おらおらおらおらおらおらおらおらおらぁ~
ズドドドドドドドドドドド・・・・・・・・
UBU「ボニー、大丈夫かな!?」
BBB「ゼルベスが収容所に戻ってたら危険だ」
「ジョーさん、頑張ってください!」
ジョー「おうよ!お前らもしっかりつかまってろぉ!うおおおおお!」
ズドドドドドドドドドド・・・・・・・・・
わんわんわんわんわんわんわんわん
ボニー「・・・チワワしかもお腹が減ってるのかなぁよわったなぁ」
ぶわっさぶわっさ
ボニー「ああ早くしないとゼルベスがきちゃうごめんね、ちょっとどいてくれるかな」
わんわんわんわんわんわんわん
ボニー「にゃー!足にしがみついてきたぁああんどいておくれよぉ~」
ゼルベス「・・・・わぁ~ん・・・ちゃ~~~ん・・・」
ボニー「もうそこまで来てる!?しかも、わんちゃんって!?
そうか!このチワワはゼルベスのペットなのか!よし!一か八かだ!!
さぁ、わんちゃんたちお姉さんとこっちにおいで!」
・・・・
・・・・・・
・・・・・・・・
ぶわっさぶわっさ・・・ぱたぱた・・どすん
ゼルベス「・・わんちゃん!無事か!?おおおお!ドアが開いているではないか!・・・・ん」
バラン「くかぁ~すぴぃ~コココココ・・・」
ゼルベス「むむ・・なんだ、このレックスは・・・・ん?いつもの弁当屋じゃないか。しかも人の部屋の前で豪快に寝ている・・・・」
なんなんだ・・この異常な状況は・・・!?
待て!あせるな!ゼルベっちゃん!(←心の中では自分をこう呼んでいる)
・・・
・・・・・・・・
まず第一に懸念すべきことは、セキュリティ体制バツグンのあの強靭なドアが開いているということ・・・・そして次に気にかけるべきは「弁当屋がなぜここで寝ているのか」・・・・
考えられるパターンをはじき出せ・・・むぅ・・・
ピカーーン
OK!ゼルベちゃん!ナイス・シンキング・ベスト・オブ・ファイヤー・イン・ファイヤー・ウィズ・ファイヤー
考えられるパターンはこうだ・・
「弁当屋」はこの誰もいない所内に疑問を抱く・・そしてその疑問はやがて不安へと変わる・・・
「なにか緊急事態があったのではないか!?」と・・まともな思考回路の者ならそう考えるはず・・・
そして次に思うことは「誰にこの非常事態を聞くべきか」。そして誰に聞くのが「一番信用できるのか」・・そうなった場合、真っ先に思い描く人物はこの監獄の所長である私だ・・。当然「弁当屋」は誰もいない館内からの不安と恐怖を一刻も早く打ち消したいゆえ「所長室」に全速力で駆け寄る。
が、所長室にはセキュリティ体制抜群のこの門とも呼べる、高貴で尚且つ、部屋の主の品性の素晴らしさが全面に強調され、かつどこかしらゴシック風な優雅さ、偉大さ、そして幻想的な雰囲気さえ兼ね備えた、まさしく「ルネッサンスの象徴とも呼ぶべき扉」が弁当屋の行く手を立ちふさがる・・・。
更に恐ろしいのは、軽々しくこの偉大な扉に触れれば「シヴァの雷」のごとき高圧電流が弁当屋に襲いかかるということだ・・・。
現にこの私でさえ、トラップを仕掛けているのを忘れ、不用意にドアノブに触れ死ぬ思いをしたことが四度あるくらい・・・「弁当屋」がこのトラップにかかるのは必至!しごく当然な出来事・・・!!しかもレックスはどちらかというと電気が苦手(属性肉質○)・・!電流のショックで倒れ、失神したと考えるのが当然!
つまり!「弁当屋」がここで寝ているのは必然!
ふははははは!どうだ!この私の推察力・・・・・!!
バラン「くかぁ~しゅるるるるる」
なんだ!この「弁当屋」・・・・・全身が傷だらけ、そして血だらけじゃないか・・・・・はっ!!
第二トラップが始動したのか・・!?
そうだ・・!間違いない!第二トラップの撃龍槍が発動したに違いない!
待て・・!そうだとすると、先ほどの推測に食い違いが現れる・・・・!
く・・くそおおおおおおおおおお!!
待て・・!落ち着け・・ゼルベっちゃん・・・・そうだ・・!
まずはオトイレに行き、落ち着け・・!
そうだ・・!オトイレだ!!
どすんどすん
ゼルベス「え~と・・オトイレ、オトイレっと・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!!!
私の可愛い、わんちゃんがいない・・・!!
・・・・ま、ま、ま、待て・・・いよいよ、まずいぞ・・・・
わんちゃん・・!私のわんちゃん!私の唯一の心の安らぎであるわんちゃん!!
私がまだ駆け出しのチンピラだった頃、ギャンブルの借金で首が回らなくなり、酒に溺れ酔っ払い、荒みきった果てのあげく倒れこんだペットショップの前で、人生の敗北者である私に天使の様な微笑みを振りまいてくれたわんちゃんたち・・!
あの笑顔があるからこそ私はここまで上り詰めたのだ!!
その命より大切なわんちゃんがいない・・・!!
はっ・・・・!
ドアが開いてるからだ・・・!!
ドアが開いてるから逃げたんだぁ!!
私はまず、弁当屋のことよりも
それを心配すべきだったぁ!!
まだ館内にいるはず・・!
急げ!急げ!!
外に出ちゃったら、分かんなくなっちゃうからぁ!!
ズドドドドドドドド・・・・・
・・・
・・・・・
・・・・・・・
そろぉ~り
ボニー「あれぇ・・なんか知らないけど、どっか行っちゃたなぁ・・・
このわんちゃん達を人質に大剣の場所とかいろいろ揺さぶろうとしたんだけど・・
ま、いいか今のうちに大剣を探そう!」
わんわんわんわんわんわんわん
ぐいぐい
ボニー「?」
ぐいぐい
ボニー「あ!大剣の場所を教えてくれるのね!?」
こくん
はっはっはっはっ
とんでもない勘違いを犯し出て行ったゼルベス!
今のうちだボニー!
しかもチワワはなついてるっぽいぞ!
でもなんで犬ってベロ出して「はっはっ」言うんだろ?
つづく・・・
一生「今から急げばまだ間に合う!急ごう!」
鉄平「でも真逆なんだろ?」
カーブー「・・・・」
サムソン「これは一つの賭け・・なんだが・・」
一生「なんすか?いい案でも?」
サムソン「ここにモドリ玉があるのだが・・?」
カーブー「・・なるほど。このどこか分からない極圏のはずれでモドリ玉を使うとどこに行くのか・・」
一生「・・・確かに賭けだな」
ゲルハルト「にゃあ~(いいから早く投げてみろ。バカたれ)」
一生「よし!サムソンさん、その賭け・・のったぜ!!」
サムソン「よし!みんなくっつけ!」
がっしり
鉄平「よぉし!いいぞぉ!」
一生「運がよければユクモの近くに行くかもしれない!」
サムソン「よし!投げるぞ!ナムサン!!」
ゲルハルト「にゃあ~(知らないぞ。バカどもめ)」
ぶん
おおおお~~モドリ玉ってぇ~~いつもこんな感じぃ~~