~アクアパラダイスモーテル洞窟内拠点、通路口


プスプスプスプス・・・・煙
(ヘルボンバーによる爆弾の爆破により出口に繋がる通路が岩屑で塞がれている)


ロージー「・・・・・・・・」(爆風で飛ばされ意識を失っている)





ザーーーーーーーーーーーーーー雨
あたちのモンハン日記


ひっくひっく・・(墓標の前で父親と手を繋ぎ、泣きながら立ちすくむ幼女。二人の後ろには喪服を纏った親族らしき参列者が多数いる)


「お母さん・・・・なんで・・・死んじゃったの・・」ひっくひっく・・・


「可哀想に。あの年で母親を亡くしたのだからな・・」

「ええ・・新大陸一であるローゼンクロイツの医療技術で、絶対に治療出来ると信じていただけに・・・余計にショックは大きいでしょうね・・ロージーちゃん・・・」

ひそひそ(喪に服し、黒い衣装に包まれた大人達が父子に聞こえないように話しをしている)

「長い間、意識不明で眠ったままの母親に会うために、毎日、集中治療室に顔を出していたそうじゃないか。今日こそはきっと目を覚ますだろうと信じてな」

「公には我ら親族同様に、婦人が原因不明の感染症にかかったと報じたらしいな、ラインハルト公は。本当なのか?それは」

「婦人の容態を治療していた医者達に話を聞いたが、なんでも長期プロジェクトの医療研究中に、謎のウイルスに感染したらしいが・・詳細はラインハルト公をはじめ、ごく一部の者しか知らないという噂だ」

「まさか邪龍教の黒儀式でもやってたなんて言わないだろうな。それならまだ旧大陸の廃れた錬金術の方がマシだ」

「粗野な言動は控えろ。医学とは雲梯の差の不道徳な邪術など・・ただでさえ誠実無比で有名なラインハルト公だ。目上の親族であろうが侮辱行為は許されんぞ」

「ローゼンクロイツの名に恥じる研究で無ければいいということさ。ハンター絶対社会になりつつあるこの混沌に満ちた大陸に居住する力弱き種族の繁栄。それこそが先代達の築き上げてきた当家の理念なのだ。なんでもラインハルト公は近い将来、ギルドを通じて軍隊を所持するという噂ではないか。まさかハンター至上主義に加担しようという訳ではあるまいが・・あまり大それた行動は当家の名に傷をつける。その小さい傷を蝕もうとする寄生虫共も、この新大陸にはうじゃうじゃいるという事を忘れてもらっては困るのだ」

「だからこその私設軍隊ではないのか?ラインハルト公はかねてより、その寄生虫の生みの親である反ギルド体制組織を壊滅させたいと公言されておった。その為の投資であろう?ギルド発行の公債を買い、王立古生物書士隊、王立武器工匠をはじめとする公共団体にも融資するようになったのはな」

「一族の者だけではなく、巷でも噂になっているようだぞ。ローゼンクロイツは新大陸で統合戦争を起こすのでないかとな」

「低劣な評に耳を傾けるな。資本と組織の拡大が民衆の脅威となるのは世の常だ。何があれ、大致命者になろうとも、ラインハルト公には当家の理念と功績を大陸全土に広めてもらわねばならんのだからな・・」

「この悲劇も天命と受け入れようか。だが・・・ローズダンテには厳しすぎる現実だ」

「そうだな・・」ちら


ロージー「ぐすん・・・」(父の手を強く握ったままおぼろげに母の墓標を眺める幼女)

ラインハルト「さぁ、ロージー。行こうか」(優しく娘を見下ろす父)

ロージー「ハンターなら・・・・」

ラインハルト「ん?何か言ったかい?」

ロージー「ハンターなら、お母さんを笛の音で助けられたかもしれないよ!!」

ラインハルト「ロージー・・・」


「哀れな・・。いくら未知なる可能性を秘めたハンターといえど、我が医療施設で治せなかったものをハンターの不可解極まりない医療術で治療など・・」


ロージー「ハンターなら出来るもん!!」くるっ(遺族の方に振り向く)


「な・・聞こえたのか・・」


ロージー「ハンターなら・・・ハンターならお母さんの病気を治せたかもしれないもん!!」


「・・ローズダンテ。お前も知っての通り、当家はギルドとは違えた「一般的な」医療法を追求し、ハンターじゃない市民の手助けをしているのだぞ。その家柄の者が安易にハンターの粗暴な医療術に頼るなど公言しては」


ロージー「そんなのあたしにはむつかしくて分かんないよ!!分かってるのは・・お母さんが死んじゃったっていうことだけもん!!」


「・・・・・・・・・・」


ロージー「あたしが・・・・」

ラインハルト「??」

ロージー「あたしがハンターになる」ぐすん

ラインハルト「ロージー・・・」


「なっ・・・母の墓標の前でなにをバカな事を言うのだ!ローゼンクロイツの人間でハンターになったものなどおらんのだぞ!仮にも次期当主候補であるラインハルト公の一人娘が軽率にそのような発言を」


ロージー「うち(ローゼンクロイツ)で治せないものをあたしが治すんだ!!あたしはなる!!ハンターになってやるんだ!!」


「なっ・・・」


ラインハルト「ロージー・・・・」

ロージー「ふうふう・・!」


「ラインハルト公。今のローズダンテの発言は、悲痛が呼び寄せた空言だと思うことにしよう。くれぐれも・・ローズダンテの今後の教育を怠らぬ様、願いたいものだ。我がローゼンクロイツ家の為にもな」ザッザッザッザッザ・・・(一同その場から去る)


ロージー「ぐすん・・ぐすん・・・」

ラインハルト「・・・・何がローゼンクロイツだ」グッ(拳を握り締める)

ロージー「ふぁ・・・?」(父を見上げる)

ラインハルト「この子の言うとおり、僕らは何も出来やしなかったじゃないか!!」バッ(愛娘を抱きしめる)

ロージー「パパ・・・?」

ラインハルト「君だってまだこんなに小さいのに、世の中の矛盾とその怒りを肌で感じ、それに立ち向かおうとしているんだ!!それなのに・・・それなのに・・・・・!!」

ロージー「ぐすん・・・パパもお母さんがいなくなって寂しいんだよね?」

ラインハルト「・・・・・・」コク(決して娘に今の顔を見られない様に頷く)

ロージー「そうだよね・・・そうだよ・・・・・ぐすん・・・・
うわぁ~~~~~~~~ん!!お母さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」








「あたちのモンハン日記」
~Royal Rumble☆in the Island~編









「起きてください。ローズダンテ・ローゼンクロイツ」


ロージー「・・・お母・・さん・・・」

「お気を確かに。ローズダンテ・ローゼンクロイツ」ゆさゆさ

ロージー「あたしは・・ハンターになって・・・」

「やい!お嬢!!目を覚ましやがれ!!」ぺしーんドキッ


$あたちのモンハン日記
ロージー「・・・・ふぁ・・・・」ぱち(目を開ける)


王羽美「お目覚めになられましたか?」(ロージーを見下ろす白いギルドナイト装束の女)

ロージー「ふぁ・・・・ウーメイ・・さん」

ファイヤージンガー「ふぅ~。まったく、心配させんじゃねぇよ」(仰向けに寝ているロージーの首の上に乗っかってる)

ロージー「ジンガー・・・・そう・・・あんた、あたしの事、心配してくれてたんだね」にこ(力弱く微笑む)

王羽美「お目覚め早々に申し訳ないのですが、現状をご理解して頂きます」

ロージー「・・・・・・現状・・・・・・・・・・ハーヴィーさん・・・・・そうよ!!ハーヴィーさんは!?」ガバッ(起き上がる)

ファイヤージンガー「お嬢・・・」

ロージー「ハーヴィーさんは!?ねぇ!!」

王羽美「残念ですが」

ロージー「どこ!!」キッ(羽美を睨む)

王羽美「・・・・・・・・」ちら

ロージー「!!」(羽美の目線の先には崩落被害にあったであろう岩山が見える)

ファイヤージンガー「あいつを殺害した犯人達が置いていった爆弾の爆破の振動で、天井から落ちてきた鍾乳石や岩の下敷きになっちまったんだよ・・」へろん(下を向く)

ロージー「ハーヴィーさぁん!!」ダッsss

王羽美「おやめなさい!!ローズダンテ・ローゼンクロイツ!!」ガッドキッ(ロージーの手を掴む)

ロージ「離して!!まだ・・・まだ助けられるかも!!」

王羽美「あなたもハーヴィー・ロイドが「額を撃ち抜かれた」のをご覧になられたでしょう!?その土砂崩れは故人の墓標代わりなのです!!今更掘り起こしても・・「何も」起きません!!」

ロージー「やってみないと分からない!!」グンッsss(手を解こうとする)

王羽美「計り知れること!!受け入れるのです!!ハーヴィー・ロイドが死んだ事を!!」

ロージー「そんなのだめそんなのだめ・・そんなのだめだよ!!だって、さっきまであたしはハーヴィーさんとお喋りをしてたんだよ!?」バッ(羽美の方に振り向く)

王羽美「殺されたのです・・。つまり・・・あなたと・・私の任務は失敗に終わったのです!!」

ロージー「任務・・?なにそれ・・あたしはただハーヴィーさんと一緒にここから脱出したかっただけ・・なのに、どうして・・・どうして・・・・・」ガクン(その場に崩れ落ちる)

ファイヤージンガー「お嬢・・・お前はよくやったぜ」すりすり(葉っぱで主人の頬をなでる)

ロージー「あたしは・・なんにもしてないよ・・・・・なんにも・・・」

王羽美「あなたが憎むべき対象は、殺人犯と、その愚行を察知し任務を敢行できなかった私でしょう。私がもっと早く行動出来ていたら・・・」グッ(拳を握り締める)

ロージー「あなたのせいじゃないよ・・・それを言い出したら・・あたしたちにだって責任はあるもの・・・・」

王羽美「・・・ローズダンテ・ローゼンクロイツ。先ほどのご無礼をお許し下さい」サッ(お辞儀をする)

ローズダンテ「やめてよ・・・そんなことしたって、ハーヴィーさんのあの笑顔は帰って来ないんだよ・・」



「無事にここを脱出できたら・・是非、君とカーブー君に新大陸の観光地を案内してもらいたいな。僕が知らない「親」の顔を君たちに見せて欲しいんだ」にこ



ローズダンテ「なんで・・?一緒にここから脱出するって言ってたのに・・・・・誰よりも大陸を愛している人がなんで・・・・・なんでよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」ザンッぎくっ(両手で地面を叩く)

ファイヤージンガー「お嬢・・・・・」

ローズダンテ「えぐっ・・・・えぐっ・・・・・・・・・」


王羽美「あなたはお優しいお方なのですね、ローズダンテ・ローゼンクロイツ。ハーヴィー・ロイドも一時とはいえ、あなた方と出会えた事を後悔していなかったでしょう」ちら


カーブー「・・・・・・・・・」(今だ気絶している)


ロージー「お兄ちゃん・・・お兄ちゃんの容態は!?」ガバッsss(カーブーの方に行く)

王羽美「崩落被害に巻き込まれなかったのですが、依然気を失ったままです。しばらくもすれば目を覚ますでしょう」

ロージー「・・・・そう・・良かった・・・」すりすり(ドボルマスクを撫でる)

王羽美「・・・現状を理解して頂けたのなら、次に我々がするべきことは一刻も早くこの洞窟から脱出することです」

ロージー「でも・・どうやって・・?出口に繋がる通路はあの通り崩落した岩で塞がっているのよ?後ろだって・・ハーヴィーさんを飲み込んでしまった崩落で戻る事も出来ないし・・」ぐすっ

王羽美「この任務は私にお任せを」

ロージー「え・・?」(涙ぐんでギルドナイトを見上げる)

王羽美「必ずや「蹴り崩して」突破してみせます」ザッ

ファイヤージンガー「おい、いくらあんたの蹴り技だって、あの岩の塊は・・」

王羽美「そこであなたの力を借りたいのです。知的生命体種のドスビスカス殿」サササポイント。(手のひらに「花」って書いてる)

ファイヤージンガー「ナナ?」







~孤島エリア9
$あたちのモンハン日記

ダッダッダッダッダッダッダッダッダsss
(写真の「橋っぽい」ところを駆けていく二人のハンター)


スープ「やったぜ!!これでこの島ともお別れだな!!」ダッダッダッダッダ

ヘルボンバー「しかし、いいのかい?向こうのエリアから狩猟とは到底かけ離れた「戦闘音」がするけど。まだ僕らの生き残りが戦っている証拠だよ?」ダッダッダッダッダ

スープ「ターゲットを殺したんだぜ?目標は達成、つまりクエストクリアだ。あとは無事にサザンゴッドに帰って報酬を山分けするだけだ。帰って来た者だけでな」

ヘルボンバー「帰還する者が少なければ少ないほどいいってことか。仕方ないね」

スープ「そういうこと!いざ帰れ、我が愛しのユートピア、サザンゴッドってねぇ~!」


「あら、随分と面白い話をしてるじゃない」ザッ(橋の先に女が現れる)


スープ「ああ?なんだぁ~?」



$あたちのモンハン日記
UBU「どうぼ。ユクモのあんまん親善大使の者です」ぺこりん


ヘルボンバー「あんまん親善大使・・?田舎のアンバサダーか何か用かい?」

スープ「ん・・あの蒼色の髪・・・どっかで見覚えが・・」


UBU「あんたらサザンゴッドの人間なんでしょ?それにターゲットを殺して目標達成だなんて「いけない話し」も聞こえたんだけど・・・どういうことか教えてくれる?」


ヘルボンバー「背中にしょってる煌黒剣を見るところ、ハンターの様だけど・・。田舎の娘がいくら平和に退屈したからって、踏み込んじゃいけない領域っていうのが人それぞれにはあるんだよ?さぁ、分かったらそこをどいてくれ」


UBU「どかないぷんぷん」ぷんすか


ヘルボンバー「悪いけど今は忙しいんだ。ワガママ言ってると・・死んじゃうよ?」


UBU「死なないぷんぷん」ぷんすか


スープ「そうだ・・そうだぜ・・思い出したぞ!あの女、ドンドルマで見た「ヒンメルンの龍災」の生き残りだ!!」

ヘルボンバー「可哀想だけど、タイミングが悪かったね」サッ(小タル爆弾を出す)


UBU「タイミングが悪かったのはあんた達の方よ。三下犯罪者ども」


ヘルボンバー「な・・・この芸術的な爆弾を作れるのは僕だけだ!!他の三流と一緒にするな!!」ブンsss(爆弾を投げる)

スープ「よせ!ヘルボンバー!!こいつはあの「白の同盟」のリーダーだ!!」


UBU「ちょいやーーーーーー!!」カキーーーーーーーンびっくり(小タル爆弾を打ち返す)


スープ「F××K!!」バサッ煙(その場に伏せる)

ヘルボンバー「え・・?」(目の前に「帰ってくる」愛爆弾)



ドガアアアアアアアアアアン爆弾
(五体バラバラに吹っ飛ぶ爆弾猟奇殺人者)



スープ「けほけほっ・・・チキショー!!なんで新大陸に滅びたはずの黒龍討伐隊の残党がいるんだよ!!」


UBU「へぇ・・あんた、ほんとに面白い話をする男だね」ザッザッザ・・(ゆっくり近づいてくる「あんまん親善大使」の女)


スープ「クソォ!!」スチャッドキッ(神ヶ島を抜く)


ズキューーーーーーーーンドンッ(早撃ち)


UBU「ちょいやーーーー!!」カキーーーンぎくっ(煌黒大剣でガードしながら向かってくる)


スープ「この・・バケモンが!!」ズキューーーーーーンドンッ


UBU「ちょいやーーーー!!」コキーーーーーンぎくっ


スープ「ちぃ!!」スチャッ


UBU「ちょいやーーーーーーーー!!」ばちーーーーーんぎくっ(その「いけないお手」を大剣でひっぱたく)

スープ「ぐわぁ!!」



カシャーーーーーーーーーン
(橋の下に落ちる神ヶ島)



UBU「いけない「お手」は引っぱたくに限るぷんぷん」ぷんすか

スープ「てめぇ・・・・キャロル・ムーアだな?」

ガスッドキッ(大剣の柄で腹を突かれる)

スープ「ぐふっ・・・・!」どすん煙(みぞおちを押さえたままその場に腰から崩れ落ちる)

UBU「あたちはね、あたちの過去に土足で入ってくる下らないゴシップ好きは大嫌いなの」

スープ「ゴホゴホッ・・!フフ・・・ハッハッハッハッハッハ!!こりゃ驚いたぜ!!あんた、ほんとにキャロル・ムーアか!?こりゃ傑作だ!!ハッハッハッハッハ・・・ゴホゴホッ!!」

UBU「めでたい人ね。お腹突かれたのに」

スープ「なぁに、俺がまだ旧大陸で裏稼業をやってた頃にな、ドンドルマギルドでハンター登録をしてるあんたを見たのさ。そこでゴシップ好きなハンター仲間に聞いたんだよ。あんたがヒンメルンの龍災の生き残りだってな。「本物の邪龍」を相手にしたんだろ?あんたら黒龍討伐隊である「白の同盟」はよ?」

UBU「へぇ・・さすが暗黒街の住人、余計な事に詳しいのね」

スープ「なんでもそのゴシップ好きは、ドンドルマギルド直属の監視員でな。管轄内に妙なハンターがいないか一般のハンターに紛れて上に報告する雇用スパイってポジションの男さ。要するに金の為なら何でもやるクズでな。俺の情報屋でもあったんだ。その流れであんたのことを聞いたのさ」

UBU「ふぅ~ん。それで?その男の話が本当だったらなんだっての?」

スープ「ケホケホッ。あんた、黒龍を探しにこの新大陸に来たんだろ?って、そうか・・この前の砂漠の大虐殺をやってのけたのはあんたか!?ま、調子に乗ってた黒のガーディアンを快く思ってなかった俺としては、爽快なニュースだったけどな。タバコ、いいか?」シュボッタバコ(両膝をついたままタバコに火をつける)

UBU「世間話しはいいの。それよりなんであんたらサザンゴッドの連中がこの孤島に来てるのよ?」ガチャリ(煌黒大剣を顔に向ける)

スープ「おおっと。俺を殺しちゃダメだぜ?何も聞けなくなる。あんた・・今は確か偽名でギルドに登録してんだろ?なんつったか・・・・」

UBU「Ursula・Beatrix・Urban(アースラ・ベアトリクス・ウルバン)

スープ「ああ?アースラ・・・そんな長い名前、ギルドじゃ登録出来ねぇだろ」スハァ~DASH!

UBU「そんなことどうでもいいの。それより早く喋りなさいな」ガチャリ(煌黒大剣を喉元に突きつける)

スープ「わぁ~ったよ!話す話す!!だからその物騒なものを遠ざけてくれあせる

UBU「いい子にしてたら、あとで「あんまん」あげるわハート





ロージー「ふぁ・・ジンガーがお手伝い・・?」ちら(涙目で左肩の上のドスビスカスを見る)

ファイヤージンガー「って、俺が何を手伝えばいいんだよ?」

王羽美「私にそのあなたの「花粉」を吹き付けてくれるだけでいいです」カキカキ(手のひらに「粉」って書いてる)

ファイヤージンガー「それくらいならたやすいけどよ・・どうすんだ?」

王羽美「ユニークスキルというのをご存知で?」

ロージー「人それぞれが持つと言われる固有スキル・・でしょ?」

ファイヤージンガー「ああ、お嬢の笛の音で植物を動かすあれみたいな」

ロージー「黙ってて!!」ぺしーんドキッ(手でジンガーの顔面部である花を叩く)

ファイヤージンガー「いてててて・・・汗白装束の姉ちゃん、あんたの固有スキルと俺の花粉と何の関係があるんだ?」

王羽美「先ほど・・私が強迫性障害があると話したのを覚えていますか?」カキカキ(手のひらに「恥」って書いてる)

ロージー「え、ええ。その手のひらに何か書いたりしてるの・・ハーヴィーさんが言ってた。そうやって緊張をほぐしたり、何かの確認をとったりしてる・・一種の癖みたいなものなんでしょう?」

王羽美「・・はい」カキカキ(手のひらに「羞」って書く)

ファイヤージンガー「確認障害ってやつだろ?神経質な奴や完璧主義者に多いってよ。虫や花たちにも同じ連中が多くいるぜ。「あれ?今、あたしちゃんと咲いてるかしら」って、何度も確認に聞いてきやがるうっぜーサボテンの花とかよ、自分が上手に擬態出来てるか聞いてくるハナスズムシとかよ。あんたもその一種なんだろ?」

王羽美「人見知りと極度の潔癖症もです」カァ~(今更赤くなる)

ロージー「ふぁ・・いろいろとたいへんだね汗それで白い手袋してるんだ」

ファイヤージンガー「で?その数々の神経症と俺の花粉とどう繋がるわけ?」

王羽美「こと私の潔癖症に至っては尋常じゃないものがあり・・その、試した方が早いです」カキカキ(手のひらに「早く」って書いてる)

ロージー「でも花粉なんかつけたら汚れちゃうよ?」

王羽美「それで良いのです。さぁ」スッはぁ(ジンガーの方に顔を向け目を閉じる)

ファイヤージンガー「なんだか・・妙なシチュエーションだが・・いいのか?ほんとに」

王羽美「構いません。思いっきりやっちゃって下さい」カキカキ(目を閉じたまま手のひらに「こわい」って書いてる)

ファイヤージンガー「なら遠慮無く。ハァ~~ックショイ!!


ぶばぁ~~~~~DASH!
(王羽美の顔や装束に花粉が付着する)


王羽美「うっ・・・・・」ゾクゾク(鳥肌が立つ)

ロージー「ふぁ・・粉まみれだ汗

ファイヤージンガー「どうだ?白装束の姉ちゃん」

王羽美「はっ・・・・・びっくり」(目をおそるおそる開ける)

ロージー「花粉でぺっちょりだよ。ほら」カパッshokopon(携帯用の手鏡で羽美の顔を写してやる)

王羽美「ひっ・・・・・・・」ガガーーーンドキッ

ファイヤージンガー「ガガーンってな・・あんたがやれっつったんだぜ?」

王羽美「私のユニークスキル・・・・」ワナワナワナワナ・・・(花粉が付着した両手を震えながら見つつ喋る)

ロージー「??」

王羽美「強迫性障害を緩和させる儀式行為の中断や・・・極度の潔癖症である自分に「得体の知れない」汚れや雑菌、細菌、あるいは病原菌などが付着してしまった時に・・・」ワナワナワナワナ・・・

ロージー「時に?」

王羽美「その強迫観念や恐怖心の・・不安や・・・怒りから発動する・・・・」ワナワナワナワナ・・・・

ロージー「発動する?」

王羽美「スキル「暴徒」!!


ドワーーーーーーンDASH!
(羽美の全身から「負」の黒いオーラが発動する)


ロージー「うひーーーーえっ」すてーんはぁ(驚いて後ろにひっくり返る)


王羽美「はぁはぁ・・・・これで・・・・力倍増・・・です!!」シュウウウウウウウ煙(不気味な黒いオーラを纏いながらも全身は震え、襲いかかる恐怖心を制御しようとする異常な抑制力が沸き起こっている)


ファイヤージンガー「俺のは汚れや雑菌じゃねぇやいむかっ」ぷんすか(同じくひっくり返ったまま)


王羽美「はっ・・・・・びっくり」(衣服にべったり付いた花粉を確認する)


ロージー「あ、あのぉ・・・ウー・・メイ・・・さん?」ソソ・・(下から覗き込む)


王羽美「はぁはぁ・・・体中に・・花粉が・・・・・ひーーーーーーー!!」ボガーーーーンsss(岩壁を蹴り崩す)


ロージー「うひーーーーえっ」すてーんはぁ(またびっくりしてひっくり返る)

ファイヤージンガー「自分で俺の花粉を浴びせてくれって言って、そんなに嫌がるのはねぇよ・・」しょんげり


王羽美「うがーーーーーーー!!お風呂~~~~~~!!入りたいぁ~~~~~い!!」ササッ(手のひらに「水」って書いてる)


ドガーーーーーーンsss
(岩壁を蹴り壊す)


ロージー「彼女のユニークスキルって・・・」

ファイヤージンガー「要するに不安症からくる発狂だなふん


王羽美「着替えたぁ~~~~~~い!!手ぇ~~~~~!洗いたぁ~~~~~~い!!」ガスーンガスーーンsss(岩を蹴り壊しながら進んで行っちゃう)

To Be Continuedふん








$あたちのモンハン日記
キラキラ矢印ランキング参加中ですよキラキラ皆様のたまご心溢れる一票があたち達を元気いっぱいにさせるのですぽけ~
さて次回10/1(火)〇時更新はぁ~・・まだ未定ですが何かやります汗
すっかり季節は秋っぽくなり、あんまんも美味しく食べれる気温になりましたねaya
あたちはこの前、二個あんまん食べましたあんまん一歩リードですね音譜