~緑安、都内

わいわいガヤガヤDASH!
(木造の低層住宅(我々の世界でいうところのお江戸感と70~80年代香港映画の町並みをミックスしたような)が立ち並ぶ。商店街通りは八百屋、肉屋などが立ち並び、非常に活気に溢れている。都民は着物姿や中華的な民族衣装を着用するものがほとんどで、狩猟者と思われる者は各々太刀を背負い、威風堂々と歩いている。中には着物を着た獣人猫族もうろうろしている)


ファイヤージンガー「ナハッ!これまたユクモとは違った独特な文化形態を持つ都だなぁ~!!」ひょひょ~(ロージーの左肩から身を乗り出し、葉っぱの手をかざして見てる)

あたちのモンハン日記
ロージー「ロックラックとも全然違うわぁ~。やっと異国の地に来たって実感が湧いてくるわよねぇ~お兄ちゃん♪」

あたちのモンハン日記
カーブー「ウッス!!噂に聞いていた東方のイメージとぴったりな雰囲気だな!」

宗方「いやっはっはっはっはっは!!そうでしょうそうでしょう!なんといってもこの緑安は東方を代表する都のひとつでござるからなぁ~!さぁ、もっと都の中心に行きましょう!!」


ガルグイユ「えしゅ!!」はっはっはっはっ(犬みたいに「はっは」言ってる)



じーーーーーーーーー
(その一行を見つめる怪しげな視線)


ハッキネン「無事に都入りはしたが・・連中、どこに行くつもりだ」(ノンラー(円錐状の傘帽子)を被り、着物を纏っている)

カペラ「尾行しましょうキュピーん」クイッ(着物姿に和装ヘアスタイルの金髪美女がぐるぐる牛乳瓶メガネを指で直す)





「あたちのモンハン日記」
☆カーブーの東方見聞録編☆







とすとすとすとすとすDASH!
(もはや土佐犬くらいのおっきさになったサメ型生物の上にマウントする海賊的格好をした少女を先頭に、商店街通りを足取り軽やかに進むカーブー一行)


ガルグイユ「ロージーお姉ちゃん、みんなこっちを見てるえしゅよ」きょろきょろ目

ロージー「街の下々はみんな、あなたとその上に跨る、このいたいけで可愛らしい高貴な育ちの美少女に釘付けなのよ♪気にすることはないわ。こういう時はね、堂々と往来を歩けばいいの。それもファンサービスの一環よ♪それそれぇ~ぽけ~」ぺち~ん(ガルグイユのお尻を叩く)

カーブー「街人はみんなお前の事を新手の海賊だと思って見てるんだよ汗それより土蔵さんは、この緑安を目指す途中で道に迷っていたんですよね?」

宗方「いやぁ~お恥ずかしい。久々に東方に帰ってきたので、まずはこの緑安で一休みしようと思っていたのですがな。すっかり道に迷ってしまったというわけでござる。ほんに、皆さんに出逢っていなかったらこんなに早く都に着けなかったですわぁ~。いやっはっはっはっはっは!!」

カーブー「俺達も土蔵さんにこうして見知らぬ地を案内してもらえるので助かりますよ。しかし・・いろいろなお店が立ち並んでいるなぁ・・・ん・・?」


・・・・・・・・・・
(ロージーがガルグイユに乗ったまま、露店の肉まん屋の前で何やら物色している)


カーブー「あの野郎!!タンジアの時と同じだ!!目を離すとすぐに買い食いしやがる悪い癖がここでも発動している!!」ぷんすか

宗方「まぁまぁいいじゃねぇですか。緑安の肉まんは絶品でござる。それと同時に「東方あんまん」っていう栗が中に入った・・」

カーブー「あんまん、もういらない」ぷいsss

宗方「??」


ロージー「ほら、お食べ。ガルグイユ君♪」ぽむ(上から上手に2つに割った肉まんを口に入れてやる)

ガルグイユ「はむはむ・・・おいちい!!なんておいちいんだキュピーん」キュピーン(両目があやしげに光る)

肉まん屋のクソ親父「おう?おめぇさん、口が聞けるのかい?この辺じゃ見たことねぇ小型種のモンスターだが、お嬢さん達、何処から来たんだい?」

ロージー「新大陸、ユクモえすえっへん」はむはむ(両手でしっかりと肉まんを持ち、ほうばっている)

肉まん屋のクソ親父「ほえ~。新大陸からわざわざおいでなさったのか。そりゃゆっくり観光していってくんな。それよりサメの坊主。おっさんとこの肉まんはうめぇだろ!?東方の野生のケルビにちょっと手を加えたお手製の肉まんよ」えっへん

ガルグイユ「えしゅ!サメ君、こんなにも美味しいものを食べたの初めてえしゅ!!」モグモグ(その姿を見て、誉に思う肉まん屋のクソ親父)

ロージー「ねぇ、それより店主さん。「庵々」っていう料亭を探してるんだけど場所を教えて下さるぅ?」

肉まん屋のクソ親父「お~、それならあそこだよ。おめぇさん達、ついてるな。今日は喬婉さんが来てるんだぜ!」

ロージー「ふぁ・・きょうえん・・さん?」はむはむ

肉まん屋のクソ親父「ああ。庵々で一番人気のある芸妓さんよ。そりゃ~美しいのなんのって、おっさんなんか店じまいして見に行きてぇくらいだ」

ロージー「ふん。どのくらいの綺麗な女の人か知らないけど、このミスロックラック、いえ、新大陸一のクイーンハンターと呼ばれたあたしの美貌にはかないっこ・・」

てけてけてけsss(ガルグイユが歩き出す)

ロージー「ちょっと!ガルグイユ君あせる

ガルグイユ「早く行ってみるえしゅ!おじさん、ごちそうさまえしたぁ~♪」とすとすとすとすとすsss


宗方「おや。今度はまたぁ~何処かに行くつもりでござるな」

カーブー「あんの野郎、また買い食いしに行くつもりだ!!一人大食い伝説でも成し遂げるつもりかっての!!そうはさせるか!!待てコラァ~!!」ダッsss

宗方「あ、ちょっと待ってつかぁ~さいあせる拙者、一人にされると確実に迷子になっちまうでござる!!」ダッsss



$あたちのモンハン日記
~それからそれから




~東方料亭「庵々」

ガヤガヤ・・ざわざわ・・DASH!
(お二階のてやてやした高級そうな木床の宴会広間に四人用ほどの食卓がいくつか配置されており、客人は各々のグループで食事を楽しんでいる)

カーブー「ぶはぁ~!!食った食った!!美味かったな、ガルグイユ!!特に「汁物」が絶品だった!!なんか高級そうな特産キノコとか入ってたしな!!アハハハハハハハハハ(から笑い)」(てやてやな木床の宴会広間で悠々とあぐらをかいている。目の前の食卓にはご馳走が乗っていたと思われる皿などが多数乗っている)

ガルグイユ「えした。それにしてもサメ君も「お二階」に上がれて良かったえしゅ」プハァ~(座布団の上でお座りしている)

ロージー「噛まないから平気です、て言ったからよ♪それに土蔵さんがここのお店の人達と顔見知りだったのが大きいわね」(ガルグイユの隣、カーブーの向かいで座布団の上で正座している)

宗方「なぁ~に。以前、緑安に来た時、ここにも寄ったのでござるよ、その時、女将と顔見知りになったのでござる」しぃ~はぁ~しぃ~はぁ~(爪楊枝でしぃ~はぁ~してる)

ロージー「どうせ、お店の前で迷子になってたんでしょう?しょぼん

宗方「いやっはっはっはっは!!まったくその通りでござる!三日も料亭の前で飲まず食わず彷徨っていた拙者を哀れに思った女将が、中で食事を与えてくれたのでござるよ」

カーブー「どうして目の前まで着いているのに、迷子になるのだろうか・・汗

宗方「それが天賦の才というやつでござろう!!いやっはっはっはっはっは!!」ぷぅ~はぁ(ついでにおならした。心底嫌そうな顔をする一同)



じーーーーーーーーー
(同じ広間の別の席から、一行を見つめる「怪しげな視線」)


ハッキネン「あいつら・・俺らよりも豪勢なもん喰ってやがるな」しぃ~はぁ~しぃ~はぁ~(爪楊枝を口に挟む姿が誰よりもしっくりくる)

カペラ「はぁ・・こんなしっかりした料亭に来るって分かってたら、もっとお金持ってくれば良かった・・」ちんまり(机の上には「それなり」の予算に合わせたランチが乗っている)

ハッキネン「おい、姉ちゃん!酒、もう一杯な!!ワッハッハッハッハ!!」(従業員に声かける)

カペラ「言ってるそばから注文するな!!今のオーダーはキャンセルよ!!」ダンッドキッ(従業員を殺しかねない勢いで机を叩く)

ハッキネン「ちぇ。ケチケチすんなよ。どうせ経費で落とすんだからよ」とんとんとん(食卓の上に怪しげな白い粉を縦に伸ばしていく)

カペラ「それをやめろっつってんのよむかっ」すっsss(おしぼりで粉を拭き取る)

ハッキネン「あー!!」

カペラ「誰がこんな公な場でそんなもん鼻から吸えって命令したのよ」ぷんすか(拭きとったおしぼりを丸める)

ハッキネン「注入しねぇだけましだろうが。それにたかだかコークだぜ?ほれ、この前のニャンゴラ解放戦争あったろ?混乱に乗じて現地入りしたプラントハンター共が新種を見つけて持ち帰ったのさ。ま、うち(暗黒商会)のいにしえ麻薬に比べりゃダントツ品質は落ちるけどよ、その分、お得ってことさ」シュボッ火(木製のテーブルを利用してマッチに火をつける)

カペラ「それもその一種なわけ?」じー(机に肘を置き、呆れ顔で見てる)

ハッキネン「こっちはクラックだよ。愛煙家の俺には丁度いいアイテムだ」すぅ~(タバコに火をつける)

カペラ「バッカみたい。禁断症状起こしたってステロイドはないからね。それに役に立たなくなったら、この東方に置いていくから、そのおつもりで」

ハッキネン「俺のユニークスキルを発動するには欠かせないマストアイテムなんだぜ?今回も役に立つと思うけど」ぽへぇ~煙(対面のカペラに向かって煙を吐く)

カペラ「ゴホゴホッあせるちょっとあんた!麻痺ナイフをその子汚い顔面に突き刺すわよ!!」ぷんすか

ハッキネン「へぇへぇ。にしても、あのみすぼらしい連中にしちゃ~いいセンスじゃねぇの。こんな舞妓がたくさんいそうな店選ぶなんてな」ぷはぁ~煙

カペラ「如何にも東方って感じの、風流ある料亭ね」ちらちら(広間の天井などを見回してる)

ハッキネン「そういやあのドボルマスク、ユクモの格好してやがるが・・こういう雰囲気が好きな奴なんだな。見た目によらず」

カペラ「なに?ライバルの分析してるわけ?ま、趣味はあんたよりかはいいかもね」つつ~茶(お茶を上手に飲む)

ハッキネン「ケッ、何がライバルだ。次は必ずぶっ殺してやるよ。しかもあの野郎、今回は俺と同じ得物背負ってやがるしな。あいにく舞台は太刀の出生地、東方だ。どっちが本物のブレードハンターか決めるには、うってつけのロケーションだぜ。水中での借りは絶対に返してやる・・!」グッ(床に置いてあるゼファー(太刀)の柄を強く握る)

カペラ「あつっ!!ちょっと!!このお茶、熱すぎるんじゃない!?」ぷんすか(従業員にクレームを言う金髪女)

ハッキネン「おいおい、でけぇ声出すなって汗それとも茶が熱すぎるって町内会にでも訴えるつもりか?どこぞの異国じゃあるまいし・・それに連中にバレたらどうすんだあせる」あたふた


ロージー「あれぇ~。向こうの席、外人さんが着物を着てるねぇ~ぽ~

宗方「何やらえらい剣幕で従業員に文句を言ってるでござるな」

カーブー「外人さんだから、食事が合わなかったんじゃないですかね?」

ファイヤージンガー「外人さん、外人さんって・・俺達も東方側から見たら立派な外人だぜ汗それによ、金髪っていうだけで外人って呼ぶのは偏見ってもんじゃ・・・ん・・」

ガルグイユ「どうしたえしゅか?お花のお兄ちゃん」

ファイヤージンガー「あの外人・・・どっかで・・・・」

ロージー「ねぇ!さっきの「かまぼこ」買って帰ろうよ!!ぽけ~」(急にでかい声で言う)

ファイヤージンガー「なんだよ、突然汗

カーブー「う~む。確かに「さっきのかまぼこ」は出された食事の中でも絶品だったな。UBUさんもかまぼこは異常に好きだし、土産に出来ればいいのだが・・日付が持たないから駄目か」

ロージー「なぁ~んだ。残念~あぁっ?!」ぷい(両手を後ろにつき、机の下で足を伸ばす)

ファイヤージンガー「しっかしよ、剣豪のおっさん。こんなに豪勢な場所で、値段もかなり張るんじゃねぇのか?」

ロージー「そうね。ランチのコースにしては「結構いい線」いってたわよ?」

宗方「まぁそれほど高くないでござるよ。四人分でざっと500Zってところでござるかね」

カーブー「500・・俺、そんなに持ってないっすよ!?ロージー、お前は?」

ロージー「ないよ。さっきの肉まん買ったのが「ラス賃」だものにま~」ケロリ

カーブー「このバカ!ケロリと言うことじゃないだろう!!だいたいお小遣いの残金を何の計画性もなしに見知らぬ土地の肉まんなどに使いおってからに!!これだから富裕層の娘は嫌なんだ!!」シュッシュッsss(食卓の下で足を滑らせロージーを蹴ろうとしてる)

ロージー「なによ!そもそもお兄ちゃんが「オケラ」のくせに旅に出るとか言うからいけないんじゃない!ザンコさんに貰ったお小遣いだって、玄竜のおじさまのせいで全部ボイキングのみんなに支払って無くなっちゃったし!それもこれも、み~んな甲斐性なしの川村親子のせいなんだわ!あ~あ!これだからいつまで経っても無産階級から脱することが出来ないのよ!!」シュッシュッsss(机の下から蹴り返す)

宗方「まぁまぁ。それならここは拙者が・・」ガサリゴソリ(着物の懐を探る)

カーブー「すんまんせん、必ず返しますんで」シュッシュッsss(言ってる机の下ではまだ蹴り合っている。ロージーはほぼタックル気味の低い姿勢で蹴ってきている)

宗方「いやいや、拙者は皆さんに助けて頂いた身。これくらいなんてこと・・」ガサリゴソリ

ガルグイユ「どうしたえしゅか?」

宗方「いやね・・懐に入れてた財布が・・・」ガサリゴソリ・・

カーブー「・・・・・・・」

宗方「う~む・・。どうやら行き倒れになっている間にすられたらしい」ぽりぽり(頭をかいてる)

カーブー「・・・・・・・」ぽかーん

ロージー「ふぁ・・っていうことは・・」

宗方「無銭飲食ですな。いやっはっはっはっはっは!!こりゃ困った!!」(腕を組んで大笑いしている)

ロージー「ふぁ・・・・・」ぽかーん

カーブー「東方にまで来て皿洗いか・・ハァ・・」

ファイヤージンガー「ナハッ!だっせぇな。先に金持ってるか確認しねぇで注文するからいけないんだぞ、きっと」(植物が一番当たり前のことを言っている)

ロージー「ねぇ、土蔵さんの顔を立てて貰って、ツケにしてもらえないのぉ?」

宗方「厳しいですな。なにせぇ~拙者は、以前ここに来た時もごちそうになった身分。とてもツケにしてくれなんて図々しいこと、言えないでござる」

ファイヤージンガー「ほんっとにしょうもねぇ人型ばっかだなふん

ガルグイユ「お花のお兄ちゃん。お金がないとどうするえしゅか?」

ファイヤージンガー「ナハッ!最悪、街の警護隊に逮捕されっだろうな」

ガルグイユ「サメ君・・そんなの嫌えしゅ・・・」げんなり

ロージー「ねぇ見て!芸妓さんが出てきたよ!ぽけ~

カーブー「お前って、場の空気とか関係ないんだな」


そそそそそ・・・はぁ(宴会広間の上座に、美しい芸妓が足取り慎ましく参上する。それに続いて三味線とかを持った芸妓さんも続く)


ハッキネン「おい!見ろよ!芸妓だぜ!?よっ!!いいぞぉ~!!」ピ~イ(指笛する)

カペラ「ほっんと・・品性下劣ふん


宗方「ほぉ~!こりゃ~ずいぶんなべっぴんさんがおいでなすったな」

ロージー「ふん。あたしの方が遥かに綺麗よぷんぷん」ぷい

ガルグイユ「ロージーお姉ちゃん。あの人がさっき肉まん屋のおじさんが言ってた、喬婉さんって女の人じゃないえしゅかね。ほら、カーブーお兄ちゃんも見るえしゅよ」

カーブー「こんなの見せられたら・・余計に金を取られるんじゃないのか・・ん・・」


ちゃんちゃん♪ちきちん♪ちゃんちきちん♪
(容姿端麗な芸妓が舞を踊る。広間の一同は一斉に黙ってそれを見つめる)


カーブー「う・・美しい・・・・」惚れ惚れ

ガルグイユ「綺麗・・えしゅね・・」じと~

ロージー「ちっ。あんなのあたしにだって出来るもんあぁっ?!」ぷん

ファイヤージンガー「絶対に無理だと思うぞ。お嬢じゃ、後ろにひっくり返って、はいお仕舞いだな。きっと」


ちゃんちきちんちん♪ちゃんちきちん♪
ちゃかちゃかちんちん♪ちゃんちきちん♪

(客は皆、芸妓の華麗な舞いに魅せられ、広間全体が艶やかな雰囲気に包まれる。客には、芸妓の背景が東方の紅葉も交えた美しい広大な山々に見え、独特な花鳥風月の様に皆酔いしれる。男の客はそのほとんどが口を開けその光景を眺めている。ことハッキネンに関しては、ドラッグもキマっているので、より激しいサイケデリックな幻想が目に映り、口元からは尋常じゃないよだれが出ている)


カーブー「・・・・・・・・」ぽけぇ~~(見とれるドボル)


芸妓「・・・・・・・・・」ちゃんちきちんちん♪(舞を踊りながらカーブーをちら見する)


カーブー「はっ・・・・」(目が合う)


芸妓「ふふ・・・」にこり(目を細め、妖艶な笑みを浮かべる)


カーブー「えへぇ~」カパッびっくり(マスクの口の所が突然「カパッ」っとなり、よだれを垂らした下品極まりない口元が露わになる)


芸妓「ププッ・・・」(口元に手を当て、微笑みながらも舞を続ける)


カーブー「えへへへ・・うけたうけた」カシャーンびっくり(口元が素早く自動的に閉じる)

ロージー「気色悪いわ!!」がつーーん血(狩猟笛で机越しにカーブーをどつく)


・・・・・・・・・・・・
(舞は終了し、芸妓はじめ上座の一同が大喝采の中、広間を粛然として去っていく)


ハッキネン「・・・・・・・」ぽけぇ~(よだれが尋常じゃない。目は完全にイッてる)

カペラ「確かに伝統芸能ね」パチパチパチパチ拍手♪(拍手してる)


ガルグイユ「綺麗・・えしたね・・」ぽかぁ~ん

宗方「うむ・・拙者もあんな美しい舞を見たのは初めてでござる・・」ぽけぇ~(余韻に酔いしれる)

カーブー「ああ・・まさに東方の美・・この眼球メモリーに焼き付けて頂きました・・」

ロージー「ハン!あんなの大したことないもぉ~んだ!プイ!!プイプイのプイ!!」ブーンブーンsss(高速首周し。それを交わすファイヤージンガー)

宗方「おっと。それよりもお会計をなんとかせにゃ~ならんですな」

カーブー「ウッス。あの美しい舞を見れたんす。もはやどんな罰でも受けましょう」

ロージー「まったく・・大袈裟なんだから。すいませぇ~ん♪お会計して下さぁ~い♪」ふりふり手(近くで食事を片付けてる女性の従業員に声をかける)


カペラ「私達も会計済まして、尾行を続けるわよ」サッサイフ(胸元から可愛らしいガマ口財布を出す)

ハッキネン「はっ・・びっくりお、おう。そうしよう」(我に帰った)


従業員「はい。なんでしょう」

ロージー「あのぉ~、お会計なんですがぁ~汗

従業員「はい。承っておりますよ」にこ

ロージー「うけ・・・へっ!?」

宗方「おやおや・・そいつぁ~どんな了見ですかな?」

従業員「はい。先ほど舞を踊っていた喬婉さんが、お客様の席のお代を全部、支払っていきはりましたわ」

カーブー「なんと!!美しいだけじゃなく、なんてきっぷの良い人なんだろうか!!うおおおおおおおおおお!!」(立ち上がり一人で興奮してるドボル)

宗方「そいつは申し訳ないでござるな・・どんな配慮でそうなすったか知らねぇが、ご婦人に是非とも礼を申したい。その喬婉殿は何処においでで?」

従業員「もうお帰りになりましたわぁ。それに喬婉さんは庵々専属の芸妓というか、そもそも花柳界のお人じゃないんどす。たまにうちに来て舞を踊って行きはるんどすよ♪」

宗方「ほぉ・・流れの芸妓さん・・ってな感じでござるか」

ロージー「へん。怪しいもんやわあぁっ?!

従業員「なんで店としても、喬婉さんが来られるとそれ見たさのお客さんで溢れかえるさかい、助かってるんどすよぉ~♪」

カーブー「スカウトすればいいのに」

従業員「それが何度もうちで働いていきんさい言うとるのに、喬婉さんったら縛られるのが嫌や言うて、舞を踊りにだけ来るんどす。もちろん、庵々としては舞の分だけ報酬を差し上げる言うとるのに、あの人ったら、それもいらんて言いはるんどす。ただ、好きな時に出入りさせてくれはったらそれだけでいいと仰るんどすよぉ~」

宗方「ずいぶん奇特なご婦人ですな・・。では次にこの店に来るのも分からず仕舞いっちゅうことでござるな?」

従業員「うちらも喬婉さんのことは何も知りまへんのどす・・この東方の何処かに住んでいるっていうことは確かなんやろうけど・・」う~ん(口に指を当てて考える)

ロージー「ますます怪しいわね。あんな格好して街の中を歩いてたらすぐに分かると思うけど・・なんかあやしげな事でもしてるんじゃないのふん

カーブー「謎めいた芸妓さん・・・・悪くはないな。フッ」

ファイヤージンガー「なんでクソ兄貴が笑うんだ?それとも、あの芸妓さんにイカれちまったのか?」

カーブー「フフ・・喋るドスビスカス、ジンガーよ。どうして我々が食事を奢ってもらえたのか分かるか?」

ファイヤージンガー「??」

ロージー「そういえばそうよねぇ。あたし達、なんだってあの人のお世話にならなきゃいけないのよあぁっ?!」ぷんすか

宗方「確かに・・理由は気になるでござるな。何か言っていましたか?」

従業員「いいえ。お代だけ支払って行きはりましわ」

カーブー「答えはしごく簡単なこと」

一同「??」

カーブー「俺だよ」クイッ(勇ましく親指を立て自分に向ける)

一同「??」

カーブー「ユクモから遠路はるばる来た、この男気あふれる俺を見て・・きっぷの良い喬婉さんは奢ってくれたのさ。よもや・・これ以上は言うまい・・。フフ・・」

一同「・・・・(絶対に違うと思う)」




$あたちのモンハン日記
~それからそれから



~緑安、都内

カーブー「さぁ!うまい飯もたらふく食え、素敵な舞も見れたんだ!お目当ての「寄り合いクエスト」ってのを受け付けてる集会場に早く行きましょう!!」(一同の先頭をきり、軽やかに町並みを歩いて行く、おお我らがドボルマスク)

宗方「集会場・・?そんなものないでござるよ」

ロージー「ふぁ・・ないって、どういうことぉ?」とすとすとすとす(ガルグイユの上にマウントしてる)

宗方「ハンター文化が常識の大陸と違って、緑安の「寄り合いクエスト」は誰でも受けることが出来るのでござる。狩猟者でなくとも、でござるよ」

ファイヤージンガー「なるほどな。それほど腕に覚えのある猛者が、この東方には溢れてるってことか。きっと」

ロージー「へぇ・・でも何処で依頼内容を見るのぉ?」

宗方「あの架け橋の前を見るでござる」

ロージー「ふぁ・・橋の前に人がたくさんいるねぇぽ~」じー

宗方「無論。あそこの架け橋の手前に、寄り合いクエストの内容が書かれた御触書が立っているんでさぁね」

ロージー「素敵♪なんだかそんなところも東方っぽいわね♪東方っぽい、ぽいぽぽぉ~い♪

ガルグイユ「シャシャシャシャ。おかしいえしゅ」

カーブー「おっしゃ!そうと分かったのなら・・どりゃ~~~~~!!」ドドドドドドsss(一目散に御触書の方へと走って行くドボル)

宗方「ほぉ。やる気満々でござるな」


ざわざわ・・・ざわざわ・・・DASH!
(御触書の前であれやこれや言ったり見たりしてる人だかり。中には太刀を背負った侍風の者も何人かいる)


カーブー「すいませぇ~ん!通りまぁ~す!御触書~、見せてくださぁ~い!」ぎゅうぎゅう(人混みをかき分け先頭に進んでいくドボル。人混みから綺麗にドボルマスクだけ出ている)

侍風の男「む・・なんだあんた、その格好。そうか、旅一座の者だな」(御触書の前に立っている)

カーブー「何をご冗談を。俺は新大陸から来たユクモ村を代表するゴッドハンターっす」

侍風の男「ほぉ・・新大陸とな。その背中の太刀もあんたの地元のものか?」

カーブー「ウッス。ユクモノノダチっていうんす」ふぅ~む(と言いながら目線は御触書を見てる)

侍風の男「あんた、寄り合いクエストを受けるつもりなのか?」

カーブー「ウッス。そのつもりっす。しかし・・漢字ばっかでなんて書いてあるか読めないな・・」

侍風の男「フフ。東方の字は独特でな。どれ、読んでやろう」

カーブー「すんませんっす」

侍風の男「上から・・タケノコの採取依頼・・探し人の依頼に・・・遠方の都への買い物依頼・・・それから・・」

カーブー「へぇ・・。ハンターに依頼するものと違って、採取や狩猟が目的のものだけじゃないのか。これはまた面白い」

侍風の男「腕に自信があるのなら、これなんてどうだ」ぴし(御触書を指差す)

カーブー「ウッス・・?」ちら


暴力的断流利爪討伐依頼 報酬10万金


カーブー「む・・暴力的、断流・・まったく何を討伐するのか分からないが・・・って、報酬が10万Z!?」ガガーンびっくり

侍風の男「そうか。あんた新大陸出身だから河狸を知らないのか。断流利爪(Duan liuli zhu)っていうのは河狸の別名さ」

カーブー「かわ・・だぬき・・!?」ガガーンびっくり

侍風の男「そうさ。河狸獣(He li shou)と東方では呼ばれる牙獣種だ」

カーブー「牙獣種・・河狸!!」ガガガリーンびっくり


「お~い!!大変だぁ~!!」(人混みの後ろで声がする)


侍風の男「む・・なにやら騒々しいな。何事だ!?」ざわざわざわ・・

着物の男「河狸を討伐しに行った剣豪のいち団が大怪我して帰って来たんだ!やっぱりこのクエストは無理難題なんだよ!!」

ざわざわがやがや・・

侍風の男「ふぅ~む。これは困ったものだな。あの剣豪達が一斉にかかっても勝てぬ相手とは・・」

カーブー「そんなにその狸ってやばいんすか?」

侍風の男「まぁな。この緑安近郊の渓流地帯に最近現れたものでな。農家の畑荒らしをして食いつないでいるようなのだ」

カーブー「それで農家の人達から討伐依頼が緑安の町長さんにかかった、というわけですか」

侍風の男「うむ・・。だが、狩猟に慣れている剣豪達がこぞって受託していったのだが、結果は今したがの通り、皆返り討ちにあっているというわけさ」

カーブー「なるほど・・東方の剣豪達でも敵わない牙獣種・・・」

侍風の男「更に困った事に、この河狸は知的生命体種でな。悪知恵が働く一方で特殊拳法をも使うという」

カーブー「特殊拳法とな!?」ガガーンびっくり

侍風の男「怪我をして帰ってきた剣豪達は、その河狸を「大力無双の破戒獣」と呼び、その名は・・」

カーブー「名は・・!?」どきどき

侍風の男「木々拳の使い手、棍槍獣・彭関越(ほうかんえつ)という」

カーブー「ぼくぼくけん・・・棍槍獣、彭関越・・!!」ゾクゾクゾク!!


ロージー「お~い、お兄ちゃん」とすとすとすとすとす(一行が遅れてくる)

宗方「何か良いクエストはありましたかな?」

カーブー「フッフッフッフッフ・・・・ぶわぁ~はっはっはっはっはっは!!」

ガルグイユ「なんえしゅか・・?」

カーブー「待っていろ!!棍槍獣・彭関越!!必ずや貴様を倒し、この俺の名を東方に広めてやるぜ!!」カパッびっくり(口の所が下品にカパって開く)

To Be Continuedサイフ






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$あたちのモンハン日記
ロージー「ランチング参加中なんです!皆様の「あんまんよ・・次のシーズンまでさようなら」的な一票で応援して下さいねぇ~♪」
宗方「おお!?これが大陸メディアで有名な「わんぱく次回予告」の舞台ですな!?」きょろきょろ
ロージー「あら土蔵さん。いらっしゃい♪」
宗方「う~む・・何やら「ロージーの部屋」みたいな雰囲気でござるな・・それはそうと、作者は最近、チョコボールで「金のエンゼル」が当たって大喜びみたいでござるとな」
ロージー「あれって「エンジェル」じゃないのよ?「エンゼル」なのよ。ほんと笑っちゃうわよねぇ~ぽけ~あははははははは。おほほほほほほほ。そんなことより次回予告しなきゃ」けろっ
宗方「忙しいですな」
ロージー「次回はね!!」

3/24(月)0時更新予定 「暴力的断流利爪」の巻

ロージー「をお送りしまぁ~す♪あははははは。おほほほほほほ」
宗方「実にシンプルな次回予告でしたな。その潔さがあっぱれでござる」
ロージー「お仕事終了♪じゃあねぇ~ぽけ~」ぴゅううううくるくる
宗方「あ!!」

しーーーーーーん

宗方「・・・・・(帰り道に絶対に迷子になるでござろう・・・)」しょんげり