~凍土地質学研究チーム・掘削現場(凍土洞窟内)
ギュイイイイイイイイイン
ニック「おい!マジですげぇな!!説明以上の力じゃねぇの!?
永久氷土っていわれたこの凍土の地面がまるでかき氷みてぇに掘れていくぜ!!」
アンソニー「まったくだ!使えなくなった撃竜槍の「先っぽ」をドリルにして掘削機にしちまうなんて・・噂以上の科学力を持っているんだな、王立武器工匠って連中は」
ニック「新旧大陸探しても、こんなすげぇ据置型ボーリングマシンねぇだろうな!
っとぉ~!もういいんじゃねぇ!?」
アンソニー「ああ!もう止めろ、目的数値に達してる!」
ニック「了解!停止スイッチ、押すぞ!」ポチッ
ギュイイイイイイイイィィィ・・・・
ィィィィ・・ンンン・・・・・
・・・・・・・
ニック「こりゃすげぇ・・こんなすげぇのが民間企業の現場で使われたら、今度は産業革命が起こるんじゃねぇか?動力も蒸気機関だろ?安全さえ守れば誰だって使えるぜ」
アンソニー「予算がどのくらいか知らんがな。さしずめ俺たち(王立地質学調査隊)がそのプロパガンダってわけさ。おい、それよりこの「金のなる木」をずらすぞ」
ニック「言うなら、金のなる「機」だな。ロック、外すぞ」ガチャ
アンソニー「おまけに台車が付いてるから移動も楽ってね・・おい、もっと押してくれ」
ズズズズズズズ・・・
ニック「ふぅさて、「穴」は掘れてるかな」
アンソニー「・・・見てみろ」
ヒュウウウウウウウウウ・・・・・・
アンソニー「綺麗な「トンネル」が出来てるぜ・・まったくたいした発明だ・・」
ニック「ああ・・こうして上から見てると吸い込まれちまうようだ・・」
ヒュウウウウウウウウウ・・・・・・
アンソニー「っと、感嘆してる場合じゃないぞ。
このトンネルを調査だ!ツール、ツール!!」ガサガサ
ニック「おっと、そうだったな。
ここがいくら生物反応のない区域だからと言っても保証はねぇもんな。
とっとと調べてテントに帰りたいぜ。「カラビナ」貸してくれ」カチャ
アンソニー「そういうことだ。イビルジョーにでも見つかってみろ?いくら俺たちが元ハンターっていっても、今はしがない雇われの地質調査隊だ。強暴竜にイチコロ、だぜ」
ガサガサ
ニック「そういうこった・・って、このカラナビ・・よく出来てるな」
カチャッカチャッ
アンソニー「ああ、そいつは工匠連中からの「オマケ」だ。なんでも火竜希少種の頭部の鱗を使ってるらしい。ちゃんとカラーもゴールドとシルバーだろ?」
ニック「なるほどね。硬度が高い分、耐久性にも優れてるってわけかい。
よし!準備OKだぜ。なんかあったらリードをすぐ揺らす。そっちも何かあったらリードを揺らせ」
アンソニー「そうならないことを祈ってるぜ」
ニック「じゃ、人類初の「凍土地中ツアー」に行ってくるぜ」
「あたちのモンハン日記」
~Memory of Extinction(破滅の記憶)編~
シュッ
シュルルルルルル
シュタッ・・シュタッ・・
アンソニー「どうだ!?」
ニック「周りは普通の氷壁だ!!もう少し下に降りてみる!!」
シュタッ・・・シュタッ・・・
ニック「ふぅ・・しかし綺麗に穴を開けてくれたもんだぜ。
これでこの氷壁の中に絶滅種でも「パッケージ」されててみろ。
一躍大金持ちだぜ・・・ん?」
フィーーーーーーーン
ニック「なんだ・・あの黒い光りは・・・」
アンソニー「おーい・・・・!?聞こえるかぁ・・・・!?」
ニック「ああ!!こっちは良好だぁ!!
それより氷壁の中から光体を発見した!!
今いるすぐ真下からだ!!これからそいつを調査する!!」
アンソニー「・・・・了解・・!!気をつけろ・・・!!」
ニック「分かってるよ!!ホッ!」
シュタッ・・シュタッ・・
ニック「ふぅ・・・どれ、光の正体を・・」
フィーーーーーーーーーーン
ニック「なんだこれは・・灰水晶じゃねぇな・・・だからっつって、この黒い光りじゃ白水晶のもんでもねぇ」
アンソニー「おーい・・・!?何か分かったかぁ・・・!?」
ニック「クリスタルのようだ!!大きさは通常の灰水晶の半分ってところだ!!」
アンソニー「・・・ピッケルでいけそうか・・・!?」
ニック「やってみる・・・よっ!!」
カツーーン
ニック「思ったとおり・・・・イケるねっ!!」
カツーーーーーン
ニック「いいぞ、頼むから中まで叩くな・・よっ!!」
カツーーーーーーン
カツーーーーーーーーーーン
ニック「ふう・・・あと・・一息!!」
カツーーーーーーン
カツーーーーーーーーーーン
ニック「これで・・・・・どうだ!!」
カツーーーーーーーーーーーーーン
ニック「・・・・・・」
カタ・・・
ニック「・・・・・・・」
ゴロッ
ニック「ひょっーーー!!どんなもんだ!
ハンター時代に付けられた「探鉱職人」の異名は伊達じゃないぜ!!」
アンソニー「・・・やったかぁ~・・・・!?」
ニック「ああ!!大成功だ!!」
ゴロゴロッ
ニック「っと!!」
パシッ
ニック「あぶねぇあぶねぇ落としちまったら最後、クリスタルってのは女と同じでデリケートに扱わなきゃいけねぇ」
アンソニー「・・・どうだぁ・・・!?採れたかぁ・・・!?」
ニック「ああ!!綺麗なもんだぜ!!引き上げてくれ!!」
アンソニー「・・・わかったぁ!!」グイッグイッ
シュルルル・・シュルルル・・・
ニック「こいつぁ大発見だぜ!?ええ、相棒よ!!」
アンソニー「そいつは・・楽しみだっ!!しっかり・・抱いてろっ!!」
グイッ、グイッ
ニック「そこいらの酒場の女より価値はあるぜ!」
アンソニー「そうかい・・!それで・・お前の女癖も・・直ればいいがなっ!!」
グイッ、グイッ
シュルルル・・・シュルルル・・・・
アンソニー「手を出せ!引っ張り上げる・・って、なんだ・・その黒い光りは・・!」
ニック「手を貸せ!」
パシッ
ニック「よっと!!」スタッ
アンソニー「おい、水晶を見せろ!!」
ニック「なんだよ、俺の心配より水晶か?しゃあねぇな、ほれッ」
フィーーーーーーーーーーーーーーン
アンソニー「漆黒の・・水晶・・・こんな灰水晶見たことないぞ・・」
フィーーーーーーーーーーーーーーン
アンソニー「・・・・・・・・・・・・」
ニック「おい」
アンソニー「・・・・・・・・・・・・」
ニック「おいっ!なに見とれてんだ」パン
アンソニー「ん・・・あ、ああすまない」
ニック「あんまり見つめたら恥ずかしがっちまうぜ。
さて、どうする?この絶世の「美女」を」
アンソニー「んん・・そうだな・・・ああ、そうだ。
しっかり保管して・・」
ズシャアアアアアアア
ニック「!!」
アンソニー「・・・・・・・・」ゴロン
ニック「アン・・・ソニー・・?」
「探す手間が省けたってもんだ・・相棒みてぇに首と胴体が「離れる」のが嫌だったらそいつを渡して貰おうか・・クックックックック」
ニック「ひっ・・・!?」
スターマグナム「こいつは貴様らには早すぎる代物だ。
俺様のブレスで切り離されたくなかったら渡せ」
ニック「!!(凍戈竜だと!?水晶に夢中になっていて気配に気付かなかった!!)」
スターマグナム「そうか・・恐怖で正しい判断が出来ないんだな?
いいだろう・・それなら俺様が「分解」してやろう」
ニック「くっ!!」ダッ
スターマグナム「ほう・・下した判断が苦し紛れの逃走か・・。くだらねぇ」
ダッダッダッダッダッダッダッダッダ
ニック「ハァハァ(普通じゃねぇ!ハンターやってた頃にもあんな気持ちの悪りぃモンスター見たことねぇ!!逃げろ・・!!出来るだけ遠くに!!」
ダッダッダッダッダッダッダッダッダ
ニック「ハァハァ(やった!!洞窟を出たぞ!!しかもアイツ(凍戈竜)を振り切った!?)」
ドシャーーーーーーーーーーーン
ニック「なっ!?氷土からっ!!」
アイスクラッシャー「残念だったな、トレジャーボーイ」
ニック「ハァハァ・・(もう一匹いたのか)」
アイスクラッシャー「さぁ、事が面倒になる前にそれを渡せ」
ニック「お、お前ら・・ただの知的生命体のモンスター種じゃないな・・」
アイスクラッシャー「お前の知ることじゃない。そのクリスタルのこともだ」
ニック「どちらにしても・・殺されるというわけか」
アイスクラッシャー「そういうことだ」
ニック「けどな、俺はあきらめが悪くてね」スチャ
アイスクラッシャー「??」
ニック「元ハンターってわけよ!!」
ブン
アイスクラッシャー「ちっ!!」
ピカーーーーーーーーーーー
アイスクラッシャー「くそぉ!!人間ごときがぁ!!」
ひゅううううううううううう
アイスクラッシャー「ちっ・・逃げやがったか」
ドシャーーーーーーーン
スターマグナム「あれ・・・君・・・・ひょっとして・・彼を逃しちゃったのかい?」
アイスクラッシャー「けっ、「ジキル博士」の方に戻っちまってやがる。
追うぞ!!やつが凍土を出る前に方を付ける!!」
ダッダッダッダッダッダッダッダッダ
ニック「逃げろ・・逃げろ・・逃げろぉぉぉぉ!!
やっぱりこいつ(クリスタル)は世紀の大発見だったんだ!!
死んでも怪物共に渡すかってぇの!!
何としてでもハンターがいそうなエリアに出るんだ!!」
To Be Continued...