~新大陸砂漠地帯


ドッドッドッドッドッド・・・



ドッドッドッドッドッドッドッドッ
(二匹のリノプロスが人型二名を乗せた「そり」を牽引している)



エスコラ「砂漠の移動には、この「リノぞり」が一番だな」シャアアアアアア(軽快に砂の上を滑るそりの上にロックラック装備を纏った褐色系髭おやじが乗ってる)

アポンテ「まったくだ。ギルドのモンスター調教師に感謝だな」クイッ(おそらくアルコールが入っているのであろうボトルを飲む白人系のおやじ)

エスコラ「おい、いくら砂漠の夜が冷えるからって、ホットドリンクの代わりにウイスキーばっか飲み過ぎんなよ。これからひと仕事あるんだからな」

アポンテ「分かってるよ。で、本部からの地図によるとあとどれくらいなんだ?」

エスコラ「方位は合ってるから、もう近いはずだがな」ちら(コンパスを見る)

アポンテ「しっかしよぉ~、なんだってまたこの砂漠のど真ん中に俺達、GDCA
(Guild Disease Control and Prevention Agency=ギルド疾病予防管理局)が緊急調査しに入らねぇといけねぇんだよ。しかも夜だぜ?」クイッ(また酒を飲む)

エスコラ「仕方ないだろ。本部からの指令なんだからよ。感染症で全滅しちまったキャラバン一隊を恨むんだな」パシ~ンドキッ(リノプロスを手綱で叩く)


ドッドッドッドッドッドsss
(月明かりを頼りに依然として勇ましく夜の砂漠を駆けていく二匹のリノプロス)


アポンテ「どうせまた今流行の狂竜ウイルスじゃねぇのか?確かにハンターじゃない一般市民が感染すりゃ大事だが、ローゼンクロイツがすでに抗体精製を完了してるし、最も手軽な方法として、ウチケシの実だって抑制できる。それにありゃ元々ウイルスじゃねぇしな。元凶のモンスターがまるでチョウ目のように撒き散らす鱗粉だって、王立古生物書士隊レベルの知識で十分対応できる。細菌のプロである俺らに言わせりゃ、一時的な狂犬病の一種だし、コンチネンタルバイオセーフティ大陸レベルだって、せいぜいレベル3がいいとこだぜ。パンデミックには程遠い」

エスコラ「だが遺体を放っておいてモンスターにでも感染してみろ。たちまちこの砂漠に棲む大型モンスターだって、狂竜症にかかりゃ一気に古龍級の仲間入りだ。それともお前は峯山龍や霊山龍の狂竜化を見たいのか?俺はごめんだね。ロックラックだって今度こそ陥落しちまうぞ」

アポンテ「この前のテロルのこと言ってんのか?ありゃお前、砂漠の艦隊が動く拠点に使った峯山龍の戦艦を、都市に激突させようとした立派なテロ行為だ。それに狂竜症レベルならハンターがなんとかしてくれる。本当に恐ろしいのは人型の知恵が生み出した、ウイルス兵器のエアロゾルだよ」くいっ(酒を飲む)

エスコラ「暗黒商会は狂竜症が流行る前から研究をしてたって噂じゃないか。細菌兵器に利用出来るかどうか試していたらしいが、戦場の全員が狂犬病になっちまっちゃ、元も子もないってことで断念したらしいがな」

アポンテ「なぁ、暗黒商会にあの天才女史、ダニエル・カペラが所属してるって本当かよ?大陸のゴシップ誌で読んだぜ。アカデミーにその才能と論文を受け入れられなかったカペラ博士はギルドを見切って、暗黒商会に自ら入ったってな」

エスコラ「さぁな。それこそうちらの仕事じゃないだろ。中央捜査局の管轄だよ」パシ~ン(リノプロスを手綱で叩く)


ドッドッドッドッドッドsss


アポンテ「んで?今回の報告書には「キャラバンが火山地区から移動中、原因不明の感染症にかかって壊滅。第一発見者はギルドの諜報員」・・ってことになってるが・・マジなとこ、お前の意見はどうだなんだ?元レクサーラいちの細菌学者さんよ」

エスコラ「新大陸民はそうやって旧大陸の人間を揶揄するのが本当に好きだな。いいか、そのギルドの工作員が遺体を見たところ、「両目、鼻、口から紫色の血を流して死んでいた」、と書かれていた。そして、その症状が他の遺体もすべて同じであったことから工作員が感染症と判断。これが本部に報告され、俺達GDCAが急遽派遣された。俺達が気にかけるべきは、その死因だ」

アポンテ「そんなこたぁ俺だって分かるさ。問題はキャラバンの遺体すべてが噴出していたっていう紫色の液体だろ?」

エスコラ「ハハッ。陰謀論好きのお前は、まず第一発見者の諜報員っていうところに引っかかると思ったんだが、さすがに本職は忘れてないみたいだな」

アポンテ「馬鹿野郎。その諜報員って野郎はギルドナイツの闇騎士(ダークナイト)に決まってんだろ?ギルドは関連機関の俺達にもその存在を隠蔽してるが・・本当にギルドナイツセクションはロックラック内にあるらしいぜ」

エスコラ「お前の趣味にネタ振りをしてしまった俺が悪かった。それより遺体の話しだ。揃って同じ死因から察するに、間違いなく何らかの病原体に侵されたんだろう。しかし、砂漠ではそんな症状を引き起こす致死性型のウイルスは発見されていない・・ということはだ・・」

アポンテ「火山から持ち帰ったとみられる病原体に接触した、だろ?」

エスコラ「なんだよ、つまんねぇ。おそらくだが、その線が有力だ。なぜならこの大砂漠では、ロックラックに研究施設を置く俺達GDCAに知らない細菌はないからだ」

アポンテ「まぁな。けどよ、やっぱり狂竜症の蓋然性が高いだろう。遺体は紫色の液体を流してるっていうんだろ?狂竜症との共通点はそこだ。感染モンスターが紫色の血を流すことや、感染者が紫色の粒子を帯びた黒い煙に覆われるという事実からだ。間違いない。今回も「ただの」狂竜症だよ」ふぁ~(あくびをする)

エスコラ「うむ・・・だが、それなら発見者の諜報員だって症状を診て分かるはずだと思うのだが・・それに狂竜症ならば一時的なもの・・・狂竜症の患者や遺体をたくさん見てきたが、報告書の死亡状況とは異なる・・・」

アポンテ「考え過ぎだよ。諜報員といったってウイルスの事となりゃ素人だぜ?それが仮にギルドナイトだとしてもだ」

エスコラ「まぁな・・けど、狂竜症と本物のウイルスの違いはその特徴にある。狂竜症がモンスターの持つ鱗粉が原因であることに対し、ウイルスというのは遺伝子を有した立派な生物の特徴を持っている。その証拠にウイルスは、他の生物の細胞を利用して、自己を複製させることのできる微小な構造体であるということが分かっている。キャラバンの一員が次々に感染し、毒素と考えられる液体を全員が吐き出して死んだということは、極めてビルレンスの高い病原体に侵されたと推測するのが我々の一般的見解だろう」

アポンテ「だったらよ、諜報員が遺体のひとつでも運んできてくれりゃ良かったものを・・って、それこそ感染しちまうか。けどよ、こんな噂もあるんだぜ?ギルドナイトにはどんな状態異常も無効にしちまう技能を生まれながらにして持ってる特異体質のメンバーがいるってな。そいつなら例えエアロゾルのウイルスでも平気だろうな」

エスコラ「それが本当なら、その諜報員が発見者なんじゃないのか?それなら防護服と防毒マスクなしで遺体を観察しても平気だしな」クイッ(そりの後ろに積んである防護服やガスマスクを親指でさす)

アポンテ「おいおい・・ってことは空気感染の可能性もあるってことじゃねぇかよ・・・脅かすなよな汗

エスコラ「どっちにしたって強毒性流行り風邪じゃないことは確かだな。それならここからさほど遠くないロックラックにだって届くだろ?きっと接触型の細菌だろうよ」

アポンテ「炭疽菌じゃねぇのか?感染動物の肉でも売り物にしようとしてよ、伝染っちまったんだよ。それなら過去に事例は山ほどあるし、炭疽菌はなんといっても市民レベルでも手軽に購入できる「貧者の生物兵器」として有名だ。出回ってもおかしかねぇ細菌ナンバーワンだよ」

エスコラ「紫色の液体はどうやって説明するんだ?」

アポンテ「炭疽菌を人工的に培養して改良するのが一昔前、流行ったろ?大陸中どこにでも手に入る常在菌の上、培養も簡単、更にはお手軽な価格で買うことも出来る。今でこそ万能解毒薬や漢方薬が普及したおかげで、恐れられなくなったが、昔は炭疽菌を使ったテロリストも多かったらしいぜ」

エスコラ「薬剤物資の行き届いていない大陸では、今もそうなんだろう。だからこそだ。不可解な病原体を見つけたら一刻も早く、それを解明し、抗体を見つけるのが俺達GDCAの仕事だ」

アポンテ「熱心なこった。お前といると、冷えきった砂漠も熱帯夜に感じちまうよ。どっちしたって分かってるのは、本来なら今頃ロックラックの酒場で一杯やってるはずのところをそのウイルスに邪魔されたっていう事実だけだよ」クイッ(酒のボトルを飲む)

エスコラ「そう言うな。事が無事に済めば、落ち着いて一杯やれるだろ?要はポジティブにってことさ。っと、キャラバンらしき馬車が見えてきたぞ」


ひゅううううううううううう・・・・
(砂塵が静かに舞う中、月明かりに照らされたキャラバンの馬車が見える。その下に転がっているであろう遺体は暗くてここからでは見えない)


アポンテ「なんだかおっかねぇな・・・」

エスコラ「よぉし!止まれ!!」グイッsss(手綱を引っ張る)


ドドドドドド・・ドド・・・・・・・・
(キャラバンの馬車より数十メートル手前でリノぞりを停止させる)




アー!!アー!!

エスコラ「よしよし、いい子だ。ご苦労様」なでなで

リノプロス「ア~ン」(顔を上げ、口を開けてお座りしてる)

エストラ「ん?そうかそうか。ご褒美を欲しいんだな。よぉし」ササッ(ポッケから草を出し、食べさせる)

リノプロス「あむあむ・・・ア~♪ア~♪」

エスコラ「ははははは。上手いだろう。その草はドンドルマ産の太陽草っていうものなんだぞ。輸入品だからな、ありがたく食べろよ」

リノプロス「アー!!アー!!」(もう一匹のリノプロスがキャラバンの馬車の方向に向かって吠えている)

アポンテ「ああ?どうした」ザシュザシュ(砂の上を歩いて、その吠えているリノプロスに近づく)

リノプロス「グルルルルルルル・・・!!」

アポンテ「ん・・・モンスターの気配はないがな・・一体何に怯えているんだ」

リノプロス「アー!!アー!!」

アポンテ「分かった分かった。ちょっと見てくるから大人しくしてるんだぞ」ぽむ(去り際、口の中に草を放り込んでやる)

リノプロス「ウウウウ・・・!!」クッチャクッチャ・・


ザシュッザシュッ・・・・・
(ランタンを片手に無人の馬車の方へと向かっていくアポンテ)


エスコラ「おい!アポンテ!防護服とマスクを着用しろ!!」ぬぎぬぎ(着替えてる)


アポンテ「平気だよ!俺は状態異常無効の「お守り」を首から下げてんだ!まったく大陸自然の賜物に感謝だよ!それにマスクなんかしてたらこの暗がりだ!たいした状況観察が出来ねぇだろうが!?」ザシュザシュ


エスコラ「新型のウイルスだったら、お守り鉱石の効力も通用しないかもしれないぞ!?」バッ(防護服の纏う)


アポンテ「ったく・・真面目な野郎だよ。そん時ぁ~お前がワクチンを作ってくんな!」サッ(キャラバン跡をランタンで照らす)


・・・・・・・・・・・・・・・・・
(馬車の下にラクダが二頭死んでいる)


アポンテ「くっせぇ・・・腐敗臭はこいつらの仕業か・・大型モンスターに死肉を食われた様子はなさそうだな・・・」スッ(近くに行きランタンを照らす)


・・・・・・・・・・・・・・・・・
(朽ち果てた二頭のラクダは共に、両目、鼻、口元から紫色の液体を垂れ流して横たわっている)


アポンテ「これは・・・・・」

エスコラ「なにか見つかったか?」ザシュッザシュッ・・(全身を防護服、頭にはガスマスクを装着し、ランタン片手に歩いてくる)

アポンテ「ラクダも感染してやがる。どうやら人獣共通感染症(ズーノーシス)のようだな」

エスコラ「どれ・・・こいつは酷いな・・・」(ランタンをかざして見てる)

アポンテ「外見は毒素と同じ様だが・・・残念ながら狂竜ウイルスじゃなさそうだ」

エスコラ「そうだな。狂竜症ならば、共食いで倒れてるはずだ。この二頭は明らかに感染症で死んだ様子だ」きょろきょろ(ランタンをラクダの遺体にあて観察してる)

アポンテ「お前、その格好なら平気だろ?遺体が垂れ流してるその「未知なる液体」を採集しといてくれ。俺は「人型」の遺体を探す」ザッ

エスコラ「へいへい・・って、あまり離れるなよ」

アポンテ「どうせこの辺に「転がって」いるさ」きょろきょろ

エスコラ「まったく・・。おっと、そんなことより早くサンプルを採集しないとな」ガサリゴソリ(防護服を漁る)


ひゅううううう・・・・・・・


アポンテ「だいぶ冷えてきやがったが・・水没林よりかはましってもんか・・・生温い気候じゃ、湿気に腐敗臭が混じって、きつくてかなわねぇからな」クイッ(酒を飲む)


ひゅうううう・・・・


アポンテ「くせぇな・・・(風に混じって腐敗臭が漂う・・・)」

くんくん

アポンテ「・・・・・・・・・」スッ(匂いがすると思われる方向にランタンをあてる)


・・・・・・・・・・・・・・・・
(そこには三体の遺体が無造作に横たわっていた。手前にはウエスタン風の赤い上着と羽根帽子を着飾ったキャラバンの隊長と思われる人物が仰向けで倒れており、その少し先では暗がりで正確には見えないが、ハンター武具を身につけた二人の護衛兵が倒れている)


アポンテ「・・・・(報告書通りの人数だ・・三人構成のキャラバン隊員はすべて死亡。おそらく三人共、もがき苦しみ這いつくばって、ここで仲良く死んだんだろう・・)」

グチャ・・(何か踏んづける)

アポンテ「ん・・これは・・・・パンか・・?ったく・・・ほんとついてねぇ・・」

べっちゃり(ブーツの裏にべっとりと付着したパンらしきもの)

アポンテ「エスコラ!!こいつも採集しといてくれ!!」ザッザッ(ブーツの裏に付着したものを砂で叩き落とす)


エスコラ「はいはい。まったく人使いの荒い奴だよ」そぉ~(ラクダの遺体からスポイトで毒液を採集している)


アポンテ「さて・・・俺は肝心の物的証拠を観察といきましょうかね」

ザシュッ(隊長らしき人物の遺体を屈んで見る)

アポンテ「うっ・・・!!」


・・・・・・・・・・・・・
(本来は「そこそこ」いい男であろうと思われる顔からは、やはり紫色の液体が目、鼻、口、そして両耳から垂れている)


アポンテ「この匂いに・・この色素・・・・一部のモンスターが持つ一般的な毒素のものだ・・・・(だが明らかにおかしい・・・例えモンスターの毒に侵されたとはいえ、毒液を頭部の穴という穴から流した死体など見たことがない・・・しかもここにある遺体はすべて同じ症状だ・・!!)」


エスコラ「お~い!遺体はあったか!?」(馬車付近でラクダを調べながら声をかけてくる)


アポンテ「ああ!報告書通りだ!(これは明らかに何らかのウイルス感染に侵された証拠だ・・しかも、まるで体内から毒液を吐き出しているかのような・・・待てよ!?)」


バッ(遺体の上着を赤いチョッキごと上にめくり腹部が見える様にする)


アポンテ「思った通りだ・・・・」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(めくられた遺体の腹部の表面は紫色に変色している)


アポンテ「悪く思うなよぉ~・・原因解明にご協力を・・!」


チャッ(腰につけていたハンターナイフを取る)


アポンテ「恋人や家族には、ギルド直々にお悔やみの言葉と臨床解剖の謝礼を贈呈すっから・・・よ!!」


ザシュ(腹部にナイフを突き刺す)


アポンテ「笑気麻酔は今ならサービスってね」


グッ・・ググッ・・・・!!
(腹部を縦に切開していく)


アポンテ「フゥ・・・グッボーイ・・な、痛くなかったろ?」

スッ(リストバンドで汗を拭う)

アポンテ「さぁ~て・・・それじゃあ、ファンシーミートを拝見しましょうか」

ぺた・・(切開した腹部の両端を両手でおさえる)

アポンテ「安心しな・・ホルモン焼きや臓器売買はしねぇから・・・よ・・!」

グッ(切開部を開く)

アポンテ「!?」


ブシャアアアアアアアアアア!!
(切開部から勢い良く液体が吹き出てくる)


アポンテ「ぐわああああああああああああああ!!」(紫色の液体が顔面にかかる)


エスコラ「どうした!?」


アポンテ「ぎゃああああああああああああああ!!!!」ゴロゴロゴロゴロ(顔を両手でおさえ砂上を悶絶転倒する)


エスコラ「アポンテ!!どうした!?」ザシュザシュザシュ(砂上を駆けて来る)

アポンテ「うわああああああああああああ!!!!」

エスコラ「!?」(切開された遺体に気づき、「それ」を見る)


ババーーーーーーーーーーーーーン!!
(切り開かれた腹部の中には紫に変色した臓器が詰まっている)


エスコラ「臓器が・・・・・」

アポンテ「ぐわあああああああああああああああ!!!!」ゴロゴロゴロゴロ

エスコラ「毒袋化・・・・している!!










「あたちのモンハン日記」
~パンドラウイルスPSV脅威~












~GDCA局員感染より24時間経過・・火山地区、火の国近郊

ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・


$あたちのモンハン日記
UBU「へぇ~こら・・・ひぃ~こら・・・・」(岩場によりかかり休んでいる)

ぐぅ~ぐぅ~(お腹が鳴る)

UBU「お腹空いた・・・あんまん・・・食べたい・・・」(今にも餓死しそうな顔で火山の噴煙により淀んだ空を見上げる)

ぐぅ~ぐぅ~

UBU「あははは・・・・お空の煙が・・・まるであんまんの様にまあるくて・・・・夢・・・見ているようね・・ふふ・・・あはははははは!!」

ぐぅ~ぐぅ~

UBU「ちきしょ~泣腹減ったぁ~!!F××K!!



F××K・・・・・・・!!



F××K・・・・



F××K・・(広大な火山地区にこだまするいけない単語)




UBU「お腹へって・・・ちぬ・・・泣」へなん


てててててててて(何やら足音が聞こえる)


UBU「あんまんの神様が葬儀屋を遣わしてくれたかな」へへへ・・(危ない顔して笑ってる)


??「どうしたUBU」


UBU「ほえ・・・・」ちら


$あたちのモンハン日記
ニャーク「何を座り込んでいるのだ」


UBU「うぎゃああああああ!!悪魔!!フォーク(ニャークの武器)を持った悪魔があたちをプスプスやりに魔界からやってきただぁ~!!魔界から!!わざわざ!!」

ニャーク「落ち着け」ブスッsss(フォークであま刺しする)

UBU「うげええええええええええ!!」

ニャーク「俺だ。よく見ろ」

UBU「ほえ・・・あらやだ。ニャーク君じゃないのさにま~」にんまり

ニャーク「つねづね「あわてんぼう」だと思ってはいたが、本物の「あわてんぼう」だな、お前は」

UBU「照れるでしょあっかんべー」ペロ(やっちゃいました的な感じで舌を出す)

ニャーク「そんなことより、何をサボっているのだ。このポイントで待ち合わせをして、一緒に火の国近郊を探索しようと言ったのはお前だぞ」

UBU「ふふ・・笑っておくれよ・・・。あたちなんかはてっきり携帯あんまんを持ってると思ってさ、元気よくここまで来たはいいけど、いざ、ポッケを漁ってみたらもぬけの殻ってわけ・・・それすなわち、イコールあたち死ぬってわけ」(岩場に寄りかかって座り、哀れな顔を傾ける)

ニャーク「なんだ。そんなことか」

UBU「そんなってあんたねぇ・・あたちなんかにとっちゃ、いえ、ハンターにとって腹減りとは、それイコール、スタミナ切れ・・すなわち、待つのは死のみ、ってことなのよ・・」

ニャーク「ほら。あんまんだ。食べろ」スッ(ちいちゃい袋を渡す)

UBU「はい?」ぱちくり目

ニャーク「あんまんだと言った」

UBU「あんまん!?こんなへんてこりんな火山地区で!?何処で!?誰から買った!?って、あんまん!?あの!?噂の!?」ガバッsss(略奪するように小袋を取る)

ニャーク「昨日、単独でこのあたりに来た時、偶然にもキャラバンに遭遇してな。そこで何か珍しいものはあるのかと聞いたら、それをひとつだけ売ってくれたのだ。今日はお前と会う約束だったものだから、喜ぶと思って持ってきたのだ」

UBU「ニャーク君・・・・泣」じーん

ニャーク「領収書を一応、貰っておいた。「ユクモあんまん財団法人(仮)」でな」ぴら(領収書をちらつかせる)

UBU「そういうとこはしっかりしてるのねドキドキ

ニャーク「さぁ、食べろ」

UBU「何はともあれ有り難く頂くよ♪やっぱりあたちとあんまんは切っても切れない仲!!まさにあんまんデスティニ~♪」ガサッ煙(雑に袋を破る)

ぽへぇ~んはぁ(ちょっと茶色の「まあるい饅頭」が出てくる)

UBU「ありゃ・・これ、あんまんじゃないね」じー(天に掲げて観察してる)

ニャーク「違うのか?」

UBU「こりゃ「玄米パン」だよ」

ニャーク「玄米パン?」

UBU「うん。この匂いだと・・・ウォーミル麦で作った玄米パンだ」くんくん

ニャーク「そうか。あんまんじゃないのか。ならば返品して来よう」

UBU「いいわよぉ~、そんなきっちりした対応してくれなくてもにま~玄米パンもね、あんまんと同じ「あんこ」が入ってるのよ♪つぶあんだけど。それよりもせっかくニャーク君が腹ペコになったあたちの為に持ってきてくれた玄米パンだもの。美味しく頂くわぁ~♪」はむっ(かじる)

ニャーク「そうしてくれると助かる。なにせ相手はキャラバンだからな。返品したくとも、既に移動してしまっているだろうから探すのが大変だしな」

UBU「それにしてもキャラバンがこんなに美味しい玄米パン持ってたなんてね♪」はむはむ

ニャーク「まったくだ。火の国から出国してきたのだろうか・・」

UBU「それはないでしょ。だって火の国は今「鎖国状態」だもの。領内だって見回りの警備兵で一杯でしょ?だからこうして見つからないように火の国近郊を偵察してるんじゃないのさ」はむ

ニャーク「それで探知能力がある俺を選んだのか」

UBU「♪」はむはむ(頷きながら玄米パンを食べてる)

ニャーク「それにしても、本当に火の国に暗黒団の一軍が入ったのか?」

UBU「噂よ。でもその噂が流れたのと同時期に火の国は外部との接触を遮断。警戒もさらに強くなった。おかしいと思わない?」

ニャーク「その真相を確かめる為に、お前が直々、偵察に出向いたというわけか」

UBU「そ♪あと、これまた噂の火山地区にいるっていう無頼獣の集団にも興味津々♪」あ~む(おにぎり食べるみたいに両手で玄米パンを持ちかじりつく)

ニャーク「無頼獣・・モンスター至上主義のイデオロギーを掲げ、帝国軍、暗黒団をはじめとする各勢力、組織、軍隊には属さない、フィールドの野生モンスターのみを軍事要員として編成した武装組織・・「モンスターミリシア」のことか」

UBU「そうそう♪その定義は組織体制問わず、ひたすらに人型排斥のみの、モンスターによる地上権強奪を目指す右派過激主義。モンスター全般を大陸の君主とするモンスター共和制樹立が目的。そのおっかない子達が、本当にただの匪賊か暴徒なのか見てみたいのよにま~」にんまり

ニャーク「お前のインタレストに付き合っていると、命がいくつあっても足りないとはカーブーもよく言っているが本当だな。それともそいつらを見極められる確信があるのか?」

UBU「まぁね♪」あ~む

ニャーク「まさかそのモンスター匪賊をユクモ薔薇十字に吸収しようと考えているんじゃないだろうな?」

UBU「どうだか♪」はむはむ

ニャーク「まぁいい。軍のすべての指揮権はお前にある。俺は修行に出かけている主人(マスター)に代わり、お前の護衛をしっかりするまでだ」

UBU「ふふふ。さしずめ今のニャーク君はマスターを失った「ローニン」ってわけか。ありがとう。カーブーも幸せものね。あなたみたいに「将の五箇条」を心得たオトモがいてさ」

ニャーク「将の五箇条・・なんだそれは?」

UBU「昔の人の兵法書の中の言葉よ。将軍とは「智、信、仁、勇、厳」を備えた人物ではならない、ってね♪」

ニャーク「ならばうち(薔薇十字)のみんなは全員、当てはまるな」

UBU「あははははは!そうね、ニャーク君の言うとおりだにこっ」ぺしぺしドキッ(あぐらをかきながら目の前のニャークの頭を叩く)

ニャーク「なにかおかしいことを言ったか?カーブーではあるまいし」

UBU「ふふ。いいのよ。あなたは主人とは違った「いい意味」でのおかしさを持つオトモなのだから」なでなで

ニャーク「??」

UBU「それよりカーブーにくっついてったロージーも元気にしてるかねぇ~。フラワーさんやアランさんなんてロージーが心配で、毎日あたちの「のうじょう」に来ちゃ~滝行やって祈願してるわよ?ほんと健気な子達よ」あ~ん

ニャーク「みんな主人が恋しいのだ」(空を眺める)

UBU「・・・・・・・そうだね。今頃、カーブーもロージーも・・それにお花のにいちゃんも、みんな元気でやってるわよ」

ニャーク「ああ・・」


ひゅううううううううううう


UBU「さて、お腹もいっぱいになったし、そろそろ偵察に出ようか」

ニャーク「もう突然腹を減らすなよ?」

UBU「大丈夫よぉ~♪この通りねぇキャー」すりすり(顔面を顔面にこすりつけてくる)

ニャーク「まったく・・お前というやつは・・」すりすりすりすり

UBU「うっ・・・・!」

ニャーク「今度はなんだ?まさか喉が渇いたなんて・・」

UBU「ぐばああああああああああ!!」バシャバシャバシャバシャあせる(嘔吐する)

ニャーク「どうした!?」

UBU「ぐわああああああああああああ!!」ゴロゴロゴロゴロ(地面をのたうち回る)

ニャーク「UBU!!どうした!?」

UBU「ぎゃあああああああああああああ!!!!

ニャーク「UBU!!


To Be Continued..








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次回ストーリーモードは・・

5/13(火)0時更新 「パンドラウイルスPSV脅威~PART2」


をお送りしますaya次回もおっきい声を出して読もうぽけ~