ゼキ「ゾフィさん。短い間でしたけど、あなたに会えて幸せでした」にこ(振り返り微笑む)

ゾフィ「おい・・てめぇ、まさか!!」ガクーーーン煙(起き上がろうとするも、力が入らず前のめりに倒れてしまう)

ゼキ「元々、生け贄になる命だったんですよ?だったらこの小さい命を、好きな人の為に捧げる方が、よっぽどマシですよ」にこ



ドウンばくはつ
(尾先より弱々しく放たれる小さな放火)



アルル「だめぇえええええええ!!ゼキィイイイイイイイ!!」



ゼキ「さよなら、アルル。そしてゾフィさ・・」カッ(前方から眩い閃光が襲いかかる)



ゾフィ「ヤメろぉおおおおおおおお!!!!!




バシャアアアアアン・・・
(砲弾を全身に浴び、一瞬にして灰塵となり飛散する草食系ハンター)




ゾフィ「!!」

アルル「いやぁあああああああああああ!!!!





キラキラキラキラ・・・・・・キラキラ
(目の前で飛散する命の粉塵)





ゾフィ「・・・・・・・・・・・・」スッ・・(そっと手を差し伸べる)



キラキラキラキラ・・・・
(輝く塵が掌に舞い降りてくる)



「はい。僕もきっと反乱軍を代表する軍師を目指します!」



ゾフィ「・・・・・・・・・・・」



シュウウウウウウ・・・・・・どろん
(掌の上で浄化していくゼキの原子の欠片)



「ふふ。優しい人なんだよ、ゾフィさんは」



ゾフィ「世の中に必要なお前が、世の中に弾き出された俺を救っただと・・?」



ゼキ「ゾフィさん!!僕・・僕はあなたのことが・・!!」



ゾフィ「まだ・・・礼を言ってなかったんだぜ・・・」



ゾフィ「そんなに素直だと、いつか簡単に死んじまうぞ」てぇ~ん(軽くおでこを突く)

ゼキ「そうならない為の今ですよ」にこ




グッ



ゾフィ「死んじまったら殴ることすら出来ねぇじゃねぇかぁああああああ!!









「あたちのモンハン日記」
~Sanctuary of extinction~










エリーゼ「二人共!!早くこっちへ!!」


アルル「・・・・・・・・・・・・」(両膝をついて呆然としている)


エリーゼ「あの竜の放つ放火には、有害物質が含まれているの!!吸引してしまう前に・・・」


ゾフィ「んなもん、とっくに洗浄しちまったよ」ゆら・・(背を向けたままゆっくり立ち上がる)


エリーゼ「え・・・」


ゾフィ「あいつがな」



キラキラキラキラキラ・・
(光り輝く粉塵が、背を向けるゾフィとその傍らで跪くアルルを優しく包み込み、まるで二人を護っているかの様にバリアを張っている)



ゾフィ「わかってるよ」ジャキーン煙(静かにテッセンを両手に広げる)

アルル「ゾフィさん・・・・」

ゾフィ「お前の仇を、俺に託したっていうんだろ」キッ



ズオオオオオオオオオン!!
(両手にテッセンを広げたゾフィを神々しい光のオーラが包む)



エリーゼ「鬼人化!?」

アルテミス「違う・・あの光は・・・・」




ゾフィ「ぶっ殺したらぁあああああああああああ!!!!!




アルテミス「おい!!」



にょるん・・
(砲口になった尾先がアナコンダの様に警戒している)



ゾフィ「気持ちワリィんだよぉおおおおおおおおおおお!!!!!」ガッびっくり(テッセンを顔の前でクロスさせる)



バッ煙




ギュオオオオオオオオン!!
(テッセンを鋭利なプロペラ代わりに、全身を旋回させながら頭から突っ込んでいき、砲口をいとも簡単にみじん切りにしてしまう)





エリーゼ「すごい・・!!」



ゾフィ「まだだ」ザシュッ煙(テッセンを羽のように広げ着地する)




アオオオオオオオオ・・・!!
(尾先を失った巨大な尻尾は悶絶をあげるかの様にのたうち回っている)




ゾフィ「足りねぇ・・・・まだ刻み足りねぇって・・
あいつが叫んでんだよぉおおおおおおおお!!!!!




ジャギイイイイイイイン!!
(白いオーラを放ったテッセンを縦横無尽に振り乱し、美しい流星痕を描きながら、合金の燐甲板に包まれた巨大な竜の尻尾を粉々に斬り刻んでいくデュエルソードマスター)




エリーゼ「あれが・・・ハンターという生き物なの・・・?」

アルル「強大な脅威にも、一人で立ち向かってしまう偉大なる力・・・ゾフィさんに力を与え、彼女を優しく包んでいるあの光は・・・」




バギャーーーーーーーン!!
(大きく左右にテッセンを広げたまま、片膝を突き着地するゾフィの背後で、灰塵と化し根本から大きく弾けて散る竜機兵の尻尾)




アルル「ゼキ・アルスラーンの意志によるものです」キラキラキラキラキラキラ



ゾフィ「・・・・・・・・・・・」くらっ(意識を失ったかの様に、ゆっくりと前のめりに倒れる)



アルル「ゾフィさん!!」ダッ



パキャーーーーーーーーン・・・・
(全身を包む光のオーラが弾けて散り、地面にそっと倒れ込むゾフィ)



エリーゼ「護ってくれたというの・・・?」

アルテミス「ああ。あの坊主のソウルパワーが、あの娘を覚醒させたんだ」



ゾフィ「・・・・・・・・・・・・・」すやすやすや・・

アルル「ゾフィさん・・・・」すっ・・(横たわる狩人の傍らでしゃがみ込む)


キラキラキラキラ・・・・キラキラ


アルル「・・・・・・・・・・」ちら(上を見上げる)



キラキラキラキラ・・・・・キラキラ
(美しい輝きを放った微粒子の集合体が天に浄化されていく)



エリーゼ「見て、アルテミス・・・・」

アルテミス「ああ・・なんて綺麗な・・・」



キラキラキラキラキラキラキラキラ



アルテミス「よぉく瞳に焼き付けておくんだ。あれが・・・生命の煌星だよ」



キラキラキラキラキラキラキラキラキラ
(眩く柔らかい優しいスポットを浴びながら上を見上げるアルルと、その傍らで横たわるゾフィの俯瞰図)



アルル「うん・・・・。さようなら、ゼキ・・・」つぅ・・




キラキラキラキラ・・・・・・
(生命の煌星が空に吸い込まれていく軌跡は秀麗なる銀河星雲の姿に等しく、その美の背後では相対的な嫌悪感を放つ尻尾を根本からスライスされた尊大醜悪なる竜機兵が悲痛の叫びをあげている。それを一切気にとめず、上を見上げてゼキを見送る金火竜と火の国のお姫様の姿)



ゾフィ「・・・・・・・・・・・・・・」すやすや・・(綺羅星に照らされ、涙をこぼしながらぐっすり眠っているサザンゴッドのお姫様の寝顔はどこか微笑んで見える)


To Be Continued








次回「あたちのモンハン日記」ストーリーモードは

1/22(金)0時更新 「古代文明の超テクノロジーだかなんだか知らないが、三種共存の力を見せてやろうじゃないか」の巻

をお送りいたします♪次回もお楽しみにキラキラ