エブラ「城の中枢部・上空まであとどのくらいだ?」
兵「ハッ。およそ五分ほどです」
エブラ「よし、戦闘員は落下準備に入る!
艦長、我らの落下を邪魔させん様に先制の重力波砲の準備もしておけ!」
艦長「挨拶代わりに正門にでもぶち込みますか?フフフフ・・」
エブラ「そうだな・・・。混乱に生じて落下するか。
よし、艦長。それでいこう」
艦長「ハッ!重力波砲、発砲準備!!」
「くそぉ!!」
鉄平「ロベスニャエール!こうなったら乱射で撃ち落とせ!!」
ロベスニャエール「お待ち下さい総帥。敵は果たしてこのまま「何もせず」城に向かってくるだけでしょうか?」
鉄平「と言うと!?」
ロベスニャエール「トロイの木馬作戦・・・だとしたら?」
鉄平「!!」
カーブー「鉄平!!これ以上の各弾の無駄遣いはやめるんだ!!」ダッダッダッダ
鉄平「カーブー・・・どういうことだ!?」
カーブー「はぁはぁ・・・サンダーソニックが確認した。
あのヤマツカミには「外からの攻撃」は通じない。バリアで覆われているんだ!!」
ロベスニャエール「やはり・・・!」
アラン「総帥!こりゃマズイぜ!!」テテテテテテ・・・
鉄平「近衛隊・・・!どうしたんだ!?」
アーモンドラッシュ「あの化け物には生半可な攻撃ではダメージを与えられん」
鉄平「バリア確定・・だな」
ボニー「でもどうするのさ!?」
純平「・・・・・」
鉄平「ボニーの言うとおりだ!
例えバリアだとしても、黙ってこのまま奴の接近を待つのか!?」
ロベスニャエール「それこそが敵の真の狙いなのです。上空よりニャンガス城の中枢に入り攻撃・・おそらく兵士を投下するつもりかと思われます」
アーモンドラッシュ「卑劣な・・・!」
純平「暗黒団なら容赦なくやるさ」
鉄平「おもしれぇ・・・」
ロベスニャエール「総帥・・?」
鉄平「面白いじゃねぇか!!
こっちゃあ「手が届かなくて」ウズウズしてたんだ!
そうだろ?カーブー!?」
カーブー「そうだな。むしろその作戦で来てくれた方が俺たちにはちょうどいいかもな」
ロベスニャエール「・・・!(なんと・・この窮地に立たされて尚、戦を楽しもうというのか!?これが真の武人というものか・・・ならば私のするべき事は・・!)
総帥、川村殿。この城の中枢は大庭園です。そこに伏兵をおきます」
鉄平「なるほど!奇襲には奇襲で応戦かぁ!!」
カーブー「さすがっす!!」
ロベスニャエール「ユクモ薔薇十字のモンスターの将にも地面に潜ってもらい伏兵として活用します。無論、その伏兵隊を率いるのはお二方にお任せ致します。それからマクシミリアの疾風隊もお使い下さい」
カーブー「伯爵と共闘か・・・悪くないっす!!」
鉄平「貴君はどうするのだ?」
ロベスニャエール「投下されてくる兵士を出来るだけ撃ち落とします。
そうだろう?アラン隊長」
アラン「ますます気に入ったぜ!宰相!!なぁ、野郎ども!」
近衛隊「やってやりますよ!」「さっきの鬱憤を晴らしましょうや!!」
ロベスニャエール「みんな・・・・・よし!
アラン隊長、すぐに城壁上のアルフォート隊と合流して庭園に潜んで欲しい!」
アラン「任せろ!行くぜ!近衛隊!」
ボニー「よぉし!白兵戦なら負けないよ!」
純平「だな・・!」
アーモンドラッシュ「よし!ワシらも行くぞ!!」
「おおおおおおおお!!」
ダッダッダッダッダッダッダッダ・・・・
鉄平「よしカーブー!俺はミッチの部隊を連れて行く!
カーブーはマクシの疾風隊を連れてきてくれ!!」
カーブー「ウッス!了解、川村!伯爵を呼んで来る了解!!」
ダッダッダッダッダッダッダッダッダ・・・・
鉄平「そうだ!ロベスニャエール!!」
ロベスニャエール「?」
鉄平「戦いが終わったらフランソワとユクモに来る約束。
ちゃんと守れよ!!」
カーブー「ハハハハ!孤島の丘がオススメっすよ!!」
ダッダッダッダッダッ・・・・・
ロベスニャエール「・・・・総帥・・・川村殿・・」
「ジャーーン!!」
ロベスニャエール「ん?」
フランソワ「ジャ~ン!!
あのバリアを突破できる方法がわかりましたわ!!」
テテテテテテテテ
ロベスニャエール「オオ!誠か!?フランソワ!!」
フランソワ「分かりましたのよ!はぁはぁ」
テテテテテテテテ・・・
ロベスニャエール「ハハハハハ。フランソワ、君は足を速くしないといけないな」
フランソワ「なんですって?聞こえませんわ!?」
テテテテテテテ・・・
ロベスニャエール「ほら、こっちだ
(どうしたんだ・・私は・・・。この窮地の戦場において笑顔だと・・?)」
フランソワ「ジャーン!はぁはぁ」
テテテテテテ・・・
ロベスニャエール「私はここだぞ!フランソワ
(そうか・・・この窮地での余裕こそが今までの私に足りなかった器量なのか・・。フランソワが危惧していたのはその欠落した私自身の器・・)」
フランソワ「はぁはぁ」
ロベスニャエール「おーい!
(そうか・・フランソワ、君は学生時代からいつも私の心配ばかりしていたな・・それに対して私は君に何をしてやれたか・・・)」
フランソワ「はぁはぁ」
ロベスニャエール「フランソワ!
(誰がために戦う・・・?そうか・・・そうだ。
私がまっ先に守らなければいけなかったもの・・・)」
フランソワ「もう~はぁはぁ」
テテテテ・・・
ロベスニャエール「フランソワ!!(・・・それは)」
フランソワ「ジャーン」
テテテテ・・・
ロベスニャエール「フランソワ!この広大な戦地に今、私と君がいる!」
フランソワ「なぁに!?はぁはぁ」
テテテ・・・
ロベスニャエール「なんと清々しいものだ!これが真の王左の才たる器か!
ならば私はこの成熟に最も尽力を注いでくれた君に改めて言わなければならないことがある!!」
フランソワ「はぁはぁ・・・・??」
ロベスニャエール「フランソワ!!」
フランソワ「??」
ロベスニャエール「愛してる」
艦長「重力波砲!発射ぁぁぁぁぁぁ!!」
フランソワ「え・・?」
ピカッ
フランソワ「!?」
ドガアアアアアアアアアン
To Be Continued