~UBUのお家
UBU「お猿さんは言いました。「僕の存在は一体なんなの?どうして人間と暮らさないといけないの!?」と。ビリーはこう返事をしました。「お前はお前だよ。そしてずっと僕のお家で一緒に過ごすのさ」と」
チェルシー「むにゃむにゃ・・しょれで?」
UBU「お猿さんは心に思いました。「僕はお母さんに会いたい。そしてどうして僕だけがこんなにも賢くなってしまったのか・・そしていずれはこの星を猿の惑星に変えてしまおう」そう頑なに「危ない野望」を決心するのでした。第一部、お・し・ま・い
さぁ、もう寝ましょうね・・」チラ
チェルシー「スヤスヤ・・」
UBU「・・って、やっと寝てくれたか
よだれたらしちゃって。まぁ可愛いこと」
チェルシー「スヤスヤ・・」
UBU「ふぁ~
・・あたちも眠い・・・ヨシ、アタチ・・ネヨウ・・」
・・・・・・・・・・・
・・・・・・
とんとん
UBU「ふぁ・・」
とんとんとん
UBU「誰よ・・こんな時間に
居留守してやるから早く帰れ」
とんとんとんとんとん
UBU「・・・しつっこい」
「ねぇいるんでしょー!!ねぇー!!」
UBU「ってあの声はヨッコじゃない
なんだあのバカ、こんな遅くに!!」ぷんすか
ヨッコ「ねぇ!!開けてよ!!大声出すわよっ!!問題になるわよ!!いいの!?」
UBU「もう出してんだろうがなによ!!」ガチャッ
ヨッコ「ほら、やっぱりいた
素直に最初っから出てくりゃいいのよ」
UBU「こんな時間に来る方が悪いっ」ぷんすか
ヨッコ「仕方ないじゃない
あたしストアガールの遅番だもん。わざわざ仕事終わってから来てやったのよ?
逆に感謝したら?」
UBU「なんだとこの野郎この場で頭ひっぱたいてやる!!
あたまぁ~・・・出しやがれ!!こにょもにょめ」
「あ、あのぉ・・は、はじめまして」モジモジ
UBU「って・・誰?この方?」
「・・夜分遅くにすみません」モジモジ
ヨッコ「あ、これ、あたしの友達のモジ子。そんでこの凶暴女がUBUね。
はい、お互いの自己紹介が終わったところで中に入れなさいよ」
UBU「なんだ?」
モジ子「UBUさんにご相談が・・あるんです」モジモジ
UBU「なんだ?」
チェルシー「スヤスヤ・・」
UBU「カーブーに一目惚れぇ~!!」
チェルシー「ひっ」ビクン
ヨッコ「バカ声がでかいわよ」
モジ子「・・・・・・ポッ」モジモジ
UBU「ねぇ!あんた正気なのっ!?相手は悪魔でも獣でもないのよ!?
あのカーブーなのよっ!?あんた変なもん吸ってるわけじゃないでしょうね!?
言わないから出しなさいな!?ああ!?おい!?」
チェルシー「あーーーんあーーーん」
ヨッコ「ほれ見ろ
あんたがバカみたいにでかい声出すからチェルシーちゃんが泣いちゃったじゃない」
UBU「ああごめんごめん
ホレホレ、ヨチヨチ、眠いの良い子ぉ~♪いい子だネンネおしぃ~♪」
ぽむぽむ(背中を手でぽむぽむしてる)
チェルシー「みゅうう・・むにゃむにゃ」
UBU「ほっ・・それでモジ子さん?ほんとにほんとに正気なの?」
モジ子「・・・・はい」ポッ
UBU「ああ神よ・・これが悪い夢なら覚まして下さいな」
ヨッコ「でね、モジ子があんたにしか出来ないことをして欲しいそうなの」
UBU「あたちに?」
モジ子「コクリ」
UBU「相談?」
モジ子「コクコク」
UBU「百歩譲ってカーブーだとしてもね・・いい?モジ子さん?」
モジ子「はい」
UBU「カーブーの心には絶対的な女(ひと)がいるのよ?」
モジ子「存じています」
UBU「そう・・・うーん弱ったな」
ヨッコ「川村にアンジェリカがいたってことはあたしが伝えたの。それでもこの子、本気なのよ?それにさ、川村だってもうそろそろ現実的な恋をしてもいいんじゃない?」
モジ子「コクコク」
UBU「うーん普通ならね・・。
でもあいつ(カーブー)にとっては今も立派にアンジェリと共に過ごしてる現実なのよ?だいたい男って過去に依存するじゃない」
ヨッコ「だからあんたが説得すんのよ」
UBU「ええ嫌だよ」
ヨッコ「薄情もの!!」
UBU「ケチ!!」
ヨッコ「ずぼら!!」
UBU「あたまでっかち!!」
モジ子「ハラハラ」
UBU「はぁはぁ・・」
ヨッコ「ふぅふぅ・・」
モジ子「あ、あのぉ・・無理なら・・・いいですぅ・・」
ヨッコ「なに簡単にあきらめてんのよ!!
そんなんじゃいつまでたっても本当の恋なんて出来やしないよ!」
UBU「カーブーに惚れた時点でないと思うよ」
BBB「ちぇい~ッスたっだいまぁ~」ガチャリ
UBU「お帰り・・って酒くさっあんた、また酒場をほっつき歩いてたの!?」
ヨッコ「マンネリ夫婦の会話ね、まるで」
BBB「うるせぇなこっちはてめぇの稼いだ金で飲んでんだ!
それに酒場っつても、オカマバー「穴ぐら」だぞ」
UBU「あ、そっか
ディアベルママの店、一周年記念でパーティーやってたんだっけ」
BBB「そうだよ。ディアベルだって立派な薔薇十字の一員だろ?
リーダーのお前が顔出さないなんて駄目だろう」
ヨッコ「こんばんわ。黒猫」
BBB「よう、ヨッコじゃねぇかお尻さわってやろうか?」
ヨッコ「あんた相変わらず変態猫ね・・あ、これあたしの友達のモジ子」
モジ子「はじめまして」モジモジ
BBB「オイラ、BBB!トリプルでビーなイカしたブラックキャットさ。
なぁ!?お尻さわってやろうか」
UBU「やめとけ変態」ごちーーん
BBB「いちちち・・ほんの自己アピールの相違だぜ?」
UBU「主人のあたちがみっともない」
ヨッコ「ねぇ、黒猫?そのパーティーって川村も来てたの?」
モジ子「どきりん」
BBB「ああ、帰りも一緒だったぜ」
モジ子「どきどきどきりん」
BBB「なんだい?モジ子ちゃん?顔が真っ赤だぜ?」
ヨッコ「この娘、川村が好きなんだって」
BBB「へぇ・・・・・・って嘘でしょ!?」
モジ子「もぉ~ヨッコちゃんったら言わないでぇ~」にたにた
UBU「・・・(結構言って欲しいんだな)」
BBB「なぁ!?あの朴念仁のどこに惚れたんだよ!?
本当だとしたら、あんたヤバイぜ!?」
UBU「そうそう!あのバカのどこがいいのか教えてよ」
モジ子「サメ・・」
UBU「はい?」
モジ子「サメ思いのところです」
UBU・BBB「ポカーーーーーーーン」
モジ子「先日のことです・・私が水没林の一般採取地区にドキドキノコを採りに行ってた時です・・・」
BBB「へんなもん採りに行ってたんだな」
UBU「黙って!それで?モジ子ちゃん、何があったの??」
モジ子「はい・・・そこで偶然にも川村様とお会いしたのです・・」
モジ子「さぁ、ドキドキノコはこれくらいで十分だわ。もう帰りましょう・・・あれ?」
「あははははは!!こら!暴れるな!張虎!!」バジャバジャ
そこにはペットのサメと仲良く川遊びをする川村様の姿がありました。
それはもうまるで川の精霊様のようなお姿でした・・
今思えば、川村様のお名前になぜ「川」が付くのか納得できます・・。
BBB「なぁヨッコ。お前の友達、小さい頃にでもどっか頭ぶつけたのか?
それに張虎はペットじゃなくてサメ型ランスだぜ?」
ヨッコ「いいから聞いてあげて」
モジ子「私がその川村様のお姿に惚れ惚れしながら見ていると、ペットのサメが私に気づいたのです」
張虎「おいっ!兄者!!女が見てるぜ!?脅かしてやろうか!!」
カーブー「よしなさい、張虎。このまえもそれで新聞沙汰になったばかりだろう」
モジ子「・・・・・・・」
私はおそるおそる川村様に話しかけてみることにしました・・。
ペットの可愛いホオジロザメにも触ってみたかったのが本心ですが・・。
UBU「モジ子ちゃん・・あなた」
モジ子「はい。無類のサメ好きです」
BBB「なぁ、ヨッコ。やっぱりこの娘、ちょっとヤバくね?」
ヨッコ「いいから聞きなさい」
モジ子「あ、あのぉ・・」
カーブー「どうしましたか?あっ、分かった!!
道が分からなくなったのでしょう!?この辺はモンスターの出ない一般採取地区ではあるけれども、この森林でしょう?結構みんな道に迷うんですよね!まさに「迷いの森」!!なんてね!!はっはっはっはっはっはっは・・・・波!!」
ぽわ~ん(なんか「気」みたいのを出した)
モジ子「まぁ・・(ものすごく一方的な物の考え方だけど・・なんて面白いお方なのかしら)」ポッ
BBB「おいおい・・まさかそれで一目惚れ・・ってんじゃねぇだろうな」
UBU「うーん・・」
モジ子「女にしか分からない気高い心の高揚・・すぐにこれが恋だと分かりました」
BBB「マジかよ」
モジ子「私がモジモジしていると川村様は・・・」
カーブー「へぇ!モジ子さんですか!!素敵な名前ですね!!
俺は川村って言います。カーブーって呼ばれています」
モジ子「川村様・・・」
張虎「様、なんてこいつにはいらねぇよ、ネエちゃん」
カーブー「こら!そんな蛮族みたいな口のきき方よしなさい!!
まるで俺たちが山賊みたいじゃないか!!」
モジ子「うふふふふ。この子(ホオジロザメ)のお名前はなんていうのですか?」
張虎「俺は、張虎だ。わけあって喋る事が出来るんだぜ。ヤバイだろ?」
モジ子「いいえ」
張虎「ああ・・?」
モジ子「ス・テ・キ」
張虎「・・・・・・」
モジ子「よろしくね。張虎ちゃん」
張虎「なっちゃん付けでホオジロを呼ぶんじゃねぇよ」
モジ子「うふふふふ」
カーブー「おっと!もうこんな時間か
夕方前にはUBUさんちに「猫飯店特性あんまん」を買って持っていかないとブチ殺されるぞ!なんせ俺はこの前、にわとりに憑りつかれてUBUさんに多大な迷惑をかけたからな!!俺はバカなんだ!!」
モジ子「あら・・もう行ってしまわれるのですか残念ですわ」
張虎「ネエちゃん、すまねぇな!
その・・・もっと話しをしたかったがな」
モジ子「いいえ。また・・またどこかでお逢い出来たら嬉しいです」ポッ
カーブー「村の方でしょう?だったらすぐ会えますよ!じゃあ、また!!」
モジ子「は、はいじゃあね、張虎ちゃん」
張虎「え・・おう」
カーブー「よし!川を突っ切って一気に村に行くぞ!!
シャークダッシュ(いわゆるランスの突進)だ!!」
バシャシャシャシャシャシャシャシャ
モジ子「・・・・・・川村様・・なんて素敵なお方・・」←返り水をもろに浴びてる
モジ子「これが私と川村様の・・ファーストコンタクトでした」ポッ
UBU「ファーストコンタクトって・・まるでエイリアンとの遭遇みたいね
まぁ相手がカーブーじゃ間違ってはいないと思うけど」
モジ子「私はその後すぐに村に帰り、この事を友人であるヨッコちゃんに話したんです。そしたらヨッコちゃんと川村様は中学生の時の同級生と聞き、いろいろ川村様のお話もそこでお聞きしたのです・・もちろんアンジェリカさんの話も・・」
UBU「モジ子さん・・」
・・・・・・・・・・・
ヨッコ「ねぇUBU。なんとか川村を連れ出してモジ子と話す機会を作れない?」
UBU「誘い出すのは簡単よ?
美味しいものがあるぅ~とか、面白い漫画があるぅ~とか言えばすぐに出てくるわよ」
BBB「今時の小学生より簡単だなしょうもない」
ヨッコ「じゃあそれで偶然を装って連れ出してよ!」
UBU「うーん・・」ちら
モジ子「・・・・そわそわ」モジモジ
UBU「わかったよ」
モジ子「本当ですか!?」
UBU「うん。いいよモジ子さん」ニコ
ヨッコ「よっしゃ!じゃあ明日、正午に喫茶アマンダね!!
私はモジ子を連れて行くから、あんたは川村を連れてきてね」
UBU「あいよでもなんであんたがそんなに嬉しそうなのよ?」
ヨッコ「モジ子にも・・それに川村にもそろそろ次のステージに行って欲しいだけよ。
ササユをはじめ、川村の同級生はみんなそれを心配してるのよ。余計なおせっかいかもしれないけどね」
UBU「ヨッコ・・」
BBB「カーブーの野郎に聞かせてやりてぇくらいだな
そんな話なら俺も手伝わせてもらうぜ。カーブーの野郎を殺してでもアマンダに連れてってやるよ」
モジ子「黒猫さん・・」
ヨッコ「じゃあ、明日ね遅れちゃ駄目よ。
行こう、モジ子。じゃねぇ~」
モジ「あ、ありがとうございましたでわっ」
バタン
BBB「やれやれ。とんだ訪問者だったな
ん?どうした、UBU?」
UBU「ううん。
一応あたち、明日の午前中にアンジェリのお墓に報告しに行ってくるよ」
BBB「・・・・そうしてやれ。
じゃ、俺はもう寝るぜ。おやすみ」
UBU「・・うん。おやすみ、ビー」
~カーブーんち
カーブー「そいやー!!」シュッシュ
張虎「珍しいな。お前が夜中にランスの素振りの練習なんてよ」
カーブー「いい汗をかいて寝る!それがハンターたるもの!!そいやー!!」
シュッシュッ
張虎「なぁ、兄者・・」
カーブー「なんだぁ!?そいやー!!」シュシュぽへ~ん
張虎「なんかよ・・この前から胸ん中がよ・・・
こうなんつぅ~か熱いというかなんちゅうか・・」
カーブー「本中華か!?あっはっはっはっは!!それー!!」シュシュぽへ~ん
張虎「ほれ、この前水没林で会ったネエちゃんいたろ?あれ以来胸がおかしいんだよ」
カーブー「水飲みすぎだろ!!気にすんな!!ちぇりゃ~!!」ぽへ~ん
カーブー「おい!どうした!?張虎!!
さっきからランスの「素振りの音」が鈍ってきてるぞ!!それっ!!」
ぽへ~ん
カーブー「駄目だ・・やれやれ。どうした?張虎」
張虎「なぁ・・兄者」
カーブー「ああ?なんだ」
張虎「これがよぉ・・」
張虎「恋ってやつなのかねぇ・・」
なんと今回のお話は複雑な三角関係
そうです!恋に種族の壁や喋る魚眼ランスだからって関係・・・・ない
今回もなんか波乱の予感ね