~新大陸上空
$あたちのモンハン日記

GOOOOOOOOOsss
(青空を進む飛空船。横長の気球部には大陸文字で「カルポテネ鉱山」と書かれている)


ビュオオオオオオオオブ~・・・(車)。
(ゴンドラ部には五名の人型が搭乗している。ゴンドラ内部にはテーブルが設置されており、そのテーブルに座る資産家風の老紳士が一名、テーブル横に立つ執事一名、ゴンドラの左右で空を警戒する護衛兵が二名、そして操舵士が一名である)


執事「ポテネ様、もうしばしで孤島と呼ばれる狩猟フィールドに到着致します」コポコポコポワイン(テーブル上のグラスにワインをつぐ)

カルポテネ「孤島・・・私の依頼を裏切りおったアクアパラダイスモーテルが拠点とする島・・。今頃は「順調」に抗争が開始されているであろうが・・・ほう。ゴルドラ産の年代物か・・」くんくん(ワイングラスをころがしたりして匂いを嗅いでる白髪白人痩せ型、スーツはジォ・ワンドレオ産の高価なスーツを着込んだ金持ちステレオタイプの老紳士)

執事「はい。おそらくは予定通りに。犯罪都市で依頼をかけた賞金稼ぎ共と、凍土のマフィアも抗争に加わっていることでしょう。きっと孤島は大狩猟のまっただ中であるかと」

カルポテネ「それもこれも破廉恥な孤島のマフィア共がこともあろうか出資者の一人であるこの私を出しぬき、アルコリスの学生を拉致などするからだ・・。私はワイバーンカレッジで、我々鉱山業界関係者にとって致命的な打撃を与えるであろう研究結果を出した学生を、公開処刑にしろと命じただけだ。にも関わらずアクアパラダイスモーテルは、学生の実験成果を独占しようと画策した。彼女たちには新たな反ギルド体勢組織のシンボルとして期待していたのだがな・・。大狩猟と聞けば・・観覧のしがいもあるというものか」クッ(ワイングラスを飲む)

執事「狩猟鑑賞好きがいくら大金をはたいても見ることの出来ない死闘劇をお目にかかれましょう」

カルポテネ「下賤な金の亡者が欲する、倒錯した趣味か。だがあくまでも私は、孤島のマフィアが壊滅する瞬間と、凍土のマフィアの棟梁に興味があるだけだ」クッ(ワインを飲み干す)

執事「オクサーヌ・ヴァレノフ。かつて旧大陸で名を馳せたギルドの天才ハンター・・・ギルドの歴史でも最も若い年齢でハンターとしての契約を交わし、齢11歳にして大陸最強とまで謳われた伝説のモンスターハンター。後に思想の相違を盾にギルドと抗争を開始。当時のギルドナイツを壊滅寸前まで追い込んだといいます。それと彼女に関する暗黒街での興味深い噂がもうひとつ・・」

カルポテネ「聞かせろ」(目線はワイングラスを見たまま答える)

執事「彼女がギルドを追放され、大陸全土で指名手配となってから60年経過した現在でも、オクサーヌ・ヴァレノフが「可憐な少女のままの姿」であるというのは本当の様で、なんでもその原因は、祖龍の返り血を右目に浴びた後遺症だとも伝わっています。それ故に彼女を知る同業者からは、両目の色が違う事を理由にオッドアイと蔑称する者もいるようです」

カルポテネ「祖龍の返り血・・・龍の苦痛と云われるドラゴンズペインを授かりし者がオクサーヌ・ヴァレノフとでも言うのか?その力の恩恵で、最も彼女がモンスターハンターとして光り輝いていた頃の肉体を保持したまま、龍使徒(ドラゴン・ラスール)に変貌したと?大陸伝説にもほどがある評価に値しないゴシップだな。祖龍に選ばれし者が必ずしも龍使徒になれるという訳ではなかろうに・・・。デカダンスの守護女神と異名されるその強さと、異形の者であるからこそ、人々は畏れ、自分たちの非力を正当化させる為にそのようなつまらぬ風評を作るのだ。ハンターズギルドなどという不貞の輩どもが支配しつつあるこの腐敗しきった大陸に処す断罪を、龍に変わり裁きを下す・・・それが大致命者たる龍使徒の使命なのだが、最もそれに近い存在であるのは、我ら邪龍教信者に他ならない」

執事「その龍使徒の話しですが、ギルドはその「天然物」であろうと推測されるハンターを見つけたとも・・」タクタクタクタク・・ワイン(ワインを注ぐ)

カルポテネ「それこそギルドのくだらぬ風評操作だ。かつて竜大戦時代に終戦を導いた畏敬されるべき存在である龍使徒が、ギルドに所属するという「宣伝行為」だよ。放っておけ。いずれその様に民衆を誑かし嘯くギルドを滅ぼすのは我らタラスクギルドなんだからな・・フフ・・・クックックックックック・・・・」


ゴオオオオオオオオオオオオオ


執事「風が強くなってきましたな。操舵士に言って速度を落とさせましょう」

カルポテネ「かまわん。この風圧もまた、偉大なる龍の灯火であろう・・・・・ん?」



ヒュオオオオオオオオオオ
(何やら竜らしきものが一瞬、雲の間に見える)



執事「今のは飛竜種でしょうか・・?蒼い色でしたが・・火竜の亜種か・・?」

カルポテネ「いや・・・・・今のは・・」

執事「??」

カルポテネ「炎妃龍だ」

執事「炎妃龍・・?」


大正解~♪


執事「誰だ!?」バッ(声の方に振り向く)


「古龍目、炎龍亜目、テスカト科、別名を炎妃龍っていう、ナナ・テスカトリのことよ。お・じ・さ・ん♪」(白いドレスを着た白銀の長い髪の少女がゴンドラ内に乗っている)


カルポテネ「オクサーヌ・ヴァレノフ」

執事「え・・!?」

カルポテネ「その純真で可憐なる未来永劫な純潔は、見る者を心から安堵させ、これから起こりうる惨劇の鮮血により紅く染まっていくと聞くが・・。果たしてそのような「死人の流布」が浮世にもたらす想念とは如何なるものか・・ククク・・・・楽しみだ」

執事「なっ・・・警備兵!!」


「・・・・・・・・・・・・」(すでに首を掻き切られ息絶えてる警備兵二名と操舵士)


執事「いつの間に・・・くっ!」

カルポテネ「我々が古龍に目を奪われた瞬間であろう。さて・・オクサーヌ。我が空の館に突然の来訪とは何事かな」


オクサーヌ「はじめまして。邪龍教徒のおじいちゃん。それと、わざわざ永久凍土まであたし達に依頼をしに来たおじさんも、ね♪」パチりん(ウィンクする)


執事「・・・・・(永久凍土に依頼をしに行った時、すでに彼女は私の姿を何処からか確認していたのか・・!)」

カルポテネ「尾行されていた様だな」

執事「申し訳ございません・・」

カルポテネ「それもかまわん。こうして伝承の中を生きる最強のモンスターハンターに出会えたのだからな」


オクサーヌ「それはどうも。あたしも会いたかったのよ?大陸を裏で牛耳る秘密結社、邪龍教団「タラスクギルド」の幹部さんにね♪あ、教団では信者のことを眷属って呼んでるんだっけ。まぁどっちでもいっかふん


カルポテネ「ほう・・・そこまで調べがついているとは、さすがデカダンスの守護女神というところかな」


オクサーヌ「あなた達の教団の噂を聞いてからずっと興味を持ってたの。どうしたら大陸の影に隠れてるあなた達と接触出来るのかってね。そしたらまさかそちらから近づいて来てくれるとはねぇ~♪でも・・」


カルポテネ「・・・・?」


オクサーヌ「あたしもなめられたものだわ」ふぁさっ(髪をかきあげ、より一層彼女の顔が露わになる。左目は透き通る様な青、右目は凄惨さすら感じるほど深い赤紫の色をしている)


執事「ひっ・・・・・・」

カルポテネ「・・どういうことかね?私は、君たちに相応しい依頼をしてあげただけだが・・?」


オクサーヌ「うーん、確かに1000万Zには少し惹かれたわぁ~。でもあなた、仮にもこのあたしを利用しようとしたでしょ?」にこ


カルポテネ「・・・さて・・なんのことだね。私はただ・・」


オクサーヌ「あたし達にアクアパラダイスモーテルを攻撃させ、さも各フィールドを統治するマフィア同志の抗争に見せかける。そしてあなたが裏で仕組んだアルコリスの学生誘拐事件の濡れ衣を、モーテルの女の子たちやあたし達にきせることで、ギルドが長年追ってるこのあたしの存在を公にする。そうすればギルドの目をあたしだけに向けることが出来るものね。そういうことでいいかしら?」

カルポテネ「チェックメイトにはほど遠い妄想だ。仮にそうだとして、私に何のメリットがある?」


オクサーヌ「反ギルド体制の象徴(シンボル)として、このあたしを全大陸に印象づけ、その裏で自分達の組織拡大を図る。タラスクギルドもまた、大陸都市伝説の秘密結社。今はまだ、その野望をギルドに知られるわけにはいかない。でしょ?」ニヤリん


カルポテネ「・・・・・・・」


オクサーヌ「でもね、あたしはそんな危ない「ゆるキャラ」を演じるなんてごめんだわぁ~sssそれにそんな悪の象徴は、暗黒商会だけで十分じゃなぁ~い?って・・・そっか、おじいちゃん達、邪龍教徒のお金持ちはみぃ~んな、暗黒商会にも投資してるんだっけ。そりゃそうよねぇ~、だって暗黒商会の残りの七大怪魔は・・」


執事「黙れ!!」スチャッ小銃(改良アサルトボウガンを背中から出す)


オクサーヌ「あら・・ずいぶんおっかない執事さんなのねぇ・・。あ、それも暗黒商会から買ったやつでしょ?そんなのギルド公認の武器にはないもの。あたしね、これでもハンターだった頃は、王立武器工匠の「新製品開発」のアドバイザーもやってたのよ♪だから得物には詳しいの」


カルポテネ「全武具をも使いこなしたという誉れかな、お嬢さん。なんでも当時のハンターズギルドは、通常のハンターでは使いこなせない、古代技術を用いた君専用の武器をも製造していたと聞くが・・それも現代では過去の遺物だ。所詮は知恵遅れのハンターズギルドが竜大戦時の兵器を復興しようと目論んだ浅はかな計画の一部であろう」


オクサーヌ「あら。ずいぶんな言い方ね。と言っても、あたしもギルドは大嫌いだけど」


執事「はぁ・・はぁ・・・」カチャカチャ・・(ボウガンのトリガーを持つ指が震える)


オクサーヌ「うふふふ。執事のおじさん?そんなに震えていたら敵を仕留めることは出来ないわよ?躊躇するのが一番いけないの。モンスターを仕留めるのも、人の息の根を止めるのも同じ。だって同じ生命を消すんだから。ためらっていてはダメ。自分が・・殺されちゃうわよ?」(右目がとぐろを巻いた様にグルグル回って見える)


執事「ひい・・・!!」ガタガタガタガタ・・・(全身が震える)

カルポテネ「・・・どうかね?オクサーヌ。君も我らと同じ反ギルド主義の者として、ここで新たな盟約を交わすというのは?君とて、自軍の勢力拡大には資金が必要だろう。ちょうど私はアクアパラダイスモーテルと「縁」が切れたところだ。無能で無作法かつ不義不忠しか知らぬ彼女達に代わり、君達、エヴァーウィンターナイツに出資しようじゃないか。もちろん、時には我らの指示で動いてもらうこともあると思うがね。最も、それも同じ敵を倒す為のひとつの手段というわけだ」


オクサーヌ「うーーん・・・・やだあっかんべー」んべー


執事「この小娘め!!」

カルポテネ「賢い選択ではないな、オクサーヌ・ヴァレノフ。私を殺して、本格的な抗争に入るつもりか?「我らのギルド」とな。君にどんな私怨があるのかは知らぬが、そのような愚行はやめておけ。我らを敵に回すということは大陸全土を敵に回すということだぞ?それを承知なら・・」


オクサーヌ「大陸ごと消し去ればいいじゃない」くすっ


執事「この・・・!!」ガチャッ


オクサーヌ「ひょいにま~」ヒューーーーーーン投げナイフ(投げナイフを投げる)


執事「あっ・・・・」とすっドキッ(眉間にヒット)


バターーーーーーーーーン転ぶ


カルポテネ「・・・・・・・」(視線はオクサーヌから逸らさない)

オクサーヌ「投げナイフってほんと便利♪でもね、あたしより投げ方の上手い人がギルドナイツにはいるのよ?確か今は引退して、渓流でギルドの目をかいくぐって小金を稼ぐのに夢中だとか。なんて言ったっけかな・・あの人の名前・・」うーん(口に指をあて、さも少女らしく振る舞う)

カルポテネ「デカダンスの守護女神と云われる所以は、その秘めたる暴虐性故か・・。だが、ここで私を殺して君の何の特になる?名誉を傷つけられたからか?いや、違うな。私の資金が狙いか」

オクサーヌ「あたしがあなたに求めるものは二点」すっ(裏ピースをする)

カルポテネ「ほう・・」

オクサーヌ「ひとつはあなたの持ってる総資産。だいたい調べはついたの。この危ないご時世に自治区のバンクや、ましてやギルドバンクなんて信用出来ないものね。貸し金庫だって無料じゃないわけだし、契約料だってバカにならないもんね。目に見える金銭を保管しておいては盗まれた時にすぐ使われちゃう。だからおじいちゃんは、大好きなレア鉱石に換金して護衛がたぁ~くさんいるご自宅の屋敷に保管してるのよねぇ~♪」

カルポテネ「・・・・・」

オクサーヌ「そう。この死んじゃった執事さんをあたしのお友達に尾行してもらった時にね、おじいちゃんちの場所を「マーキング」しておいたの。そしてその時ついでにおじいちゃんちの門兵をちょっとだけ「レンタル」させて貰ったの。永久凍土に来てもらって色々とお話させてもらったのよ♪でもその人、永久凍土の寒さに耐えられず、死んじゃったけどね。うふふふ」

カルポテネ「拷問とは・・第三世界の古い手法だ」

オクサーヌ「あら。邪龍教の陰湿な性戯や邪術よりはよっぽど「正攻法」だと思うけど?今頃、砂原砂漠のおじいちゃんちにあたしのお友達や、砂漠の艦隊も襲撃に入ってると思うわ」

カルポテネ「!!」

オクサーヌ「あ~。やっと「なんと!?え゛!」って顔してくれたぁ~♪あたしね、余裕たっぷりに振る舞う傲慢な人型って大嫌いなの。どう?びっくりした?」

カルポテネ「・・・なぜブラックガーディアンも一緒なのだ?」

オクサーヌ「うん。いい顔よ。だから教えてあげる。輸送が面倒だからよ。単純な理由でしょ?おじいちゃんちのたくさんの傭兵を倒すのは「なんてことないわ」。問題は鉱石の運搬なんだけど、そこで砂漠の艦隊の出番ってわけ。だってあの人達ときたら、砂漠の移動術に長けた違法搭乗物をたくさん所持してるでしょ?だからそれを利用させて貰ったの。凍土の近くまで運んでくれれば十分だし。あ、話しは鉱石を山分けってことですぐついたわ。それとね、ブラックガーディアンのボスである砂漠の死神さんなんだけど、なんでもこの前のユクモクルセイダーズとの戦いで酷い重症を負ったんですって。まだ寝たきりだって、交渉時に会った部下のトレ爺みたいなちっちゃいお爺ちゃんが言ってたわ。そのまま死んでくれてもいいんだけどね。あたし、あのモヒカンヴィランのことあんまり好きじゃないしふん

カルポテネ「鉱石を強奪したところでどうやって資金に変えるのだ?悪いが・・」

オクサーヌ「ナンバリングでしょにこ」あっさり

カルポテネ「!!」

オクサーヌ「ずいぶん面倒くさいことしてくれたわよねぇ~。鉱石一つ一つに印を残すなんて。でもご心配なく。そのへんはサザンゴッドにでも持っていけば綺麗に「洗浄」してくれるわ。鉱石もお金もね♪あの都市自体があたし達、裏稼業者にとってはそれこそ巨大で最も信頼出来るバンクなのよ。ということで解決♪」

カルポテネ「・・・もう殺せ。私には何も残っていない」

オクサーヌ「ん~ダメダメぇ~ダイスキッッ!!あなたには「もうひとつだけ」生きる価値が残ってるのぉ~」いやいや~(首を振る)

カルポテネ「・・・・教団のことなら喋らんぞ」ハムッ(「歯」を噛もうとする)

オクサーヌ「ひょいにま~」ポグッ煙(投げナイフの「持つ方」をポテネの口に突っ込む)

カルポテネ「むぐっ・・・・!!ゲホッゲホッ・・・!!」

オクサーヌ「それも調べがついてるのよぉ~。邪龍教徒は簡単に教団のことは語らない。その証に奥歯を仮歯にして、その中に毒怪竜の毒腺を細かく切ったものを入れてるんでしょ?最上質な「おぞましい毒腺」は、剥ぎ取った後も永遠に動き続けるなんて言うけど、それを自害用の毒に使うとはギルドも真っ青な発想よねぇ~。爪は呪術に使用されるってよく聞くけど、人型の知恵って悉くろくな事を思いつかないものね。やんなっちゃうふん

カルポテネ「ゴフッゴフッ・・・・!!」(ナイフの柄が喉に突き刺さったまま)

オクサーヌ「安心して。おじいちゃんの「余生」はあたしが面倒見てあげる。永久凍土でね」

カルポテネ「・・・・・!!」

オクサーヌ「さっきの話し・・。暗黒商会幹部、七大怪魔の残り三匹の邪龍・・・。そいつらに関する事をすべて話してくれたら、地獄(あっち)に逝ってもいいわよ」パチン(ポテネの目の前でウィンクする)

カルポテネ「むぐぅ~!!」ガタン(慌てて椅子から立とうとする)

オクサーヌ「はいっにま~」ドスッ血(両ももに麻痺ナイフを刺す)

カルポテネ「があああああああああああああああ!!!!!」ビリビリビリビリビリsss(全身麻痺し悶える)

オクサーヌ「ん~ダメダメぇ~ダイスキッッ!!おじいちゃんはもうあたしのおじいちゃんなのよぉ~?喜んでくれなきゃダメよ~。こんなに可愛い孫を今更手に入れたんだから、ね♪」グッ煙(両ももに刺さったナイフを更に押し込む)

カルポテネ「んがぁああああああああああああああ!!!!」ビリビリビリビリビリsss

オクサーヌ「さ、こんな気球船よりあっちの素敵な方に乗り換えましょうね♪」

カルポテネ「かはっ・・・・・かはっ・・・・・・・」ビリビリビリビリビリ(麻痺しながらも目を横に向ける)




あたちのモンハン日記
ブワッサワッサ・・・・




カルポテネ「!!」

オクサーヌ「紹介するわね。彼女、あたしのお友達で偉大なる炎妃龍のルナストラ♪」


ルナストラ「以後お見知りおきを」ブワッサワッサ羽


カルポテネ「ひぃ・・・・ひぃ・・・・・・・」ビリビリ・・ビリッsss

オクサーヌ「あ、そっか。おじいちゃん邪龍教徒だから普通の古龍種は好きじゃないんだっけ?ダメよ?そういう種族偏見は?ねぇ~♪」ゴトーーンキック(ポテネの座ってる椅子を蹴りあげる)


ずでーーーんびっくり(痺れながら床に倒れるポテネ)


オクサーヌ「さて。お出かけと決まったら、この仰々しい飛空船、壊しちゃおっか。ルナストラ、あなたの力を貸してちょうだい♪」ふぁさっ(ドレスのスカートを風になびかせ、ゴンドラ脇で並走飛行する炎妃龍に近づく少女)

ルナストラ「かしこまりました。我がプリンシア」スッ(目を閉じる)

オクサーヌ「偉大なる炎妃龍ルナストラよ・・我に力を与えん」スゥ~パー(顔に手をかざす)


カルポテネ「・・・・・・・・・・・」(意識朦朧の中、その儀式行為の様なものを目の当たりにする)


オクサーヌ「龍神よ、全知全能を滅ぼせ


カッキラキラ青
(オクサーヌの手のひらから発せられた蒼い閃光がゴンドラ全体を包む)



カルポテネ「!!」




シュウウウウウウウ・・・・・・




カルポテネ「・・・・・・・・びっくり」(横になりながら上を向く)


オクサーヌ「さぁ~♪砲撃開始よ」ガシャリンぎくっ(炎妃龍ガンス「ナナ=ハウル」を装備している白いドレスの少女)


カルポテネ「・・・・・・・・・」(愕然とする老紳士)


オクサーヌ「ああ、これ?にこっ

ガシャリンドキッ(ガンスを自慢気に見せる)

オクサーヌ「これがあたしのユニークスキル、「モンスタートランスフォーム」よ♪」パチりん(ウィンクする)








「あたちのモンハン日記」
~Royal Rumble☆in the Island~編










キュイイイイイイイイイイイン
(竜撃砲チャージ音)


カルポテネ「むぐう~~~~~!!」

オクサーヌ「あたしね、気球船ってあんまり好きじゃないの。バルバレやパローネキャラバンを先駆けに大航空時代が始まってるでしょう?あれって帝国主義そのものじゃな~い?これ以上モンスター種を怒らせてどうするの?それとも第二次竜大戦の準備はとっくに出来てるとでも人類至上主義者の連中は言うのかしらね。どちらにしても・・・殲滅あるのみよ」キュイイイイイイイイインメラメラ

カルポテネ「んぐ~~~~~~~~!!」

オクサーヌ「ってことで・・・・それぇにこっ」(竜撃砲を上に向け気球部に放つ)




$あたちのモンハン日記
ドゴワアアアアアアアアアアン




カルポテネ「むぐぅ~~~~~~!!」ビュウウウウウウウウウ煙(口にナイフを突っ込んだまま爆破の衝撃でゴンドラから落ちる)


オクサーヌ「あ~ん、待ってよぉ~ダイスキッッ!!」ビュウウウウウウウウウ煙(垂直落下してくる少女)

カルポテネ「んぐぅ~~~~~~~!!」(涙目で落下して行く悲惨な老紳士)

オクサーヌ「ルナストラ、もういいわ。ありがとう~♪それぇ~」バッ(ガンスを離す)



ショワ~~~~~~~~~ン
(ガンスが蒼い閃光を放ち「元」の華麗な炎妃龍に変異する)



オクサーヌ「さっ、こっちよおじいちゃん」むんず煙(落下しながら老紳士の背広の襟を掴む)

カルポテネ「むぐうううううううううう」


ぽむはぁ(何かたて髪の様なフサフサの上に着地する二人)


カルポテネ「ひぃ・・・ひぃ・・・・・」ちら(それを確認)


あたちのモンハン日記
ルナストラ「では出発致します」


カルポテネ「んぐぅ~~~~~~~~~~!!」(口にナイフを咥えたまま泣き叫ぶ)


バサッバサッバサッジャンプ
(その場で飛空を維持する炎妃龍)


オクサーヌ「あら、そんなに永久凍土へ行けるのが嬉しい?」

カルポテネ「んがぁ~~~~~~~~~~!!」

オクサーヌ「こわい?じゃあ安心出来るように、少しだけあたし達の話をしてあげる」グッsss(ポテネが咥えてるナイフを更に奥に押し込める)

カルポテネ「ンゴッ・・!!」

オクサーヌ「嗚呼・・我が憩いの永久凍土よ・・・」(炎妃龍の上で立ち上がり天に向かって語りかける)


ヒュウウウウウウ・・・・・
(風が猛々しく舞い、少女の白銀の長い髪をなびかせ、太陽の光は彼女の「赤紫の方」の瞳を神々しく輝かせる)


カルポテネ「・・・・・・・・・・」(その姿に見とれる)


オクサーヌ「その怨嗟渦巻く霧は決して晴れることのない、ただひたすらに白銀の世界・・・。今だ恨みを知らない純真を、血という紅い雫で染め尽くしましょう。大丈夫・・やがて贖罪の雪が振り積もり、何事もなかったかの様に、純白が覆ってくれるのだから・・。輪廻転生・・また一から殺せばいい。終焉、大虐殺・・そんなもの、あたしたちにとっては日常過程の一つでしかない。永遠の破壊と殲滅。例えこの世界を滅ぼそうとも、新たに芽生える息吹がある限り、私達は屠り抗い、久遠のジェノサイドを祈り誓った破滅のシンフォニーを奏でましょう・・・。それがあたしたち、エヴァーウィンターナイツなのよ♪」にこ(ポテネに向かって微笑む左目は青く透き通る様に光る)


カルポテネ「・・・・・・・・・・・」

オクサーヌ「はぁ~い♪そういうわけで、いざ、我が家の永久凍土へレッツラゴーぽけ~

カルポテネ「んがぁ~~~~~~~~~~!!」


ゴオオオオオオオオオオオsss
(二人を乗せ優雅に舞っていく炎妃龍)





以下「日刊ユクモ新聞」より抜粋。
「鉱山王カルポテネ氏の豪邸が全焼!!死者54名に及ぶ大惨事に!!」
某日、新大陸きっての鉱山王カルポテネ氏の自宅(砂原居住自治区内)が、強盗犯よる強襲を受け全焼。自宅警備についていた警護兵54名は全て殺害された模様。またカルポテネ氏と思われる遺体が見つからなかったことから同氏が強盗犯に誘拐された可能性があるとギルド中央捜査局は発表した。また同局はこの一連の事件を凶悪犯罪事件とみなし、その全権をギルド特別捜査局に委ねることも公言。また、各分野の専門家も事件現場の検証、分析を開始したようである。現在判明しているのは、殺戮兵器を武装した人型による犯行だけではなく、モンスター種も加担していた可能性が高いと、邸内の焼け跡を分析した専門家(ギルドの検視官)の調査で判明。その理由は、大破した屋敷の材木から通常の火力兵器では考えられないほどの熱量が確認出来る焼痕が至る所で発見されたからだという。このことからも今回の事件が極めて高い危険性を持つことが証明されよう。尚、カルポテネ氏の自宅は自治区内でも人気のない丘の上に建っていた為、犯人の目撃証言は今のところ得られていない。このあたりにも犯人グループの用意周到さが伺えると犯罪ジャーナリストは語る。また今回の犯行に最近各ハンティングフィールドに拠点を置くといわれる犯罪シンジケートが関与していることも示唆できる様ではあるが、真相はまだ公にはされていない。一刻も早く犯行グループの壊滅を望む。
~戦場猫ルポライター/ロバート・ニャパ


「カルポテネ氏が搭乗していたと思われる飛空船が撃沈!?」
某日、行方不明とされている鉱山王カルポテネ氏が搭乗していたと思われる飛空船の残骸を、ハンティングフィールドである孤島付近の海域から、モガの村の船団が発見したとNP(ニャンコプレス)通信が報道した。飛空船は空中で大破し、その残骸が海に落ちたと予測される。また船団の海底調査員が飛空船の搭乗員の一人であると思われる遺体を引き上げるも、既に遺体は海中の魚竜種に食された後であった為、ひどく腐敗していたらしい。船団員の話しでは頭部から右肩にかけて海竜種に「かじられた」痕跡もあり、身元調査は厳しいと判断するも、その遺体が着用していた衣類が使用人のものであると断定出来ることからカルポテネ氏の執事であったことが推測される。依然カルポテネ氏の捜索は行われているが、この空中大破した飛空船に搭乗していた可能性が高いと見解する専門家の声が多い。以下は人型大陸海洋学者、鮪好雄(まぐろすきお)氏による意見。「もしもポテネ氏がこの飛空船に乗っていたのならば生存確率は極めて低いだろう。なぜならば仮に息のあるまま海に落下していたとしても、海中にはご存知の通り、様々な強暴かつ肉食の海竜種が存在するからだ。更には飛空船が落下した付近の海域は波も非常に荒く、一番近い島である孤島に泳ぎきるのも到底不可能だろう。しかもポテネ氏は高齢者だ。以上の点から海底捜索は困難を極めるだろう」この鮪氏の意見が示唆するように後日、ギルドの海底捜索は打ち切られた。今はただひたすらに一連の事件の解明を求めるだけである。
~ユクモ新聞専属猫ライター/セシリー・ネコブリジット



今回のカルポテネ失踪事件を以上の様にマスメディアは新大陸全土に報道した。また各ゴシップ誌はカルポテネが「旧大陸ワイバーン・カレッジ・アルコリス学生誘拐事件」に関与していたものとし、実行犯であるマフィアに口封じの為、暗殺されたのではないかと推測するが、これもまた風説の域を抜け切れていないデマと見る者が多かった。また、学生誘拐事件の被害者の安否だが、マフィア同志の抗争に巻き込まれ死亡したと公にミナガルデギルドが発表した。学生が通っていたワイバーン・カレッジ・アルコリスでは故人となったハーヴィー・ロイドの追悼式が行われた。こうして一連の事件は一部のジャーナリストに不可解な謎を残しつつも、やがて大陸の人々からは忘れ去られていく(これには理由があり、事件同時期にバルバレギルドが解禁したという明るいニュースが大陸全土を覆い尽くしたためである)。そして大陸の歴史は、バルバレギルドやパローネキャラバンをはじめとする大航空時代へと突入していくのであった。

だが人々の記憶から抹消されていくのは不遇な事件事故ばかりではない。
そう。彼の存在もまた・・





あたちのモンハン日記
~旧アクアパラダイスモーテル洞窟拠点跡地



ドスンドスン・・・


「どぉ~こだぁ・・・・・」キョロキョロ


リチャード「どぉ~こだぁ~!!ロ~~ジ~~~~~!!!!」(天に向かって叫ぶ大男)



皆、とっくに忘れていた。


To Be Continuedふん








$あたちのモンハン日記
キラキラ矢印ランキング参加中ぞよ。我は偉大なるユクモ村の建築物、あたちハウスなるぞ!皆の「家心(いえごころ)」溢れる一票で応援して欲しいのだ。しない子は永遠に我が口の中で監禁してしまうぞよ。イエッイエッイエッイエッイエッ!!(笑っているらしい)

さて(豹変)次回のストーリーモードは10/25(金・大安)0時更新予定だぞ。
いよいよ孤島のバトルロワイヤルシリーズも次のお話で最終話だ。題して・・

「愛すべき大陸と永遠に」の巻

でまた逢おうぞ!!イエッイエッイエッイエッイエッ!!イ゛ェーーーーーーッ(デス声シャウト)