちゃまは残されたモモ達を連れて海に出たんだモキュ・・」
ラザロス「我が子を連れ、必死に大海を泳ぎ、流れ流されてこの新大陸に来たというわけか・・」
モモ「・・・・・・・お兄ちゃま・・お姉ちゃま・・・」うっうっ・・
ラザロス「ハンター帝国主義・・。彼奴らは大陸全土を食い潰すつもりだろうが、そうはいかん。モモや。お前さんがこの凍土に来たのは何かの運命でニャ。しっかりとその眼に、この新大陸で起きる出来事を焼き付けておくのじゃぞ」
モモ「・・でも・・・モモには何も出来ないモキュ・・。泣き虫で弱虫のモモがいなければ、お母ちゃまやお兄ちゃま達はちなないで済んだモキュ・・・」うううう・・・
しゅとっ
(椅子を飛び降り、モモに近づくラザロス)モモ「うううう・・・・」しくしく
ラザロス「モモ。よく聞きなさい」
モモ「・・・・・・・・・」ぐすん(潤潤した瞳で獣人の翁を見上げる)
ラザロス「オクサーヌが何故、お前さんのクエストを受け入れたか教えてあげよう」
ビャホオオオオオオ!!
(より激しく吹雪くブリザードの中、ボウガンの銃口を四方八方から受ける白いドレスの少女)
ショットリーパー「まさか貴様自ら出向いてくるとはな・・どういう気まぐれだ?」ビュオオオオオ
オクサーヌ「ポカラの家族を殺したのは・・・誰?」ヒュオオオオオオオ(前髪を風に靡かせながら周囲の軍人を目視する)
ショットリーパー「なに・・?」
BG兵士「・・・・・・・・・・」じりっ(隊列の中で反応を見せる二人の兵士)
オクサーヌ「みっけ♪」にや
シュン

(一瞬にして消える白いドレスの少女)
ショットリーパー「なっ!?」
BG兵士「!?」きょろきょろ
ズシャッ

BG兵士「・・・・・・・・・・・」ちら
じわっ・・
(見下ろす自分の腹部に湧き出る鮮血)オクサーヌ「安心して。剥ぎ取りは得意なの♪」ぼちょぼちょ・・(右手に鮮血滴るハンターナイフーを掲げ、左手には取れたての臓物の一部らしき真っ赤な異物が生温かい煙をあげている)
BG兵士「ぎゃあああああああああああ!!!!」ブシュウウウウウウ
(鮮血をあげながらその場に倒れる)BG兵士「うわぁああああああああ!!」ダッ
(周囲の仲間を突き飛ばし、たまらず逃げるもう一人の兵士)オクサーヌ「バカね。逃げなきゃ分からなかったのに」ひょっ
(ハンターナイフを投げる)すこん
(遁逃する兵士の首筋に突き刺さるハンターナイフ)BG兵士「・・・・・・・・・・・・・」バタン・・
オクサーヌ「はい、リベンジクエスト達成~♪」ぱちぱちぱち(自画自賛の拍手をしながら再び円陣の中央に戻ってくる白いドレスの少女)
ショットリーパー「・・・・・・。その為にわざわざ下山してきたのか?」ヒュオオオオオオ・・
オクサーヌ「そっ。復讐って、理知ある者の当然なる権利でしょ?」くすっ(血染めの左手を拭いながら天使のような笑顔を見せる)
モモ「モモのクエストを・・受けた理由・・・?」
ラザロス「ああ。それは彼女もまた、お前さん同様、大切な両親を奪われたからなんだ」
ショットリーパー「復讐・・だと?」ジリッ・・
オクサーヌ「そう。大陸の食物連鎖を乱すことしか脳がない、脳なしのあんた達には分からないでしょうけどね」やれやれ

ショットリーパー「鋼龍の様子は?」(小声で後方を捉えている兵士に聞く)
BG兵士「動きはありません」
オクサーヌ「ちょっと。あたしの話し聞いてるの!?」ぷんすか

ショットリーパー「悪い悪い。お前が何故、復讐に固執するか・・だろ?」フッ
オクサーヌ「なによ・・それ?」
ショットリーパー「お前が何故、ギルドを恨むのか・・・それは、お前の両親がギルドに殺されたからだ」
モモ「オクシャーヌちゃんも・・お父ちゃまとお母ちゃまを・・・どうちて?」
ラザロス「正確には自害したのじゃ。オクサーヌを守る為、その道を選ばざる得なかったのじゃよ」
ショットリーパー「聞いたぞ?大陸全土よりメサイアの妖精と謳われたお前は、まぼろしの書物を解読した後、一人で古塔に閉じこもり、祖龍と交流を図ったそうじゃないか?」
オクサーヌ「・・・・・・・・・・・」ヒュオオオオオオオ・・(長い白銀の髪が吹雪で靡き、右目を覆い隠す)
ショットリーパー「ギルドはお前にまぼろしの書物を解読させ、祖龍を討伐させるのが目的だった・・だが、貴様は祖龍と狩猟を重ねるごとに共感し合い、やがて白の配下に降る・・・それを見兼ねたギルドは、お前の故郷にいる両親を人質にして、再びギルドに従属するよう促す作戦をギルドナイツに要請した。だが、その奸計が仇となり、お前とギルドの間に決定的な亀裂を生む結果になってしまう・・」
オクサーヌ「・・・・・・・・・・・・」ビュオオオオオオオ!!
ショットリーパー「愛する我が子の足を引っ張ることを好まなかった貴様の両親は、自決を選び、親子共々、ギルドに反逆を示したからだ。その死を見届けたギルドナイトは、古塔で祖龍と契を交わす寸前であったお前に、両親の死を伝えた・・・そしてその訃報を受けたお前は、祖龍と共に歩む道を断絶し、ギルドに復讐する道を選んだ・・」
オクサーヌ「黙れ・・・・」ビュオオオオオオオオ!!
ショットリーパー「脆いな!!オクサーヌ・ヴァレノフ!!貴様も所詮は人の子!!祖龍に選ばれ、完璧な龍使徒になる道を拒んでまで、貴様は両親の復讐という私怨に走ったのだからな!!」
オクサーヌ「黙れぇえええええええええええ!!!!!」
ラザロス「オクサーヌは復讐を果たすため、多くの苦渋を味わい、そして多くの仲間を失い、そして、自身の果たせなかった夢をもう一度叶える為に、今、またこうして頼れる同志と共に戦っておるのだ」
オクサーヌ「AAAAAAAAAAAAAA!!!!」
ドウーーーーーーーン!!
(オクサーヌのか細い体から龍属性オーラが迸り、その風圧によりたじろぐBG兵士達)
サドンデス「膨大な龍エーテルを放出。彼女が理性を拒絶した証拠だと判断」
ショットリーパー「例の弾薬をよこせ!!オクサーヌをエリアまるごと吹き飛ばす!!」
オクサーヌ「・・・・・・・・・・・・・・」シュウウウウウウウ・・・
モモ「オクシャーヌちゃんは強いモキュ・・・・とても、モモには真似・・」
ラザロス「いいかい?モモ」
モモ「??」
ラザロス「お前さんのこの小さな体には、そのオクサーヌ・ヴァレノフの血が混ざっておる。出血が酷かったお前さんを助ける為に、オクサーヌの血を輸血したからだ」
モモ「・・モモの体に・・オクシャーヌしゃんの血が・・?」
ラザロス「そうだ。決してあきらめず、前に進むことしか知らない強い強い血汐が、お前さんの肉体にも流れているのだよ」にこ
モモ「おじいしゃん・・・・」
ラザロス「お前さんがオクサーヌの血によって、何故生かされたのか・・・その答えを見つけなさい」ぽん
モモ「・・・・・・・・・」グッ(流れ出る涙を歯を食いしばりながら我慢する)
ラザロス「そうと決まれば・・・ルー!!」バッ
びくっ
でろん・・でろん・・(急に名前を呼ばれてビクッとする、洞窟エリアの片隅で半透明状に光る霞龍)
モモ「??」
ラザロス「盗み聞きなどしおって・・大方、寝坊して置いていかれたんじゃろうてニャ」(訝しげ目で半透明になってコソコソしてる霞龍を睨む)

ルー「・・・・・・・・・」しょんげり(ステルス状態のまましょんげりしている霞龍)
ラザロス「ちょうどいい。このポカラの子と共に、オクサーヌを助けてこい」
モモ「え・・・」
ラザロス「お前さんの体に流れておる血の主が、どれだけ凄まじいものなのか・・・その目でしっかり見てきなさい」にこ
モモ「・・・・・・・・。はい!!」
ルー「げおげおば~♪」
To Be Continued
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次回「あたちのモンハン日記」ザ・中継ぎ記事は!?
9/26(月)0時更新 なぁも決まったおりませぬ

をお送り致します♪ほいだらばさ!次回もだんまり決め込んで読もみようよ
