ギャアアアアアアアアアア!!
(絶望の銀盤エリアに阿鼻叫喚の悲痛の叫びが響き渡る)
BBB「UBUーーーーーーーーー!!!!」
ゼブル「そんなに返して欲しければ返してやろう」(口にうなだれた撫子装備のハンターを咥えながら尊大に答える)
ブッ(唾を吐くように、その歯に「詰まった」人型を吐き出す)
ズシャーーーーーーーーーー
(固いアイスバーンの上に俯せのまま叩きつけられ、滑るように一同の下に戻ってくるUBU)
ジョー「UBU!!」ダッ
ズシャーーーーーーー・・・・タシッ
(滑走してきたUBUを全身をもって受け止める大猪)
ジョー「おい、UBU!!返事をしろ!!」
UBU「・・・・やく・・を・・・・」ぴちゅぴちゅ・・(顔を氷の大地に付けたまま何か呟く。背中の傷から滲み出る酷い鮮血により、撫子装備の繊維がより深紅に染まっていく)
ジョー「BBB!!秘薬だ!!早くしろ!!」
BBB「クソ・・足が言うこと聞かねぇ・・・おら!!」
ズシャーーーーー(俯せに倒れたまま傷だらけの全身を滑らせ、主人の下に近づく満身創痍の黒猫)
BBB「いにしえ秘薬だ!!食え!!」ガッ(主人の顔を無理矢理掴みあげ、口に秘薬を突っ込む)
UBU「・・・・・・・・・・」ゴク・・
BBB「どうだ・・?」ハァ・・ハァ・・
UBU「あのクソ古龍がぁ!!」ジャキーーーーーン(全身をあやしげな回復エフェクトが走る)
ジョー「ふう~・・・出血は止まったか?」
UBU「便利なもんよ。大陸素材に感謝だわ」ザッ(何事も無かったかのように立ち上がる)
「あたちのモンハン日記」
~Sanctuary of extinction~
BBB「おい・・退院ついでに俺達にも例の秘薬をよこしやがれ・・」(懇願するように片手を上げたまま倒れている)
UBU「はい、ジョーさん」あ~ん(大口を開けた大猪に小さな丸薬を飲ませる)
ジョー「あんみゃんみゃん・・・・ボフッ!!」フーーーーン(凄まじい鼻息と共に全身に力が漲る)
UBU「ほれ、あんたも」グン(BBBが被っているディアネコヘルムの角を無理矢理掴みあげ、口の中に同じ丸薬をねじ込む)
BBB「うっ・・にげぇ・・・・と思ったら、後味は甘じょっぱい・・」
ショキーーーーン!!
(全身にあやしげな回復エフェクトが走る黒猫)
BBB「うぉっしゃ!!完全復活だぜ!!」バッ
ジョー「流石、ローズダンテが調合した特効薬だな。俺達モンスターの重症も、瞬く間に完治してしまった」
BBB「なんて名前だったか?」ブンブン(右腕を確認するように回している)
UBU「「森羅万象・ザ・ユクモの秘薬」よ。あっちにも飲ませないと」
タッタッタッタッタッ・・(同じく近くで倒れているソネルとカイルスの下に駆け寄る)
ゼブル「無駄な足掻きを・・。絶望の大狩猟・・・いいだろう、もう少し付き合ってやろう」カカッ(優雅に四肢を踊らせ、少し後退してみせる)
UBU「さぁ、あんたには秘薬。カイルスはこっちの薬を飲んで」むぐっ・・もぐっ・・
ソネル「・・・・・・・・・。はっ」シャキーーーン
カイルス「・・・・・・・・・。むおっ!?」ショキーーーン
UBU「目覚めたかしら?」ガイン(その場に落ちてたアルレボと青い番傘を拾い上げる)
ソネル「すまない・・何も出来なかった・・!」ザシュッ(半壊したドリルランスを杖の様にして起き上がる)
カイルス「それはこっちの台詞だ。今の薬はあといくつある?」グオン(力強く金毛に包まれたを起き上がらせる)
UBU「今のでラスト。まだ試供品なのよ。貴重なサンプルは取れたけど・・・この修羅場じゃ、あんまり意味はないか」ちら
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・
(遠方でこちらを嘲笑しながら傍観している巨大な煌黒龍)
カイルス「おじけるな。第一ラウンドを奴に譲っただけだ」ガシーーーン(両拳を叩き合わせる)
BBB「あのトサカ野郎、知的生命体種とはいえ、強すぎねぇか?」キュッ(少し横向きになってたチャンピオンベルトの位置を直す)
UBU「正確には知的生命体種とは言わないんじゃない?ほら、本人曰く、煌黒龍の祖って言ってたじゃない?」ショリーーン(二本の大剣を擦り合わせ、斬れ味を回復させた模様)
ソネル「さっきお前はあいつを見て「大陸を貪り喰らうもの」って言ってたな?以前に対峙したことがあるのか?」ザシュッ(ドリルランスを構える)
UBU「初見。噂を聞いてただけ。それよりどうすんの?今度もさっきみたいに、馬鹿丸出しの一斉突撃でいくわけ?一蹴されるのがオチよ。あたちはもう喰われたくない」
BBB「俺だって主人のあんな凄惨な姿見るのはもうごめんだ。せめて遠距離サポート出来る奴がパーティーにいればな」シャーーッ(猫らしく口を逆三角形にしてシャーって顔する)
カイルス「俺には小賢しい狩猟戦術なんざいらねぇ」バリバリバリバリ(両拳を放電させる)
UBU「あっそ。死んでも知らないわよ・・って、そしたら死んだ兄さんに会えるからいいのか」ジャキン(二本の大剣をスキーストックの様に逆手に持つ)
カイルス「ほざいてろ田舎のハンター。乗れ、ソネル」ザッ(少し屈む)
ソネル「どうするんだ?」バッ(背中に飛び移る)
カイルス「俺とソネルが転移しながら奴を撹乱する。おめぇらはその隙に攻撃しろ」バリバリバリバリ(放電した両拳を掲げる)
UBU「その前に気になることがあるんだけど。さっきあいつを攻撃した際、何か感じなかった?」
ソネル「経験則か?悪いが、俺の初狩猟はあのバケモンなんだ。あてにはならんぞ」よっと(カイルスの肩越しに前方を確認する)
UBU「確かに狩猟戦術は、この即席パーティーには不必要ね」やれやれ
ジョー「乗れ、BBB」
BBB「あいよ」バッ
カイルス「死にたくなきゃ抗え。食物連鎖の基礎的なサバイバル哲学だ。いくぞ!!」ガツーーーーン(両拳を頭上で叩き合わせる)
バショーーーーーーーン!!
(ワームホールに飲まれ、一瞬にして消える金獅子)
UBU「生き残っても、あたち達三人はカイルスに殺されるかもね」ズシャ(逆手に持った二本の大剣の剣先を氷の地面に突き刺す)
BBB「アイオロスがあいつに俺達の事をバラさなきゃ、完全犯罪のままだ」むんず(落とされないように大猪の毛を掴む)
ジョー「言い方が悪い。あれはスポーツ中における不慮の事故だ」ザシュザシュッ(牛みたいに後ろ片足を蹴り上げる)
バオーーーーーーン!!
(目前の煌黒龍の頭部横に閃光と共に現れ、攻撃を仕掛ける金獅子)
UBU「その話は終わってから。援護、いくわよ!!」シャーーーーー(逆手に持った二本の大剣をスキーのストックみたいに使い、勢い良く滑走していく)
BBB「生きて帰れりゃな・・・うおっ」ドドドドドドド(突進する大猪)
カイルス「オラァああああああああ!!!!」ブーーーーーーン(空中より大きく振りかぶった右フックを叩きつけようとする)
ガツーーーーーーーン
(見事、煌黒龍の右頬にクリーンヒット)
カイルス「マザファカ~~!!」ひゅうううううう(両手の中指を立てながら落下していく金獅子)
ゼブル「フン」(まったく動じていない)
ボウーーーーーーーン!!
(落下途中、拳を叩き合わせ再び転移するカイルス)
ゼブル「面白い曲芸だ。しかしその程度の膂力では・・・」
ソネル「せりゃあああああああああ!!!!」ズオーーーーーン(いつの間にかトサカの上に飛び乗っていたソネルがドリルランスを振り下ろす)
ズシャーーーーーーン
(ライトニングを帯びた痛恨の一撃をトサカの中央に突き刺す)
ゼブル「雷属性か。悪くはないが微量だな」
ソネル「ほりゃ~~~~~~!!」バッ(トサカから飛び降りる)
ショウーーーーーーーン!!
(再度空中に現れた金獅子の背中に飛び移るソネル)
ゼブル「障る」
グオン!!
(鋭利に逆立ったトサカを、空中上の金獅子目掛けて突き刺すも、光と共に一瞬にして消えてしまう)
ゼブル「そうか・・自己発生させた荷電粒子を加速衝突させ、高い運動エネルギーを与えることで高速粒子に変えているのか・・・これは興味深い・・・」フフッ
UBU「ちょいやぁああああああああ!!」ズシャーーーーーーーー(足下へ豪快にスキー滑走してくるあんまん女)
ゼブル「雑魚は引っ込んでいろ」ひょっ(馬みたいに前両足を上げる)
UBU「ありゃ」ズシャーーーーーーーー(そのまま股下を通過していく)
ジョー「いけ!!BBB!!」ズドドドドドドドド
ブワッ(大猪の背中から飛翔する黒猫)
ゼブル「今度は獣人か・・・」ちら
BBB「そのでっけぇ目ん玉に焼き付けるんだな!!ニャンコ神拳、肉球顔面爆烈脚!!」
シャホオオオオオオオオ!!
(闘気を纏った右足裏の肉球が視界に突っ込んでくる)
ゼブル「!!」
グン!!
(間一髪、首を上げそれをいなす)
BBB「惜しぃ~!!」ビュウウウウウウウ(ライダーキック体勢のまま飛んで行く)
シュトッ(そのまま走ってきた大猪の背中に飛び乗る黒猫)
ゼブル「連携攻撃・・少しは学習した様だな」
BBB「だったらまだ終わってねぇぞ、ばぁ~か」ズドドドドドドド(走り去る大猪の背中に跨がり、振り返ってあっかんべぇしてる)
ゼブル「??」
UBU「あたち真剣・溜め斬りレベル10ぅ~~~~!!」ジャキーン・・ジャキーーン・・ジャキーーーン・・ジャキーーーーーン(煌黒龍の後ろ右足の下で、アルレボ溜めモーション中)
ゼブル「なるほど。その為の時間稼ぎだったというわけか。大した主従関係だ」
UBU「それが狩猟の信頼関係だっつー・・のぉおおおおおおおおお!!!!」バショーーーーン(凄まじい溜め完了のエフェクトが全身を走るのと同時に、足の甲目掛け全身全霊で打ち込む)
ダギャアアアアアアアアン!!
BBB「っひょ~!!やったぜ、クリーンヒットだ!!」トトッ(停止する大猪)
UBU「ひょっひょっひょっひょっひょっ!!それみたことか、このトンカチ頭・・・って、はえ?」ぱちくり
・・・・・・・・・・・・・・・
(莫大なダメージを打ち付けたはずの右足はかすり傷ひとつ負っていない)
UBU「ほえ・・・・」あんぐり
ショウーーーーーン・・・・
(一撃を叩きつけた足の甲に、僅かに残る紅紫のオーラが吸い寄せられる様に上空へと消えていく)
UBU「属性エネルギーが・・・ロストした・・?」
ゼブル「散れ」グワン(その右足を軸に急旋回)
BBB「UBU、ぼーっとしてんじゃねぇ!!」
UBU「ほえ・・・・・」ちら(影に覆われたまま、上を見上げる)
ボウン!!
(見上げる煌黒龍の口内から飛んでくる大火球玉)
UBU「嘘でしょ、ケンちゃん!!」バサッ(慌てて背中の青い番傘を開く)
バオオオオオオオオン
(フレア投下の広範囲に大爆発が起こる)
BBB「UBUーーーーーー!!」ズドドドドドド(爆炎の中へ果敢に突進していこうとする大猪)
UBU「あちぃ~あちぃ~誰か助けろぉ~~!!」(傘を広げたまま大炎上の中、飛び上がっている主人を確認する)
BBB「属性やられ程度で助かったか」ふぅ~
カイルス「掴まれ」ボウン(UBUの目の前に現れる金獅子の背中)
UBU「おおきに」たしっ(恥じらいもなく大股を広げ、大の字で逞しい金毛の背中に飛び移る)
バシューーーーーーーーン!!
(拳を叩き合わせ再び発光と共に消える金獅子。跡には大炎上の火の海だけが残る)
ゼブル「やはり・・・あの高エネルギーを喰らうか・・」にや
To Be Continued
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次回「あたちのモンハン日記」ザ・中継ぎ記事は!?
2/5(金)0時更新 なんにもですよ!奥さんなんも決まってねぇですよ
をお送りいたします♪ほいだらさ、次回も口の中に手を突っ込みながら読もうよ