~孤島
$あたちのモンハン日記
ザザァーーーーーーーーン





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カーブー「いたぁ~~い!!お腹いたぁ~~い!!痛い痛い痛い痛いいたぁ~~い!!








~旧大陸、アルコリス地方「ワイバーン・カレッジ・アルコリス」キャンパス内
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ハーヴィー「以上の研究成果から、特殊な金属代謝機能をもつ微生物を用いて水中に溶けた毒性のドラゴオキシーを不溶化し、無毒の固体化レアメタルに還元することを可能としました。僕はこれを酸化物カノプスメタルと命名しました」(壇上に立つ「如何にもの」科学好きな学生)

おお・・(壇上前に群がるマスコミ勢及び学内の生徒達)

「そのカノプスメタルの持つ需要性について教えて下さい」(記者が質問する)

ハーヴィー「現段階でははっきり言えることは出来ませんが、硬度から推測するならば、現在大陸で多く利用されている鉱石同等の用途が期待されます。もちろん、再資源化のものなのでコストパフォーマンスにも優れるかと予測出来ます。また、ハンター社会だけでなく、一般市民の方々にも生活用品の資源として利用出来ることは約束しますよ」パチン(ウィンクする)

「月刊大陸サイエンス・ニャンダフルですニャ。質問いいかですかニャ?」(猫の記者)

ハーヴィー「僕は共栄共存主義者です。その素敵な爪で引っかかれないような答えを言えるかは分かりませんが、是非質問を下さい」

ハハハハハハハ(一同笑う)

「はいニャ。現在では武装勢力圏内の紛争鉱石、通称「血塗られたメタル」を購入している民間企業も多い時代ですニャ。その中で汚染物質を再資源化したカノプスメタルが及ぼす鉱石業界への影響をどのように懸念しておられますかニャ?」

ハーヴィー「デリケートな話しだけど、今回の僕の研究成果を思わしくないとする組織や団体がいるっていうことは知っています。もしもカノプスメタルがブラックボックス化しようものなら、多くの鉱石を扱っている企業にも損傷が出ることも予想されます。ですが、鉱石資源を必要とする民間企業が、わざわざ危険な思いをしてまで武装勢力が所有してる鉱石を買わずに済む、というのも事実です。けど、それは「僕の専門分野」じゃない。大陸中の各国や自治体、それとハンターズギルドに任せます。いっそ、僕のボディガードを優秀なハンターにしてもらうってのも悪くないかも」

ハハハハハハハ

ハーヴィー「他には何か?」

「質問です。なぜ、かの絶滅種の名前を再資源鉱石に?」

ハーヴィー「答えは簡単です。大陸で竜の代名詞といえば火竜です。特にこのアルコリスでの代名詞といえばね。幼い頃、父によく言われました。「一人で森丘に出るな!リオレウスに頭をかじられるぞ!」ってね」

ハハハハハハ

ハーヴィー「絶滅種カノプスはリオレウスと同時期に誕生したと言われる古代生物です。一説ではリオレウスの一部が派生進化したとも言われています。ご存知、有機汚染物質ドラゴオキシーは、竜素材で製造された加工物の焼却時に発生します。その僕らの生活圏内の強欲が生んだ汚染物質を還元し、再資源化を可能とする新たに誕生した固体化メタルを飛竜と並べ、カノプスメタルと呼んだだけです」

「なぜ大学名の同じ絶滅種、それも多くの龍種の祖ともいわれるワイバーンの名を使わなかったのですか?」

ハーヴィー「母校に手柄を独占される感じがして嫌だっただけです」

ハハハハハハハ

「現在ドラゴオキシーにおける環境破壊問題は旧大陸だけでなく、大陸全土で深刻化しております。今回の研究結果をどのようにして活用していくかお聞かせ下さい」

ハーヴィー「実験成果は非営利団体にて、プロボノ活動の一環として活かしていきたいと思っています。最も、僕の就職活動が上手くいけば、ですけどね」

ハハハハハハ

「それについてはすでに王立科学アカデミーで「内定済み」と噂されていますが?」

ハーヴィー「光栄ですね。けど、それはゴシップです。直接、アカデミーからは何も聞いてません。アパートの家賃請求なら、毎日大家さんからオファーを受けますが」

ハハハハハハハ

「この研究成果の記事を載せた新聞が広まれば、大陸中の龍科学研究施設を抱える民間企業だって、君を放っておかないさ。争奪戦必至だと思うけれど、それについては?」

ハーヴィー「自分の未来のことは科学でも紐解けません。この言葉はワイバーン・カレッジ・アルコリスの卒業生で僕が最も尊敬するダニエル・カペラ女子の卒業論文「特殊相対性龍科学生態論」のあとがきで彼女が言ってるものです。ただ従来の、未来が予見出来ない科学に、龍種の偉大なる力を足したものが龍科学テクノロジーだとも彼女は言っています。近い将来、僕らは種の壁を超え、共にあるべき未来に羽ばたいていくことも可能かもしれません」

「ハーヴィー、そろそろ時間よ」(演壇下にいるガールフレンドらしき娘がせかす)

ハーヴィー「ああ。残念ですけど時間が来たようです。最後に何か質問は?」

「ハーヴィー君、卒業後の休みはどのように?」

ハーヴィー「良い質問ですね。本格的に忙しくなる前に少し旅行でも楽しみたいです。今流行の気球キャラバンでも利用してね。新大陸にも行ってみたいですね。是非、知的生命体種のモンスターとディスカッションしてみたいと思っています」


光栄だね~!!さっそくあたいとデートでもしてみるかぁ~い!?


ハーヴィー「!?」

「なんだ!?」「あそこを見ろ!」「大学のバルコニーの上だ!!」



ババーーーーーーーーーーン!!
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「ムキョーッキョッキョッキョッキョ!!」



「きゃああああああああ!!」「なんだあれは!?イャンクックか!?」

「しかし、小さいぞ!!」「本当だ、ミニクックと同じサイズじゃないか!?」

ハーヴィー「違う・・・あれはクックなんかじゃない!同じ鳥竜種でも旧大陸には生存しないモンスターだ!」

「警備員!早く対処を!!」


「あらやだうるさい連中だね~。人が気にしてる「サイズ」のことを言っちゃってまぁ」


警備員「すぐに捕獲します!皆さんは早くキャンパスを出て下さい!!」

「きゃああああああ!!」「うわあああああああ!!」(逃げ惑うマスコミ&学生たち)

ハーヴィー「・・・・・・!!」(まだ壇上で「ちびペッコ」のいるバルコニーを見上げている)


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「あらやだ。そんなにあたいが珍しいっての?それなら、あんたらの地元で有名なアルコリスの英雄を召喚してみせてあげるわ・・・・ボギャアアアアアアアアアア!!


「うわあああああ!!小さいのになんて咆哮なんだ!!」
「火竜の鳴き声そっくりだぞ!?」

ハーヴィー「違う・・あれは声帯模写だ!火竜の鳴き声を真似しているんだ・・!火竜はつがいで行動することが多い。あいつは・・呼んでるだ!!仲間を呼んでいるんだ!!」

「ハーヴィー!早くこっちに!!」

警備兵「避難してください!モンスターは我々が引き受けます!!」


ボギャアアアアアアアアアアアアアア!!ポワワワワワワワワ


警備兵「あの野郎・・鳴いてる今のうちがチャンスだ。落としてやる」スチャッ(ボウガンを構える)

ハーヴィー「ハァハァ・・・・」バッ(空を見上げる)


ビュオオオオオオオオオオオ・・・・!!


ハーヴィー「この羽音・・・・駄目だ!逃げて!!」

警備兵「なに!?」くるっ


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ギャオオオオオオオオオオオ!!


警備員「リオ・・・レウス!!」

ハーヴィー「伏せてぇ!!」バッ煙


ヒュオオオオオオオオオオオ!!
(低空滑降)


警備兵「うわああああああああ!!」


ズシャアアアアアアアア


ハーヴィー「ハァ・・・・ハァ・・・・・」チラ(頭を伏せたまま横を見る)


ゴロンくるくる(警備兵の首が転がってくる)


ハーヴィー「うわああああああああああああ!!」


「きゃああああああ!!」「火竜だ!!みんな逃げろ!!」(キャンパスは騒然とする)


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「ギャオオオオオオオオオオオ!!」ブワッジャンプ(上昇する)


ハーヴィー「!!」


ボオオオオオオオオンメラメラ
(空中ブレス)


ハーヴィー「くそぉおおおおおおおおお!!」ダッsss(ダイブする)




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ドガアアアアアアアアアアアン!!




「ぎゃああああああああああああああああメラメラ」(火だるまでよろめく人々)

「ぐわああああああああああああああ!!!!」ゴオオオオオオオメラメラ


ハーヴィー「ハァ・・!ハァ・・!!」じりじり(火だるまの人々を尻目に必死にほふく前進をしながら火炎地獄と化したキャンパス内から逃げる)


「あら、そんな格好でどこに行こうっての?」


ハーヴィー「!!」


「あたいと新大陸にハネムーンなんて・・どうかしら?」ぬうはぁ(顔をハーヴィーに近づける)


ハーヴィー「うわああああああああああ!!」













「あたちのモンハン日記」
~Royal Rumble☆in the Island~編
















ギルド帝国軍(「あたモン」オリジナル)

ハンターズギルドが創設した新大陸防衛が目的の軍隊。その内容はハンターズギルドが管轄する「大陸モンスターの脅威による被害対策の懸念」以外の事例(反ギルド体制組織、武器商人及び麻薬組織が所有する軍隊の壊滅、平和維持活動、対テロ作戦、諜報活動、技術開発の率先、等)を目的とし、新大陸を反ギルド体制組織や暗黒商会の脅威から保護するということを第一優先とする強い意志から編成されたギルドの私設軍隊。総司令官は新大陸でも随一の名家、ローゼンクロイツ家の当主ラインハルト・クリスティアン・ローゼンクロイツ公が務める。これは軍事費のほとんどをローゼンクロイツ家が負担しているからであり、所有権も当然ラインハルト公にある。一説には世界で最も信頼のあるハンターズギルド(地方公共団体のようなものか?そもそもこのハンターズギルドの詳細自体が公式にも不明点が多すぎる。ギルド=組合、団体なので民間企業とも考えられるが「あたモン世界観」では地方公共団体のようなものとして考える)の名目を借り、正当性を持たせる為、軍命に「ギルド」の名前が欲しかっただけなのでは?と噂されることから、ローゼンクロイツの私設軍隊と呼ぶ声も多い。フニャンコ革命勃発により、反猫軍討伐隊の後方支援も行なった実績がある。軍内部の詳細は公にはされていないが「神殿の騎士団」と呼ばれる戦闘のプロ集団が部隊編成のトップに立っているようである(フニャンコ革命時、サムソンが反猫軍討伐の総司令官を辞退した時には帝国軍より神殿の騎士団(三番隊)が派遣され、以後の指揮を執った)。軍属している種族は多用であり、卓越した戦闘能力が備わっていれば階級も高いという完全実力主義の下、編成されている(これに関してはギルド所属ギルドナイツのメンバーにも言えるだろう。違う点といえば、帝国軍は知的生命体種のモンスターも積極的に雇用しているという事実だろうか)。帝国軍本部はロックラックより遥か南西に所在する(フォンロン地方を新大陸と見なすのであればその東部と思われる。これには諸説あり、帝国軍がフォンロン地方に生息する希少な古龍を監視する為、とも言われている。また古龍観測隊もその監視下に入るという者もいる)。



~フォンロン地方、帝国軍本部・司令官室

「なになに・・・「ドラゴオキシーの環境汚染、大陸全土に影響か」。ふぅ~ん」パラ(黒髪を後ろで束ね、スクウェアメガネをかけた英国風紳士がデスクの椅子に座り新聞を読んでいる)

コンコン

「はぁ~い。開いてるよ。どうぞ」

ガチャリ

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「失礼します。紅茶をお運びに参りました」


「やぁフラワー、ありがとう♪ここ、机の上に置いてくれるかい」(といいつつも目は新聞を読んだまま)

フラワー「なにか気になる記事でも?ラインハルト公」カチャリ(紅茶を指定された場所に置く)

ラインハルト「そうだねぇ・・環境破壊問題がかなり悪化してきてるようだ。ドラゴオキシー。聞いたことはあるだろう?」スッ(新聞に目を通したまま紅茶に手を差し伸べる)

フラワー「はい。龍素材で作られた加工物の廃棄品を焼却する時に生まれる有害物質ですよね?」

ラインハルト「そっ。スモークと共に大気に拡散して、そのまま雨に溶けて大地に降り注ぎ、生物濃縮による環境被害が生まれる根源のひとつがドラゴオキシーだ。ほら、ここ読んでご覧」バサッ(記事をフラワーに向ける)

フラワー「・・大陸全土で食中毒ハンターが急増中、ドラゴオキシーによる汚染水が原因・・。」

ラインハルト「蒸発しにくく、自然には分解もしにくい安定性を保持。ドラゴオキシーに汚染された水を飲んだ小型モンスターの生肉を食べても食中毒を起こすんだって。怖いよね?うん。僕は怖い」ズーー(紅茶を飲む)

フラワー「ですが、龍素材の加工物を焼却する際には、ドラゴオキシーが再合成出来ない1000℃以上の高温での完全燃焼法が、GHO(ギルド大陸保健機構)から各工房に義務付けられているはずですよね?」

ラインハルト「おお。よく知っているね。さすが我がローゼンクロイツ家の誇れる秘書官だ。その通り、一応義務付けられてはいるけどね・・個人の農園や鍛冶施設、地方大陸の工業地帯じゃ、火竜の吐く火炎並みの高温燃焼器がないんだ。「ドラゴオキシーは営利目的で殺された竜の祟り、自然界への資本世界の手による冒涜、天罰である」とは、全大陸のエコテロリストやエコファシズムの「正当な反感」に繋がるっていうわけだよ。最近噂の過激派竜信仰団体の口文句さ」

フラワー「・・・・・・」

ラインハルト「あくまでも力学に頼る文明種の因果応報と見る者も少なくはない。ま、彼らの言い分も分からなくもないけどね」

フラワー「この一連の事例で、なにか懸念することでも?」

ラインハルト「うん。どうも最近、反ギルド体制組織の動きが活発になってきているようだ。例の獣人猫族達が起こした革命以降、特にね・・。だからさ。こういう環境汚染問題にかこつけて、一儲けしようとする者然り、そういう下衆な連中を裏で支配する闇の統括者の存在然り・・僕達帝国軍にとっての不安材料が浮き彫りに見えてきて仕方ないんだ」

フラワー「ラインハルト公・・」

ラインハルト「なんて予見や推測の世界に100%なんてないからね。だからやめよっか、こんな話し」バサッ(新聞を雑に机の上に置く)

フラワー「・・・ひとつだけはっきり言えることがございます」

ラインハルト「ん~?」(伸びをしてる)

フラワー「偉大なる龍種の力の恩恵で命を取り留めた者だっているということ・・そしてその先進的な技術力を、率先して正しい方向へと導いているローゼンクロイツ家。当家に対する感謝の念は、一時も忘れたことはありません」

ラインハルト「よしてくれよ。僕らは直接的にはなにもしていないさ。二年前、ユクモ地方で起きた荒天騒動の台風災害に遭い、遠方の砂漠まで吹き飛ばされ瀕死状態だった君を偶然・・いや必然的に見つけ、うちの医療施設に運んできたのは・・・あの子だよ」(窓の向こうを見る)

フラワー「ロージー・・・」グッ(胸を押さえる)

ラインハルト「それに治療したと言っても、元の君の毛色を変えてしまったしね・・・汗治療薬に含まれた「古龍の血」の副作用が、まさか龍属性エネルギーの象徴カラーである赤紫に君を変色させてしまうとは・・。怒ってる?そうだよねぇ、怒ってるよねぇ・・」

フラワー「とんでもありません!!看護婦の方からは私は絶体絶命であったと聞いています。それをここまで・・それに素晴らしい力も与えて下さいました!」タン(机を両肉球で叩く)

ラインハルト「・・そうだね。「颯爽のフラワー」。軍の者はみんな君のことをそう呼んでるよ」にこ

フラワー「その特技を活かして、ギルド本部とローゼンクロイツの各施設があるロックラックと、帝国軍本部があるこのフォンロン間の伝令係も私の役目。それ以外にもロックラック近郊で起きた出来事や事件もまとめてご報告させて頂くという大任を与えて下さったのはラインハルト公、貴方様です」

ラインハルト「いや、ロックラックの屋敷であの子の世話係をしていた君を、無理矢理軍に属させた利己主義な権力者だよ、僕は。あの子も・・ロージーだって僕を恨んでいるだろうね。なにせ生まれて「初めて」のオトモアイルーであり、最大の親友だった君を引き離してしまったのだからね」

フラワー「安心して下さい。ロージーも理解はしています。ただ・・」

ラインハルト「??」

フラワー「ただあの子は父上である、あなたに会いたいだけなんです」

ラインハルト「・・・・そうだね。そうだよ。僕だって、あの子に会いたい」(窓を眺める)

フラワー「ラインハルト公・・・・」

ラインハルト「ロージー・・今は夢だったハンターになって、さぞ元気でやってることだろうね」

フラワー「ええ・・。ラインハルト公、ロックラックには・・まだお帰り出来ないのですか?」

ラインハルト「そこで君に新たなお仕事をお願いしたいんだ♪」くる

フラワー「??」








~ロックラック
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ハンターズギルド本部、ギルドナイツセクション「弓撃場」



バシューーーーーーーンsss

(弓を放つ青銀装束のギルドナイト)


トスッ的


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従者「お見事ですニャ。これで十連続、中心を撃ち抜きましたニャ」


「世辞はよせ。それよりも任務を言え」スッ(弓を下ろす)

従者「ハーヴィー・ロイド、23歳。名門ワイバーン・カレッジ・アルコリスの四年生。成績は学内トップ。大陸の未来を背負う龍科学者候補の一人・・。アルコリスでさらわれたこの学生の救出が任務ですニャ」

「アルコリス・・・旧大陸からの依頼か?」

従者「はいニャ。ミナガルデギルドきっての要請ですニャ。シリウス様」


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シリウス「なぜロックラックの俺達に任せる?」

従者「どうやら誘拐犯は新大陸に拠点を持つ組織らしいとのことなんですニャ」

シリウス「どこだ?」

従者「おそらくは「アクアパラダイスモーテル」かニャと・・本部は推測してるんですニャ」

シリウス「孤島のマフィアどもか。違法パフュームと紛争鉱石を資金源にしてる武装勢力だな」

従者「はいニャ。拉致された学生が発表した研究結果の内容と、大学を襲ったというクルペッコが最小サイズであったという目撃談を合わせると、今回の騒動は連中の仕業かニャと・・。これが今回の任務のターゲットである学生が発表したレポートの概要ですニャ」サッ(資料を渡す)

シリウス「・・・・・唯才故の代償・・か。それとこの、エヴェレッソンという名の最小サイズのクルペッコ。こいつが主犯か」(資料にペッコの似顔絵が書いてある)

従者「はいニャ。そいつがアクアパラダイスモーテルの外交使節で幹部の一人ニャ」

シリウス「現場の被害状況は?」スッ(資料を返す)

従者「研究発表に集まっていたマスコミ、学生たちのほとんどはそのエヴェレッソンが呼び寄せた火竜の手によって殺害されたそうですニャ。そしてその騒動の間に学生を拉致したようですニャ」

シリウス「目的はなんだ?研究結果だけを見れば、再資源化した鉱石が普及することで困るのは紛争鉱石を所持する武装勢力共だ。モーテルの連中はそれを代表してわざわざ危険を冒してまで、公の場で誘拐をする必要があったのか?」

従者「派手にやったほうが多くの者が知るようになるニャ。アクアパラダイスモーテルは風評操作を利用したんですニャ。つまらない研究対象は反ギルド体制組織の標的でしかないと言うことですニャ。拉致したのはおそらく研究内容の「権利と利権」を保有するためだと推測されるですニャ」

シリウス「フン・・マフィア風情が学生と取引をするというのか。還元法を独占し、規定を守らず汚染物質を出し続ける悪質団体のヒエラルキーの頂点に立つ為にな」

従者「そうですニャ。自分たちの出したゴミを更に使える資源に変えて売買出来るんですからニャ。これ以上にない、悪徳な永久機関のサイクルですニャ。そして、それを手にしたい連中は山ほどいるニャ。おそらく近いうちに孤島はそいういった悪徳企業に雇われた賞金稼ぎ共でいっぱいになると予想されるですニャ。放っておくわけには・・いかないですニャ?」

シリウス「フン。あくまでも大陸の悪を裁くのは、ギルドのマグナカルタの名において・・というわけか。中央捜査局は動かんのか?マフィア相手ならちょうど良かろう。なにせ、連中は賄賂がきかない立派な文民警官だからな」

従者「新大陸支部の特別捜査局が動くことになっているですニャ」

シリウス「だろうな。俺達(ギルドナイツ)は既に別の任務で手一杯だ。それにギルドナイツという組織はコモンローの下には存在しない。好きにやるさ」ギュッ(弓を持つ)

従者「本部の要求としては、上位ナンバーのギルドナイト一名をサポート役として孤島に派遣して欲しいそうですニャ」

シリウス「さて・・・どうしたものか」ギュリリリリぶるぶる(弓を引く)


バシューーーーーーーーーンsss



従者「おお、またもいいコースニャ♪」


トスッ的(真ん中にヒット)


シリウス「なんのようだ?」(シリウス越しに誰かいる気配)


「相変わらずお見事な弓術です。シリウス様」(黒髪ショートボブ、ギルドナイト装束カラーはホワイトの生真面目そうな娘が入ってくる)


従者「これはこれは、王羽美(ワン・ウーメイ)殿でありますかニャ。どうもニャ」ぺこ

王羽美「あ、本部の従者様。大事なお話の途中、失礼致します」ぺこり

従者「構わんですニャ。それより何かシリウス様に用事があるんじゃないですかニャ?」

王羽美「はい。では失礼して」そろぉ~り(従者にぶつからない様に慎重に横切る)

従者「??」

シリウス「気にするな。こいつは異常なほどの潔癖症なんだ。見ろ。両手にもきっちり白のグローブをしてるだろ?」

王羽美「なっ・・失礼じゃないですか!従者様の前でそんな・・あせる」あたふた

従者「ニャハハハハ。猫アレルギーの人型よりマシですニャ。それに巷のハンターファッション業界ではレプリカのギルドナイト装束はメンズしか作られていニャいので、羽美殿の様に「本物」の女性ギルドナイトを見ると感動するニャ~音譜

王羽美「すみません・・気を遣わせてしまって好き・・・。」カァ~(顔が赤くなる)

シリウス「ミッションコンプリートの報告だろう?本部の者もいる。ちょうど良かろう」

王羽美「はい。先日の砂漠の艦隊によるテロ事件の報告書です。詳細はこれに」スッ(大きめの封筒を出す)

従者「それはボクが預かりますニャ。しっかり本部に渡しますニャ」ササッ(封筒を預かる)

シリウス「何か面白い結果は出たか?」

王羽美「面白いとはなんですか?不謹慎ですよダイスキッッ!!」ぷんすか

シリウス「ふん。相変わらずつまらん奴だな。それで、テロの実行犯共はどうした?」

王羽美「逃走中の砂漠の艦隊は下位ナンバーのメンバーが追跡中です。それとシリウス様の予見通り、砂漠の艦隊と対峙していたのはユクモクルセイダーズのようです。情報源は、ロックアラックのマスターです」ササササ・・ポイント。(右指で左の手のひらの上に何かひたすら書いている)

従者「それは・・癖・・ですかニャ?」

王羽美「ああせるああーこれはその・・似た様なものです好き・・・。」カァ~

従者「??」にゃにゃん?

シリウス「確認障害というやつだ。自分が喋っている報告の内容が「頭の中」と間違っていないか、伝えるべき重要な単語を手のひらに書くことで落ち着くそうだ」フッ

王羽美「すみません・・・好き・・・。」カァ~

従者「別に謝ることないですニャ。ボクもお家を外出する時に「今、鍵を閉めたっけかニャ~?ちううっ」にゃんて、閉めたはずの扉を何度も見に帰る時がありますニャ」

シリウス「こいつの「癖」もそれと同じだ。強迫性障害の一種でな、いわゆる緊張をほぐしたり、不安を解消する為の「儀式行為」というやつさ」

王羽美「そんなことよりも報告のご感想をお願いしますダイスキッッ!!」ぱたぱた(両腕をぱたぱたする)

シリウス「フッ。思ったとおりだ。やはりユクモの自警団が絡んでいたか。例の丞相と名乗る女もテロ事件当日の大砂漠にいたのか?」

王羽美「はい。そのようです。シリウス様が対処した以前のミッションのターゲットでしたよね?砂漠の艦隊相手に正攻法で挑むなんて、どうかしています。もし彼女が命を落とすことでもあれば大変です」ぷんすか

シリウス「まぁな。あの女は大切な知識を封印した「金庫」だからな。とは言うものの、そう簡単には「開けられはしない」さ。当然それ故の人選なのだからな。それと、他にはマスターから何か聞けたか?」キュッキュッ(弓を磨く)

王羽美「はい。なんでもテロ行為を阻止した一同で三日三晩、酒場で飲みくれたそうなのですが、そこにユクモクルセイダーズのメンバーであり、マスターとは学生時代の同級生でもある、ギルドでのコードネーム「シャークハンター」も一緒だったそうです」ササササ・・ポイント。(手のひらに「サメ」って書いてる)

従者「革命時に帝国軍相手に「武神」と云われた男ですニャ」

王羽美「はい。なんでも東方武芸のひとつである「太刀真山」の伝承者とも・・」

従者「東方といえば、羽美殿の出身でしたニャ」

王羽美「はい。流派こそ違いますが、同じ東方武芸の伝承者としては実に興味がある人物です」

従者「羽美殿の得物は確か・・」

王羽美「はい。狩猟笛です!」グッおー

従者「でもいつも狩猟笛は持っていないですニャ?」チラチラ(王を見る)

王羽美「お飾りですからにま~」にこ

従者「まろまゆはてなマーク

シリウス「フッ・・つくづく面白い連中だ。いいだろう王。お前のその願い、叶えてやろう」

王羽美「え・・なにか新しいミッションですか?」

シリウス「ミッションは人質救出作戦。孤島へ飛べ。今度の相手はアクアパラダイスモーテルというマフィアどもだ。それとターゲットの身柄、命を狙う賞金稼ぎ共も含めてな。そしておそらくは・・」ギュリリリリリ(弓を引く)

王羽美「??」


バシューーーーーーーンsss


シリウス「薔薇十字も動いてくるだろう」にや


トスッ的


従者「おお、またしても真ん中にヒットですニャ!」

王羽美「そうか・・・シャークハンターとお手合わせ出来るのですね!!」キュピーンキュピーん











~孤島
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To Be Continued生肉







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次回7/31(火・大安)〇時更新予定は・・
「仁義を切りに行きましょ♪」巻
今回はついに凍土のマフィアも参戦!?ユクモ薔薇十字の動向は!?カーブーの腹痛や如何に・・?